「事業の状況」に記載した金額には、消費税及び地方消費税は含まれておりません。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営の基本方針
当社およびグループ各社は、「誠実」ならびに「和して同ぜず」を社訓とし、企業理念として「私たちは安全第一を旨とし、お客様の満足を得られるものを誠実の心と先端の技術力でつくりあげ、未来に夢と希望を託せる働きがいのある企業を目指すとともに、社業の発展を通じて広く社会に貢献します。」と定めております。建設業を営む企業として、安全第一に仕事を遂行し、持てる技術力を最大限に投入して品質を確保することでお客様の高い評価を得るとともに、時代の趨勢や経営環境の変化に柔軟に対応して経営基盤の強化を図り、安定収益の確保を財務基盤の健全性を維持していくことを基本方針としております。
(2)目標とする経営指標
当社グループは安定した受注・売上高を確保し、売上高経常利益率を重視する経営指標としております。
(3)経営環境及び中期的な会社の経営戦略
建設業界の中長期的な受注環境は、大規模な自然災害への備えや社会資本の老朽化への対応、あるいは好調な企業業績に支えられ、公共投資や民間設備投資は堅調に推移する見込みであります。
平成30年度から新たに第17次経営計画をスタートさせ、4つの経営目標を定め、あらためて「安全と技術の名工」「社員が誇れる企業」を目指すことにしております。
第17次経営計画(平成30年度~令和2年度)について
これまでの経営計画の方針を踏襲しながら、安全をはじめとしたすべての目標においてワンランク上を目指し、質の向上に取り組むこととしています。
安全への取り組みについては、重篤な労災や運転事故は減少しつつあるが、重大な事故に繋がりかねない事象は発生している状況であり、「安全最優先の企業風土の定着」に向けて安全に関わる諸施策を経営計画の中心に据えて取り組みます。
鉄道関連工事については、メンテナンス工事に加えて、引き続き「新幹線大規模改修工事」や「新幹線脱線・逸脱防止対策工事」について施工体制を整備しつつ確実に施工する。中央新幹線建設工事についても受注工事を確実に施工するとともに、今後発注されるインフラ工事やガイドウェイ製作工事についても各工事の内容や工事要員の推移を見ながら受注の検討を進めます。
官公庁工事については、引き続き総合評価方式で優位に受注できるように企業評価点の向上に取り組んで選別受注を進めるとともに、民間工事についても特命受注率を高めるとともに、住宅系・非住宅系の受注バランスにも留意します。
第17次経営計画の期間(平成30年度~令和2年度)では各部門において効率的な要員配置に取り組むとともに、様々な工夫をして省力化を図り、目標数値を確保します。また、企業の持続的成長を目指すために、中長期的な要員確保に向けた採用計画を継続して実行するとともに、人材育成のための教育等を更に充実させることとする。また、建設業界でも盛んに提言されている「働き方改革」にも継続して取り組むこととし、掲げた具体的な目標を達成することといたします。
第17次経営計画の目標として4項目の経営目標と数値目標を定めています。
◎経営目標 1.安全最優先の企業風土の定着
2.長期にわたるプロジェクトの確実な施工
3.バランスのとれたゼネコンとしての総合力の強化
4.持続的成長を目指す経営基盤の強化
◎数値目標 ・重大な労働災害・鉄道運転事故 ゼロ
・受注高 850億円以上
・売上高 850億円以上
・経常利益率 4.5%
◎目指す企業像 「安全と技術の名工」「社員が誇れる企業」
当連結会計年度を終えての進捗状況については下記のとおりであります。
・経営目標1 「安全最優先の企業風土の定着」について
当連結会計年度は、新たに「考え・気づく力を高める取り組みの推進」を活動方針に据え、企業憲章「安全第一の理念教育」をはじめとする3つの柱を軸に、安全意識や実行力の向上を図りました。また、過去の事象の教訓を踏まえ、「鉄道工事における安全対策の徹底」に取り組みました。
・経営目標2 「長期にわたるプロジェクトの確実な施工」について
新幹線大規模改修工事および新幹線脱線・逸脱防止対策工事については、計画どおり確実に施工し、ガード脱落防止対策についても計画どおり当連結会計年度までに完遂しました。
・経営目標3 「バランスのとれたゼネコンとしての総合力の強化」について
