第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

(1)会社の経営の基本方針

当社グループは、「信用日本一」の社是のもと、「人・仕事・会社を磨き続け、建設事業を通じて、社会に貢献する。」を企業理念に据えている。今後永続的な企業を目指すために、来るべき厳しい時代への布石を打つことが必要だと考えている。

そのために、厳しい時代にも耐えうる企業体質づくり、即ち「筋肉質な企業体質づくり」に取り組んでいく。

質素で堅実な社風を守り、地道に本業に取組みながら、企業理念「人・仕事・会社を磨き続け、建設事業を通じて、社会に貢献する。」の周知、徹底のために「人を磨く」、「仕事を磨く」、「会社を磨く」を施策に据えている。

この計画を着実に実践し、社会に対して「安全・安心・快適な環境を提供」し、「雇用と納税」の義務を着実に果たし、社会に貢献し続ける企業グループを目指していく。

 

(2)目標とする経営指標

当社グループは、営業利益を重視し、更なる利益の向上と財務体質の強化を目指して経営努力していく。

 

(3)中長期的な会社の経営戦略

建設業界においては、企業収益の改善を背景に、設備投資の増加が期待されるものの、中長期的な建設需要の見通しは不透明であり、予断を許さぬ事業環境が続くものと思われる。さらに、喫緊の課題である技能労働者不足を改善し、次世代に魅力のある業界として引き継ぐためにも、ICTの積極的活用による労働の効率化と情報の共有化、作業所の週休二日体制の定着など、実効性のある働き方改革が求められている。このような事業環境のなかで、安定した経営基盤をつくりあげるため、当社グループは以下のとおり中長期的な経営戦略を掲げている。

①人を磨く

社員の能力、資質の向上を目指した活動を行う。品格、プロ意識、感性、知性、向上心、コンプライアンス意識の向上を図る。それにより、どのような時代、状況でも対応できる人間力の向上を目指す。

②仕事を磨く

技術力、営業力、提案力など仕事力を高め、さらには効率化を推進していく。また、社会の要請にこたえ続けていくことにより収益力の向上を目指す。

③会社を磨く

財務体質の強化、制度の見直しなどにより会社の体質を強化する。また、リスク対応に万全を期すことにより、さらなる健全経営、安定経営を目指す。

 

(4)会社の対処すべき課題

当社グループは、目まぐるしく変化する社会情勢に機敏に対処していくために、社是「信用日本一」のもと、「質素・堅実・地道」の経営姿勢と高いコンプライアンス意識を堅持し、確かな品質とサービスを提供するとともに、安定した収益の確保に努め、お客様に選ばれ続ける企業グループを目指して参る所存である。

なお、当社は株式会社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりである。

 

株式会社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

(Ⅰ)会社支配に関する基本方針

 上場会社である当社の株式は、株式市場を通じて多数の株主、投資家の皆様による自由な取引が認められており、当社の株式に対する大規模買付提案又はこれに類似する行為があった場合においても、一概に否定するものではなく、最終的には株主の皆様の自由な意思により判断されるべきであると考えます。

しかしながら、このような株式の大規模な買付や買付提案の中には、その目的等から見て企業価値ひいては株主共同の利益に対する明白な侵害をもたらすもの、株主に株式の売却を強要するおそれのあるもの、対象会社の取締役会や株主が買付の条件等について検討するための、あるいは対象会社の取締役会が代替案を提案するための十分な時間や情報を提供しないものなど、不適切なものも少なくありません。

当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方としては、経営の基本理念、企業価値のさまざまな源泉、当社を支えるステークホルダーとの信頼関係等を十分に理解し、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を中長期的に確保、向上させる者でなければならないと考えています。

従いまして、当社は、企業価値ひいては株主共同の利益を毀損するおそれのある不適切な大規模買付提案又はこれに類似する行為を行う者は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として不適切であると考えます。

 

