第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間の世界経済は、米国中心に緩やかに拡大している中、長引くインフレと各国中央銀行による金融引き締め長期化観測や中国経済の回復の遅れ等により、先行き不透明感が高まっております。一方、日本経済は個人消費や設備投資の持ち直しの動きが続き、緩やかに回復しております。

 当社を取り巻く事業環境については、機械関連事業の舶用機器部門は、前年度の国内造船所の受注積上げを反映し需要に回復が見られました。産業機器部門は、火力発電は引き続き厳しい状況にありますが、水力発電、製鉄関連等に需要が見られました。また、資源関連事業については、半導体市況の低迷が継続し封止材等の需要に陰りが見られます。賃貸ビル業においては、都内オフィスビルの平均空室率は足許低下基調にありますが、賃料は下落傾向が続いています。

 上述の如き環境の下、当第2四半期連結累計期間の売上高は4,089百万円(前年同期比0.3%減)、営業利益は166百万円(同213.2%増)、経常利益は146百万円(同63.0%増)となりました。持分法適用子会社の持分譲渡費用等に係る債務免除益26百万円を特別利益に、機械関連事業のクレーン更新等に係る固定資産処分損130百万円を特別損失に計上したこと等から、親会社株主に帰属する四半期純利益は69百万円(同89.3%増)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

①機械関連事業

 舶用機器部門は、前年度に受注を積み上げたハッチカバーの売上が回復し、操業度も改善しました。産業機器部門も製鉄所の更新投資関連で売上を計上しました。

 この結果、機械関連事業全体では、売上高は2,665百万円(前年同期比12.7%増)、セグメント利益は76百万円(同565.6%増)となりました。

 

②資源関連事業

 ハイシリカ(精製珪石粉等)部門は、半導体封止材関連が市況低迷の影響を受けたものの、光学関連における半導体関連向けガラスの需要によりカバーし、同部門全体として増収となりました。

 結晶質石灰石部門の事業終了の影響もあり、資源関連事業全体では、売上高は1,029百万円(前年同期比19.5%減)、セグメント利益は67百万円(同743.7%増)となりました。

 

③不動産関連事業

 賃貸ビルの稼働状況が順調に推移したことにより、売上高が69百万円(前年同期比3.9%増)セグメント利益は24百万円(同24.6%増)となりました。

 

④素材関連事業

 耐熱塗料部門は、主力の設備用に回復が見られました。ライナテックス(高純度天然ゴム)関連部門は、前年度のスポット要因の剥落で苦戦いたしました。

 この結果、素材関連事業全体では、売上高は324百万円(前年同期比17.4%減)、セグメント損失4百万円(前年同期は11百万円のセグメント利益)となりました。

 

(2)財政状態の状況

 当第2四半期連結会計期間末の総資産は、14,867百万円となり、前連結会計年度末比120百万円減少いたしました。これは、主に、現金及び預金の減少により流動資産合計で603百万円減少したことによるものであります。

 負債合計は4,366百万円となり、前連結会計年度末比341百万円減少いたしました。これは、主に、流動負債のその他に含まれる未払金等が減少したこと等によるものであります。

 純資産合計は10,501百万円となり、前連結会計年度末比220百万円増加いたしました。これは、主に、その他有価証券評価差額金が増加したことによるものであります。この結果、自己資本比率は70.6%となりました。

 

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は2,844百万円となり、前連結会計年度末(4,412百万円)より1,568百万円(前連結会計年度末比35.5%減)減少いたしました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果使用した資金は、873百万円(前年同四半期連結累計期間は176百万円の収入)となりました。これは主に、売上債権の増加額が375百万円あったこと等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、614百万円(前年同四半期連結累計期間は283百万円の収入)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が494百万円あったこと等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は、80百万円(前年同四半期連結累計期間に比べ47百万円の支出の増加)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出が54百万円があったこと等によるものであります。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、4百万円であります。

 なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。