|
回次 |
第79期 |
第80期 |
第81期 |
第82期 |
第83期 |
|
|
決算年月 |
令和2年3月 |
令和3年3月 |
令和4年3月 |
令和5年3月 |
令和6年3月 |
|
|
売上高 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
経常利益 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
親会社株主に帰属する当期純利益 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
包括利益 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
純資産額 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
総資産額 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
1株当たり純資産額 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
1株当たり当期純利益 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
自己資本比率 |
(%) |
|
|
|
|
|
|
自己資本利益率 |
(%) |
|
|
|
|
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|
株価収益率 |
(倍) |
|
|
|
|
|
|
営業活動によるキャッシュ・フロー |
(百万円) |
|
|
|
|
△ |
|
投資活動によるキャッシュ・フロー |
(百万円) |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
|
財務活動によるキャッシュ・フロー |
(百万円) |
|
△ |
△ |
△ |
△ |
|
現金及び現金同等物の期末残高 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
従業員数 |
(人) |
|
|
|
|
|
|
[外、平均臨時雇用者数] |
[ |
[ |
[ |
[ |
[ |
|
(注)1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため、記載しておりません。
|
回次 |
第79期 |
第80期 |
第81期 |
第82期 |
第83期 |
|
|
決算年月 |
令和2年3月 |
令和3年3月 |
令和4年3月 |
令和5年3月 |
令和6年3月 |
|
|
売上高 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
経常利益 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
当期純利益 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
資本金 |
(百万円) |
|
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|
|
|
発行済株式総数 |
(株) |
|
|
|
|
|
|
純資産額 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
総資産額 |
(百万円) |
|
|
|
|
|
|
1株当たり純資産額 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
1株当たり配当額 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
(うち1株当たり中間配当額) |
[ |
[ |
[ |
[ |
[ |
|
|
1株当たり当期純利益 |
(円) |
|
|
|
|
|
|
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 |
(円) |
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|
自己資本比率 |
(%) |
|
|
|
|
|
|
自己資本利益率 |
(%) |
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|
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|
|
株価収益率 |
(倍) |
|
|
|
|
|
|
配当性向 |
(%) |
|
|
|
|
|
|
従業員数 |
(人) |
|
|
|
|
|
|
[外、平均臨時雇用者数] |
[ |
[ |
[ |
[ |
[ |
|
|
株主総利回り |
(%) |
|
|
|
|
|
|
(比較指標:株価指数平均(名証メイン)) |
(%) |
( |
( |
( |
( |
( |
|
最高株価 |
(円) |
1,158 |
1,210 |
1,240 |
1,260 |
1,299 |
|
最低株価 |
(円) |
800 |
940 |
1,046 |
1,106 |
1,095 |
(注)1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため、記載しておりません。
2.最高株価及び最低株価は、令和4年4月4日より名古屋証券取引所(メイン市場)におけるものであり、それ以前は名古屋証券取引所(市場第二部)におけるものであります。
当社は戦時中鉄道省の輸送力確保のため、同省の要請により名古屋鉄道局管内の指定請負人127社が集まり鉄道工事専門会社として設立されたものでありますが、現在は、道路・鉄道・上下水道の建設、学校・病院・工場・事務所・マンションの建築などを行っている総合建設業者で、その沿革は次の通りであります。
|
昭和16年6月 |
名古屋鉄道局管内の土木、建築工事の請負を目的として、名鐵工業株式会社を名古屋市西区に設立(資本金100万円)、名古屋・静岡・甲府・金沢・敦賀に支社を置き営業を開始しました。 |
|
昭和23年9月 |
事業目的を改め、国鉄以外の一般官公庁、民間企業の請負を開始しました。 |
|
昭和24年9月 |
建設業法により建設大臣登録(イ)第25号の登録を完了しました。 |
|
昭和31年2月 |
商号を名工建設株式会社と改称しました。 |
|
昭和36年8月 |
事業目的に不動産の売買及び賃貸を追加し、不動産の売買及び賃貸が行える事としました。 |
|
昭和39年7月 |
事業目的に工事用資材の製造販売を追加しました。 |
|
昭和44年10月 |
東京営業所を東京支店に改称しました。 |
|
昭和45年4月 |
長野支店を開設しました。 |
|
昭和48年9月 |
建設業法の改正に伴い、建設大臣許可(特-48)第1768号を受けました。 |
|
昭和54年11月 |
宅地建物取引業法による宅地建物取引業者として愛知県知事免許(1)第10543号を受けました。 |