(Ⅱ)会社支配に関する基本方針の実現に資する取組み

当社では、多数の株主、投資家の皆様に長期的に継続して当社に投資していただくため、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を向上させるための取組みとして、以下の施策を実施しています。これらの取組みは、上記(Ⅰ)の基本方針の実現に資するものと考えています。

企業価値向上への取組み

当社は総合建設業を営み、1586年(天正14年)の創業以来、430年余の社歴を有しています。“質素で堅実な企業風土を守り、地道に本業に取組む”経営姿勢を貫き、積み重ねてきた幾多の施工実績と健全な企業体質により、顧客・取引先及び従業員等のステークホルダーとの間に築かれた良好な関係を維持し促進することにより、企業価値を向上させていきたいと考えています。

当社として、具体的には以下のとおり取組んでまいります。

①安定した工事量と収益源の確保

従来からの顧客の掘り起こしと新規顧客の開拓を着実に進め、提案型受注活動に積極的に取組むとともに、メンテナンスや耐震改修・リニューアル工事等きめ細かな営業活動にも注力し、特定の用途種別に集中することなく、バランスの取れた受注の確保に努めてまいります。

②工事品質の向上とコストの低減

新技術・新工法の開発と伝統技術の研鑽・新技術との融合に取組み、技術力の向上、高品質で適正価格の構築物の提供に努めてまいります。

③社寺建築技術の継承

創業以来手がけてきた数多くの「神社仏閣」や「城郭・文化財」等の伝統技術の継承を、当社の社会的使命と位置づけて積極的に取組んでまいります。

④不動産事業等の拡充

安定した収益源の確保と保有資産の有効活用のため、計画的な事業拡充を図ってまいります。

⑤企業体質の強化、財務の健全化

多額の代金立替の発生や多岐にわたる回収条件の設定等、受注産業としての建設業の特性を勘案し、常に財務の健全化を図り、企業体質の強化に努めてまいります。

⑥社会的信頼の向上

『お客様の立場に立って考え行動する』を基本的な行動指針とし、企業活動を通じ安全への積極的な取組み、品質及び顧客満足の向上、環境保護への取組み、コンプライアンスの徹底や社会的規範の遵守、的確な情報開示や地域社会との共生等に対する推進体制を構築し、社会的責任の向上に取組んでまいります。

コーポレート・ガバナンスの強化の取組み

当社は、あらゆるステークホルダーと適切な関係を維持するためにコーポレート・ガバナンスを充実すること は中長期的な企業価値の向上及び株主共同の利益の向上に資すると考えており、経営の最重要課題の一つと位置付けております。このため、取締役会の運営においては、社外取締役を選任し、経営の透明性、公正性及び効率性を確保することに努めております。

当社は、監査役会設置会社として独立性の高い社外監査役を含めた監査役の監査により、経営の実効性を高め、取締役会の意思決定の監視・監督機能の強化を図っております。また、リスク管理や内部統制システムの整備等を通じて内部管理体制の強化に努め、企業行動憲章及びコンプライアンス行動指針に基づいた健全な企業活動を推進し、ガバナンスの充実を図っております。

さらに、コンプライアンス体制の強化を目的に、法令遵守や社内の啓蒙活動を行う機関としてコンプライアンス委員会を設置しております。

 

 

(Ⅲ) 会社の支配に関する基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みの概要

当社は、上記基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止する取組みとして「当社株式の大規模買付行為への対応策(買収防衛策)」(以下、「本プラン」といいます。)を導入し、継続しております。

当社は、上記不適切な者により突然大規模買付行為がなされたときに、当該大規模買付行為が妥当かどうかを、株主の皆様が短期間のうちに適切に判断するためには、大規模買付者及び当社取締役会の双方から適切かつ十分な情報が提供されることが不可欠であると考えます。

そこで本プランでは、議決権割合を20%以上とすることを目的とする、又は結果として議決権割合が20%以上となる当社株券等の大規模買付者に対して、事前に取締役会に対して必要かつ十分な情報を提供し、取締役会が当該大規模買付行為について評価・検討を行うための期間を設け、係る期間が経過した後に大規模買付行為が開始されるべきであることを要請するルール(以下「大規模買付ルール」といいます。)を策定いたしました。