企業評価点向上策をはじめとする既受注工事における総合評価方式への取り組みを継続し、当連結会計年度も高い工事評定点や工事表彰の獲得につなげることができました。土木部門においては橋梁下部工事、河川改修工事、高速道路耐震補強工事など技術力向上や安定的かつ持続的な事業量の確保につながるような工事実績を蓄積し、競争力向上に努めています。建築部門においても官公庁工事における競争力を発揮し、順調に受注を確保することができました。民間工事においては、採算性、生産性を向上させるためコスト競争力を強化し、選別受注を進めた結果特命受注できました。
・経営目標4 「持続的成長を目指す経営基盤の強化」について
鉄道関連工事・官公庁工事・民間工事の中長期的な完成工事高を念頭に置いて、企業活動の持続的成長のため、要員の確保と定着、人材の育成に取り組みました。当連結会計年度には42名の新入社員を採用し、当期は新たに54名の社員が入社しました。また、女性活躍の推進、多様な人材(高齢者、障がい者)の活用を全社で支援しています。
また全社を挙げてワーク・ライフ・バランスの推進(年10日間以上の有給休暇取得・週1回の定時帰宅・現場での月2回の土曜休日の取得・適切な勤務時間管理の徹底)に取り組みました。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
年明けからの新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の停滞で不況の深刻化が懸念され、建設業界の受注環境も不透明なものとなってきております。当社グループはその影響を鑑み令和3年3月期の受注高を前期比8,660百万円減少の86,000百万円、売上高は前期比4,492百万円減少の88,500百万円と計画致しております。また上記第17次経営計画の取組状況を踏まえ、令和2年度経営重点事項を下記の通り定めております。
①安全最優先の企業風土の定着
~考え・気づく力を高める取組の推進~
・名工建設企業憲章の「安全第一」の理念教育を実施し、安全意識を更に醸成する。
・「安全のための本質を探求する運動」を推進し、安全について考える企業風土を醸成する。
・工事の各段階でリスク排除を徹底するための取り組みを推進する。
②長期に渡るプロジェクトの確実な施工
・新幹線大規模改修工事を着実・効果的に推進するとともに、施工困難箇所も円滑な施工に努める。
・新幹線脱線・逸脱防止対策工事を着実に推進する。
・中央新幹線・北陸新幹線建設工事は既受注工事を確実に施工する。
③バランスのとれたゼネコンとしての総合力の強化
・鉄道・官公庁・民間工事のバランスを考慮した受注を確保し、技術力の維持・向上を図る。
・官公庁工事の競争力を更に向上させ、安定的かつ持続的な収益基盤を確保する。
・民間建築工事の採算性向上のため設計施工の一括受注及び選別受注をすすめる。
・顧客ニーズや省力化・効率化・安全の確保に繋がる技術開発を推進する。
・経済情勢の悪化に備え更なる与信管理を強化する。
④持続的成長を目指す経営基盤の強化
・コンプライアンス教育を継続して実施するとともに、リスク管理を徹底する。
・要員の確保と定着、人材の育成、女性活躍の推進、多様な人材(高齢者、障がい者)の活用を図る。
・効率化及びワーク・ライフ・バランスの推進に継続して取り組む。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
当社グループは、これらのリスクや不確定要因に対して、「危機管理規定」に基づきリスクの分類や管理方法を定め、危機管理委員会を適時開催し、方針、体制、具体策等を審議決定し、予防や分散・リスクヘッジなどに努め、企業活動への影響を最小限に軽減できるよう対応してまいります。
(1)建設投資の動向
当社グループの受注・売上高は、公共投資や民間企業の設備投資に負うところが大きく、国内景気に影響されやすいものとなっております。公共投資の縮小、民間設備投資の減少、特に東海旅客鉄道株式会社の設備投資額の変動は業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは東海旅客鉄道株式会社と安全施工を通して信頼関係の強化に努め、設備投資の動向を注視しております。
(2)事故防止と安全確保
日頃より事故防止と安全確保は最重要な経営課題のひとつとして全社を挙げて取り組んでおりますが、万一、重大な業務事故などが発生しますと、社会的信用と主要なお客様の信頼を損なうリスクがあります。当社グループは社長を委員長とした安全推進委員会(経営会議メンバー・各支店長)を毎月開催し、安全規範である「安全への取り組み」に基づき、現場の管理状況を確認し、毎月の重点目標を全職員に周知徹底しております。さらに社長以下経営幹部、各事業本部、支店部門ごとに安全パトロールを実施し、安全施工の徹底を図っております。
