文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
当社グループは、「社会の求めるものに応えることを通し、社会に奉仕する。このため会社はその存続発展をはかるに足る相応の利益を挙げる。」を経営信条に掲げ、ひたすら誠意と努力を積み重ね社会の期待に応えることを基本方針としています。また、経営環境の変化に敏速に対応するために、社是である「誠実、創造、最高の技術」を念頭におき、「ステークホルダーの期待に応え、信用され続ける企業」、「持続的収益を基盤として、社員に安心・安全を与える企業」、「人と地球に優しい環境技術を追求する企業」を目指しています。
将来にわたり持続的な成長を実現するため、技術開発・人財育成・設備等への将来を見据えた投資を積極的に行っております。
① 経営環境
道路建設業界におきましては、公共投資や民間設備投資は引続き堅調に推移することが見込まれるものの、受注環境が一段と厳しくなることも懸念されます。また、原材料価格の高騰や人材需要の高まりなどによる、建設コストの上昇に加え、建設業における時間外労働の上限規制に向けた環境整備など、引き続き厳しい経営環境にあるものと認識しております。
② 中期経営計画の推進
当社グループは、事業環境の変化に柔軟に対応し、安定的に利益を生み出す会社を目指すことを基本方針とする「中期経営計画(2021年度~2023年度)」を策定し、数値目標の達成および2023年12月の創業100周年に向け、グループ一丸となって取り組んでおります。経営信条である「社会の求めるものに応えることを通し、社会に奉仕する。」の実践により、すべてのステークホルダーから信用されるよう、さらなる企業価値の向上に努めてまいります。
中期経営計画の概要
(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは持続的な成長に向けて、安定的な収益の確保と財務基盤の強化に努め、経営の安定性から自己資本比率を、収益力の観点から営業利益を重要な指標として位置付けております。また、経営上の目標の達成状況を判断する指標として、「中期経営計画(2021年度~2023年度)」においては、売上高420億円以上、営業利益20億円以上、ROE(自己資本利益率)8%程度、配当性向20%~25%程度を数値目標としております。
当社グループのサステナビリティに関する考え方および取り組みは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の考えるサステナビリティ
当社グループは、公表しております中期経営計画に記載のとおり、事業活動を通じて「持続可能な社会の実現」と「グループの成長」の両立を目指しております。ESG(環境・社会・企業統治)の様々な社会課題から取り組むべき重要課題を特定し、これらの課題に取り組むとともに強靭な社会インフラ構築を通じて社会の持続的な発展に貢献し続けてまいります。
サステナビリティに関連する情報は、事業活動によって得られたものが営業所や工場から支店を通じて3本部長に伝達され、取締役を委員長とする中期経営計画委員会、技術開発委員会、生産性向上委員会、コンプライアンス委員会、教育委員会を設置し、課題解決に向けた具体的な取り組みの協議・推進を行っております。ここで協議した内容は、経営会議で検討のうえ対応方針を策定し、関連部署に展開し管理・監督を行っております。
解決すべき社会課題の中で、気候変動は深刻さを増しております。気候変動により自然災害が激甚化した場合、施工中案件の被災、工程遅延、自社所有建物、工場・機械装置への被害等、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。
また、脱炭素社会への移行に向けて、アスファルトプラントの環境対策、工事施工に係る各種法規制の強化や市場・社会の変化による建設コストの増加等、当社グループの業績に影響をおよぼす可能性があります。
一方、強靭な社会インフラの構築、復旧、維持補修や環境景観商品の需要増等の機会をもたらす可能性があり、それらへの投資は、当社グループの企業価値を高める機会であると捉えております。
こうした気候変動に伴うリスクの対応策としては、取締役をエネルギー管理統括者としてエネルギー管理体制を整備し、当社グループの温室効果ガス排出量削減に向けて以下の環境目標を策定しました。
(環境目標)
① 省エネ法に基づく、全社当該年度5年度間平均エネルギー消費原単位(kl/千t、l/㎡)を対前年比(5年度
間平均)、年1%以上削減する。
② カーボンニュートラルの取り組みを推進し、2030年度の温室効果ガスを2013年度から46%削減することを目
標とする。
(4) 人的資本に関連する戦略
当社グループは多様な人材が能力を活かして活躍できる、活力に満ちた働き甲斐のある職場づくりに努めております。特に「健康(心・身体)」と「教育」を中心に人材育成を行っております。
