第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

  文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

 当第2四半期連結累計期間(平成28年6月1日から平成28年11月30日まで)における世界経済の状況を見ますと、米国は雇用回復を背景に住宅投資・個人消費が堅調に推移し、また、利上げ観測が発表され、経済の先行きに関する期待が高まりました。欧州経済は、景気は緩やかに回復しているものの、英国の国民投票でEU離脱が選択された影響等から不確実性が増大し、景気の本格的な回復には至りませんでした。また、新興国経済は、インドでは総じて高い成長率が続きましたが、中国では小幅の減速傾向が続き、ブラジルにおいてはマイナス成長が継続しました。

 わが国経済は、個人消費は、賃金上昇の伸びが将来の不安を払拭するほどには至らず、力強さに欠けておりますが、輸出や生産の拡大により企業の収益は緩やかに持ち直し始め、景気は踊り場を脱する動きが出てきております。

 当種苗業界は、国内需要は頭打ちの状態となっておりますが、海外におきましては、新興国を中心に、野菜種子、花種子の需要は拡大を続けております。

 このような状況のなか、当社グループの国内卸売事業は、野菜種子が好調に売上を伸ばした結果、前年同期比増収となりました。海外卸売事業につきましては、野菜種子売上が大幅に増加し、前年同期比増収となりました。一方、小売事業は、不採算商品の削減に加え、天候不順により園芸関連の消費が冷え込み、前年同期比大幅減収となりました。

 以上の結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間における業績は、売上高は282億21百万円(前年同期比3億42百万円、1.2%増)となりました。営業利益は、利益率の高い野菜種子の売上増加が売上総利益を押し上げた結果、56億円(前年同期比6億7百万円、12.2%増)となりました。また経常利益は、受取配当金が増えたことなどから営業外収支が前年同期比改善し、58億75百万円(前年同期比6億75百万円、13.0%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益も、43億19百万円(前年同期比9億97百万円、30.0%増)と前年同期比増益となりました。

 

 当第2四半期連結累計期間の海外連結子会社等の財務諸表項目(収益及び費用)の主な為替レートは、次のとおりです。なお第1四半期の連結対象期間は4-6月、第2四半期の連結対象期間は7-9月です。

 

 

第1四半期連結累計期間

当第2四半期連結累計期間

米ドル

102.96円(122.48円)

101.12円(119.97円)

ユーロ

114.36円(137.20円)

113.29円(134.94円)

注:( )内は前年同期の換算レート

 

セグメント別の業績の概要は次のとおりです。

①国内卸売事業

 国内卸売事業は、資材の売上が減収となりましたが、野菜種子の売上が大幅に伸びた結果、前年同期比増収となりました。野菜種子はブロッコリー、レタス、ニンジン、小松菜を中心に大幅に売上を伸ばしました。花種子は市況、景気低迷による作付減が響き、微減となりました。生産体系における分業化が進み、種子から苗木へ継続的に需要がシフトしております。特にトマト、トルコギキョウについて、こうした動きが顕著です。資材は農業用ハウス関連資材の需要減少、前期大幅に伸びたオリジナル培養土の反動減が響き、減収となりました。

 これらの結果、売上高は、前年同期比1億80百万円(同2.3%)増の80億50百万円となり、営業利益は前年同期比1億35百万円(同4.5%)増の31億57百万円となりました。

 

②海外卸売事業

 それぞれの地域別の状況を見ますと、アジア向け輸出では、ブロッコリー、ヒマワリなどが大きく伸びたことから前年同期比増収となりました。北米につきましては、アジア同様、為替の影響がありましたが、ブロッコリー、キャベツ、ホウレンソウ、メロンなどの野菜種子が好調に推移したことから前年同期比増収となりました。欧州では、トルコギキョウが伸び、花種子は増収となりましたが、野菜種子が為替の影響から減収となり、全体でも前年同期比減収となりました。南米につきましては、為替が円安へ進行したことに加え、ブロッコリー、トマト、カボチャなどの野菜種子が好調に推移したことから、前年同期比大幅増収となりました。