(3)原材料・技能労働者の確保並びに価格の高騰
当社グループは工事施工にあたり原材料・技能労働者の確保が困難となり、これらの価格が高騰し、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループにおきましては、引き続き選別受注を強化し、協力業者等との情報交換を密に原材料及び技能労働者の確保を計画的に行います。
(4)信用リスク
当社グループは建設業が主体であるため、1件当たりの取引は多額であります。したがって発注者からの資金の回収の遅滞または不能となった場合には、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。信用リスクの管理については工事の受注に際し、与信管理規定に基づき与信検討委員会において入札参加の可否について決定しております。
(5)完成工事に対する契約不適合責任
工期遅延や完成工事に対する契約不適合責任が発生した場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは建設事業者として、工期や品質などについては品質・環境マネジメントシステムの運用等を通して、常に細心の注意を払っております。
(6)保有資産の下落リスク
当社グループは有価証券、土地等を相当額保有しています。将来、株式や土地の時価が大きく下落した場合には、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。有価証券の保有については当社の企業価値向上に資するか様々な検討を経営会議で行い、取締役会で審議・決議しております。また、土地等についても稼働状況を審議し、低稼働・遊休化した不動産については販売用不動産に所有目的を変更し、随時処分しております。
なお、有価証券、販売用不動産については時価が3割以上下落した場合は評価損を計上し、固定資産の不動産については減損会計を適用し、遊休化した時点で時価を厳しく見積もり、資産評価を行っております。
(7)大規模災害等および未知の感染症の蔓延
予期せぬ災害が発生した場合には従業員や保有資産に対する損害のほか、事業環境の悪化ないしはその懸念から業績に影響を与える可能性があります。当社グループは大規模災害等の備えとして、BCPマニュアルを整備しており、具体的には地震等の災害発生時においては安否確認システムにより従業員の安否及び被災状況の確認や、震度5以上の地震発生時には本支店に災害対策本部を設置し対応しております。また毎年災害の発生を想定し、防災訓練、消防訓練を行っております。
新型コロナウイルス感染症への対応としましては、経営会議において基本的な行動方針を定め、特別措置法の成立を受け「新型コロナウイルス対策本部」を設置し、①感染防止を優先しつつ業務を継続する、②発注者からの緊急要請時に即応できる体制を維持する、の2点を基本方針として感染防止策を策定し実施しておりますが、新型コロナウイルス感染症の影響による不況の深刻化の懸念から、当社グループの事業において発注者の経営状態の悪化に伴う貸倒れの発生や、工事の一時中止、建築資材の調達不足による工事遅延、また株価下落による保有株式の含み益の減少や、減損処理に伴う自己資本の減少、年金資産の運用利回り低下による退職給付債務の拡大等業績に悪影響を及ぼす可能性があります
(8)訴訟リスク
当社グループは法令及び契約等を遵守し、安全施工に努めていますが、広範な業務の中で損害賠償請求などの訴訟を提起された場合、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。当社はリスクを、災害・事故関連、社会・経済関連、経営全般と分類し、コンプライアンス部を中心に対応しております。また社長を委員長とする危機管理委員会を年4~5回開催し各種リスクについて情報収集、分析及び評価を行い、必要に応じ取締役会に結果を提言しております。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善が続くなか、輸出が弱含みで推移しつつも企業の業績は総じて好調を維持しておりましたが、年度後半からは大規模な自然災害の発生や消費税増税などの影響もあり、景気の減速感が強まりました。また、年明けからの新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞により世界的規模での不況の深刻化が懸念されております。