|
昭和57年1月 |
当社株式を名古屋証券取引所市場第2部に上場しました。 |
|
昭和57年9月 |
大阪営業所を大阪支店に改称しました。 |
|
昭和62年8月 |
決算期を5月31日から3月31日に変更しました。 |
|
昭和63年8月 |
宅地建物取引業法による宅地建物取引業者として建設大臣免許(1)第3787号を受けました。 |
|
平成2年11月 |
金沢支店を北陸支店に名称変更しました。 |
|
平成3年4月 |
敦賀支店を北陸支店に統合し敦賀営業所としました。 |
|
平成5年4月 |
東京、静岡、甲府、長野の4支店を管轄する関東支社を開設しました。 |
|
平成8年4月 |
子会社である金沢駅西開発株式会社及び中部建物株式会社を吸収合併しました。 |
|
平成10年6月 |
4支店を管轄する関東支社を廃止しました。 |
|
平成10年8月 |
株式会社大軌(現・連結子会社)を設立しました。 |
|
平成12年3月 |
本店を名古屋市中村区に移転しました。 |
|
平成13年6月 |
株式会社ビルメン(現・連結子会社)の株式を取得しました。 |
|
平成15年4月 |
長野支店を廃止しました。 |
|
平成21年11月 |
株式会社静軌建設(現・連結子会社)を設立しました。 |
|
平成21年12月 |
名古屋支店を愛知県清須市に移転しました。 |
|
平成23年12月 |
中部土地調査株式会社を連結子会社としました。 |
|
平成24年3月 |
名工商事株式会社(現・連結子会社)を完全子会社化しました。 |
|
平成24年4月 |
名古屋支店を本店へ統合し、名古屋施工本部としました。 |
|
平成24年9月 平成25年12月 平成26年4月 平成28年6月 平成29年7月 令和4年4月 |
中部土地調査株式会社を完全子会社化しました。 宅地建物取引業法による宅地建物取引業者として愛知県知事免許(1)第22603号を受けました。 大阪支店を大阪市淀川区へ移転しました。 名古屋施工本部を本店から分離し、名古屋支店としました。 中部土地調査株式会社の株式を全て譲渡し,子会社でなくなりました。 名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、名古屋証券取引所市場第2部からメイン市場に移行しました。
|
当社の企業集団は、子会社4社及び関連会社11社で構成され、建設事業及び不動産事業等を主な事業内容としております。なお、連結子会社は子会社である㈱大軌、㈱ビルメン、名工商事㈱、㈱静軌建設で、非連結子会社はありません。また、持分法適用の関連会社はありません。
当企業集団の事業に係わる位置づけは次の通りであります。
|
[建設事業] |
当社は総合建設業として土木工事並びに建築工事を営んでおり、施工する工事の一部を建設業を営む㈱大軌、㈱ビルメン、㈱静軌建設、㈱濃建他9社に発注しております。 |
|
[不動産事業等] |
当社は土地・建物の売買及び貸事務所などの賃貸事業を営んでおります。 名工商事㈱は当社の各事業に関連して発生する損害保険の代理店業務などを営んでおります。
|
事業の系統図は次の通りであります。
|
名称 |
住所 |
資本金 (百万円) |
主要な 事業の内容 |
議決権の 所有割合 (%) |
関係内容 |
|
(連結子会社) |
|
|
|
|
|
|
㈱大軌 |
大阪府高槻市 |
10 |
建設事業 |
100.0 |
当社の建設事業において施工協力しております。
|
|
㈱ビルメン |
名古屋市北区 |
50 |
建設事業 |
70.0 |
当社の建設事業において施工協力しております。 |
|
名工商事㈱ |
愛知県清須市 |
20 |
不動産事業等 |
100.0 |
当社の各事業に関連して発生する損害保険の代理店業務などを営んでおります。 役員の兼務等 1名 |
|
㈱静軌建設 |
静岡県掛川市 |
10 |
建設事業 |
100.0 |
当社の建設事業において施工協力しております。 |
(注)「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。
(1)連結会社の状況
|
|
令和6年3月31日現在 |
|
|
セグメントの名称 |
従業員数(人) |
|
|
建設事業 |
|
[ |
|
不動産事業等 |
|
[ |
|
合計 |
|
[ |
(注)従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載しております。
(2)提出会社の状況
|
|
|
|
|
令和6年3月31日現在 |
|
従業員数(人) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(千円) |
|
|
|
[ |
|
|
|
|
セグメントの名称 |
従業員数(人) |
|
|
建設事業 |
|
[ |
|
不動産事業等 |
|
[ |
|
合計 |
|
[ |
(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載しております。
2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
(3)労働組合の状況
当社の労働組合は名工建設職員組合と称し、昭和22年9月に結成され、令和6年3月31日現在の組合員数は846名となり、日本建設産業職員労働組合協議会に所属しております。
対会社関係においては結成以来円満に推移しており、特記すべき事項はありません。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
① 提出会社
|
当事業年度 |
補足説明 |
||||
|
管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1. |
男性労働者の育児休業取得率(%) (注)2. |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1. |
|||
|
全労働者 |
正規雇用労働者 |
パート・有期労働者 |
|||
|
|
|
|
|
|
- |
(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
② 連結子会社
連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営の基本方針
当社及びグループ各社は、「誠実」ならびに「和して同ぜず」を社訓とし、企業理念として「私たちは安全第一を旨とし、お客様の満足が得られるものを誠実の心と先端の技術力でつくりあげ、未来に夢と希望を託せる働きがいのある企業を目指すとともに、社業の発展を通じて広く社会に貢献します。」と定めております。建設業を営む企業として、安全第一に仕事を遂行し、持てる技術力を最大限に投入して品質を確保することでお客様の高い評価を得るとともに、時代の趨勢や経営環境の変化に柔軟に対応して経営基盤の強化を図り、安定収益の確保と財務基盤の健全性を維持していくことを基本方針としております。
(2)目標とする経営指標
