当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響があると認識している主要なリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症再拡大の影響により企業収益や雇用環境が大幅に悪化し、依然として厳しい環境が続きました。さらに、世界的なエネルギー価格の上昇や原材料価格の高騰、ウクライナ情勢の緊迫化など、景気の先行きに対する不安は一層強まっております。
このような状況の中、当社グループにおきましては、自社品種「夏瑞/なつみずき」(品種登録名「ペチカほのか」)の生食用販売、業務用販売を中心に、いちご果実及びその他青果物の販売に注力してまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高2,184,050千円(前年同期比7.1%減少)、営業利益130,534千円(前年同期比76.2%増加)、経常利益131,720千円(前年同期比72.8%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益102,304千円(前年同期比55.2%増加)となりました。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、従来の方法に比べて、当第3四半期連結累計期間の売上高は216,838千円減少しております。なお、営業利益、経常利益、税金等調整前四半期純利益に与える影響はありません。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
セグメントの業績は次のとおりであります。
(いちご果実・青果事業)
いちご果実・青果事業の主力商品は業務用いちご果実であります。当第3四半期連結累計期間においては、夏秋期は「夏瑞/なつみずき」(品種登録名「ペチカほのか」)、「コア」(品種登録名「ペチカエバー」)などの自社開発品種と輸入いちごを、その後は国産促成いちご(とちおとめ、紅ほっぺなど)を主に販売しております。
自社品種を中心とした夏秋期は、生食向け「夏瑞/なつみずき」について、百貨店等のギフト販売及び量販店で
の取扱数量が増加いたしました。また、業務用では「夏瑞/なつみずき」を使用したスイーツ等が話題となり、果実販売は概ね順調に推移いたしました。
12月のクリスマス期におきましては、促成いちごの生育が全国的に順調に推移したため、市場への入荷量は潤沢となりました。利益圧縮の要因となっていた固定価格での取引きを一部見直したことで、販売数量が減少し、売上高は前年を下回りましたが、利益は確保することができました。
クリスマス期以降は、一転して市場へのいちご果実入荷量が減少いたしました。寒波の影響なども重なり、2月中旬頃まで品薄の状況が続き、いちご市場相場価格は前年よりも高値となりましたが、取引先への販売数量が減少したために、売上高、利益ともに減少する結果となりました。
その他の青果物におきましては、コンビニエンスストアをはじめとした既存取引先において、フルーツを使用したアイテムの増加に伴い使用量が増加いたしました。第1四半期連結会計期間より、「収益認識会計基準」等の適用に伴い、一部の売上高を純額とした影響で売上高が減少したものの、利益は増加いたしました。
この結果、いちご果実・青果事業の売上高は1,910,218千円(前年同期比9.1%減少)、営業利益は190,885千円(前年同期比19.3%増加)となりました。
(種苗事業)
種苗事業は、自社いちご品種の「ペチカほのか」(商品名「夏瑞/なつみずき」)と「ペチカエバー」(商品名「コア」)を生産販売しております。栽培方法には、秋に苗を定植し翌年春から秋にかけて果実を生産する秋定植と、春に苗を定植し夏から秋にかけて果実を生産する春定植の、概ね2体系の作型があります。当第3四半期連結会計期間においては、秋定植用苗の販売を終え、春定植用苗の販売を行っております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、契約生産者数の減少により自社品種の種苗売上高は減少いたしましたが、夏秋いちご品種の共同開発事業に伴う収入があったことで、売上高、利益ともに増加いたしました。
この結果、種苗事業の売上高は71,291千円(前年同期比28.9%増加)、営業利益は38,227千円(前年同期比61.9%増加)となりました。
(馬鈴薯事業)
馬鈴薯事業は、主に種馬鈴薯の生産販売、仕入販売と、青果馬鈴薯の仕入販売からなります。主要売上品である種馬鈴薯には、秋から春にかけて販売する春作と夏に販売する秋作の2体系がありますが、そのメインは春作種馬鈴薯です。当第3四半期連結会計期間におきましては、主に春作種馬鈴薯の販売を行っております。
春作の種馬鈴薯において、生産地の高温、干ばつなどの天候不順の影響で、生産量が大幅に減少いたしました。このような状況下でも、オリジナル品種を中心に仕入数量の確保に努めたことで販売数量は前年同期を上回り、さらに採算性を重視した販売を継続したことにより、利益についても前年同期を上回りました。
この結果、馬鈴薯事業の売上高は130,141千円(前年同期比2.3%増加)、営業利益は9,861千円(前年同期比62.3%増加)となりました。
(運送事業)
運送事業は、株式会社エス・ロジスティックスが行っております。関東圏を中心とした事業展開で当社の商品配送を中核としつつ、一般荷主からの配送業務受託も行っております。当第3四半期連結累計期間におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、配送の中止を余儀なくされるところがありました。新規配送の獲得で売上高の増加を図るとともに、一般荷主の配送を自社配送へ切り替え、売上原価の抑制を行いました。併せて経費削減に努め、利益の確保を図ってきたことで、売上高、利益ともに前年同期を上回りました。
この結果、運送事業の売上高は72,399千円(前年同期比7.0%増加)、営業利益は8,093千円(前年同期比32.6%増加)となりました。
(2)財政状態に関する説明
(流動資産)
流動資産は、前連結会計年度末と比較して84,827千円増加し、当第3四半期連結会計期間末で926,474千円となりました。これは売掛金が減少したものの、現金及び預金が増加したことが主因であります。
(固定資産)
固定資産は、前連結会計年度末と比較して3,504千円増加し、当第3四半期連結会計期間末で136,807千円となりました。これは投資その他の資産が減少したものの、有形固定資産が増加したことが主因であります。
(流動負債)
流動負債は、前連結会計年度末と比較して17,669千円減少し、当第3四半期連結会計期間末で235,978千円となりました。これは未払法人税等が増加したものの、買掛金、1年以内返済予定の長期借入金が減少したことが主因であります。
(固定負債)
固定負債は、前連結会計年度末と比較し3,744千円増加し、当第3四半期連結会計期間末で147,867千円となりました。これは長期借入金が減少したものの、退職給付に係る負債、役員退職慰労引当金が増加したことが主因であります。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末と比較して102,256千円増加し、当第3四半期連結会計期間末で679,435千円となりました。なお、自己資本比率は前連結会計年度末の59.2%から63.9%となっております。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は20,607千円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当社は、自社品種いちご果実の栽培について、生産農家との間で「栽培契約書」を締結しております。その主な内容は、以下のとおりであります。
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契約締結先 |
期間 |
主な内容 |
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生産農家個人 |
契約締結日から1年間 (自動更新規定なし) |
・いちご果実の生産が目的であること ・当社が販売する苗の品種及び数量 ・当社選果規格に合致する果実をすべて当社へ出荷すること ・種苗の他人への譲渡、増殖、保存等の禁止 |
(注)1 契約締結先は、農業生産法人あるいは農業協同組合の場合もあります。
2 契約期間は1年間で満了しますが、種苗の他人への譲渡、増殖、保存等の禁止規定は期間満了後も効力を有することとなっております。