建設業界におきましては、政府の公共投資は堅調に推移しているものの、民間設備投資や住宅投資において慎重な動きがみられ、引き続き受注競争の激化等厳しい環境が続いております。
当連結会計年度における当社グループの業績は、受注高は前期比2.3%増加の94,660百万円となりました。売上高は前期比3.7%減少の92,992百万円となりました。利益面では、経常利益は前期比22.8%増の7,334百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比22.6%増加の5,024百万円となりました。
セグメントの経営成績は、次の通りであります。
(建設事業)
当連結会計年度については、完成工事高は前年同期比3,752百万円(3.9%)減少の93,364百万円となりましたが、セグメント利益は前年同期比1,290百万円(12.3%)増加の11,774百万円となりました。
(不動産事業等)
当連結会計年度については、兼業事業売上高は前年同期比140百万円(13.3%)増加の1,196百万円となりましたので、セグメント利益は前年同期比169百万円(60.1%)増加の451百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は16,952百万円となり、前連結会計年度末に比べ8,689百万円増加しました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、仕入債務の減少が2,022百万円、法人税等の支払額が2,176百万円ありましたが、売上債権の減少で2,766百万円、減価償却費が1,080百万円、未成工事支出金の減少で431百万円などにより8,506百万円の収入超過となりました。(前期は3,629百万円の支出超過)
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入が250百万円ありましたが、有形固定資産の取得による支出579百万円などにより、256百万円の支出超過となりました。(前期は824百万円の支出超過)
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額492百万円がありましたが、短期借入金及び長期借入金が純額で932百万円増加したことなどにより、438百万円の収入超過となりました。(前期は623百万円の支出超過)
・資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資金需要の主なものは、建設事業の工事費、販売費及び一般管理費等の営業費用、建設事業に係る拠点の整備や工事機械の取得費用等の設備投資及び株主還元としての配当等であります。これらの資金は安定収益確保のもと、内部留保による手元資金の積上げ、金融機関からの借入により資金調達を行っております。なお、金融機関からの期末の借入比率10%以内、当社グループの運営に必要な手元水準を年間売上の概ね1.5ヶ月程度と目標を定め資金調達を行ってしております。また新型コロナウイルス感染症が経営成績に与える影響額は合理的に見積もることができませんが、工事の一時中止等急な環境変化にも対応できるよう金融機関に未使用の借入枠を有しており、手元資金と併せて運転資金は余裕をもって確保しております。
なお、当社グループの配当政策は、第4「提出会社の状況」3「配当政策」に記載のとおりであります。
(3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたり、当連結会計年度における資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える将来に関する見積りを実施する必要があります。経営者はこれらの見積りについて、当連結会計年度末時点において過去の実績やその他の様々な要因を勘案し、合理的に判断していますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、将来においてこれらの見積りとは異なる場合があります。
当社グループでは、特に以下の重要な会計方針の適用が、その作成において使用される見積り及び予測により、当社グループの連結財務諸表の作成に大きな影響を及ぼすと考えています。