「健康(心・身体)」に関しましては、健康診断の100%実施、診断結果に基づく産業医による健康管理指導書の作成、健康管理指導書に基づく上司によるカウンセリング、フォローアップ状況の管理、ストレスチェックの実施、高ストレス者に対する第三者(外部)によるカウンセリング、ストレスの軽減対策等を行い、社員の健康維持に努めております。
「教育」に関しましては、社員教育規程に基づき新入社員教育(3年間のフォローアップ教育を含む)、初級社員教育、中級社員教育等の各年次による集合研修のほか、能力・専門知識の習得を目的とした外部講師による中堅社員教育、特別教育を行っております。また、資格取得のバックアップ体制を整え、各自のスキルアップを促しております。
多様性の確保につきまして、当社グループは、持続的な成長のためには多様な人材が活躍できることが不可欠であると考えておりますが、建設業の職種柄、採用そのものに苦戦している状況であります。そのような状況のもと、多様な人材が仕事と家庭を両立し、最大限に能力を発揮できる職場環境や企業風土の醸成に取り組み、ワークライフバランス研修やパワハラ研修等を行っております。また、女性が明るく積極的に働くことができる職場環境にするために、次のとおり行動計画を策定しております。
・技術職の新卒採用時に、女性の採用数を毎年1名以上継続して採用できるように活動していく。
・育児休業取得率を5%向上できるよう、対象者への案内周知を徹底するとともに、短時間勤務制度の拡張へ向
けた見直しを行う。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 受注環境について
当社グループの主要事業である道路舗装工事および一般土木建築工事の今後の受注環境は、現況よりも官公庁の公共投資や民間設備投資に大きな抑制要因が生じた場合に、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。このため、官公庁や民間の投資動向の早期把握に努め、建設需要に対応した人材配置の最適化により経営の効率化を図ることとしております。
当社グループの製品製造・販売事業に係る主要な原材料(特にストレートアスファルト)の仕入価格が上昇し、その価格を販売価格に転嫁できない場合、また舗装、土木事業において請負金額に価格転嫁ができない場合、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。このため、原材料価格の市況を常に把握し、早期に原価検討を実施することにより、影響を最小限にとどめるよう努めることとしております。
当社グループが有する完成工事未収入金・貸付金・その他債権または求償権について、顧客に債務の不履行がある場合には、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。このため、与信管理規程に基づく受注可否の徹底や未収入金の管理の徹底に努めることとしております。
当社グループは、建設業法、独占禁止法、労働安全衛生法等による法的規制を受けており、将来これらの法令の改正、新たな法的規制が制定適用された場合、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。このため、関係法令等の動向について適宜情報収集およびその分析を行い、関連部署を中心に適切に対応することとしております。
当社グループの事業所や合材工場周辺で地震等の大規模な自然災害が発生し、生産設備等に被害を受けた場合、売上高の低下や設備復旧費用の発生等により、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。このため、全社的なBCPと防災マニュアルおよび地域ごとの地震・災害マニュアルを策定し、大規模災害を想定した訓練および必要な対策を継続実施することにより、影響を最小限にとどめるよう努めることとしております。
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
当連結会計年度におけるわが国の経済は、個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられるものの、物価の上昇や急激な為替変動、世界的な金融引き締めによる経済活動の減速懸念など、先行きについては依然として不透明な状況が続きました。
道路建設業界におきましては、民間設備投資の持ち直しや高度成長期以降に整備された社会インフラの維持管理・更新など、建設需要は底堅さを維持しているものの、受注競争の激化やウクライナ情勢の長期化などによる原材料・エネルギー価格の高騰によるコスト増など、厳しい経営環境が続いております。
