当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
(継続企業の前提に関する重要事象等)
当社グループは前連結会計年度までに継続して営業損失及び当期純損失を計上し、また、当第2四半期連結累計期間においては14百万円の営業損失、15百万円の四半期純損失を計上しており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。
しかしながら当第2四半期連結会計期間末において現金及び預金440百万円を保有し、また、運転資金の効率的な調達のために主要な取引銀行3行と当座貸越契約を締結するなど、必要な資金枠を確保しており、さらに、「3 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(6)重要事象等について」に記載のとおり、当該重要事象等を解消するための対応策を実施していることから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断し、四半期連結財務諸表等への注記は記載しておりません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府の経済政策や金融政策を背景に緩やかな回復傾向が見られましたが、アジア新興国の景気減速やイギリスのEU離脱問題等の国内景気への影響など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループにおきましては、自社品種「ペチカプライム」、「ペチカサンタ」及び新品種「コア」(品種登録名「ペチカエバー」)を軸とした従来の業務用販売に加え、新品種「夏瑞/なつみずき」(品種登録名「ペチカほのか」)の生食用販売を展開し、いちご果実及びその他の青果物の販売拡大に努めてまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高2,257,643千円(前年同期比4.3%増加)、営業損失14,630千円(前年同期は営業損失37,166千円)、経常損失12,107千円(前年同期は経常損失32,723千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は15,138千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失38,628千円)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
(いちご果実・青果事業)
いちご果実・青果事業の主力商品は業務用いちご果実であります。当第2四半期連結累計期間においては、夏秋期は「コア」(品種登録名「ペチカエバー」)、「夏瑞/なつみずき」(品種登録名「ペチカほのか」)などの自社開発品種と輸入いちごを、その後は国産促成いちご(とちおとめ、さがほのかなど)を主に販売しております。
夏秋期においては、従来の業務用としての販売に加え、食味の良い新品種「夏瑞/なつみずき」(品種登録名「ペチカほのか」)を生食用として販売の拡大に注力してまいりました。生食用の売上高については前年同期を上回りましたが、業務用の売上高の減少分を補うことはできませんでした。
最需要期となるクリスマス期におきましては、10月の記録的な長雨により促成いちごの生育が停滞したことと、12月の断続的な強い寒気の影響を受け、いちごの市場への入荷量が伸び悩みました。このため、12月のいちご市場相場価格は、高騰した昨年よりもさらに高値で推移することとなりました。この結果、取引先への販売価格が上昇したことで、売上高は前年より増加いたしました。一方で利益面においては、固定価格での販売先に対し、仕入価格の上昇が利益圧縮の要因となりましたが、第2四半期までの実績は前年同期を上回ることができました。
その他の青果物については、青果卸売業者向けの輸入青果物の取扱量が増加したことにより、売上高は増加いたしましたが、コンビニエンスストアを中心とした既存取引先のアイテム縮小による使用量減少により、利益は減少いたしました。
経費面では、業務の効率化を図ることで運送費の削減を行うなど、販売費及び一般管理費の圧縮に努めました。
この結果、いちご果実・青果事業の売上高2,002,863千円(前年同期比12.4%増加)、営業利益は69,093千円(前年同期比660.4%増加)となりました。
(種苗事業)
種苗生産販売事業は、自社いちご品種の「ペチカプライム」に加えて、新品種の「ペチカほのか」(商品名「なつみずき」)と「ペチカエバー」(商品名「コア」)を含めた3品種の種苗を生産販売しております。
栽培方法には、秋に苗を定植し翌年春から秋にかけて果実を生産する秋定植と、春に苗を定植し夏から秋にかけて果実を生産する春定植の、概ね2体系の作型があります。当第2四半期連結累計期間におきましては、主に秋定植用苗を販売しております。
前年同期と比べて、新たに秋定植を始める生産者がいたものの、全体としては作型変更や規模縮小の影響により、契約栽培用の苗販売数量は約10%の減少となりました。
この結果、種苗事業の売上高は6,769千円(前年同期比23.0%減少)、営業損失は1,108千円(前年同期は営業利益434千円)となりました。
(馬鈴薯事業)
馬鈴薯事業は、主に種馬鈴薯の生産販売、仕入販売と青果馬鈴薯の仕入販売からなり、主要売上品である種馬鈴薯には、秋から春にかけて販売する春作と夏に販売する秋作の2体系がありますが、そのメインは春作種馬鈴薯です。当第2四半期連結累計期間におきましては、秋作及び春作種馬鈴薯販売を行っております。
種馬鈴薯において、秋作向けである九州産の生育状況が悪く、販売数量が前年より減少いたしました。春作向けとなる北海道産の仕入数量は台風被害を受けた昨年に比べ確保することができましたが、他県の作況が悪かったため、全体としての販売数量は前年同期を下回りました。利益面では、一部仕入価格が上昇したことで利益を圧縮する結果となりました。また、青果馬鈴薯においては、市場価格が低迷していたことで荷動きが悪く、販売を控えることとなりました。
この結果、馬鈴薯事業の売上高は206,888千円(前年同期比37.7%減少)、営業利益は1,379千円(前年同期比94.6%減少)となりました。
(運送事業)
運送事業は、株式会社エス・ロジスティックスが行っております。当第2四半期連結累計期間におきましては、関東圏を中心とした事業展開で当社グループの商品配送を中核としつつ、一般荷主からの配送業務受託も積極的に展開してまいりましたが、一般荷主の配送コースの終了があったことから売上高、利益とも前年同期を下回ることとなりました。
この結果、運送事業の売上高は41,122千円(前年同期比3.5%減少)、営業利益は2,310千円(前年同期比76.9%減少)となりました。
(2)財政状態の状況
(流動資産)
流動資産は、前連結会計年度末と比較して1,140,928千円増加し、当第2四半期連結会計期間末で1,878,263千円となりました。これは売掛金が増加したことが主因であります。