①完成工事高、完成工事原価及び工事損失引当金の計上
完成工事高の計上は、当連結会計年度末までの進捗部分について成果の確実性が認められる工事については工事進行基準(工事の進捗率の見積りは原価比例法)を、その他の工事については工事完成基準を適用しております。工事進行基準を適用するにあたり工事原価総額を、将来の気象条件や作成時点で入手可能な情報に基づいた施工条件や資機材価格について仮定を設定し、作業効率等を勘案して、工事の各段階における工事原価の詳細な見積りを内容とする実施予算として適切に作成しております。そのうえで工事原価の発生額と対比して適切な見積りの見直しを行っておりますが、施工中の事故や天災、経済情勢の悪化や新型コロナウイルス感染症による工事の一時中止等不測の事態の発生により、主要建設資材の高騰や、想定外の追加原価の発生、工事遅延による損害賠償等により工事原価総額の見積りが大きく変動し、工事収益が変動する可能性があります。
また手持工事のうち損失の発生が見込まれるものについて、その損失見込額を計上しております。損失見込み額の算定に際しては入手可能な情報から過去の経験を基礎とした工事原価総額が請負金額を超えた金額を引当てております。また発注者との変更契約の変更や工事内容の変更により工事原価が増減する場合があります。このような仮定要素があるため将来の損益は見積もり金額と異なる場合があります。
②繰延税金資産の回収可能性の評価
繰延税金資産の回収可能性の判断に際しては、繰延税金資産の軽減効果について、当社グループの事業から将来の課税所得が十分に見込めるかを合理的に見積もっております。これらの見積もりは、中期経営計画および毎期の事業計画に基づき算定しておりますが、将来において当社グループをとりまく環境に大きな変化があった場合など、その見積額が変動した場合は、繰延税金資産が変動する可能性があります。
(4) 生産、受注及び販売の実績
①受注実績
|
セグメントの名称 |
前連結会計年度 (自 平成30年4月1日 至 平成31年3月31日) |
当連結会計年度 (自 平成31年4月1日 至 令和2年3月31日) |
|
建設事業(百万円) |
92,491( 11.0%増) |
94,660( 2.3%増) |
②売上実績
|
セグメントの名称 |
前連結会計年度 (自 平成30年4月1日 至 平成31年3月31日) |
当連結会計年度 (自 平成31年4月1日 至 令和2年3月31日) |
|
建設事業(百万円) |
95,585( 9.4%増) |
91,855( 3.9%減) |
|
不動産事業等(百万円) |
984( 4.1%減) |
1,136( 15.5%増) |
|
合計(百万円) |
96,569( 9.2%増) |
92,992( 3.7%減) |
(5)建設事業における受注工事高及び完成工事高の実績
当連結企業集団では、生産実績を定義する事が困難であるため、「生産の実績」は記載しておりません。
なお、参考のため提出会社個別の事業の状況は次の通りであります。
① 受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高
|
期別 |
区分 |
前期 繰越工事高 (百万円) |
当期 受注工事高 (百万円) |
計 (百万円) |
当期 完成工事高 (百万円) |
次期 繰越工事高 (百万円) |
|
前事業年度 (自 平成30年4月1日 至 平成31年3月31日)
|
土木工事 |
58,619 |
63,207 |
121,826 |
68,832 |
52,994 |
|
建築工事 |
16,855 |
27,593 |
44,449 |
24,566 |
19,882 |
|
|
計 |
75,475 |
90,800 |
166,276 |
93,399 |
72,876 |
|
|
当事業年度 (自 平成31年4月1日 至 令和2年3月31日)
|
土木工事 |
52,994 |
69,774 |
122,768 |
67,315 |
55,452 |
|
建築工事 |
19,882 |
23,025 |
42,908 |
23,245 |
19,663 |
|
|
計 |
72,876 |
92,799 |
165,676 |
90,561 |
75,115 |
(注)1.前期以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減があるものについては、当期受注工事高にその増減額を含みます。したがいまして当期完成工事高にもその増減額が含まれます。
