第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)が判断したものです。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の分析

当第2四半期連結累計期間における当社グループの事業の状況につきましては、自動車生産が回復に向かい、自動車関連製品及びサービスの受注が増加しました。情報通信関連製品は中国経済の停滞等により販売が減少しました。また、新エネルギー関連製品は太陽光パネル向けの堅調な需要を受けて、当社製品の販売は増加に転じました。環境・リサイクル関連サービスは廃棄物処理の受注が堅調でした。相場環境につきましては、前年同期と比較して平均為替レートは円安ドル高となりましたが、銅、亜鉛及びPGM(白金族金属)の平均価格は大幅に下落しました。一方で、エネルギー価格の高騰や資材価格の上昇を受け、電力代、燃料費及び副資材費等のコストは前年同期と比較して増加しました。

このような状況の中、当社は企業価値の向上と持続可能な社会の実現への貢献に向け、「循環型ビジネスモデルの進化」と「サステナビリティ・マネジメントの強化」を「中期計画2024」の基本戦略とし、引き続き5つのコアビジネスのさらなる強化と経営基盤の充実化のための諸施策を着実に推進しています。

これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は前年同期比7.7%減370,759百万円、営業利益は同52.5%減14,263百万円、経常利益は同40.9%減21,827百万円となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は同42.0%減13,185百万円となりました。

 

主要セグメントの経営成績は次のとおりです。なお、表中の「前第2四半期連結累計期間」は2022年4月1日から2022年9月30日まで、「当第2四半期連結累計期間」は2023年4月1日から2023年9月30日までです。

 

環境・リサイクル部門

(単位:百万円)

 

前第2四半期連結累計期間

当第2四半期連結累計期間

増減

増減率

売上高

71,510

72,704

1,193

1.7%

営業利益

5,248

5,571

322

6.1%

経常利益

5,835

5,900

64

1.1%

 

廃棄物処理事業では焼却の処理量及び処理単価は堅調に推移しました。また、溶融・再資源化の処理量は増加しました。土壌浄化事業では土壌浄化や不燃性廃棄物の再資源化の受注が堅調に推移しました。リサイクル事業では当社製錬所向けのリサイクル原料の集荷量は増加し、家電リサイクルの処理量は減少しました。東南アジア事業では廃棄物処理の受注が前年同期を下回りました。一方で、エネルギー価格の高騰や資材価格の上昇を受け、燃料費や副資材費等のコストが増加しました。また、営業外損益では外貨建債権の為替換算差益を計上しました。

これらの結果、当部門の売上高は前年同期比1.7%増72,704百万円、営業利益は同6.1%増5,571百万円、経常利益は同1.1%増5,900百万円となりました。

 

 

製錬部門

(単位:百万円)

 

前第2四半期連結累計期間

当第2四半期連結累計期間

増減

増減率

売上高

224,637

185,221

△39,416

△17.5%

営業利益

17,761

4,820

△12,940

△72.9%

経常利益

23,577

9,510

△14,066

△59.7%

 

貴金属銅事業では金、銀及び銅の生産量が減少しました。PGM事業では使用済み自動車排ガス浄化触媒からの金属回収量が増加したものの、PGMの平均価格が前年同期比で大幅に下落した影響を受けました。また、デリバティブ評価損失が拡大しました。亜鉛事業では亜鉛の生産量は前年同期を下回りました。また、電力代等のエネルギーコストが大幅に増加しました。一方で、亜鉛の棚卸資産の簿価切下額による損失幅は縮小しました。営業外損益では海外亜鉛鉱山の運営会社において持分法投資利益を計上しました。

これらの結果、当部門の売上高は前年同期比17.5%減185,221百万円、営業利益は同72.9%減4,820百万円、経常利益は同59.7%減9,510百万円となりました。

 

電子材料部門

(単位:百万円)

 

前第2四半期連結累計期間

当第2四半期連結累計期間

増減

増減率

売上高

75,629

83,994

8,365

11.1%

営業利益

2,848

577

△2,270

△79.7%

経常利益

3,874

1,780

△2,094

△54.1%

 

半導体事業ではウェアラブル機器向けの近赤外LED及び受光素子(PD)の販売が減少しました。電子材料事業では太陽光パネル向け銀粉の販売は前年同期比で減少したものの、堅調な需要を受けて当第2四半期連結会計期間から増加に転じました。一方で、半導体事業と電子材料事業では、平均為替レートが前年同期比で円安ドル高となったことが業績に寄与しました。機能材料事業では磁性粉の販売が低調に推移しました。また、営業外損益ではサンプル収入が増加しました。

これらの結果、当部門の売上高は前年同期比11.1%増83,994百万円、営業利益は同79.7%減577百万円、経常利益は同54.1%減1,780百万円となりました。

 

金属加工部門

(単位:百万円)

 

前第2四半期連結累計期間

当第2四半期連結累計期間

増減

増減率

売上高

58,572

55,000

△3,572

△6.1%

営業利益

3,256

1,930

△1,326

△40.7%

経常利益

3,495

2,128

△1,366

△39.1%

 

伸銅品事業では当社の自動車向け製品の販売は前年同期比で減少したものの、自動車生産が回復に向かう中で、サプライチェーンにおける部品在庫圧縮の動きが緩和されたことを受け、当第2四半期連結会計期間から販売が増加に転じました。情報通信関連製品の販売は中国経済の停滞等により減少しました。また、デリバティブ評価益が縮小しました。めっき事業では自動車向けの需要が堅調に推移しました。回路基板事業では産業向けの販売が堅調に推移しました。

