第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)が判断したものです。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の分析

当第1四半期連結累計期間における当社グループの事業環境については、自動車関連製品は中国市場の減速により需要が減少しました。電子部品関連製品はスマートフォン向け需要が低調に推移しました。また、新エネルギー関連製品は中国市場向け需要がやや上向きとなりました。相場環境については、不安定な国際情勢を背景に、為替は期を通じて緩やかな円高基調となり、亜鉛や銅などの金属価格は軟調に推移しました。
 このような状況のなか、当社グループは「中期計画2020」(2018年度~2020年度)の基本方針である「成長市場における事業拡大」、「既存ビジネスでの競争力強化」に基づき、企業価値向上への施策を着実に進めました。

これらの結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は前年同期比1%増116,234百万円、営業利益は前年同期並みの6,897百万円、経常利益は同11%減7,661百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同19%減4,852百万円となりました。

 

主要セグメントの経営成績は次のとおりです。 

 

環境・リサイクル部門

廃棄物処理事業は、産業廃棄物の焼却処理量は概ね前年同期並みとなり、溶融・再資源化の処理量は増加しました。土壌浄化事業は、土壌浄化の受注が減少しました。リサイクル事業は、当社製錬所向け原料の集荷量は減少し、家電リサイクルは高水準な操業を継続しました。海外事業は、概ね前年同期並みの廃棄物処理量となりました。

これらの結果、当部門の売上高は前年同期比2%減25,886百万円、営業利益は同10%増1,897百万円となりました。経常利益は、持分法適用会社が減益となったことなどにより同17%減1,594百万円となりました。 

 

製錬部門

貴金属銅事業は、銅の国際価格下落に加えて、銅やすずの生産量が減少しました。PGM(白金族)事業は、使用済み自動車排ガス浄化触媒からの金属回収量が増加しました。亜鉛事業は、亜鉛やインジウムの国際価格下落や電力単価上昇の影響を受けた一方、亜鉛のたな卸資産の簿価切下額による損失は減少しました。

これらの結果、当部門の売上高は前年同期比1%減58,104百万円、営業利益は同67%増2,711百万円となりました。経常利益は、持分法適用会社が減益となったことなどにより同25%増3,576百万円となりました。 

 

 

電子材料部門

半導体事業は、スマートフォン向けLEDの需要は低調に推移しました。電子材料事業は、太陽光パネル向け銀粉の中国市場向け需要がやや上向きました。機能材料事業は、顧客での在庫調整によりアーカイブ用データテープ向け磁性粉の需要が減少しました。新規製品については、導電性アトマイズ粉や半導体接合材料などの特性向上と量産化に注力し、研究開発費が増加しました。

これらの結果、当部門の売上高は前年同期比8%増19,303百万円、営業利益は同76%減270百万円、経常利益は同61%減551百万円となりました。

 

金属加工部門

伸銅品事業は、自動車向け需要の後退が見えはじめ、スマートフォン向けは需要減少が継続しました。めっき事業は、自動車の電装化に伴う需要を取り込み、販売を拡大しました。回路基板事業は、鉄道向けや自動車向けへの拡販を進めたものの、産業機械向け需要が減少しました。

これらの結果、当部門の売上高は前年同期比8%減21,181百万円、営業利益は同8%減1,519百万円、経常利益は同9%減1,560百万円となりました。

 

熱処理部門

熱処理事業は、中国における自動車生産減少の影響により、受託加工数量が減少しました。また、設備増強に伴って減価償却費が増加しました。工業炉事業は、新規設備の受注は底堅く推移し、設備メンテナンスの受注は国内外で増加しました。

これらの結果、当部門の売上高は前年同期比6%増6,777百万円、営業利益は同59%減207百万円、経常利益は同61%減209百万円となりました。 

 

その他部門

その他部門では、売上高は前年同期比3%増2,348百万円、営業利益は同14%減129百万円、経常利益は同13%減137百万円となりました。

 

(注)当該項目に記載の売上高には消費税等を含めていません。

 

② 財政状態の分析

当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比較して10,102百万円減少484,580百万円となりました。流動資産で9,906百万円の減少、固定資産で196百万円の減少となります。

流動資産の減少は、受取手形及び売掛金が5,824百万円、棚卸資産が5,812百万円減少した一方で、流動資産のその他が1,617百万円増加したことなどによるものです。固定資産の減少は、投資その他の資産が8,634百万円、無形固定資産が164百万円減少した一方で、有形固定資産が8,602百万円増加したことなどによるものです。