このような状況の中で、当社グループは、事業環境の変化に柔軟に対応し、安定的に利益を生み出す会社を目指すことを基本方針とする「中期経営計画(2021年度~2023年度)」を策定し、数値目標の達成および2023年12月の創業100周年に向け、グループ一丸となって取り組んでまいりました。
その結果、当連結会計年度の受注高は、376億1千6百万円(前年同期の受注高は364億5千9百万円)となり、売上高は、346億5千6百万円(前年同期の売上高は374億5千2百万円)となりました。
損益につきましては、経常利益は7億9百万円(前年同期の経常利益は25億6千9百万円)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は4億4千6百万円(前年同期の親会社株主に帰属する当期純利益は17億2千8百万円)となりました。
部門別の事業の概況は以下の通りであります。
(工事部門)
当連結会計年度の受注高は331億1千8百万円(前年同期比4.4%増)となりました。また、完成工事高は301億5千8百万円(前年同期比7.8%減)となり、次期繰越高は152億3千1百万円(前年同期比24.1%増)となりました。
(製品等販売部門)
当連結会計年度の売上高は44億9千8百万円(前年同期比5.3%減)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ11億9千7百万円減少し、48億1百万円となりました。なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の営業活動による資金の増加は、1億8千7百万円(前連結会計年度は32億8千4百万円の増加)となりました。主な増加の要因は、税金等調整前当期純利益と売上債権の減少によるものです。また、主な減少の要因は法人税等の支払いによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の投資活動による資金の減少は、9億2千9百万円(前連結会計年度は7億9千9百万円の減少)となりました。有形固定資産の取得による支出と連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出です。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の財務活動による資金の減少は、4億5千5百万円(前連結会計年度は6億7千9百万円の減少)となりました。主な減少の要因は、配当金の支払いによる支出です。
③ 生産、受注および販売の実績
b. 工事部門の工事種類別比率
(注) 1.前期以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含みます。従って、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれます。
2.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高―当期完成工事高)であります。
d. 受注工事高の受注方法別比率
(注) 百分比は受注工事高比であります。
e. 完成工事高
(注) 1.完成工事のうち主なものは次のとおりであります。
前連結会計年度の完成工事のうち請負金3億円以上の主なもの
当連結会計年度の完成工事のうち請負金3億円以上の主なもの
2.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高およびその割合は次のとおりであります。
前連結会計年度完成工事高
当連結会計年度完成工事高
該当事項はありません。
f. 手持工事高 (2023年3月31日現在)
(注) 手持工事のうち主なものは次のとおりであります。
手持工事のうち請負金3億円以上の主なもの
アスファルト合材等の販売実績は次のとおりであります。
(注)製造数量と販売数量との差異は、連結会社の請負工事に使用した数量であります。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(資産)
当連結会計年度の資産合計は322億7千6百万円(前連結会計年度比3億5千6百万円減、1.1%減)、流動資産は182億5千2百万円(同10億5千7百万円減、5.5%減)、固定資産は140億2千4百万円(同7億円増、5.3%増)となりました。流動資産減少の主な要因としましては、子会社株式の取得などにより現金預金が11億9千7百万円減少したことによるものです。固定資産増加の主な要因は、子会社株式の取得によるのれんの計上などにより無形固定資産が3億4千7百万円増加したことと、投資有価証券が株価の変動により3億3千2百万円増加したことによるものです。
(負債)