これらの結果、当部門の売上高は前年同期比6.1%減55,000百万円、営業利益は同40.7%減1,930百万円、経常利益は同39.1%減2,128百万円となりました。

 

 

熱処理部門

(単位:百万円)

 

前第2四半期連結累計期間

当第2四半期連結累計期間

増減

増減率

売上高

13,299

14,879

1,580

11.9%

営業利益

436

897

460

105.5%

経常利益

790

1,386

595

75.4%

 

熱処理事業では自動車生産の回復に伴い熱処理受託加工の需要が上向いたことから、国内外における受注が増加しました。また、コストの増加に対する一時金収入が一部の顧客からありました。工業炉事業では設備販売及びメンテナンスの需要が前年同期を上回りました。

これらの結果、当部門の売上高は前年同期比11.9%増14,879百万円、営業利益は同105.5%増897百万円、経常利益は同75.4%増1,386百万円となりました。

 

② 財政状態の分析

当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比較して19,512百万円減少635,769百万円となりました。流動資産で36,746百万円の減少、固定資産で17,233百万円の増加となります。

流動資産の減少は、原材料及び貯蔵品の減少38,563百万円、商品及び製品の減少21,830百万円、流動資産のその他の減少10,726百万円及び、現金及び預金の増加37,958百万円等によるものです。固定資産の増加は、有形固定資産の増加14,179百万円、投資有価証券の増加2,961百万円等によるものです。

負債は、前連結会計年度末と比較して37,497百万円減少しました。これは、コマーシャル・ペーパーの減少17,000百万円、社債の減少10,000百万円、長期借入金の減少4,423百万円及び、流動負債のその他の減少3,743百万円等によるものです。

純資産につきましては、親会社株主に帰属する四半期純利益が13,185百万円となり、配当金の支払い等を行った結果、株主資本が4,397百万円増加しました。また、為替換算調整勘定やその他有価証券評価差額金の増加により、その他の包括利益累計額が12,062百万円増加した結果、純資産合計では前連結会計年度末に比較し17,985百万円増加しました。この結果、自己資本比率は56.8%となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より36,700百万円増加74,460百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動による資金は93,088百万円の収入前年同期比66,955百万円収入増)となりました。主に、税金等調整前四半期純利益21,379百万円、棚卸資産の減少59,860百万円、及び減価償却費11,723百万円等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動による資金は16,823百万円の支出(前年同期比742百万円支出増)となりました。主に、有形固定資産の取得による支出16,857百万円、無形固定資産の取得による支出1,043百万円、及び関係会社の有償減資による収入2,101百万円等によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動による資金は42,300百万円の支出前年同期比39,428百万円支出増)となりました。主に、有利子負債の減少24,084百万円、社債の償還による支出10,000百万円、及び配当金の支払7,954百万円等によるものです。

 

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

当社は、株式会社の支配に関する基本方針を定めていませんが、基本的な考え方として、次のとおり「情報と時間ルール」を定めています。

情報と時間ルール

当社取締役会は、議決権割合が20%以上となる当社株式の買付行為(以下、大規模買付といいます)を受け入れるかどうかは、最終的には、株主の皆様の判断に委ねられるべきものであると認識しております。その判断にあたっては、当社の事業規模や事業領域に照らして、大規模買付を行おうとする者(以下、大規模買付者といいます)と当社取締役会の双方からの「適切な情報提供」と「十分な検討期間の確保」が必要であると考えます。

このような基本的な考え方に基づき、当社取締役会は、大規模買付を認識したときは、大規模買付者に対し、次の情報(以下、大規模買付情報といいます)を他の株主及び取締役会に提供することを求めます。

① 大規模買付の目的及び内容

② 買付価格の算定根拠及び買付資金の裏付け

③ 大規模買付完了後に意図する当社経営方針及び事業計画

④ その他株主価値に影響する重要な事項に関する情報

当社取締役会は、大規模買付情報を検討したうえで、当該大規模買付に対する評価意見を公表します。その際には、取締役会から独立した第三者により構成される委員会の意見を求めます。

また、当社取締役会は、当社株式の取引や異動状況を常に注視し、大規模買付がなされた場合に迅速かつ適切な対応をとり得る社内体制を整備いたします。

 

(4) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における「開発研究費」の総額は4,615百万円です。これには研究開発費3,616百万円のほか、新鉱床探鉱費等999百万円が含まれています。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5) 生産、受注及び販売の実績

当第2四半期連結累計期間において、熱処理部門の受注高が著しく増加しています。

熱処理部門(熱処理炉)の受注高の増加は、連結子会社であるDOWAサーモテック㈱において受注高が増加した ことによるものです。

 

当第2四半期連結累計期間における熱処理部門の受注実績は次のとおりです。

セグメントの名称

受注高(百万円)

前年同期比(%)

受注残高(百万円)

前年同期比(%)

熱処理部門(熱処理炉)

2,883

65.2

4,456

15.6

 

 

(6) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

当社グループは、コアビジネスである環境・リサイクル部門、製錬部門、電子材料部門、金属加工部門、熱処理部門を中心に事業を行っており、このうち製錬部門等は、非鉄金属地金相場及び為替相場の変動の影響を受けやすいため、状況に応じて非鉄金属先渡取引及び為替予約取引等によりリスク軽減に努めています。

当社グループでは、今後も収益性の向上及び財務体質の改善に努めていきますが、非鉄金属地金相場及び為替相場の急激な変動、景気動向等の外的要因により業績に影響を受ける可能性があります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。