第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している新たな事業等のリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はない。
 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間の国内経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により依然として厳しい状況にあり、感染拡大による下振れリスクの高まりに十分注意する必要があった。当建設業界における受注環境は、公共投資は底堅く推移し民間設備投資は持ち直しの動きがみられたものの、当社を取り巻く経営環境は、各鉄道会社の旅客収入の大幅な減少による設備投資の抑制等により近年にない厳しい状況であった。

このような状況の中で、当社グループは営業体制の強化を図り、グループを挙げて新規工事の受注確保に努めたが、当第1四半期連結累計期間の連結受注高は284億円(前年同四半期比77%)となった。

連結売上高は、当第1四半期連結会計期間の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等の適用により92億7百万円増加した結果、277億円(前年同四半期比130%)となった。ただし、収益認識会計基準等の適用前の連結売上高は前年同四半期に大型工事の完成が集中したことの反動等により、185億円(前年同四半期比87%)となっている。

利益については、前年同四半期に比べ工事採算性が低下したこと等により、連結営業損失は17億12百万円(前年同四半期は同4億59百万円)、連結経常損失は12億77百万円(前年同四半期は連結経常利益41百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は10億84百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益1百万円)となった。

なお、売上高は、収益認識会計基準等の適用により一部早期に計上されるようになったものの、第4四半期に集中する季節的要因がある。

 

部門別の状況は次のとおりである。

 

鉄道電気工事部門

当第1四半期連結累計期間は、東日本旅客鉄道株式会社を始めとするJR各社、公営鉄道及び民営鉄道等に対して組織的営業を展開し受注の確保に努めたものの、新型コロナウイルス感染症の影響による顧客の設備投資の抑制等により、連結受注工事高は150億86百万円(前年同四半期比65%)となった。一方で、連結完成工事高は、顧客の設備投資の抑制等があったものの、収益認識会計基準等の適用により73億94百万円増加した結果、167億98百万円(前年同四半期比172%)となった。なお、収益認識会計基準等の適用前の連結完成工事高は94億3百万円(前年同四半期比96%)となっている。

 

一般電気工事部門

当第1四半期連結累計期間は、新型コロナウイルス感染症の影響による顧客の設備投資の抑制等により厳しい受注環境であったが、建設需要が高い工事等を中心に顧客志向に基づいた営業活動を展開し受注の確保に努めたことにより、連結受注工事高は80億89百万円(前年同四半期比100%)となった。一方で、連結完成工事高は、収益認識会計基準等の適用により3億21百万円増加したものの、前年同四半期に大型工事の完成が集中したことの反動等により、71億82百万円(前年同四半期比81%)となった。なお、収益認識会計基準等の適用前の連結完成工事高は68億60百万円(前年同四半期比78%)となっている。

 

情報通信工事部門

当第1四半期連結累計期間は、得意先等に対し全社的な受注確保に努めたものの、新型コロナウイルス感染症の影響による顧客の設備投資の抑制等により、連結受注工事高は47億57百万円(前年同四半期比91%)となった。一方で、連結完成工事高は、顧客の設備投資の抑制等があったものの、収益認識会計基準等の適用により14億91百万円増加した結果、31億96百万円(前年同四半期比149%)となった。なお、収益認識会計基準等の適用前の連結完成工事高は17億4百万円(前年同四半期比80%)となっている。

 

その他

当第1四半期連結累計期間は、連結受注高は4億79百万円(前年同四半期比110%)となり、連結売上高は6億4百万円(前年同四半期比98%)となった。

(注)「その他」の事業には、不動産業及びビル総合管理等の関連事業、ソフトウェアの開発及び電気設備の設計等を含んでいる。

 

なお、2022年3月期の連結業績予想(2021年4月28日公表)は、売上高1,662億円、経常利益70億円(経常利益率4.2%)である。

 

(2) 財政状態の状況

資産

当第1四半期連結会計期間における資産の残高は、2,311億5百万円(前連結会計年度末は2,656億57百万円)となり、345億51百万円減少した。減少した主な要因は、収益認識会計基準等の適用により、未成工事支出金等が減少したほか、債権の回収に伴い前連結会計年度末に計上した受取手形・完成工事未収入金等が減少したことである。

 

負債

当第1四半期連結会計期間における負債の残高は、511億66百万円(前連結会計年度末は812億93百万円)となり、301億26百万円減少した。減少した主な要因は、債務の支払いに伴い前連結会計年度末に計上した支払手形・工事未払金等が減少したことである。

 

純資産

当第1四半期連結会計期間における純資産の残高は、1,799億38百万円(前連結会計年度末は1,843億63百万円)となり、44億24百万円減少した。減少した主な要因は、当社が2021年6月25日開催の第79期定時株主総会の決議に基づき株主配当を行ったことに伴い利益剰余金が減少したことである。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、重要な変更又は新たに発生した事業上及び財務上の対処すべき課題はない。

なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めていない。

 

(4) 研究開発活動

当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、60百万円である。

なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はない。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はない。