2.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)に一致します。
② 受注工事高の受注方法別比率
工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。
|
期別 |
区分 |
特命(%) |
競争(%) |
合計(%) |
|
前事業年度 (自 平成30年4月1日 至 平成31年3月31日) |
土木工事 |
83.7 |
16.3 |
100 |
|
建築工事 |
46.3 |
53.7 |
100 |
|
|
当事業年度 (自 平成31年4月1日 至 令和2年3月31日) |
土木工事 |
75.9 |
24.1 |
100 |
|
建築工事 |
59.5 |
40.5 |
100 |
(注) 百分比は請負金額比であります。
③ 売上高
(イ)建設事業(完成工事高)
|
期別 |
区分 |
官公庁(百万円) |
民間(百万円) |
合計(百万円) |
|
前事業年度 (自 平成30年4月1日 至 平成31年3月31日) |
土木工事 |
15,532 |
53,300 |
68,832 |
|
建築工事 |
7,244 |
17,322 |
24,566 |
|
|
計 |
22,776 |
70,622 |
93,399 |
|
|
当事業年度 (自 平成31年4月1日 至 令和2年3月31日) |
土木工事 |
14,226 |
53,089 |
67,315 |
|
建築工事 |
6,553 |
16,691 |
23,245 |
|
|
計 |
20,780 |
69,780 |
90,561 |
(注)1.前事業年度の完成工事のうち請負金額5億円以上の主なもの
|
愛知県 |
尾張北東地区新設特別支援学校(仮称)校舎建築工事 |
|
東海旅客鉄道(株) |
米原保線所管内土木構造物大規模改修その他工事(RC橋H30) |
|
鉄道建設運輸施設整備支援機構 |
えちぜん鉄道、福井駅外2箇所新築
|
|
千代田テクノエース(株) |
日医工(株)殿向/共通仮設、建築工事 一式(Obelisk棟) |
|
リゾートトラスト(株) |
ラグーナベイコート寮新築工事 |
当事業年度の完成工事のうち請負金額5億円以上の主なもの
|
中日本高速道路(株) |
新東名高速道路 伊勢原JCT~伊勢原北IC間管理施設新築工事 |
|
愛知県 |
橋りょう整備事業 県道羽島稲沢線 新濃尾大橋 下部工事(H28)) |
|
東海旅客鉄道(株) |
米原保線所管内土木構造物大規模改修その他工事(RC橋H31) |
|
アルフレッサ(株) |
アルフレッサ(株)京都研修所改修工事 |
|
東洋紡エンジニアリング(株) |
東洋紡(株)敦賀事業所 TFC棟建設工事 |
2.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次の通りであります。
|
前事業年度 |
|
|
|
東海旅客鉄道株式会社 |
56,768百万円 |
60.8% |
|
当事業年度 |
|
|
|
東海旅客鉄道株式会社 |
56,737百万円 |
62.7% |
(ロ)兼業事業(兼業事業売上高)
|
期別 |
官公庁(百万円) |
民間(百万円) |
合計(百万円) |
|
|
前事業年度 |
(自 平成30年4月1日 至 平成31年3月31日) |
- |
924 |
924 |
|
当事業年度 |
(自 平成31年4月1日 至 令和2年3月31日) |
- |
1,066 |
1,066 |
④ 次期繰越工事高(令和2年3月31日現在)
|
区分 |
官公庁(百万円) |
民間(百万円) |
合計(百万円) |
|
土木工事 |
15,218 |
40,233 |
55,452 |
|
建築工事 |
8,830 |
10,832 |
19,663 |
|
計 |
24,049 |
51,066 |
75,115 |
(注)次期繰越工事のうち請負金額5億円以上の主なもの
|
東海旅客鉄道(株) |
米原保線所管内土木構造物大規模改修その他工事(RC橋R2) |
令和3年3月竣工予定 |
|
鉄道建設運輸施設整備支援機構 |
北陸新幹線、あわら軌道敷設他 |
令和5年1月竣工予定 |
|
中日本高速道路(株) |
東名高速道路 御殿場インターチェンジ管理施設改築工事
|
令和4年1月竣工予定 |
|
積和不動産中部(株) |