当社グループは顧客の信頼をベースにして安定的に受注し、売上を伸ばす中で利益を確保することに努めており、営業利益額を経営指標として重視しております。
(3)経営環境及び中期的な会社の経営戦略
建設業界の中長期的な受注環境としては、激甚化する自然災害への備えや社会資本の老朽化への対応など建設市場が変化する一方、資材価格の高騰等コスト高による収益圧迫の懸念があるなど、先行きの不透明感が増しております。
そうした中、令和6年度から新たに第19次経営計画をスタートさせ、あらためて「安全と技術の名工」「社員が誇れる企業」を目指すことにしております。
第19次経営計画(令和6年度~令和8年度)について
第18次経営計画の期間は、コロナによる経済活動の停滞、世界情勢の緊迫による物価上昇など、決して明るい材料ばかりではありませんでしたが、社業は順調に推移し、売上高・利益ともに計画を上回りました。安全面に関しては、引き続き安全を最優先に行動する文化のさらなる醸成と浸透を図りました。
これからの将来を俯瞰すると、時間外労働の上限規制適用や、労働力人口の減少、新幹線大規模改修工事の終息など、建設業界および当社をとりまく環境の大きな変化が否応なしに迫っています。これらの課題に対し受け身で対処するのではなく、挑戦する姿勢をもって、自分たちの力で成長することにより、明るい未来を目指すために経営目標としては、「安全第一」「コンプライアンス」といった経営基盤となる『信頼』を堅持しつつ、顧客や社会のニーズに応える『競争力』と、変化を乗り越える『実行力』をもって、未来に夢と希望を託せる企業を目指し、そしてさらなる社業の発展による社会貢献の実現に『挑戦』することとしました。
第19次経営計画の目標として「スローガン」とともに経営目標と数値目標を定めています。「目指す企業像」の実現に向け「将来に向けたキーワード」を常に心掛けて取り組んでいく考えです。
◎スローガン 「挑戦、未来へ 4つのC」
◎経営目標 「信 頼(Confidence)」 安全・品質の追求と社会的責務の遂行
「競 争 力(Competitiveness)」 受注確度の向上と顧客の多様なニーズへの対応
「実 行 力(Capability)」 変化を乗り越える技術力と機動力の発揮
「挑 戦(Challenge)」 未来に向けて
◎数値目標 ・受注高 950億円
・売上高 950億円
・営業利益額 60億円
◎目指す企業像 「安全と技術の名工」「社員が誇れる企業」
◎『挑戦』のための目標
《さらなる安全と高い品質の追求》 《技術力のさらなる向上》
《DXによる業務執行方法の変革推進》《研修施設建設計画の推進》
《人的資本投資・活躍支援とWLB(ワーク・ライフ・バランス)の実現》
《社会的責任を果たすSDGs経営の遂行》《売上拡大に向けた戦略的な取組》
当連結会計年度を終えての第18次経営計画の実績
〇経営目標1 「信 頼(Confidence)」
・全員参加による安全文化の確立のための「環境(組織)・人・仕組み」づくり
事故防止基本計画に基づき、安全意識を高め、労働災害や工事事故防止に取組んでまいりました。改めて第19次経営計画を通じて事故の撲滅に取組みます。
・品質管理能力の向上
品質パトロールなど現業社員による現場の支援強化により品質管理体制を確立し、品質管理上の問題点について早期発見・解決に取組みました。
・自律的なコンプライアンス風土の確立とリスクへの迅速な組織的対処
コンプライアンスマニュアルに沿った体系的な講習を実施しコンプライアンス風土の確立に努めたほか、「法テックツール」の活用などによりリスクへの対応強化を行いました。
・CSR・ESG・SDGs、BCP、働き方改革対応
CSRニュースの発行などを通じて社員へのCSR、ESGに係る啓蒙を行い、BCPではこれまでの継続した取組みが評価され、株式会社日本政策投資銀行より「DBJ BCM格付」の最高ランクを4年連続で取得しました。
働き方改革では、業務の平準化や土曜日勤務の削減・休日振替の指定など計画的に業務執行を行い、また、ICTを活用した更なる効率化により、令和6年4月に施行される時間外労働の上限規制適用を見据えながら、長時間労働の是正を図りました。
〇経営目標2 「競 争 力(Competitiveness)」
・低コストでの良質な工事成果品の提供
集中購買や推進などコストダウンの取組みを進めたのに加え、ケースにより営業と技術が一体となった営業を展開しました。
また、BIM/CIMを用いて施工・安全・品質の見える化を推進したほか、ITツールを活用しコンクリート構造物温度応力解析を行うなど、品質向上に取組みました。
・JR工事の確実な遂行
新幹線大規模改修工事および新幹線脱線逸脱防止対策工事、リニア関連工事などのプロジェクトを着実に遂行したほか、沼津駅付近鉄道高架事業の関連工事を受注し鋭意施工しております。
・官公庁工事での競争力向上
総合評価落札方式での入札を優位に運ぶため、高い工事評定点や技術提案評価点の獲得に向け関係各所が連携して取組みました。
・民間建築での安定受注
コストや機能などの顧客のニーズを捉えた総合力の強化や、営業の計画段階からの参入を図ったほか、生産性を考慮し、大型物件(10億円以上)への積極的な参画を行いました。
・成長戦略
土木部門では鉄道工事で培った経験や技術を活かし、NEXCOでの大型維持補修工事を受注しました。建築部門では脱炭素社会に向けた取組みとして省エネルギー、再エネルギー、木造建築の技術を推進しました。軌道部門では北陸新幹線の軌道新設を完遂し、今後の新幹線計画の布石となりました。
〇経営目標3 「実 行 力(Capability)」
・DX推進による業務執行方法の変革
常に情報セキュリティの維持向上を図りながら、電子データベース(Box)や、新グループウエア(M365)などの整備を行い、業務の効率化を行っております。
・技術力向上・技術開発等
将来の人材不足への対応、効率化、重労働の削減に向けた技術の導入の検討を行っているほか、知的財産権に係る動向を把握し開発事案の取得を進めております。
・中長期的視野に立った人材活用と育成
女性技術者の職域拡大や活躍を考慮したジョブローテーションや配置を行ったほか、シニア社員についてその経験や能力を活かせる配置を実施しております。
・要員の確保と機動的要員配置
人事部と技術部門が協業して採用活動を実施しており、令和5年度の採用では計画した採用人数を確保することができました。女性の採用も進めております。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
前項で述べたとおり、大幅な受注増により第84期への工事繰越高が増加したことを勘案し、当社グループは令和7年3月期の受注高を前期比11,776百万円減少の84,000百万円、売上高は前期比5,281百万円増の91,500百万円と計画しております。また、上記の第19次経営計画を踏まえ、令和6年度経営重点事項を下記の通り定めております。
☆「信 頼」 安全・品質の追求と社会的責務の遂行
〇全員参加による安全文化の確立のための「環境(組織)・人・仕組み」づくりを進める
〇品質管理能力の向上に努める
〇自律的なコンプライアンス風土の確立とリスクへの迅速な組織的対処を行う