大規模買付者が大規模買付ルールを遵守しない場合、及び大規模買付ルールが遵守されている場合であっても、当該大規模買付行為が会社に回復し難い損害をもたらすなど、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を著しく損なうと取締役会が判断した場合には、独立委員会の勧告を最大限尊重したうえで、対抗措置の発動に係る取締役会決議により、新株予約権の無償割当等対抗措置(以下「買収防衛策」といいます。)を講ずることがあります。

 

(Ⅳ) 本プランの合理性について(本プランが会社の支配に関する基本方針に沿い、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に合致し、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものでないことについて)

本プランは、①買収防衛策に関する指針の要件を充足していること、②株主共同の利益の確保・向上の目的をもって継続されていること、③株主意思を反映するものであること、④デッドハンド型買収防衛策やスローハンド型買収防衛策ではないこと、⑤独立性の高い社外者の判断を重視していること等の理由から、会社の支配に関する基本方針に沿い、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に合致し、当社会社役員の地位の維持を目的とするものではないと考えております。

 

 

2 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがある。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものである。

①受注価格競争リスク

建設業においては、建設工事を発注者から個別に受注し生産するという構造的な特徴から、過当競争による競合他社との受注価格競争が激化した場合には、業績に影響を及ぼす可能性がある。

②取引先の信用リスク

建設業においては、発注者との一契約当たりの金額が大きく、また、代金回収までに長期間を要するため、工事代金を受領する前に取引先が支払不能に陥った場合には、業績に影響を及ぼす可能性がある。

③建設資材価格の高騰リスク

建設業においては、受注から完成引渡しまで長期間を要するため、建設資材の価格が高騰した際、契約を締結した工事の請負金額に反映することが困難な場合には、業績に影響を及ぼす可能性がある。

④製品の欠陥リスク

品質管理には万全を期しているが、瑕疵担保責任及び製造物責任による損害賠償が発生した場合には、業績に影響を及ぼす可能性がある。

⑤資産保有リスク

当社グループが保有している不動産及び市場性のある株式の株価が大幅に下落した場合、減損又は評価損が発生し、業績に影響を及ぼす可能性がある。

⑥工事施工中の事故のリスク

工事施工にあたり安全管理には万全を期しているが、予期せぬ事故が発生した場合には、業績に影響を及ぼす可能性がある。

⑦退職給付債務

年金資産の時価が下落した場合、年金資産の運用利回りが低下した場合、割引率等の退職給付債務算定に用いる前提に変更があった場合には、将来期間において認識される費用及び債務に影響を及ぼす可能性がある。

⑧シンジケーション方式のコミットメントライン契約

当社は、シンジケーション方式のコミットメントライン契約を締結しているが、この契約には連結・単体共に株主資本の金額を、基準とする年度の決算期末日における株主資本の金額の80%以上を各年度の決算期末日において維持すること。連結、単体の経常損益が2期連続して損失とならないこととする財務制限条項が付されており、これに抵触した場合には借入金の返済を求められる可能性がある。

⑨繰延税金資産

当社グループの繰延税金資産は、将来の課税所得を合理的に見積り回収可能性を判断して計上しているが、今後将来の課税所得の見積り等に大きな変動が生じ、繰延税金資産の取崩が発生した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。

⑩法的規制等に係るリスク

当社グループの主要事業である建設事業においては、建設業法、建築基準法、宅地建物取引業法、労働安全衛生法、独占禁止法等によるさまざまな法的規制を受けており、これらの法規の改廃や新たな規制等が行われた場合、又は当社グループにおいて法令に抵触した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。

 

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 (1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりである。

 ① 財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続く中、企業収益や個人消費の持ち直しなど、景気は緩やかに回復している。

建設業界においては、公共投資の底堅い動きや、建設需要の緩やかな増加が見られる一方、慢性的な技能労働者不足、資機材価格の上昇など、引き続きリスクの内在する事業環境が続いている。