(仮称)マストスクエア本山新築工事 |
令和3年10月竣工予定 |
|
愛知県 |
橋りょう整備事業県道羽島稲沢線新濃尾大橋下部工事(誰もが働きやすい現場環境整備工事) |
令和3年3月竣工予定 |
(6)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
① 財政状態の分析
・資産
当連結会計年度末の総資産は、現金預金が増加しましたが、売上高の減少に伴い売上債権の減少や、主要株の株価下落による投資有価証券の含み益の減少などにより、前期比773百万円(0.9%)減少の89,007百万円となりました。
流動資産は前期比4,888百万円(8.9%)増加の60,006百万円、固定資産は前期比5,661百万円(16.3%)減少の29,000百万円となりました。
流動資産の増加の主な要因は、受取手形・完成工事未収入金等が2,832百万円、流動資産のその他が564百万円、未成工事支出金が431百万円減少しましたが、現金預金が前期比8,689百万円増加したことなどによるものです。
固定資産の減少の主な要因は、有形固定資産は建設仮勘定の増加118百万円等がありましたが、他に主だった設備投資はなく、減価償却費を中心に前期比344百万円減少し11,742百万円、無形固定資産につきましてもソフトウエアの減価償却費を中心に前期比167百万円減少し541百万円となり、加えて投資その他の資産で投資有価証券の減少5,147百万円などによるものです。
・負債
当連結会計年度末の負債は、仕入債務の減少等があり前期比1,767百万円(4.4%)減少し38,253百万円となりました。
流動負債は前期比2,721百万円(8.5%)減少の29,162百万円、固定負債は前期比953百万円(11.7%)増加の9,091百万円となりました。
流動負債の減少の要因は、未成工事受入金が217百万円、未払法人税等が198百万円増加しましたが、支払手形・工事未払金等が1,510百万円、1年内償還予定の社債が1,000百万円減少したことなどであります。
固定負債の増加の要因は、繰延税金負債の減少1,596百万円がありましたが、社債が1,000百万円、長期借入金が1,086百万円、退職給付債務の増加に伴い退職給付に係る負債が456百万円増加したことなどによるものです。なお、借入金比率は前期比1.1ポイント増加の5.9%となっております。
・純資産
当連結会計年度末の純資産は、その他有価証券評価差額金の減少3,447百万円、剰余金の配当が492百万円ありましたが、利益剰余金が4,532百万円増加しましたので前期比994百万円(2.0%)増加の50,753百万円となりました。
② 経営成績の分析
・受注高
当連結会計年度の受注高は前期比2,168百万円(2.3%)増加の94,660百万円となりました。
内訳は、土木部門につきましては、令和2年度新幹線大規模改修工事の早期受注ならびに中央新幹線関連工事などの鉄道関連工事を中心に伸長し、前期比6,576百万円(10.4%)増加の69,788百万円となりました。
建築部門につきましては、設計・積算競争力強化を念頭に戦略的な選別受注に務めた結果、官公庁工事が増加しましたが、民間工事が価格競争激化により減少し、前期比4,407百万円(15.1%)減少の24,871百万円となりました。
・売上高
当連結会計年度の完成工事高は、土木部門は近年多発する自然災害の影響も少なく、順調に工事が進捗しましたが、前期に比べ期初の繰越工事が少なかったこともあり前期比1,507百万円(2.2%)の減少となり、建築部門も受注減の影響で前期比2,222百万円(8.3%)減少したことにより全体では前期比3,729百万円(3.9%)減少の91,855百万円となりました。
兼業事業の売上につきましては、JPタワー名古屋の賃貸収入がオフィス需要の高まりにより103百万円増加したことと、販売用不動産売却等などにより前期比152百万円(15.5%)増加し1,136百万円となりました。以上の結果、売上全体では、前期比3,577百万円(3.7%)減少の92,992百万円となりました。
・営業利益
完成工事高は減少しましたが、長期大型工事の最終設計変更を獲得できたことや購買力強化等の原価圧縮努力により工事利益率が改善したことにより完成工事利益が前期比1,296百万円(12.4%)増加しました、加えてJPタワー名古屋の安定稼働などにより兼業事業利益も169百万円(61.5%)増加しましたので売上総利益は前期比1,465百万円(13.6%)増加し12,235百万円となりました。販売費及び一般管理費が前期比97百万円(1.9%)増加しましたが、営業利益は前期比1,368百万円(24.0%)増加して7,077百万円となりました。