〇CSR・ESG・SDGs、BCPに積極的に取組む
☆「競争力」 受注確度の向上と顧客の多様なニーズへの対応
〇競争に打ち勝つため筋肉質な体質への強化に努める
〇JR工事の確実な遂行を行う
〇実績の積み上げにより、官公庁工事での売上拡大に取組む
〇競争力を高めることにより、民間建築での売上拡大に取組む
〇地域に根差した売上拡大戦略を進める
☆「実行力」 変化を乗り越える技術力と機動力の発揮
〇DXツール活用による効率化と情報セキュリティ確保に取組む
〇継続的な技術力向上と技術開発に取組む
〇中長期的視野に立った人材活用と育成に努める
〇人材の確保と機動的要員配置を行う
☆「挑戦」未来に向けて
〇さらなる安全と高い品質を追求する
〇技術力のさらなる向上に取組む
〇DXによる業務執行方法の変革を推進する
〇人的資本投資として研修施設建設計画を推進する
〇人的資本投資・活躍支援とWLB(ワーク・ライフ・バランス)実現に取組む
〇社会に責任あるSDGs経営を遂行する
〇売上拡大に向けた戦略的な取組を推進する
(1)サステナビリティ
当社及びグループ各社は、名工建設企業憲章を役員・社員が事業活動を進めるに当たっての拠り所として、事業活動を通じ持続可能な社会の実現に向け貢献できる分野に積極的に取り組んでまいります。
主には、当社が多く手掛ける鉄道や高速道路等の社会インフラ整備、維持補修工事において、「安全第一」で施工を進めることで、建設物を安定的に提供し社会基盤整備に貢献していくことと考えており、以下により取り組んでおります。
・すべての役員、社員、工事従事者が安全最優先に行動する事を常態化させるため、風通しのよい環境(組織)を構築することにより鉄道の安全・安定輸送に貢献してまいります。
・ITツールの活用による「品質管理の見える化」の推進や、品質チェック体制の見直し、顧客ニーズや技術的知識に精通する非現業社員の現場支援による品質管理上の問題点の早期発見・解決に取り組み、より良い品質の建設物を提供することにより強靭なインフラ構築に貢献してまいります。
・鉄道工事から得た技術やノウハウを官公庁、民間工事や、自然災害への復旧対応へ活用することで、社会インフラの持続的な活用をサポートすると共に、省エネ・再エネ建築技術に関する提案を行うことでより環境にやさしい社会の構築に貢献してまいります。
①ガバナンス
事業活動を進めるに当たり、当社は80年以上の歴史の中で培った施工ノウハウ、東海道新幹線を60年にわたり支えた技術を活かし、先人から変わらず受け継がれてきた「誠実」「和して同ぜず」の想いを名工DNAとし、持続可能な社会実現に向け当社が貢献できる分野を念頭におき、中期経営計画を策定しております。
策定に当たっては社外取締役・社外監査役からの意見を盛り込み、外部からの見識も反映させております。
また、年度ごとに経営重点事項を策定し、より時勢に沿った施策の展開を行うことで各部門や各支店の取り組みとして具体化させております。
施策の進捗状況については、半年に一度、経営幹部によるヒアリングを行っており、必要に応じて改善、是正を行っております。そのほか、内部監査、監査役監査、自主監査、安全パトロール等においても、その取り組み状況を確認しております。
尚、結果については次期の計画や事業活動へ反映しております。
②リスク管理
当社ではISO認証を取得し、品質はISO9001:2015、環境はISO14001:2015、労働安全衛生はISO45001:2018の要求事項に従って経営の仕組み(マネジメントシステム)を構築しており、これを実施、維持、継続的に改善することで様々なリスクを管理しております。
特に環境面では、環境保全規程を定め、「建設副産物マニュアル」を制定し、定期的に建設副産物管理委員会を開催し、CSR推進室が経営会議にて報告することで、環境保全に取組んでおります。
また、工事着工前には安全施工検討会によりリスクアセスメントを行い、また施工中においても各職位安全パトロールを実施することで安全衛生面のリスク回避に努めております。
そのほか、リスク管理委員会を適時経営会議後に開催し、社会の多様なリスク事例を経営層に展開しております。
(2)人的資本に関する取り組み
①戦略
令和5年度の取り組み
人的資本については、多様性の確保を含む人材育成と人材の採用・維持に関する社内環境整備を将来目指すべき取り組みと捉え、次世代リーダー育成と女性活躍推進を課題と考えており、これらに対処すべく以下により取り組んでまいりました。
課題① 次世代リーダー育成
取り組み
1. 女性・外国人・障害者等ダイバーシティを踏まえた採用活動
2. 多様化するニーズに対応する「信頼」「競争力」「実行力」を兼ね備えた人材の育成
3. 男性の育児休業取得率の向上にむけた社内環境整備
課題② 女性活躍推進
取り組み
1. 女性活躍のロールモデルとなる人材の育成
2. 管理職層への女性の登用の増加
3. 男女間賃金格差の是正
令和6年度以降の取り組み
公共性の高い事業を展開する当社では、目指す企業像として「安全と技術の名工」を掲げており、将来にわたり高いレベルの安全・技術を提供するためには「人材育成」が重要であると考えております。
そこで、より一層の「人材育成」を推進するため、戦略的な採用を行い、社員皆がやりがいを感じられる環境を構築し、より活躍できる場を提供できるよう以下の課題に取り組んでまいります。
課題① 中長期的視野に立った人材活用と育成
取り組み
1. ダイバーシティ向上のため、女性社員の継続的採用と効果的な人材登用、シニア層の活躍推進
2. 時勢にあった教育カリキュラムへの見直しを図りつつ、適時適確な教育・研修の実施
3. 社員各々の意欲と能力を見極めつつ人材活用を行い、職場の活性化と業務遂行力を強化
課題② 人材の確保と機動的要員配置
取り組み
1. 長期的な視点による要員計画に基づいた積極的な採用活動
2. 受注工事の確実な施工のための部門の枠を超えた要員体制、効率的かつ機動的な要員配置
3. 即戦力となる中堅層社員の確保のため、キャリア採用の推進
4. 採用ツールの拡充、及び採用体制の強化
課題③ ワークライフバランスの実現
取り組み
1. 高レベルのワークライフバランス施策推進
2. 社員エンゲージメントの向上
3. 子育て・介護支援の拡充
4. バックオフィスでの現場支援拡大
課題④ 人的資本投資・活躍支援の推進
取り組み
1. 「現場と同じ環境で学ぶ」「実際の現場では経験できない失敗を通して学ぶ」を実現する新たな研修施設の
建設計画を推進
2. 人材育成に特化した組織の創設
②指標及び目標
令和5年度の取り組み
課題① 次世代リーダー育成への取り組み
中長期的な視点に基づく建設業の担い手確保のため、以下の通りダイバーシティを踏まえた採用活動を展開し、人材の定着・育成に向けた社内環境の整備を推進する。
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指標 |
目標
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実績 令和4年度 |
実績 令和5年度 |
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1. |