このような経済情勢の中で、当連結会計年度の業績は、以下のとおりとなった。

連結売上高については、前連結会計年度比3.4%増923億44百万円となった。

利益については、営業利益は前連結会計年度比16.5%減50億79百万円、経常利益は同15.5%減53億95百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同17.6%減36億17百万円となった。

セグメントごとの経営成績は以下のとおりである。

(建設事業)

完成工事高については、前連結会計年度比7.2%増907億78百万円となった。利益については、完成工事総利益率の低下によりセグメント利益(営業利益)は同9.0%減54億36百万円となった。

(不動産事業等)

不動産事業等売上高は、連結子会社における開発型不動産売上の減少により、前連結会計年度比66.6%減15億65百万円となった。利益については売上高の減少により、セグメント利益(営業利益)は同28.5%減6億13百万円となった。

 

当連結会計年度末における資産合計は、現金預金が14億58百万円、受取手形・完成工事未収入金等が43億円増加したこと及び投資有価証券が25億64百万円増加したこと等により前連結会計年度末に比べ13.8%増793億17百万円となった。

負債合計は、支払手形・工事未払金等が40億81百万円及び未成工事受入金が23億57百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ16.4%増431億82百万円となった。

純資産合計は、利益剰余金が配当金の支払により7億1百万円減少する一方、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により36億17百万円増加したこと及びその他有価証券評価差額金が3億78百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ10.8%増361億35百万円となった。

これにより当連結会計年度末の自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ1.2ポイント低下し45.6%となった。

 

 

 ② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の主な増減状況については、営業活動による資金の増加が49億51百万円前連結会計年度は29億57百万円の増加)、投資活動による資金の減少が17億49百万円前連結会計年度は21億99百万円の減少)、財務活動による資金の減少が7億43百万円前連結会計年度は5億55百万円の減少)となり、これにより資金は前連結会計年度末に比べ24億58百万円増加(前連結会計年度は2億2百万円の増加)し、276億12百万円(前連結会計年度末は251億54百万円)となった。

各活動における主な増減の内訳については、次のとおりである。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動による資金は、税金等調整前当期純利益55億36百万円を計上、仕入債務及び未成工事受入金の増加により65億9百万円増加する一方、売上債権の増加、未払消費税等の減少、投資有価証券の売却益の計上による増加及び法人税等の支払いによる減少等により69億42百万円減少し、営業活動による資金は49億51百万円の増加となった。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動による資金は、有価証券及び投資有価証券の取得による支出等により17億49百万円の減少となった。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動による資金は、配当金の支払による減少等により7億43百万円の減少となった。

 

 ③ 生産、受注及び販売の実績

  a.受注実績

 

セグメントの名称

前連結会計年度

(自 平成28年4月1日

    至 平成29年3月31日)

(百万円)

当連結会計年度

(自 平成29年4月1日

    至 平成30年3月31日)

(百万円)

建設事業

 

87,033

 

97,899

12.5%増

 

 

 

(注) 1 建設事業以外の受注高については、当社グループ各社の受注概念が異なるため記載していない。

2 セグメント間の取引については相殺消去している。

 

 b. 売上実績

 

セグメントの名称

前連結会計年度

(自 平成28年4月1日

  至 平成29年3月31日)

(百万円)

当連結会計年度

(自 平成29年4月1日

  至 平成30年3月31日)

(百万円)

建設事業

 

84,658

 

90,778

7.2%増

 

 

不動産事業等

4,682

 

1,565

66.6%減

 

 

合計

 

89,341

 

92,344

3.4%増

 

 

 

(注) 1 セグメント間の取引については相殺消去している。

2 当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため「生産の状況」は記載していない。

3 前連結会計年度及び当連結会計年度において、売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はない。

 

 

なお、参考のため提出会社個別の事業の状況は次のとおりである。

 a. 受注高、売上高及び次期繰越高

 

期別

種類別

前期繰越高
(百万円)

当期受注高
(百万円)


(百万円)

当期売上高
(百万円)

