当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間における世界経済及びわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、非常に厳しい状況となりました。当種苗業界におきましては、人の動きが制限されたことにより、イベントや観光、外食関連の需要が大きく減少した一方、巣ごもり需要、ストレス軽減や癒しを求める家庭園芸への需要増加がみられました。また、サプライチェーン関連では、航空貨物便の減少などにより、物流の乱れが生じました。
このような状況のなか、当社グループでは、在宅勤務や時差勤務の推進、前倒しなどの入出荷の工夫、ウェブ会議やプロモーション動画の活用など、ステークホルダーの方々の感染防止を最大限図りつつ、必要な事業の継続に努めました。
これらの結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間における業績は、花種子の売上は減少しましたが、野菜種子や資材、その他事業である造園緑花分野が増収となったことなどから、売上高は158億27百万円(前年同期比12億41百万円、8.5%増)となりました。営業利益は、売上が増加したことや粗利益率が改善したことから、37億37百万円(前年同期比7億83百万円、26.5%増)となりました。経常利益は、営業利益の増加を受けて、38億99百万円(前年同期比6億92百万円、21.6%増)となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、30億94百万円(前年同期比6億86百万円、28.5%増)となりました。なお、新型コロナウイルス感染症による影響については、花種子は植栽やイベントなどの装飾用の需要が減少しましたが、野菜種子や資材は、マイナス影響が軽微にとどまった一方で、巣ごもり需要や前倒し需要が生じました。
当第1四半期連結累計期間の海外連結子会社等の財務諸表項目の主な為替換算レートは、次のとおりです。為替レートの変動による売上高への影響は、マイナス3億90百万円でした。米ドルとユーロの変動は小幅でしたが、ブラジルレアルなどの新興国通貨の下落による円高の影響を受けました。なお、海外連結子会社の決算日が連結決算日と異なるため、財務諸表項目を各四半期決算日末(3、6、9、12月末)の直物為替レートで換算し、その都度洗替を行っております。
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当第1四半期連結累計期間 |
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米ドル |
107.74円(107.75円) |
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ユーロ |
121.05円(122.46円) |
注:( )内は前年同期の換算レート
セグメント別の経営成績は次のとおりです。
①国内卸売事業
国内卸売事業は、花種子と球根の売上は減少しましたが、野菜種子、資材、苗木の売上が増加し、前年同期比増収となりました。花に関しては、昨秋に襲来した大型台風被害による栽培地の作付面積の減少、及び、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、業務用切り花、景観・植栽関連の需要が減少しました。その一方、野菜については、業務用需要は低迷したものの家庭需要は好調に推移し、作付面積に大きな変化は生じませんでした。品目別では、野菜種子は、ブロッコリー、トマト、レタスなどが増加しましたが、ダイコン、キャベツ、ホウレンソウなどが減少しました。花種子は、トルコギキョウやケイトウなどは増加しましたが、パンジー、ストックなどが減少しました。資材は、コロナ禍による巣ごもり需要の一つとして、新たに園芸や菜園のニーズが生まれ、園芸資材が好調に推移しました。更に長梅雨から猛暑への天候要因が、当社独自の高機能液肥群と潅水関連資材の需要を押し上げました。
これらの結果、売上高は50億83百万円(前年同期比69百万円、1.4%増)、営業利益は26億23百万円(前年同期比3億15百万円、13.7%増)となりました。
②海外卸売事業
海外卸売事業は、花種子は減収となりましたが、野菜種子の販売が好調に推移し、前年同期比増収となりました。営業利益は、主に売上高の増加を受け、前年同期比増益となりました。
地域別の状況をみますと、アジアでは、ニンジンが中国での商流変更による出荷期変更の影響から減収となったほか、ホウレンソウ、ヒマワリなどが減少しましたが、ブロッコリー、ネギ、キャベツ、カリフラワー、トルコギキョウなどが増加した結果、前年同期比増収となりました。北中米では、ヒマワリなどの花種子は減少しましたが、ブロッコリー、トマト、メロンなどの野菜種子が好調に推移し、全体では前年同期比大幅な増収となりました。欧州・中近東につきましても、トルコギキョウなどの花種子は減少しましたが、ブロッコリー、トマト、カリフラワー、カボチャなどの野菜種子が増加し、前年同期比大幅な増収となりました。南米につきましては、カボチャ、ブロッコリー、メロンなどの野菜種子が好調に推移し、現地通貨ベースでは大幅な増収となりましたが、ブラジルレアルの下落による円高の影響により、円ベースでは前年同期比横ばいとなりました。
これらの結果、売上高は86億97百万円(前年同期比8億78百万円、11.2%増)、営業利益は31億60百万円(前年同期比4億48百万円、16.5%増)となりました。
③小売事業
小売事業は、長梅雨と猛暑の影響を受けたものの、量販店向けのホームガーデン分野、通信販売とガーデンセンター横浜の直売分野とも、巣ごもり需要に呼応した営業展開として、園芸や菜園関連の各商品の販売提案や初心者へのプロモーション、ネット販売の強化により、売上高は12億96百万円(前年同期比1億28百万円、11.0%増)となりました。営業利益は17百万円(前年同期比26百万円、60.6%減)となりました。
④その他事業
造園緑花分野は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により指定管理公園や観光施設の閉鎖による施工の延期や中止などが発生しましたが、新たに選定された指定管理物件が増えたことや、昨年の台風被害復旧関係などの施工・維持管理業務の受注により、売上高は7億50百万円(前年同期比1億64百万円、28.1%増)となりました。営業利益は15百万円(前年同期比8百万円、132.9%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
①資産の部
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ8億96百万円増加し、1,244億98百万円となりました。これは、現金及び預金が7億74百万円、商品及び製品が14億32百万円増加した一方で、受取手形及び売掛金が13億68百万円減少したことなどによるものです。
②負債の部
負債合計は、前連結会計年度末に比べ16億41百万円減少し、201億66百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金が14億13百万円、流動負債のその他が2億43百万円減少したことなどによるものです。
③純資産の部
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ25億38百万円増加し、1,043億32百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が22億90百万円増加したことなどによるものです。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、15億28百万円であります。なお、研究開発費については、セグメント別に関連付けることが困難であるため、その総額を記載しております。また、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。