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9.3% |
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2. |
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2.1% |
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3. |
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31.0% |
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4. |
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91.6% |
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課題② 女性活躍推進への取り組み
活躍意欲のある女性の挑戦を応援し、建設工事の施工管理職等へのさらなる職域拡大および管理職層への登用を支援することで将来的な男女間の賃金格差の縮小を図る。
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指標 |
目標
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実績 令和4年度 |
実績 令和5年度 |
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1. |
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27名 |
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2. |
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2名 |
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3. |
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50.2% |
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令和6年度以降の取り組み
課題① 中長期的視野に立った人材活用と育成
中長期的な視点に基づく建設業の担い手確保のため、引き続きダイバーシティを踏まえた採用活動を展開し、人材の定着・育成に向けた社内環境の整備を推進する。
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指標 |
目標
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1.新規採用女性社員(技術職)の比率 |
20%以上 |
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2. |
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3. |
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課題② 人材の確保と機動的要員配置
即戦力となる中堅層社員確保のため、キャリア採用の仕組み構築を推進する。
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指標 |
目標
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課題③ ワークライフバランスの実現
現場での土日連続休日取得増などワークライフバランスの実現、時代にマッチした魅力的な職場環境を整備する。
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指標 |
目標
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(注)連結グループ各社の人員数及び人員構成が大きく異なるため、目標及び実績は、提出会社の従業員の状況の数値としております。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
当社グループは、これらのリスクや不確定要因に対して、「危機管理規定」に基づきリスクの分類や管理方法を定め、リスク管理委員会を適時開催し、方針、体制、具体策等を審議決定し、予防や分散・リスクヘッジなどに努め、企業活動への影響を最小限に軽減できるよう対応してまいります。
(1)建設投資の動向
当社グループの受注・売上高は、公共投資や民間企業の設備投資に負うところが大きく、国内景気に影響されやすいものとなっております。公共投資の縮小、民間設備投資の減少、特に東海旅客鉄道株式会社の設備投資額の変動は業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは東海旅客鉄道株式会社と安全施工を通して信頼関係の強化に努め、設備投資の動向を注視しております。
(2)事故防止と安全確保
日頃より事故防止と安全確保は最重要な経営課題のひとつとして全社を挙げて取り組んでおりますが、万一、重大な業務事故などが発生しますと、社会的信用と主要なお客様の信頼を損なうリスクがあります。当社グループは社長を委員長とした安全推進委員会(経営会議メンバー・各支店長)を毎月開催し、安全規範である「安全への取り組み」に基づき、現場の管理状況を確認し、毎月の重点目標を全職員に周知徹底しております。さらに社長以下経営幹部、各事業本部、支店部門ごとに安全パトロールを実施し、安全施工の徹底を図っております。
(3)原材料・技能労働者の確保並びに価格の高騰
当社グループは工事施工にあたり原材料・技能労働者の確保が困難となり、これらの価格が高騰し、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループにおきましては、引き続き選別受注を強化し、協力業者等との情報交換を密に原材料及び技能労働者の確保を計画的に行います。
(4)信用リスク
当社グループは建設業が主体であるため、1件当たりの取引は多額であります。したがって発注者からの資金の回収の遅滞または不能となった場合には、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。信用リスクの管理については民間工事等の受注に際し、与信管理要領に基づき与信・特異事項検討委員会において入札参加の可否について慎重に決定しております。
(5)完成工事に対する契約不適合責任
工期遅延や完成工事に対する契約不適合責任が発生した場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは建設事業者として、工期や品質などについては品質・環境マネジメントシステムの運用等を通して、常に細心の注意を払っております。