当連結会計年度の負債合計は129億2千2百万円(同6億2百万円減、4.5%減)、流動負債は91億5千万円(同8億7千3百万円減、8.7%減)、固定負債は37億7千2百万円(同2億7千万円増、7.7%増)となりました。流動負債減少の主な要因は、代金支払いなどにより支払手形・工事未払金等が6億9千万円減少したことなどによるものです。固定負債増加の主な要因は、退職給付に係る負債が2億4千1百万円増加したことによるものです。
(純資産)
当連結会計年度の純資産合計は193億5千4百万円(同2億4千6百万円増、1.3%増)となりました。純資産増加の主な要因は、その他有価証券評価差額金が2億1千1百万円増加したことによるものです。
以上の結果、自己資本比率は、前連結会計年度の58.3%から59.7%に増加し、1株当たり純資産額は前連結会計年度の6,265円44銭から6,323円17銭に増加いたしました。
当連結会計年度におけるわが国の経済は、個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられるものの、物価の上昇や急激な為替変動、世界的な金融引き締めによる経済活動の減速懸念など、先行きについては依然として不透明な状況が続きました。
道路建設業界におきましては、公共投資や民間設備投資は引き続き堅調に推移することが見込まれるものの、受注環境が一段と厳しくなることも懸念されます。また、原材料価格の高騰や人材需要の高まりなどによる建設コストの上昇に加え、建設業における時間外労働の上限規制に向けた環境整備など、今後の経営環境は引き続き予断を許さない状況にあります。
このような環境のもと、当社グループは、2023年12月に創業100周年を迎えます。「中期経営計画(2021年度~2023年度)」の最終年度でもあり、数値目標の達成に向けて当社グループ一丸となって取り組んでまいります。経営信条である「社会の求めるものに応えることを通し、社会に奉仕する。」の実践により、すべてのステークホルダーから信頼されるよう、さらなる企業価値の向上に努めてまいります。
通期(2024年3月期)の連結業績につきましては、売上高420億円、営業利益20億円、経常利益21億円、親会社株主に帰属する当期純利益13億5千万円を見込んでおります。
また、当社単体の次期業績につきましては、売上高400億円、営業利益18億円、経常利益19億円、当期純利益12億5千万円を見込んでおります。
(売上高)
当連結会計年度の売上高は工事の施工高が減少したことにより、346億5千6百万円と前連結会計年度と比較して27億9千5百万円減少しました。減少要因として前期末からの手持工事残高が例年と比較して少なかったことに加え、新規案件の受注は堅調であったものの、受注時期に計画との差異が生じたことで、工事施工の進捗が翌期に繰り越されたことが影響しております。受注高は概ね堅調ではあったものの、技術職員の配置計画に差異が生じたことも要因の一つとしてあり、「経営資源の適正かつ効率的な配置」を図るとともに「施工品質の向上」に取り組むこととしております。
(営業利益)
工事部門における売上高の減少に伴い、完成工事利益が減少したことに加え、原油をはじめとする原材料価格の高騰により、工事部門および製品販売部門において採算性が低下したことから、6億1千6百万円と前連結会計年度と比較して18億7千3百万円の減少となりました。
(経常利益)
営業外損益は、支払利息が減少したことにより営業外費用が減少しましたが、経常利益は7億9百万円と前連結会計年度と比較して18億5千9百万円減少しました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
特別損益は、固定資産の売却益が27百万円、固定資産の除却損が6百万円ありましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は4億4千6百万円と前連結会計年度と比較して12億8千1百万円減少しました。
以上の結果から、1株当たり当期純利益は、146円69銭(前連結会計年度は594円21銭)となりました。
当連結会計年度における中期経営計画および単年度計画の目標数値の達成・進捗状況は以下のとおりであります。
売上高は、前期末からの手持工事残高が例年に比例して少なかったことに加え、新規案件の受注は堅調であったものの、受注時期に計画との差異が生じたことで、工事施工の進捗が翌期に繰り越されたことにより、計画比53億4千4百万円減少(13.4%減)となりました。
営業利益は、工事部門における売上高の減少に伴い、計画比12億3千4百万円減少(66.7%減)となりました。
ROE(自己資本利益率)は2.3%と中期経営計画の目標を5.7ポイント下回りました。
また、配当性向は当初予想比44.8ポイント増加の68.2%となりましたが、1株当たり配当金は当初予想の100円としております。
(注)2022年度(計画)のROE(自己資本利益率)については、公表しておりません。
