第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当社グループ(当社及び連結子会社)における新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はない。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものである。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行による社会経済活動の活性化に伴い個人消費は持ち直し、企業業績も改善が続くなど、総じて緩やかな景気回復軌道を歩んだ。

このような情勢下にあって、民間建設投資は、都心部における大規模再開発計画やクラウドサービス市場の拡大に対応するデータセンター増設などを背景に高水準を維持し、電力設備投資についても、経年化が進む送配電設備の修繕・更新工事などを中心に底堅く推移した。

このため当社グループは、市場トレンドを早期に把握し成長が見込まれる分野に対する営業活動を強力に展開するとともに、建築設備の機能向上や省エネ化に資するリニューアル提案を推し進め、受注の獲得に注力した。また、お客様の満足度を高めるVE・CD提案や現場業務の省力化に寄与するサポート体制の充実・強化などに取り組み、利益の創出に努めた。

この結果、当第2四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は、以下のとおりとなった。

 

①財政状態

当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ54億4千3百万円増加し、4,932億7千1百万円となった。

 

(資産の部)

流動資産は、現金預金が134億2千万円増加したものの、受取手形・完成工事未収入金等が304億4千2百万円減少したことなどから、流動資産合計で前連結会計年度末に比べ29億2千9百万円減少した。

固定資産は、主に投資有価証券が82億3千3百万円増加したことから、固定資産合計で前連結会計年度末に比べ83億7千3百万円増加した。

 

(負債の部)

負債の部は、主に流動負債の支払手形・工事未払金等が188億3千4百万円減少したことから、負債合計で前連結会計年度末に比べ81億8千3百万円減少し、1,711億8千7百万円となった。

 

(純資産の部)

純資産の部は、主に利益剰余金が78億1百万円増加したことから、純資産合計で前連結会計年度末に比べ136億2千6百万円増加し、3,220億8千4百万円となった。

 

②経営成績

当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高2,618億2千1百万円(前第2四半期連結累計期間比281億2千7百万円増)、経常利益166億5千2百万円(前第2四半期連結累計期間比21億3千3百万円増)、親会社株主に帰属する四半期純利益111億3百万円(前第2四半期連結累計期間比15億9千4百万円増)となった。また、東京電力グループからの売上高は、686億6千3百万円(前第2四半期連結累計期間比24億2千9百万円増)となった。

 

東京電力グループ:東京電力ホールディングス㈱、東京電力フュエル&パワー㈱、東京電力パワーグリッド㈱、

東京電力エナジーパートナー㈱、東京電力リニューアブルパワー㈱

 

セグメントごとの業績は、次のとおりである。

(設備工事業)

当社グループの主たる事業である設備工事業の業績は、新規受注高3,484億5百万円(前第2四半期連結累計期間比650億2千1百万円増)、完成工事高2,566億6千9百万円(前第2四半期連結累計期間比271億4千4百万円増)、営業利益146億3千3百万円(前第2四半期連結累計期間比20億9千2百万円増)となった。

 

(その他の事業)

その他の事業の業績は、売上高51億5千1百万円(前第2四半期連結累計期間比9億8千2百万円増)、営業利益11億4千4百万円(前第2四半期連結累計期間比5千7百万円増)となった。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による資金の増加したことから、投資活動及び財務活動により資金の減少があったものの、前連結会計年度末から131億2千万円増加し、741億3千6百万円となった。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間では、営業活動によって227億6千9百万円の資金が増加した(前第2四半期連結累計期間比181億1千3百万円増)。これは、税金等調整前四半期純利益167億4千1百万円、売上債権の減少額304億7千2百万円などの資金増加要因が、仕入債務の減少額188億3千5百万円、法人税等の支払額46億7千9百万円などの資金減少要因を上回ったことによるものである。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間では、投資活動によって53億8千5百万円の資金が減少した(前第2四半期連結累計期間比4億6千9百万円減)。これは、有形固定資産の取得に50億4千9百万円を支出したことによるものである。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間では、財務活動によって43億3千3百万円の資金が減少した(前第2四半期連結累計期間比11億9千9百万円減)。これは主に、配当金の支払に34億7千3百万円を支出したことによるものである。

 

(3)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は、6億9千7百万円である。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はない。