(6)保有資産の下落リスク
当社グループは有価証券、土地等を相当額保有しています。将来、株式や土地の時価が大きく下落した場合には、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。有価証券の保有については当社の企業価値向上に資するか様々な検討を経営会議で行い、取締役会で審議・決議しております。また、土地等についても稼働状況を審議し、低稼働・遊休化した不動産については販売用不動産に所有目的を変更し、随時処分しております。
なお、有価証券、販売用不動産については時価が3割以上下落した場合は評価損を計上し、固定資産の不動産については減損会計を適用し、遊休化した時点で時価を厳しく見積もり、資産評価を行っております。
(7)大規模災害等及び未知の感染症の蔓延
予期せぬ災害が発生した場合には従業員や保有資産に対する損害のほか、事業環境の悪化ないしはその懸念から業績に影響を与える可能性があります。当社グループは大規模災害等の備えとして、BCPマニュアルを整備しており、具体的には地震等の災害発生時においては安否確認システムにより従業員の安否及び被災状況の確認や、震度5以上の地震発生時には本支店に災害対策本部を設置し対応しております。また毎年災害の発生を想定し、防災訓練、消防訓練を行っております。
未知の感染症等の蔓延への対応としましては、経営会議において基本的な行動方針を定め、特別措置法の成立を受け「対策本部」を設置し、①感染防止を優先しつつ業務を継続する、②発注者からの緊急要請時に即応できる体制を維持する、の2点を基本方針として感染防止策を策定し実施しておりますが、感染症の影響による不況の深刻化の懸念から、当社グループの事業において発注者の経営状態の悪化に伴う貸倒れの発生や、工事の一時中止、建築資材の調達不足による工事遅延、また株価下落による保有株式の含み益の減少や、減損処理に伴う自己資本の減少、年金資産の運用利回り低下による退職給付債務の拡大等業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(8)訴訟リスク
当社グループは法令及び契約等を遵守し、安全施工に努めていますが、広範な業務の中で損害賠償請求などの訴訟を提起された場合、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。当社はリスクを、災害・事故関連、社会・経済関連、経営全般と分類し、コンプライアンス部を中心に対応しております。また社長を委員長とするリスク管理委員会を年4~5回開催し各種リスクについて情報収集、分析及び評価を行い、必要に応じ取締役会に結果を提言しております。
(9)情報セキュリティリスク
当社グループは、事業活動における重要情報や顧客情報、顧客の保有する営業情報などのIT資産を保有しており、その盗難・紛失などによる漏洩や、サイバー攻撃による改ざん・流出・システム停止等の被害を防ぐため、情報セキュリティ推進体制を構築するとともに各種セキュリティシステムを導入することにより、外部からの不正侵入防止、データの暗号化防止などの対策を講じています。また、従業員への定期的な情報セキュリティ教育も実施しています。更に、様々なセキュリティリスクの軽減に向け、ITセキュリティ戦略策定にも取組んでおります。しかしながら、想定を超えるサイバー攻撃や、予期せぬ不正利用などにより、重要情報の漏洩や事業活動停止などが発生するリスクはあり、被害が生じた場合には迅速に対応してその最小化に努めるものの、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における我が国経済は、コロナ禍からの社会経済活動の正常化が緩やかに進む中、日経平均株価が史上最高値を34年ぶりに更新し、日銀がマイナス金利政策を解除するなど、金融市場の持ち直しが続いている一方で、高インフレや海外経済の減速による後退懸念などにより依然として景気を取り巻く環境は厳しく、先行きは不透明な状況が続いております。
建設業界においては、堅調な公共投資と共に、コロナ禍で落ち込んでいた民間設備投資も持ち直しの動きがみられますが、建設コストの上昇による影響、担い手の確保や長時間労働の解消などへの対応が急務となっており、企業業績への好材料は限定的と言わざるを得ない状況にあります。
こうした中で、当社グループは第18次経営計画において3つの経営目標「信頼」「競争力」「実行力」を掲げ、「安全と技術の名工」「社員が誇れる企業」を目指し課題解決に取り組んでまいりました。
当連結会計年度における当社グループの業績は、受注高は前期比86百万円増加の95,776百万円となりました。売上高は前期比2.4%増加の86,218百万円となりました。利益面では、経常利益は前期比13.2%減少の5,820百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比13.5%減少の4,028百万円となりました。
セグメントの経営成績は、次の通りであります。
(建設事業)
当連結会計年度については、完成工事高は前年同期比2,249百万円増加(2.7%)の86,472百万円となりましたが、セグメント利益は前年同期比685百万円減少(6.3%)の10,139百万円となりました。
(不動産事業等)
当連結会計年度については、兼業事業売上高は前年同期比238百万円減少(17.0%)の1,166百万円となり、セグメント利益は前年同期比70百万円減少(12.5%)の494百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は17,663百万円となり、前連結会計年度末に比べ9,562百万円減少しました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、7,064百万円の支出超過となりました。(前期は4,788百万円の収入超過)主な要因は、税金等調整前当期純利益で5,850百万円等の収入要因がありましたが、法人税等の支払額1,936百万円、売上債権の増加5,060百万円、仕入債務の減少9,463百万円等の支出要因があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、1,124百万円の支出超過となりました。(前期は1,425百万円の支出超過)主な要因は、有形固定資産の取得による支出で742百万円、無形固定資産の取得による支出で438百万円等があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、1,373百万円の支出超過となりました。(前期は826百万円の支出超過)主な要因は、長期借入れによる収入が1,550百万円ありましたが、配当金の支払額で908百万円、長期借入金の返済による支出で1,414百万円、社債の償還による支出で1,000百万円等があったことによるものです。