 品目別では、野菜種子ではブロッコリー、トマト、ホウレンソウ、メロンなどが売上を大きく伸ばし、前年同期比増収となりました。花種子につきましても、トルコギキョウやヒマワリの売上が伸びたことなどから増収となりました。

 これらの結果、売上高は、前年同期比4億87百万円(同3.0%)増の164億89百万円となり、営業利益は前年同期比4億54百万円(同7.5%)増の65億26百万円となり増収増益となりました。

 

③小売事業

 ホームガーデン分野は、天候不順の影響や資材の販売不振、また、前期から引き続き、不採算商品の削減を行っていることにより、売上高は前年同期比大幅減収となりました。一方、利益面では、売上の減少を補うだけの業務コストを削減できず、減益となりました。

 通信販売分野では、サカタ友の会の新制度(Web会員制度)への移行が完了しました。印刷物として刊行していた紙媒体の「園芸通信」を電子媒体へ切り替えるなどにより経費を圧縮することができました。しかしながら、秋の長雨等の天候不順の影響もあり、苗・球根を中心に売上が伸びず、減収減益となっております。

 ガーデンセンターでは、イベントとセール開催の頻度を増やしたことにより、種子と植物の売行きは好調でしたが、ノベルティ商品の販売不調が大きかったために減収となりました。

 これらの結果、売上高は、前年同期比5億34百万円(同13.9%)減の33億円となりました。一方、売上減少を受けて営業損益は3億46百万円の損失(前年同期は3億79百万円の営業損失)となりました。

 

④その他事業

 造園緑花分野は、大型民間工事が完工となり前年同期比大幅増収となりました。

 これらの結果、売上高は、前年同期比2億8百万円(同120.5%)増の3億80百万円となり、営業損失は21百万円改善し、32百万円の損失(前年同期は54百万円の営業損失)となりました。

 

(2) 資産、負債及び純資産の状況

①資産の部

 当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ2億74百万円減少し、1,085億85百万円となりました。これは、現金及び預金が33億1百万円、たな卸資産が3億66百万円、その他流動資産が4億97百万円増加した一方で、受取手形及び売掛金が28億35百万円、短期繰延税金資産が1億42百万円、有形・無形固定資産が6億円、投資有価証券が3億78百万円、長期繰延税金資産が4億10百万円減少したことなどによるものです。

 

②負債の部

 負債合計は、前連結会計年度末に比べ9億45百万円減少し、190億27百万円となりました。これは短期借入金が7億35百万円、未払法人税等が4億22百万円増加した一方で、支払手形及び買掛金が3億30百万円、その他流動負債が1億21百万円、長期繰延税金負債が4億98百万円、長期借入金が10億37百万円減少したことなどによるものです。

 

③純資産の部

 純資産合計は、前連結会計年度末に比べ6億71百万円増加し、895億58百万円となりました。これは利益剰余金が36億44百万円増加した一方で、その他有価証券評価差額金が1億98百万円、為替換算調整勘定が28億円減少したことなどによるものです。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ28億31百万円増加し、143億28百万円(前第2四半期連結会計期間末に比べ5億80百万円増加)となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

 

①営業活動によるキャッシュ・フロー

 営業活動によって得られた資金は53億43百万円(前年同期は得られた資金46億86百万円)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益59億53百万円、減価償却費8億63百万円、売上債権の減少による資金の増加24億26百万円、たな卸資産の増加による資金の減少18億65百万円、仕入債務の減少による資金の減少3億1百万円、未払金の減少による資金の減少9億17百万円、法人税等の支払いによる資金の減少12億3百万円などによるものです。

 

②投資活動によるキャッシュ・フロー

 投資活動によって使用した資金は14億1百万円(前年同期は使用した資金20億92百万円)となりました。これは主に、定期預金の純増による支出5億51百万円、有形固定資産の取得による支出10億79百万円、有形固定資産売却による収入1億92百万円などによるものです。

 

③財務活動によるキャッシュ・フロー

 財務活動によって使用した資金は6億35百万円(前年同期は得られた資金7億1百万円)となりました。これは主に、長期借入金の借入による収入2億48百万円、配当金の支払額6億73百万円などによるものです。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題については重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、24億52百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。