第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の分析

 当第3四半期連結累計期間(2020年6月1日から2021年2月28日まで)における世界経済及びわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、非常に厳しい状況となりました。ワクチン接種は開始されたものの、感染症を十分にコントロールできる状況には至っておらず、経済活動は引き続き大きな制限を受けております。当種苗業界におきましては、人の動きが制限されたことにより、イベントや観光、外食関連の需要が大きく減少した一方、消費者の在宅機会増加による特需、ストレス軽減や癒しを求める家庭園芸への需要増加がみられました。また、サプライチェーン関連では、航空貨物便の減少などにより、物流の乱れが生じました。

 このような状況のなか、当社グループでは、在宅勤務や時差勤務の推進、前倒しなどの入出荷の工夫、ウェブ会議やプロモーション動画の活用など、ステークホルダーの方々の感染防止を最大限図りつつ、引き続き必要な事業の継続に努めました。

 これらの結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間における業績は、花種子は前年同期比で減収となりましたが、野菜種子や資材、その他事業である造園緑花分野が増収となったことなどから、売上高は478億23百万円(前年同期比41億37百万円、9.5%増)となりました。また、主に売上高が増加したことを受け、営業利益は78億63百万円(前年同期比21億65百万円、38.0%増)、経常利益は79億31百万円(前年同期比16億41百万円、26.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は59億97百万円(前年同期比12億43百万円、26.2%増)となりました。なお、花種子は、新型コロナウイルス感染症拡大を受け、イベントや観光関連の装飾用、植栽用の需要が減少したことなどから減収となりましたが、足元は回復基調にあります。野菜種子や資材は、新型コロナウイルス感染症のマイナス影響が軽微であった一方、家庭園芸での需要増や前倒し需要など、プラスの影響がありました。野菜種子については、ブロッコリー、トマトなどの当社主力商品が好調に推移したことに加え、中国向けニンジン種子の販売時期変更によるプラス要因もあり、大幅な増収となりました。

 

 当第3四半期連結累計期間の海外連結子会社等の財務諸表項目の主な為替換算レートは、次のとおりです。為替レートの変動による影響は、売上高に対してはマイナス10億96百万円でした。
 なお、海外連結子会社等の決算日が連結決算日と異なるため、財務諸表項目を各四半期決算日末(3、6、9、

12月末)の直物為替レートで換算し、その都度洗替を行っております。

 

 

第1四半期連結累計期間

第2四半期連結累計期間

当第3四半期連結累計期間

米ドル

107.74円(107.75円)

105.81円(107.96円)

103.52円(109.55円)

ユーロ

121.05円(122.46円)

124.16円(118.04円)

126.99円(122.51円)

 注:( )内は前年同期の換算レート

 

 セグメント別の業績は次のとおりです。

①国内卸売事業

 国内卸売事業は、花種子と苗木、球根の売上は減少しましたが、野菜種子と資材の売上が増加し、前年同期比増収となりました。花に関しては、2019年に襲来した大型台風被害による栽培地の作付面積の減少、及び新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、業務用切り花、景観・植栽関連の需要が減少しました。その一方、野菜については、業務用需要は低迷したものの作付面積に大きな変化は生じませんでした。家庭用需要は菜園向けも含め好調に推移しました。品目別では、野菜種子はブロッコリー、トマト、ネギ、レタスなどが増加しました。花種子は、トルコギキョウ、ケイトウ、ヒマワリなどが増加しましたが、パンジー、ストックなどが減少しました。資材は、消費者の在宅機会増加により新たに生まれた特需を受け園芸資材の売上が増加し、好調に推移しました。

 これらの結果、売上高は127億7百万円(前年同期比2億48百万円、2.0%増)、営業利益は48億14百万円(前年同期比1億99百万円、4.3%増)となりました。

 

 

②海外卸売事業

 海外卸売事業は、花種子は減収となったものの、野菜種子の販売が好調に推移し、円高の影響を大きく受けましたが、前年同期比増収となりました。

 地域別の状況をみますと、アジアでは、ヒマワリ、マリーゴールドなど花種子は減少しましたが、商流及び販売時期の変更による中国でのニンジン販売の今期売上寄与のほか、ブロッコリー、カリフラワー、ペッパーなどの野菜種子が好調に推移した結果、前年同期比大幅な増収となりました。北中米につきましては、円高の影響により、花種子は円ベースでは減収となったものの、野菜種子は買収効果でレタスが増加したほか、ペッパー、トマトなどが好調に推移し、全体では円ベースでも前年同期比増収となりました。欧州・中近東では、花種子はトルコギキョウが減少しましたが、ブロッコリー、カボチャ、ネギなど野菜種子が好調に推移し、円安の影響も加わり、前年同期比で大幅な増収となりました。南米では、ブロッコリー、ペッパー、メロン、ヒマワリなどが増加し、現地通貨ベースでは大幅な増収となりましたが、ブラジルレアルの下落による円高の影響を強く受け、円ベースでは前年同期比で微減となりました。

 これらの結果、売上高は294億99百万円(前年同期比31億44百万円、11.9%増)、営業利益は94億93百万円(前年同期比19億63百万円、26.1%増)となりました。

 

③小売事業

 小売事業は、量販店向けのホームガーデン分野、通信販売とガーデンセンター横浜の直売分野とも、消費者の在宅機会増加による特需に呼応した営業展開として、園芸や菜園関連の各商品の販売提案や初心者へのプロモーションを行いました。また、通信販売では、11月にリニューアルオープンしたECサイトが順調に伸長しております。

 これらの結果、売上高は35億83百万円(前年同期比1億37百万円、4.0%増)、営業損益は64百万円改善し、2百万円の損失(前年同期は67百万円の営業損失)となりました。

 

④その他事業

 造園緑花分野は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により指定管理者公園や観光施設の閉鎖、民間及び公共工事の延期や中止などが発生しましたが、新たに選定された指定管理者物件が増えたことや、民間及び官公庁からの新規受注物件の獲得などにより、売上高は20億32百万円(前年同期比6億7百万円、42.6%増)、営業損益は47百万円改善し、19百万円の利益(前年同期は27百万円の営業損失)となりました。

 

(2)財政状態の分析

①資産の部

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ42億39百万円増加し、1,278億41百万円となりました。これは、現金及び預金が15億68百万円、商品及び製品が12億94百万円、無形固定資産が13億66百万円増加した一方で、受取手形及び売掛金が16億16百万円減少したことなどによるものです。

 

②負債の部

 負債合計は、前連結会計年度末に比べ17億78百万円減少し、200億30百万円となりました。これは、短期借入金が10億85百万円減少したことなどによるものです。

 

③純資産の部

 純資産合計は、前連結会計年度末に比べ60億17百万円増加し、1,078億11百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したことなどから、株主資本が45億22百万円増加したことなどによるものです。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、48億59百万円であります。なお、研究開発費については、セグメント別に関連付けることが困難であるため、その総額を記載しております。また、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。