第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間における、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社をいう。以下同じ)が判断したものです。

 

(1) 業績の状況

当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、企業業績の改善など緩やかな回復基調にありました。世界経済は米国をはじめ全体としては緩やかな成長が継続しましたが、中国では景気減速が進み、先行きには不透明感も出てきています。

当社グループの事業環境については、自動車関連製品は一部で国内自動車生産が減少した影響を受けたものの概ね堅調に推移しました。また、多機能携帯端末や新エネルギー向けの需要は堅調に推移しました。相場環境については、金属価格は、需要の減退懸念やドル高を背景に総じて下落傾向が続きました。為替相場は、概ね1ドル120円台で推移しました。 

当社グループは、このような状況の中、平成27年度から始まった新たな中期計画の基本方針に沿って、海外事業のさらなる拡大、成長市場・周辺分野への展開による事業拡大、事業競争力の継続的強化に向けた施策を実行してきました。

これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は前年同期比7%減の208,272百万円、営業利益は同20%増の20,251百万円、経常利益は同11%増の20,607百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は探鉱投資に関連する有価証券評価損を計上した結果、同1%減の12,061百万円となりました。

 

主要セグメントの状況は次のとおりです。 

 

環境・リサイクル部門

廃棄物処理は、国内の産業廃棄物発生量が横這いの中、集荷ネットワークの強化を進め堅調に受注を拡大しました。土壌浄化は、新たな浄化法を開発するなど、受注の拡大を図りました。リサイクルは、電子部品スクラップの国内外での集荷拡大に努めたものの、国内の廃家電の減少や貴金属価格下落による影響を受けました。海外事業では、インドネシアやタイなど東南アジアにおける廃棄物処理事業の拡大に努めました。

これらの結果、当部門の売上高は前年同期並みの49,706百万円、営業利益は同4%増の3,253百万円となりました。

 

製錬部門 

金属価格は、銅や亜鉛などのベースメタル及び金や銀などの貴金属ともに、需要の減退懸念やドル高を背景にした下落傾向が続きました。一方、為替相場は、前年同期より円安水準の概ね1ドル120円台で推移しました。このような状況の中、各製錬所の稼動は引き続き順調に推移し、アンチモンなどの副産金属や自動車排ガス浄化触媒から回収されるプラチナなどの白金族類を含め、生産量を確保しました。コスト面では、電力原単位や物品費の削減に努めるとともに、原油価格下落による電力価格引き下げの影響も受けました。

これらの結果、当部門の売上高は前年同期並みの110,404百万円、営業利益は同85%増の8,612百万円となりました。

 

 

電子材料部門

半導体材料製品は、パソコン向けの需要が低調な一方、多機能携帯端末向けの堅調な需要を取り込み、引き続き販売を伸ばしました。導電材料製品は新エネルギー向け銀粉の拡販に努め、機能材料製品はデータテープ向け次世代記録材料の拡販を進めました。また、市場ニーズに応える新規製品開発に引き続き取り組みました。

これらの結果、売上高は、銀粉において原料代を含まない受託加工の取引へ一部変更された影響により、前年同期比39%減の25,104百万円となりましたが、売上原価に含まれる原料代も同様に減少し、営業利益は同5%増の4,732百万円となりました。

 

金属加工部門

端子やコネクタに使われる伸銅品は、自動車向けや多機能携帯端末関連向け用途を中心に拡販を図りましたが、国内やアジアでの自動車生産の調整などの影響を受けました。一方、めっき品は、自動車向け貴金属めっきなどの拡販を図り、堅調に推移しました。回路基板は、海外を中心に産業機械や鉄道向けの販売に注力しましたが、中国の設備投資が減退した影響を受けました。

これらの結果、当部門の売上高は前年同期比5%減の40,338百万円、営業利益は同10%減の2,641百万円となりました。

 

熱処理部門

熱処理加工は、海外の自動車市場の成長に合わせて海外拠点の設備増強を進め、インドやインドネシア、米国において受注拡大を図りました。工業炉は、国内の製造拠点集約による生産性向上を進めるとともに、海外向けの設備拡販やメンテナンス受注の拡大に努めましたが、国内やアジアでの自動車生産の調整などの影響により受注量が減少しました。

これらの結果、当部門の売上高は前年同期比7%減の12,474百万円、営業利益は同48%減の611百万円となりました。

 

その他部門

その他部門の売上高は5,252百万円、営業利益は196百万円となりました。

 

(注)当該項目に記載の売上高には消費税等を含めていません。

 