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、運転資金として、建設事業に係る材料費・労務費・外注費・経費・一般管理費等があります。また設備資金としては、事業所の更新や工事用機械、合材工場用機械の拡充更新等があります。
当社グループでは、運転資金および設備資金につきましては、主に自己資金、金融機関からの借入れにより資金調達することを基本としております。このうち、借入れにつきましては、運転資金は短期借入金で、設備などの長期資金は長期借入金で調達することを基本としております。
③ 重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
この連結財務諸表の作成にあたって、財政状態・経営成績およびキャッシュ・フローに影響を与える見積りが含まれております。当社グループではこの見積りを、過去の実績値や合理的と判断される入手可能な情報により継続的に行っております。しかし、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる場合があります。連結財務諸表に与える影響が大きいと考えられる項目・事象は以下のとおりであります。
a.工事部門における発生したコストに基づくインプット法による収益認識
「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表(重要な会計の見積り)」に記載しております。
b.繰延税金資産の回収可能性
当社グループは、繰延税金資産について回収可能性を検討し、当該資産の回収が不確実と考えられる部分に対し評価性引当額を計上しております。評価性引当額を計上する際には、将来の課税所得見込額を合理的に見積っております。
課税所得見込額はその時の業績により変動するため、課税所得見込額が減少した場合は繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。
c.退職給付費用および退職給付債務
退職給付費用および退職給付債務は、主に数理計算で算定される退職給付債務の割引率、年金資産の長期期待運用収益率、発生した給付額、昇給率等に基づいて計算しております。実際の結果がこれらの想定と異なる場合、退職給付費用および退職給付債務に影響を与える可能性があります。
d.工事損失引当金
当社グループでは、受注工事の損失に備えるため、手持工事のうち損失が確実視され、かつ、その金額を合理的に見積ることができる工事については、工事損失引当金を計上しております。手持工事の損失見込額については、工事責任者が工事原価総額を見積り、一定の合意に基づいた契約金額(工事収益総額)を基礎として所属長が承認しておりますが、見積る際に想定していなかった工事契約変更や施工条件の悪化等により損失見込額が増加した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
当社は、2023年3月15日開催の取締役会において、あすなろ道路株式会社の全株式を取得し、子会社化することを決議し、2023年3月16日付で株式譲渡契約を締結しました。
また、2023年2月21日開催の取締役会において、当社の完全子会社である佐々幸建設株式会社を2023年6月1日を効力発生日として吸収合併することを決議し、同日付で吸収合併契約を締結しました。
当社グループでは、これからの舗装のニーズとされる長寿命化、維持修繕、環境への対応を想定し、これに対応する商品の開発および技術提案できる工法、また、従来工法の高度化について、研究開発活動を実施しております。さらに、環境景観商品(透水性舗装、歩道舗装、景観舗装等)の研究開発にも力を入れております。
研究の形態としましては、自社独自の研究開発および同業他社、大学、各種研究会(任意団体)、材料メーカーとの共同研究を通じて、商品開発、特許出願、論文発表を成果品とした研究活動を実施しております。
当連結会計年度における研究開発費の総額は
(1) 舗装の長寿命化、維持修繕に関する研究開発
① 長寿命化舗装材料に関する研究開発
② コンクリート舗装維持修繕技術に関する研究開発
③ アスファルト混合物の品質確保に関する研究開発
④ 舗装の補修材料に関する研究開発
⑤ アスファルト混合物の運搬時の保温対策に関する研究開発
(2) 環境景観商品に関する研究開発
① 透水性コンクリート舗装に関する研究開発
② 環境対策(豪雨対策など)に関する研究開発
③ 各種舗装の熱環境に関する研究開発
④ 舗装の人体への影響に関する研究開発
(3) 共同研究他
① 環境景観(透水性)舗装の舗装温度に関する研究
② 透水性舗装の高度化に関する研究
③ コンクリート舗装の施工の高度化に関する研究
④ アスファルト改質材の研究開発
⑤ CО2固定化コンクリートの開発