なお、新型コロナウイルス感染症が及ぼす影響としましては、建築部門における一部資材の納入の遅延や、兼業事業におけるJPタワー名古屋においては、政府の外出自粛要請から来館者数が減少し、その影響により商業施設の売上及び駐車場利用台数に減少が見られましたが、いずれも当連結会計年度の営業利益に及ぼす影響は軽微であります。
・経常利益
大幅に増加した営業利益に加え、受取配当金の増加など金融収支が好調であったことなどにより営業外収支は256百万円のプラスとなり、結果経常利益は前期比1,362百万円(22.8%)増加して7,334百万円となりました。
・税金等調整前当期純利益及び親会社株主に帰属する当期純利益
大幅に増加した経常利益に加え、特別損益で投資有価証券評価損が76百万円、固定資産売却損が50百万円発生しましたが、投資有価証券売却益162百万円と固定資産売却益23百万円が発生し、特別損益が39百万円のプラスになりましたので税金等調整前当期純利益は前期比1,432百万円(24.1%)増加の7,373百万円となりました。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比924百万円(22.6%)増加の5,024百万円となりました。
(7)目標とする主な経営指標の達成状況
1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(3)経営環境及び中期的な会社の経営戦略に記載のとおり、当社グループは平成30年度を初年度として「第17次経営計画」をスタートさせておりますが、当連結会計年度における主要な数値目標との比較は下記のとおりであります。
|
項 目 |
数値目標 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
|
受 注 高 |
850億円以上 |
924億円 |
946億円 |
|
売 上 高 |
850億円以上 |
965億円 |
929億円 |
|
経常利益率 |
4.5% |
6.2% |
7.9% |
該当事項はありません。
高度かつ多様化する社会ニーズに対応し、生産性の向上及び環境保全を図るため、土木・建築・軌道の分野で施工技術の改良、新しい技術の開発に取り組んでおります。なお、当連結会計年度における研究開発費は、
(建設事業)
これまで、「超長距離圧送ネオグラウト工法」や「SMIC(スミック)工法」などの技術を独自に開発して実用化しております。このような技術に続く、受注拡大に寄与する当社独自技術の開発と、新しい技術に対応するべく、ニーズを捉え、効果を見据えながら、研究開発に取り組んでおります。
①ポータブル基礎杭打ち機の施工範囲拡大
狭隘で重機が入れない場所でも施工可能なポータブルな基礎杭打ち機(鋼管回転圧入機、鋼管径200mm用)を独自に開発して実用化し、新幹線の防音壁や線路防護柵等の基礎杭の施工に採用されて工事実績を伸ばしております。鉄道線路の盛土部等だけでなく、ホーム上で安全・効率的に杭打ちが施工できるよう、杭打ち機のストロークや回転速度を向上させ、自走運搬機械(クローラキャリア)に搭載した2号機を製作し、性能を確認しました。当期には、試験施工を踏まえて、より安全・効率的となるようにさらなる改良を行い、ホーム可動柵基礎工事で使用しました。
②杭と柱を一体化させる構工法の技術構築
建築工事において、杭と柱を一体化させる構工法を開発しております。工場や業務用施設、ホーム上の上家などにおいて工期短縮や工事エリア縮小等の効果が見込め、過去にも比較的規模の小さい建物向けの技術を確立しており、弊社業務施設に実際に適用して建物を建設して使用しております。前期には本構工法を規模の大きい建物に適用するべく適用範囲拡大のための技術構築を行いました。当期には技術評価を取得するべく設計施工マニュアルの作成等を行いました。
③重機接触防止システムの開発
鉄道トンネル内等でバックホウなどの重機を使用する作業において、重機がケーブルに接触する事故を防止するために、重機にセンサを取り付けて接触を防止するシステムを株式会社アクティオと共同で開発し、試験施工を行って正常に動作することを確認することができたため、現場に導入し事故防止に役立てています。
(不動産事業等)
研究開発活動は、特段行っておりません。