・資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資金需要の主なものは、建設事業の工事費、販売費及び一般管理費等の営業費用、建設事業に係る拠点の整備や工事機械の取得費用等の設備投資及び株主還元としての配当等であります。これらの資金は安定収益確保のもと、内部留保による手元資金の積上げ、金融機関からの借入により資金調達を行っております。なお、金融機関からの期末の借入比率10%以内、当社グループの運営に必要な手元水準を年間売上の概ね2.5ヶ月程度と目標を定め資金調達を行っております。また、工事の一時中止等急な環境変化にも対応できるよう金融機関に未使用の借入枠を有しており、手元資金と併せて運転資金は余裕をもって確保しております。
なお、当社グループの配当政策は、第4「提出会社の状況」3「配当政策」に記載のとおりであります。
(3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたり、当連結会計年度における資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える将来に関する見積りを実施する必要があります。経営者はこれらの見積りについて、当連結会計年度末時点において過去の実績やその他の様々な要因を勘案し、合理的に判断していますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、将来においてこれらの見積りとは異なる場合があります。
当社グループでは、特に以下の重要な会計方針の適用が、その作成において使用される見積り及び予測により、当社グループの連結財務諸表の作成に大きな影響を及ぼすと考えております。
①完成工事高、完成工事原価及び工事損失引当金の計上
完成工事高の計上は、当連結会計年度末までの工事進捗部分について履行義務の充足が認められる工事については主として一定の期間にわたり履行義務を充足し、収益を認識する方法を適用しております。主として一定の期間にわたり履行義務を充足し、収益を認識する方法を適用するにあたり工事原価総額を、工事契約の変更や悪天候による施工の遅延や建設資材単価や労務単価等の変動について仮定を設定し、作業効率等を勘案して、工事の各段階における工事原価の詳細な見積りを内容とする実施予算として適切に作成しております。そのうえで工事原価の発生額と対比して適切な見積りの見直しを行っておりますが、施工中の事故や天災、経済情勢の悪化や感染症等の蔓延による工事の一時中止等不測の事態の発生により、主要建設資材の高騰や、想定外の追加原価の発生、工事遅延による損害賠償等により工事原価総額の見積りが大きく変動し、工事収益が変動する可能性があります。加えて、当社が請け負う工事契約は個別性が強く、基本的な仕様や作業内容が顧客の指図に基づいて行われることから、工事原価総額の見積りにあたっては画一的な判断尺度を得ることが困難であります。このため、工事原価総額の見積りは、工事に対する専門的な知識と施工経験を有する工事現場責任者による一定の仮定と判断を伴い不確実性を伴うものとなります。
また手持工事のうち損失の発生が見込まれるものについて、その損失見込額を計上しております。損失見込み額の算定に際しては入手可能な情報から過去の経験を基礎とした工事原価総額が請負金額を超えた金額を引当てております。また発注者との変更契約の変更や工事内容の変更により工事原価が増減する場合があります。このような仮定要素があるため将来の損益は見積り金額と異なる場合があります。
②繰延税金資産の回収可能性の評価
繰延税金資産の回収可能性の判断に際しては、税金費用の軽減効果について、当社グループの事業から将来の課税所得が十分に見込めるかを合理的に見積もっております。これらの見積もりは、中期経営計画及び毎期の事業計画に基づき算定しておりますが、将来において当社グループをとりまく環境に大きな変化があった場合など、その見積額が変動した場合は、繰延税金資産が変動する可能性があります。
(4) 生産、受注及び販売の実績
①受注実績
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セグメントの名称 |
前連結会計年度 (自 令和4年4月1日 至 令和5年3月31日) |
当連結会計年度 (自 令和5年4月1日 至 令和6年3月31日) |
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建設事業(百万円) |
95,690( 12.6%増) |
95,776( 0.1%増) |
②売上実績
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セグメントの名称 |
前連結会計年度 (自 令和4年4月1日 至 令和5年3月31日) |
当連結会計年度 (自 令和5年4月1日 至 令和6年3月31日) |
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建設事業(百万円) |
82,823( 1.3%増) |
85,081( 2.7%増) |
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不動産事業等(百万円) |
1,361( 15.9%増) |
1,136( 16.5%減) |
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合計(百万円) |
84,185( 1.5%増) |
86,218( 2.4%増) |
(5)建設事業における受注工事高及び完成工事高の実績
当連結企業集団では、生産実績を定義する事が困難であるため、「生産の実績」は記載しておりません。
なお、参考のため提出会社個別の事業の状況は次の通りであります。
① 受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高
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期別 |
区分 |
前期 繰越工事高 (百万円) |
当期 受注工事高 (百万円) |
計 (百万円) |
当期 完成工事高 (百万円) |
次期 繰越工事高 (百万円) |
|
前事業年度 (自 令和4年4月1日 至 令和5年3月31日)
|
土木工事 |
54,673 |
67,419 |
122,092 |
61,164 |
60,928 |
|
建築工事 |
16,479 |
27,142 |
43,622 |
20,243 |
23,378 |
|
|
計 |
71,153 |
94,561 |
165,714 |
81,407 |
84,307 |
|
|
当事業年度 (自 令和5年4月1日 至 令和6年3月31日)
|
土木工事 |
60,928 |
59,689 |
120,617 |
60,906 |
59,710 |
|
建築工事 |
23,378 |
34,011 |
57,390 |
22,452 |
34,938 |
|
|
計 |
84,307 |
93,701 |
178,008 |
83,359 |
94,649 |
