第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 経営成績の分析

 当第3四半期連結累計期間(平成29年6月1日から平成30年2月28日まで)における世界経済の状況をみますと、米国では個人消費や設備投資の増加などから底堅く推移し、欧州でも生産や輸出の増加を背景に、景気が拡大しました。新興国経済は、中国では堅調な成長が維持されており、インドでは高額紙幣廃止等の影響で一時的に停滞しましたが、穏やかな景気回復が見られ始めました。またブラジルでも穏やかな回復が持続するようになってまいりました。わが国経済は、世界経済の景気回復を背景に企業収益が好調に推移し、緩やかな回復基調が持続しました。一方、足元では米国の長期金利上昇への懸念から株価や為替が大きく変動するなど、不透明感も出てきております。

 当種苗業界は、成長を持続している海外市場において、野菜種子、花種子の需要が拡大を続けております。

 このような状況のなか、当社グループ当第3四半期連結累計期間における業績は、国内小売事業の売上は前年同期を下回りましたが、海外での種子販売が好調に推移したことやユーロの為替レートが円安となったことから、452億84百万円(前年同期比9億78百万円2.2%増)となりました。営業利益は、主に、海外子会社の人員増に伴う人件費の増加やグローバルな経営体制強化のための支出増加、対ユーロでの円安による円ベースでの経費増加など、一般管理費の増加により、67億65百万円(前年同期比8億82百万円11.5%減)となりました。また経常利益は、営業利益の減少及び為替差損の増加を主因に、70億74百万円(前年同期比10億6百万円12.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益も、不動産の売却益計上がありましたが、経常利益の減少を受けて、50億98百万円(前年同期比7億93百万円13.5%減)と前年同期比減益となりました。

 

 当第3四半期連結累計期間の海外連結子会社等の財務諸表項目(収益及び費用)の主な為替換算レートは、次の
とおりです。
 なお、海外連結子会社等の決算日が連結決算日と異なるため、財務諸表項目(収益及び費用)を各四半期決算日
末(3、6、9、12月末)の直物為替レートで換算し、その都度洗替を行っております。

 

 

第1四半期連結累計期間

第2四半期連結累計期間

当第3四半期連結累計期間

米ドル

112.00円(102.96円)

112.74円(101.12円)

113.05円(116.53円)

ユーロ

127.95円(114.36円)

132.81円(113.29円)

134.95円(122.73円)

 注:( )内は前年同期の換算レート

 

セグメント別の業績は次のとおりです。

①国内卸売事業

 国内卸売事業は、資材の売上は増加しましたが、秋から初冬にかけて長雨や台風、低温などの天候の影響があり、種子の売上が減少したことから、売上高はほぼ前年同期並みとなりました。具体的には、野菜種子は、ブロッコリーは増収となりましたが、ニンジン、コマツナ、トマトなどが減収となりました。花種子は、パンジー・ビオラの売上は増えましたが、ストックなどの売上が減少しました。資材は、鋼管等の農業用ハウス関連資材の値上げ前の駆け込み需要、天候不順に伴う高機能液肥及び保温資材の需要増により、増収となりました。一方、利益面については、野菜種子の売上が減少したことや種子在庫の評価減の計上により、セグメント別営業利益は減益となりました。

 これらの結果、売上高は、前年同期比1百万円(同0.0%)増125億78百万円となり、営業利益は前年同期比2億39百万円(同4.9%)減46億43百万円となりました。

②海外卸売事業

 それぞれの地域の状況をみますと、アジアではブロッコリー、ニンジン、ネギ、ハクサイ、キャベツ、ダイコン、トルコギキョウ、ダイアンサス、カーネーション、パンジーなどの売上が好調で増加したものの、ホウレンソウ、カリフラワーなどは出荷が遅れて減少しました。アジアの国別では、中国、韓国などが好調に推移しております。一方、インドでは、新しい税制の導入などの経済停滞により、第3四半期連結累計期間における現地通貨建ての外部売上高は前年同期を下回っておりますが、足元ではしっかりとした回復傾向が見られるようになりました。北中米につきましては、ブロッコリー、ペッパーなどの売上が大幅に増加しましたが、ホウレンソウ、ビート、ニンジン、パンジーなどの売上が減少しました。なお、全体の売上は回復傾向にあり、第3四半期連結累計期間における現地通貨建ての外部売上高は、前年同期比で微減の水準まで回復しております。欧州・中近東では、ブロッコリー、トマト、カボチャ、ホウレンソウ、キュウリ、キャベツ、トルコギキョウなどの売上が大幅に伸びたことや、円安による為替の押し上げ効果もあったことから、大幅な増収となっております。南米につきましても、第3四半期連結累計期間における現地通貨建ての外部売上高は引き続き前年同期を下回っておりますが、経済状況の改善に伴う市況の回復を受け、外部売上も回復傾向にあります。

 品目別では、野菜種子ではホウレンソウの売上は落ち込みましたが、ブロッコリー、トマト、ペッパー、カボチャなどが売上を大きく伸ばし、前年同期比増収となりました。花種子につきましても、トルコギキョウが引き続き好調であったことなどから、前年同期比増収となりました。

 これらの結果、売上高は、前年同期比15億86百万円(同6.1%)増277億77百万円となり、営業利益は前年同期比1億25百万円(同1.5%)増85億32百万円となり、増収増益となりました。

 

③小売事業

 ホームガーデン分野は、天候不順の影響により、秋の家庭園芸需要に大きな打撃を受け、資材を中心に販売不振となりました。また、前期から引き続き、不採算商品の削減を行っていることにより、売上高は前年同期比大幅減収となりました。

 通信販売分野では、印刷物として刊行していた紙媒体の「園芸通信」を電子媒体へ切り替えるなどにより経費を圧縮することができました。しかしながら全国的な極寒・降雪の影響もあり、苗・資材を中心に売上が伸びず、減収となっております。

 ガーデンセンターでは、秋の天候不順と降雪の影響から客数が減少し、減収となりました。

 これらの結果、売上高は、前年同期比6億25百万円(同12.5%)減43億60百万円となりました。営業損益は、売上不振により粗利益が減少したこと、輸送にかかる運賃と諸費用の値上がりによる採算性の低下などにより2億10百万円の損失(前年同期は1億50百万円の営業損失)となりました。

 

④その他事業

 造園緑花分野は、民間維持管理業務の増加により、前年同期比増収となりました。

 これらの結果、売上高は前年同期比15百万円(同2.9%)増5億67百万円となり、営業損益は56百万円の損失(前年同期は60百万円の営業損失)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

① 資産の部

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ78億29百万円増加し、1,239億98百万円となりました。これは、現金及び預金が7億1百万円、たな卸資産が35億44百万円、有形・無形固定資産が20億18百万円、投資有価証券が14億96百万円増加した一方で、受取手形及び売掛金が11億68百万円減少したことなどによるものです。

 

② 負債の部

 負債合計は、前連結会計年度末に比べ15億20百万円増加し、235億95百万円となりました。これは、短期借入金が12億69百万円、未払法人税等が5億17百万円、長期の繰延税金負債が4億64百万円増加した一方で、退職給付に係る負債が3億95百万円減少したことなどによるものです。

 

③ 純資産の部

 純資産合計は、前連結会計年度末に比べ63億9百万円増加し、1,004億3百万円となりました。これは利益剰余金が38億38百万円、その他有価証券評価差額金が8億41百万円、為替換算調整勘定が15億86百万円増加したことなどによるものです。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はあ
りません。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、43億1百万円であります。なお、研
究開発費については、セグメント別に関連付けることが困難であるため、その総額を記載しております。また、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。