(固定資産)
固定資産は、前連結会計年度末と比較して3,347千円増加し、当第2四半期連結会計期間末で87,261千円となりました。これは投資その他の資産が減少したものの、有形固定資産が増加したためであります。
(流動負債)
流動負債は、前連結会計年度末と比較して1,162,753千円増加し、当第2四半期連結会計期間末で1,346,903千円となりました。これは買掛金及び短期借入金が増加したことが主因であります。
(固定負債)
固定負債は、前連結会計年度末と比較して3,392千円減少し、当第2四半期連結会計期間末で173,831千円となりました。これは役員退職慰労引当金が増加したものの長期借入金が減少したことが主因であります。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末と比較して15,084千円減少し、444,790千円となりました。なお、自己資本比率は前連結会計年度末の56.0%から22.6%となっております。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して139,711千円増加して439,751千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果使用した資金は341,846千円(前年同期は271,280千円の使用)となりました。これは主に、仕入債務640,877千円の増加があったものの、売上債権938,284千円の増加、たな卸資産44,188千円の増加および税金等調整前四半期純損失13,690千円の計上があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動の結果使用した資金は11,861千円(前年同期は18,905千円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出11,884千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動の結果取得した資金は493,419千円(前年同期は399,908千円の取得)となりました。これは主に短期借入れによる収入600,000千円、短期借入金の返済による支出100,000千円があったことによるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は11,269千円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)重要事象等について
「1.事業等のリスク」に記載のとおり、当社グループは前連結会計年度までに継続して営業損失及び当期純損失を計上し、また、当第2四半期連結累計期間においては14百万円の営業損失、15百万円の四半期純損失を計上しており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。しかしながら当第2四半期連結会計期間末において現金及び預金440百万円を保有し、また、運転資金の効率的な調達のために主要な取引銀行3行と当座貸越契約を締結するなど、必要な資金枠を確保していることから、資金面に支障はないと判断しております。さらに、以下に示す課題への対処を的確に行うことにより業績黒字化を達成し、当該重要事象等が早期に解消されるよう取り組んでまいります。以上より、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断し、四半期連結財務諸表等への注記は記載しておりません。
①いちご果実・青果事業の収益確保
当社は、夏秋期において自社いちご品種販売を中心にしております。平成26年には、新品種2品種(「ペチカ
ほのか」・「ペチカエバー」)の品種登録申請を行い、平成29年に品種登録を完了いたしました。
近年、他品種を含めた夏秋いちごの栽培面積が全国的に拡大したことにより、出荷量がピークを迎える7月下旬頃に一時的に供給過剰となる傾向が続いております。この状況を受け、業務用途以外の新たな販路の開拓を課題としておりました。
新品種「ペチカほのか」は、平成28年より本格的に生産が始まり、北海道で生産されたものを商品名「夏瑞/なつみずき」として販売を開始しております。本品種は食味の良さが最大の特長で、これまでになかった夏場の生食用市場を開拓できる画期的な品種であります。この特長を活かし、業務用に加え、夏秋期の生食用市場の開拓並びに「夏瑞/なつみずき」のブランド力の向上に努めてまいります。
新品種「ペチカエバー」は商品名を「コア」とし、平成29年より本格的に生産を開始しております。本品種は収量性が高く、本品種の導入により、促成いちごとの端境期及び夏秋いちごの品薄となる時期の出荷量の確保を図ります。今後はこの新品種2品種を展開することで、夏秋期におけるいちご果実の収益確保に繋げてまいります。
また、促成いちご販売時期においては、適正な数量の仕入、及び品質向上に向けた仕入体制をより一層強化し、利益の改善を図ります。
さらに、顧客への配送の効率化を図ることで運送費を削減し、事業全体としての利益の確保に努めます。
②種苗事業の収益拡大
これまで夏秋期に生産されるいちごは主に業務用として使用され、冬春期のように生食用の市場はほとんどなく、また生食用に適する品種は存在しませんでした。新品種「ペチカほのか」はこれまでの夏秋いちごにはない食味の良さを有していることから、従来の業務用の産地に加え、生食用を主体とした産地展開を図ることによって、種苗事業の収益拡大に努めてまいります。
③馬鈴薯事業における海外オリジナル品種の販売拡大
馬鈴薯事業においては、種馬鈴薯の生産販売及び仕入販売と、青果馬鈴薯の仕入販売を行っております。当社が国内販売権を有している海外オリジナル品種は、国内の一般品種とは異なる食味や色、加工適性といった特長を持つものの、栽培面積が未だ少ない状況であります。当社はこの海外オリジナル品種の生産地を拡大し、特に青果馬鈴薯の販売を強化することによって一般消費者に対する知名度を向上させ、種馬鈴薯の販売拡大に繋げてまいります。
④運送事業の収益の維持向上
運送事業を行う子会社「株式会社エス・ロジスティックス」は、営業基盤を関東圏に特化し、配送業務の効率化により、収益の確保に努めてまいりました。今後も、自社配送と提携業者配送を効率的に運用することに加え、新規荷主からの運送受託に向けた営業をより一層強化して、収益の維持向上を図ってまいります。
⑤人材の育成について
当社の事業は、農業に密接に関わっております。近年の気象条件等の自然環境は変化しており、その影響を軽減するためには、机上の学習だけではなく、経験をとおして学ぶことが重要であります。当社では、いちご果実の生産指導を生産者に対し行っていることから、事業経験をとおして社内に蓄積されるノウハウや技術を共有・継承することで、今後も優秀な人材の育成に努めていく方針であります。