負債は、前連結会計年度末と比較して11,171百万円減少しました。これは、支払手形及び買掛金が9,603百万円、流動負債のその他が4,960百万円、短期借入金が3,821百万円減少した一方で、コマーシャルペーパーが6,000百万円増加したことなどによるものです。

純資産については、親会社株主に帰属する四半期純利益が4,852百万円となり、配当金の支払いなどを行った結果、株主資本が1,355百万円減少しました。また、繰延ヘッジ損益の増加などにより、その他の包括利益累計額が2,152百万円増加した結果、純資産合計では前連結会計年度末に比較し1,069百万円増加しました。この結果、自己資本比率は49.1%となりました。

 

 

(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

当社は、株式会社の支配に関する基本方針を定めていませんが、基本的な考え方として、次のとおり「情報と時間ルール」を定めています。

情報と時間ルール

当社取締役会は、議決権割合が20%以上となる当社株式の買付行為(以下、大規模買付といいます)を受け入れるかどうかは、最終的には、株主の皆様の判断に委ねられるべきものであると認識しております。その判断にあたっては、当社の事業規模や事業領域に照らして、大規模買付を行おうとする者(以下、大規模買付者といいます)と当社取締役会の双方からの「適切な情報提供」と「十分な検討期間の確保」が必要であると考えます。

このような基本的な考え方に基づき、当社取締役会は、大規模買付を認識したときは、大規模買付者に対し、次の情報(以下、大規模買付情報といいます)を他の株主及び取締役会に提供することを求めます。

① 大規模買付の目的及び内容

② 買付価格の算定根拠及び買付資金の裏付け

③ 大規模買付完了後に意図する当社経営方針及び事業計画

④ その他株主価値に影響する重要な事項に関する情報

当社取締役会は、大規模買付情報を検討したうえで、当該大規模買付に対する評価意見を公表します。その際には、取締役会から独立した第三者により構成される委員会の意見を求めます。

また、当社取締役会は、当社株式の取引や異動状況を常に注視し、大規模買付がなされた場合に迅速かつ適切な対応をとり得る社内体制を整備いたします。

 

(3) 研究開発活動

当第1四半期連結累計期間における研究開発費の総額は1,267百万円です。
 なお、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 (2) 四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書」の当第1四半期連結累計期間における「開発研究費」は1,395百万円ですが、これには研究開発費のほか、新鉱床探鉱費など127百万円が含まれています。

当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(4) 生産、受注および販売の実績

当第1四半期連結累計期間において、熱処理部門の生産、受注および販売の実績が著しく増加しております。これは、DOWAサーモテック㈱において受注高が増加したことなどによるものです。

 

当第1四半期連結累計期間における熱処理部門の受注実績は次のとおりです。

 

セグメントの名称

受注高(百万円)

前年同期比(%)

受注残高(百万円)

前年同期比(%)

熱処理部門(熱処理炉)

1,193

121.1

5,252

91.8

 

 

(5) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

当社グループは、コアビジネスである環境・リサイクル部門、製錬部門、電子材料部門、金属加工部門、熱処理部門を中心に事業を行っており、このうち製錬部門などは、非鉄金属地金相場及び為替相場の変動の影響を受けやすいため、状況に応じて非鉄金属先渡取引及び為替予約取引などによりリスク軽減に努めています。

当社グループでは、今後も収益性の向上及び財務体質の改善に努めていきますが、非鉄金属地金相場及び為替相場の急激な変動、景気動向などの外的要因により業績に影響を受ける可能性があります。

事業環境は先行きが不透明な状況が続いていますが、当社グループは厳しい経済環境の中においても利益を確保できるよう企業体質の強化を進めていきます。

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

 製錬部門の事業会社であるDOWAメタルマイン㈱は、米国の鉱山会社であるSunshine Silver Mining & Refining社(以下SSMRC)とともに、メキシコ合衆国チワワ州においてロス・ガトス銀・亜鉛・鉛鉱山開発プロジェクト(以下本プロジェクト)を推進しています。
 2019年5月にDOWAメタルマイン㈱とSSMRCとの間で本プロジェクトに対する両社の権益比率を変更することに合意し、契約を締結しました。この契約により、本プロジェクトに対するDOWAメタルマイン㈱の権益比率は30%から48.5%になり、SSMRCの権益比率は70%から51.5%になります。