第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、コロナ禍後の経済活動の正常化による個人消費の持ち直しや、所得・雇用環境の改善など、景気はゆるやかな回復傾向が続いております。その一方、長期化するウクライナ情勢や中東での紛争といった地政学的リスク、また欧米の金融引き締め等、海外情勢による今後の景気減速が懸念されます。

建設業界におきましては、国土強靭化による公共投資の実施や、製造業を中心とした民間設備投資など、受注環境は比較的堅調な状況が続いていますが、資材価格の高騰や労務費の上昇、また業界の課題として、担い手不足や残業規制など、先行き不透明な状況が続いております。

こうした状況の中、当社グループは大型案件の受注に注力しながら、ICTや建設DX部門の強化を図り生産性の向上に努めるとともに、人材への投資も積極的に継続してまいりました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高が25,147百万円(前年同四半期比0.6%減)となりました。利益につきましては、営業損失136百万円(前年同四半期は営業損失146百万円)、経常損失53百万円(前年同四半期は経常損失80百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失73百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失153百万円)となりました。

また、当社グループの売上高は、主たる事業である建設事業において、契約により工事の完成引渡しが第4四半期連結会計期間に集中しているため、第1四半期連結会計期間から第3四半期連結会計期間における売上高に比べ、第4四半期連結会計期間の売上高が多くなるといった季節的変動があります。

 

(建築セグメント)

建築工事における売上高は前年同期比2,004百万円減少して14,943百万円となりました。セグメント利益は249百万円減少して821百万円となりました。

 

(土木セグメント)

土木工事における売上高は前年同期比1,470百万円増加して9,161百万円となりました。セグメント利益は344百万円増加して818百万円となりました。

 

(不動産セグメント)

不動産事業における売上高は前年同期比412百万円増加して809百万円となりました。セグメント利益は15百万円減少して208百万円となりました。

 

(その他のセグメント)

資材販売事業等、その他の事業における売上高は前年同期比18百万円減少して233百万円となりました。セグメント利益は6百万円減少して45百万円となりました。

 

(2)財政状態の状況

(資産)

資産につきましては、現金及び預金が1,642百万円増加しましたが、工事代金の回収により受取手形・完成工事未収入金等が5,106百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ、2,467百万円減少し42,450百万円となりました。

 

(負債)

負債につきましては、未成工事受入金が4,012百万円増加しましたが、支払手形・工事未払金等が3,701百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ、2,394百万円減少し24,881百万円となりました。

 

(純資産)

純資産につきましては、親会社株主に帰属する四半期純損失を73百万円計上し、配当金を318百万円支払ったことにより利益剰余金が417百万円減少しました。これらにより、前連結会計年度末に比べ、73百万円減少し、17,568百万円となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、15,062百万円と、前連結会計年度末に比べ1,641百万円の増加(12.2%増)となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、3,128百万円の増加となりました(前年同四半期は911百万円の増加)。その主な要因は、仕入債務の減少による支出等がありましたが、売掛債権の減少による収入、未成工事受入金の増加による収入等により営業キャッシュ・フローが増加しました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、111百万円の減少となりました(前年同四半期は198百万円の増加)。その主な要因は、定期預金の預入による支出、無形固定資産の取得による支出等が、定期預金の払戻による収入等を上回ったことによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは1,328百万円の減少となりました(前年同四半期は772百万円の減少)。その主な要因は、短期借入による収入もありましたが、短期借入金の返済による支出、長期借入金の返済による支出、配当金の支払による支出等がキャッシュ・フローの増加を上回ったことによるものです。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(7)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は5百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。