第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 なお、第1四半期連結累計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属する四半期純利益」としております。

 

(1) 業績の状況

 当第3四半期連結累計期間(平成27年6月1日から平成28年2月29日まで)における世界経済は、米国は底堅い個人消費、住宅投資などを背景に、景気回復基調が持続しており、また欧州経済においても、個人消費などが堅調に推移するなど、緩やかな回復が見られます。

 新興国経済は、インドでは高い成長率が続いておりますが、中国経済は減速傾向にあり、ブラジルにおいても深刻な景気後退が長期化しております。わが国経済は、個人消費や公共投資、景気の減速が続くアジア向け輸出などが減少となり、マイナス成長に転じるなど景気の足取りは重い状況にあります。

 当種苗業界は、依然として国内需要は頭打ちの状況が続いておりますが、海外におきましては、新興国を中心に、野菜種子、花種子の需要は拡大を続けております。

 このような状況のなか、当社グループにおいては、国内卸売事業は野菜種子、苗木は順調に推移したものの、資材が大きく落ち込んだことから前年同期比減収となりました。海外卸売事業につきましては、野菜種子、花種子の売上がともに好調で前年同期比大幅増収となりました。一方、小売事業は前期より不採算事業の見直しなどを行っていることもあり前年同期比減収となりました。

 当社グループの当第3四半期連結累計期間における業績は、売上高は417億22百万円(前年同期比12億4百万円、3.0%増)となりました。営業利益は、野菜種子の売上増加による売上総利益の改善が貢献し、66億10百万円(前年同期比21億63百万円、48.6%増)となりました。また経常利益は、為替差損が1億34百万円(前年同期は為替差益が3億85百万円)発生したため、68億83百万円(前年同期比15億68百万円、29.5%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、子会社における税金費用が増えたことから、46億63百万円(前年同期比6億87百万円、17.3%増)と前年同期比増益となりました。

 

 当第3四半期連結累計期間の海外連結子会社等の財務諸表項目(収益及び費用)の主な為替レートは、次のとおりです。なお、第1四半期の連結対象期間は4-6月、第2四半期の連結対象期間は7-9月、第3四半期の連結対象期間は10-12月です。

 

当第1四半期連結累計期間

当第2四半期連結累計期間

当第3四半期連結累計期間

米ドル

122.48円(101.30円)

119.97円(109.45円)

120.54円(120.53円)

ユーロ

137.20円(138.21円)

134.94円(138.85円)

131.67円(146.54円)

 注:( )内は前年同期の換算レート

 

セグメント別の業績は次のとおりです。

①国内卸売事業

 国内卸売事業は、野菜種子、苗木が売上を伸ばしたものの、花種子、資材が減収となったことから、前年同期比減収となりました。野菜種子ではブロッコリー、トマト、​レタスが好調に推移したことから、前年同期比増収となりました。花種子については、ストック、花壇・苗物品種が増収となったものの、前期に市況低迷の影響により作付け減少となったパンジーが伸び悩んだことから、前年同期比減収となりました。資材は前期の雪害による農業用ハウス復興需要の反動減及び暖冬による保温資材などの需要減から、前年同期比減収となりました。苗木につきましては、トマトセル苗が順調に売上を伸ばし、前年同期比増収となりました。

 これらの結果、売上高は、前年同期比97百万円(同0.8%)減の122億89百万円となりました。一方、営業利益は、収益性の高い野菜の売上が増加したことや、営業費用の減少などにより、前年同期比1億円(同2.2%)増の47億10百万円となりました。

②海外卸売事業

 それぞれの地域の状況をみますと、アジア向け輸出は、ニンジン、ブロッコリー、トルコギキョウなどが大きく伸びたことから前年同期比大幅な増収となりました。北米につきましては、ブロッコリー、ビーツ、メロンなどの野菜種子が好調に推移したことから前年同期比増収となりました。欧州および南米におきましては、現地通貨ベースにおいては、野菜種子、花種子ともに好調に推移し、前年同期比増収でしたが、為替の影響により、円ベースでは前年同期比減収となりました。品目別では、野菜種子はブロッコリー、ニンジン、ビーツなどが売上を伸ばし、前年同期比増収となりました。花種子につきましては、トルコギキョウやヒマワリの売上が伸びたことなどから、前年同期比増収となりました。

 これらの結果、売上高は、前年同期比12億88百万円(同5.8%)増の234億6百万円となり、営業利益は、前年同期比21億70百万円(同38.8%)増の77億68百万円になりました。

 

③小売事業

 ホームガーデン分野は、前期から引き続き、不採算商品の取引削減に取り組んだ結果、売上高は前年同期比減収となりました。一方、利益面では、業務コストなどの圧縮が功を奏し、前年同期から改善いたしました。

 通信販売分野では、リニューアルしたサカタ友の会の新制度への会員切り替えは順調に推移しておりますが、過渡期にあたり、会費収入などが伸び悩み、前年同期比減収となりました。

 ガーデンセンターでは、秋の園芸シーズンが好天に恵まれたことなどから、店頭販売、インターネット販売ともに好調に推移し、前年同期比増収となりました。

 これらの結果、売上高は、前年同期比1億72百万円(同3.0%)減の54億89百万円となりました。一方、営業損益は、営業費用が減少したことにより9百万円改善し、4億36百万円の損失(前年同期は4億46百万円の営業損失)となりました。

 

④その他事業

 造園緑花分野は、大型工事が完工となり、前年同期比増収となりました。これらの結果、売上高は、前年同期比1億85百万円(同52.9%)増の5億36百万円となりました。営業損失は59百万円改善し、24百万円の損失(前年同期は84百万円の営業損失)となりました。。

 

(2) 財政状態の分析

① 資産の部

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ36億56百万円増加し、1,089億69百万円となりました。これは現金及び預金が19億55百万円、たな卸資産が36億77百万円増加し、受取手形及び売掛金が31億47百万円、投資有価証券が10億92百万円減少したことなどによるものです。

 

② 負債の部

 負債合計は、前連結会計年度末に比べ19億6百万円増加し、198億10百万円となりました。これは長短借入金が13億68百万円、未払法人税等が7億84百万円増加し、その他流動負債が1億68百万円、役員退職慰労引当金が2億68百万円減少したことなどによるものです。

 

③ 純資産の部

 純資産合計は、前連結会計年度末に比べ17億49百万円増加し、891億59百万円となりました。これは利益剰余金が36億27百万円増加し、その他有価証券評価差額金が7億11百万円、為替換算調整勘定が11億25百万円減少したことなどによるものです。
 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、37億1百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。