次期繰越高
(百万円)

前事業年度

(自 平成28年

4月1日

至 平成29年

3月31日)

建設事業

建築工事

80,444

85,384

165,829

83,014

82,814

土木工事

1,029

1,294

2,324

1,367

957

81,474

86,679

168,153

84,382

83,771

不動産事業等

300

1,500

1,800

1,360

440

合計

81,775

88,179

169,954

85,742

84,211

当事業年度

(自 平成29年

4月1日

至 平成30年

3月31日)

 

建設事業

建築工事

82,814

95,284

178,098

89,054

89,044

土木工事

957

1,735

2,693

1,352

1,340

83,771

97,020

180,792

90,406

90,385

不動産事業等

440

1,408

1,848

1,305

543

合計

84,211

98,428

182,640

91,712

90,928

 

(注) 1 前事業年度以前に受注したもので、契約の変更により契約金額に増減のあるものについては、当期受注高にその増減額を含む。したがって、当期売上高にもかかる増減額が含まれる。

2 次期繰越高は(前期繰越高+当期受注高-当期売上高)である。

 

b. 受注工事高の受注方法別比率

工事受注方法は、特命と競争に大別される。

 

期別

区分

特命(%)

競争(%)

計(%)

前事業年度

(自 平成28年4月1日

至 平成29年3月31日)

建築工事

15.7

84.3

100

土木工事

4.0

96.0

100

当事業年度

(自 平成29年4月1日

至 平成30年3月31日)

建築工事

7.2

92.8

100

土木工事

0.4

99.6

100

 

(注) 百分比は請負金額比である。

 

 

c. 売上高

 

期別

区分

官公庁(百万円)

民間(百万円)

計(百万円)

前事業年度

(自 平成28年4月1日

至 平成29年3月31日)

建設事業

建築工事

15,863

67,151

83,014

土木工事

1,265

101

1,367

17,128

67,253

84,382

不動産事業等

1,360

1,360

合計

17,128

68,613

85,742

当事業年度

(自 平成29年4月1日

至 平成30年3月31日)

建設事業

建築工事

10,510

78,543

89,054

土木工事

1,342

10

1,352

11,852

78,554

90,406

不動産事業等

1,305

1,305

合計

11,852

79,859

91,712

 

(注) 1 完成工事のうち主なものは、次のとおりである。

前事業年度

中央区

中央区立豊海小学校及び中央区立豊海幼稚園       改築工事(建築工事)

独立行政法人労働者健康福祉機構

関東労災病院職員宿舎新A棟整備工事

独立行政法人国立病院機構富山病院

独立行政法人国立病院機構富山病院外来診療棟等
建替整備工事(一期工事)(建築)

 

当事業年度

法務省

国際法務総合センター(仮称)B工区新営(建築)工事

日本郵便㈱

新群馬郵便処理施設(仮称)新築工事

名古屋市

名古屋城本丸御殿復元工事

 

2 前事業年度及び当事業年度ともに売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はない。

 

d. 次期繰越高(平成30年3月31日現在)

 

区分

官公庁(百万円)

民間(百万円)

計(百万円)

建設事業

建築工事

13,981

75,063

89,044

土木工事

1,340

1,340

15,322

75,063

90,385

不動産事業等

543

543

合計

15,322

75,606

90,928

 

(注) 次期繰越工事のうち主なものは、次のとおりである。

中央区

中央区立阪本小学校改築及び阪本こども園(仮称)整備工事(建築工事)

平成32年2月

完成予定

学校法人神奈川大学

(仮称)神奈川大学新国際学生寮建設工事

平成31年4月

宝塚市

(仮称)市立文化芸術施設新築工事

平成31年3月

 

 

 

 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものである。

 ① 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されている。この連結財務諸表の作成にあたり、過去の実績や連結決算日現在の状況を踏まえた合理的な要因に基づき見積りを行っている。これらの見積りには特有の不確実性を伴うため、実際の結果と異なることがある。

 

