第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類への分類移行に伴い社会・経済活動の正常化に向けた動きがみられたものの、ロシア・ウクライナ情勢の長期化による資源・エネルギー価格の高騰や円安による物価上昇、世界的な金融引き締めに伴う海外経済の下振れリスク等、先行き不透明な状況が続いております。

 このような経済状況のもと、当社グループ(当社及び連結子会社)は、貴金属市況において、金価格は、各国主要銀行の利上げ観測はあるものの、米国経済の動向や地政学的リスク等の影響を背景に高値で推移しております。業績については、当第2四半期末において金価格が一時的に下落したことから棚卸評価損を計上したものの、金・白金族の集荷量が堅調に推移し工場稼働率が高水準で推移したことや、当社主催のオークションでの宝飾品の販売が好調であったことから概ね堅調に推移いたしました。不動産市況においては、住宅市場の需要は堅調であるものの、地価高止まりや建築資材の高騰等、事業環境は厳しい状況の下推移いたしました。機械市況においては、外需は米国での金利高や中国経済の景気減退感等から設備投資を様子見する動きがみられ、内需においては、自動車や半導体関連装置は調整局面が継続しており、厳しい事業環境の下推移いたしました。コンテンツ事業においては、温浴施設等で協業を図り販売網の拡充を行った他、人気タイトルのグッズ販売が好調であったことから、業績は堅調に推移いたしました。

 

①財政状態

 当第2四半期末における総資産の残高は、前連結会計年度末より1,238,085千円増加し、11,995,348千円となりました。

 流動資産の残高は、前連結会計年度末より1,160,298千円増加し、9,491,015千円となりました。

 増加の主なものは、商品及び製品の増加(2,374,677千円から2,745,660千円へ370,982千円の増加)、原材料及び貯蔵品の増加(690,460千円から1,588,207千円へ897,746千円の増加)及び仕掛不動産の増加(54,217千円から196,369千円へ142,151千円の増加)であります。

 減少の主なものは、現金及び預金の減少(3,418,230千円から3,146,738千円へ271,492千円の減少)であります。

 固定資産の残高は、前連結会計年度末より77,787千円増加し、2,504,332千円となりました。

 流動負債の残高は、前連結会計年度末より1,186,197千円増加し、4,388,780千円となりました。

 増加の主なものは、短期借入金の増加(1,545,550千円から1,739,960千円へ194,410千円の増加)及び前受金の増加(1,031,219千円から2,063,374千円へ1,032,155千円の増加)であります。

 固定負債の残高は、前連結会計年度末より25,306千円減少し、352,058千円となりました。

 純資産の残高は、前連結会計年度末より77,194千円増加し、7,254,509千円となりました。

 

②経営成績

 当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は51,087,450千円(前年同四半期42,973,872千円 18.9%増)、営業損益は240,312千円の利益(前年同四半期371,370千円の利益)、経常損益は228,110千円の利益(前年同四半期338,919千円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損益は221,338千円の利益(前年同四半期134,906千円の利益)となりました。

 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。

 貴金属事業におきましては、売上高は48,738,438千円(前年同四半期40,792,794千円)、営業損益は350,116千円の利益(前年同四半期402,475千円の利益)となりました。

 不動産事業におきましては、売上高は24,330千円(前年同四半期331,405千円)、営業損益は3,595千円の損失(前年同四半期1,717千円の損失)となりました。

 機械事業におきましては、売上高は380,048千円(前年同四半期500,675千円)、営業損益は13,009千円の損失(前年同四半期18,275千円の利益)となりました。

 コンテンツ事業におきましては、売上高は1,945,798千円(前年同四半期1,319,630千円)、営業損益は201,529千円の利益(前年同四半期171,779千円の利益)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末より271,492千円減少し、3,146,738千円となりました。

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果使用した資金は219,692千円(前年同四半期は989,985千円の使用)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益227,492千円及び前受金の増加額1,030,175千円等による資金の増加があったものの、棚卸資産の増加額1,470,193千円等の資金の減少があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は68,510千円(前年同四半期は54,584千円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出62,487千円等の資金の減少等があったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果獲得した資金は16,710千円(前年同四半期は199,486千円の獲得)となりました。これは主に配当金の支払額142,196千円等の資金の減少があったものの、短期借入れによる収入208,150千円の資金の増加があったことによるものであります。

 

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結はありません。