(2) 財政状態の分析

当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比較して8,389百万円増加し387,583百万円となりました。流動資産で6,990百万円の増加、固定資産で1,398百万円の増加となります。

流動資産の増加は、原材料及び貯蔵品が7,115百万円増加したことなどによるものです。固定資産の増加は、有形固定資産が2,673百万円増加したことなどによるものです。

負債は、前連結会計年度末と比較して2,075百万円増加しました。これは、未払法人税等が5,603百万円、未払消費税等が3,986百万円、支払手形及び買掛金が3,109百万円減少した一方で、有利子負債が17,855百万円増加したことなどによるものです。

純資産については、当第2四半期連結累計期間における親会社株主に帰属する四半期純利益が12,061百万円となり、配当金の支払いなどを行った結果、株主資本が6,715百万円増加しました。また、その他の包括利益累計額が投資有価証券の時価評価や為替換算調整勘定の減少などにより683百万円減少しましたが、純資産合計では前連結会計年度末に比較し6,313百万円増加しました。この結果、自己資本比率は49.8%となりました。

 

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より298百万円増加し8,342百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動による資金は13百万円の支出(前年同期比5,017百万円支出増)となりました。税金等調整前四半期純利益が18,457百万円となった一方で、棚卸資産の増加や法人税等の支払いがあったことによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動による資金は11,670百万円の支出(前年同期比3,591百万円支出増)となりました。主に有形固定資産の取得による支出8,992百万円によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動による資金は12,096百万円の収入(前年同期比7,820百万円収入増)となりました。主に有利子負債の借入17,569百万円と配当金の支払い5,548百万円によるものです。

なお、有利子負債の増減について、四半期連結貸借対照表と四半期連結キャッシュ・フロー計算書との差異は、為替換算差額の影響によるものです。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

当社は、株式会社の支配に関する基本方針を定めていませんが、基本的な考え方として、次のとおり「情報と時間ルール」を定めています。

情報と時間ルール

当社取締役会は、議決権割合が20%以上となる当社株式の買付行為(以下、大規模買付といいます)を受け入れるかどうかは、最終的には、株主の皆様の判断に委ねられるべきものであると認識しております。その判断にあたっては、当社の事業規模や事業領域に照らして、大規模買付を行おうとする者(以下、大規模買付者といいます)と当社取締役会の双方からの「適切な情報提供」と「十分な検討期間の確保」が必要であると考えます。

このような基本的な考え方に基づき、当社取締役会は、大規模買付を認識したときは、大規模買付者に対し、次の情報(以下、大規模買付情報といいます)を他の株主及び取締役会に提供することを求めます。

① 大規模買付の目的及び内容

② 買付価格の算定根拠及び買付資金の裏付け

③ 大規模買付完了後に意図する当社経営方針及び事業計画

④ その他株主価値に影響する重要な事項に関する情報

当社取締役会は、大規模買付情報を検討したうえで、当該大規模買付に対する評価意見を公表します。その際には、取締役会から独立した第三者により構成される委員会の意見を求めます。

また、当社取締役会は、当社株式の取引や異動状況を常に注視し、大規模買付がなされた場合に迅速かつ適切な対応をとり得る社内体制を整備いたします。

 

 

(5) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は2,279百万円です。

なお、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 (2) 四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書」の当第2四半期連結累計期間における「開発研究費」は2,676百万円ですが、これには研究開発費のほか、新鉱床探鉱費等396百万円が含まれています。

 

当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の状況の重要な変更は、次のとおりです。

 

環境・リサイクル部門

土壌・地下水汚染の浄化において、当社が開発した自然由来重金属含有土壌の浄化技術であるDME(乾式磁力選別処理)工法の信頼性評価を進めています。

 

(6) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

当社グループは、コアビジネスである環境・リサイクル部門、製錬部門、電子材料部門、金属加工部門、熱処理部門を中心に事業を行っており、このうち製錬部門などは、非鉄金属地金相場及び為替相場の変動の影響を受けやすいため、状況に応じて非鉄金属先渡取引及び為替予約取引などによりリスク軽減に努めています。

当社グループでは、今後も収益性の向上及び財務体質の改善に努めていきますが、非鉄金属地金相場及び為替相場の急激な変動、景気動向などの外的要因により業績に影響を受ける可能性があります。

事業環境は先行きが不透明な状況が続いていますが、当社グループは厳しい経済環境の中においても利益を確保できるよう企業体質の強化を進めていきます。