 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当社グループの当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度比3.4%増923億44百万円となった。その内訳は建設事業は同7.2%増907億78百万円、不動産事業等は連結子会社における販売用不動産の売却が減少したこと等により同66.6%減15億65百万円となり、売上高の98.3%を建設事業が占めている。

利益面については、完成工事総利益率の低下により完成工事総利益は前連結会計年度比6.2%減84億10百万円となり、不動産事業等総利益は連結子会社における開発型不動産売上の減少により同45.8%減6億99百万円となったこと等により、営業利益は同16.5%減50億79百万円となった。また、経常利益は同15.5%減53億95百万円となった。特別損益では保有している投資有価証券を検証した結果、一部を売却して売却益7億31百万円を特別利益に計上した一方、事業用資産から不動産事業等資産に用途変更した不動産(土地及び建物)に発生した減損損失5億90百万円を特別損失に計上した。これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は同17.6%減36億17百万円となった。また1株当たり当期純利益は118円53銭、自己資本利益率は10.5%となった。

建設事業における受注競争は厳しさを増している。当社グループは昨年ICT推進室を新設し調査、研究、教育等を進めており、ICTの積極的な活用により、生産性を向上させ競争力を高めるよう対応している。

当連結会計年度末における資産合計は、現金預金が14億58百万円、受取手形・完成工事未収入金等が43億円増加したこと及び投資有価証券が25億64百万円増加したこと等により前連結会計年度末に比べ13.8%増793億17百万円となった。

負債合計は、支払手形・工事未払金等が40億81百万円及び未成工事受入金が23億57百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ16.4%増431億82百万円となった。

純資産合計は、利益剰余金が配当金の支払により7億1百万円減少する一方、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により36億17百万円増加したこと及びその他有価証券評価差額金が3億78百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ10.8%増361億35百万円となった。

これにより当連結会計年度末の自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ1.2ポイント低下し45.6%となった。

当連結会計年度における資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フローでは、49億51百万円の増加となった。その主な要因としては、税金等調整前当期純利益55億36百万円を計上、仕入債務及び未成工事受入金の増加により65億9百万円増加する一方、売上債権の増加、未払消費税等の減少、投資有価証券の売却益の計上による減少及び法人税等の支払いによる減少等により69億42百万円減少したこと等による。

投資活動によるキャッシュ・フローでは、17億49百万円の減少となった。その主な要因としては、有価証券及び投資有価証券の取得による支出等による。

財務活動によるキャッシュ・フローでは、7億43百万円の減少となった。その主な要因としては、配当金の支払による減少等による。

以上により、現金及び現金同等物の期末残高は、24億58百万円増加し、276億12百万円となった。 

当社グループの資本の財源及び資金の流動性につき、運転資金のうち主となるものは、工事施工に伴う材料費、外注費等の営業費用であり、これらを主に手元のキャッシュ及び営業活動によるキャッシュ・フローにより賄っている。また、安定的かつ機動的な資金調達基盤を確保するため、取引銀行5行と総額60億円のコミットライン契約を結んでいる。

 

 

 

 

セグメントのごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりである。

(建設事業)

完成工事高については、前連結会計年度比7.2%増907億78百万円となった。利益については、完成工事総利益率の低下によりセグメント利益(営業利益)は同9.0%減54億36百万円となった。

資産については、受取手形・完成工事未収入金等の増加等によりセグメント資産は前連結会計年度末に比べ20.6%増の276億6百万円となった。

(不動産事業等)

不動産事業等売上高は、連結子会社における開発型不動産売上の減少により、前連結会計年度比66.6%減15億65百万円となった。利益については売上高の減少により、セグメント利益(営業利益)は同28.5%減6億13百万円となった。

資産については、販売用不動産の増加等によりセグメント資産は前連結会計年度末に比べ4.5%増の124億29百万円となった。

 

(注)「第2 事業の状況」3「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」における各項目の記載金額には、消費税等に相当する額は含まれていない。

 

4 【経営上の重要な契約等】

特記事項なし。

 

  

5 【研究開発活動】

特記事項なし。