(注)1.前期以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減があるものについては、当期受注工事高にその増減額を含みます。したがいまして当期完成工事高にもその増減額が含まれます。
2.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)に一致します。
② 受注工事高の受注方法別比率
工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。
|
期別 |
区分 |
特命(%) |
競争(%) |
合計(%) |
|
前事業年度 (自 令和4年4月1日 至 令和5年3月31日) |
土木工事 |
67.4 |
32.6 |
100 |
|
建築工事 |
24.4 |
75.6 |
100 |
|
|
当事業年度 (自 令和5年4月1日 至 令和6年3月31日) |
土木工事 |
66.3 |
33.7 |
100 |
|
建築工事 |
49.8 |
50.2 |
100 |
(注) 百分比は請負金額比であります。
③ 売上高
(イ)建設事業(完成工事高)
|
期別 |
区分 |
官公庁(百万円) |
民間(百万円) |
合計(百万円) |
|
前事業年度 (自 令和4年4月1日 至 令和5年3月31日) |
土木工事 |
14,119 |
47,044 |
61,164 |
|
建築工事 |
9,018 |
11,224 |
20,243 |
|
|
計 |
23,137 |
58,269 |
81,407 |
|
|
当事業年度 (自 令和5年4月1日 至 令和6年3月31日) |
土木工事 |
13,274 |
47,632 |
60,906 |
|
建築工事 |
8,886 |
13,565 |
22,452 |
|
|
計 |
22,160 |
61,198 |
83,359 |
(注)1.前事業年度の完成工事のうち請負金額5億円以上の主なもの
|
中日本高速道路(株) |
東名高速道路 御殿場インターチェンジ管理施設改築工事 |
|
東海旅客鉄道(株) |
東海道本線柱町Bv新設 |
|
愛知県 |
畜産総合センター種鶏場整備建設工事 |
|
興和地所(株) |
(仮称)亀有五丁目計画 新築工事 A棟・B棟 |
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日本下水道事業団 |
摂津市東別府雨水幹線建設工事 |
当事業年度の完成工事のうち請負金額5億円以上の主なもの
|
東洋紡(株) |
(仮称)富山事業所庄川工場新工場及び立体倉庫建設工事 |
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東海旅客鉄道(株) |
飯田線一宮Bo新設 |
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鉄道建設運輸施設整備支援機構 |
北陸新幹線、福井軌道敷設他 |
|
愛知県競馬組合 |
名古屋新場外馬券発売所建築工事 |
|
三菱重工エンジニアリング(株) |
日本ゼオン向けCOPリサイクルプラント(T221建設プロジェクト) |
2.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次の通りであります。
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前事業年度 |
|
|
|
東海旅客鉄道株式会社 |
48,811百万円 |
60.0% |
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当事業年度 |
|
|
|
東海旅客鉄道株式会社 |
48,948百万円 |
58.7% |
(ロ)兼業事業(兼業事業売上高)
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期別 |
官公庁(百万円) |
民間(百万円) |
合計(百万円) |
|
|
前事業年度 |
(自 令和4年4月1日 至 令和5年3月31日) |
- |
1,290 |
1,290 |
|
当事業年度 |
(自 令和5年4月1日 至 令和6年3月31日) |
- |
1,024 |
1,024 |
④ 次期繰越工事高(令和6年3月31日現在)
|
区分 |
官公庁(百万円) |
民間(百万円) |
合計(百万円) |
|
土木工事 |
19,015 |
40,695 |
59,710 |
|
建築工事 |
12,814 |
22,124 |
34,938 |
|
計 |
31,829 |
62,819 |
94,649 |
(注)次期繰越工事のうち請負金額5億円以上の主なもの
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西日本高速道路(株) |
大和北道路 大江第一高架橋他4橋(下部工)工事 |
令和8年4月竣工予定 |
|
名古屋市 |
東山公園テニスセンターセンターコート改築その他工事(CCUS活用推奨) |
令和8年6月竣工予定 |
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東海旅客鉄道(株) |
東海道本線刈谷駅改良ほか(建築)
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令和9年3月竣工予定 |
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コンドーテック(株) |
コンドーテック(株)大阪本社社屋及び倉庫新築工事 |
令和7年9月竣工予定 |
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(公社)愛知県看護協会 |
公益社団法人 愛知県看護協会新研修会館新築工事 |
令和7年2月竣工予定 |
(6)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
① 財政状態の分析
・資産
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度に比べ、総額では前期比762百万円増加(0.7%)し104,037百万円となりました。
流動資産は前期比5,558百万円減少(7.7%)の66,662百万円、固定資産は前期比6,320百万円増加(20.4%)の37,375百万円となりました。
流動資産の減少の主な要因は、受取手形・完成工事未収入金等が前期比2,353百万円増加、契約資産が前期比2,890百万円増加しましたが、現金預金が前期比9,562百万円減少したことなどによるものです。
固定資産の増加の主な要因は、有形固定資産が前期比208百万円減少しましたが、投資有価証券が前期比4,473百万円増加したことなどによるものです。
・負債
当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度に比べ、総額では前期比6,437百万円減少(16.6%)し32,397百万円となりました。
流動負債は前期比9,939百万円減少(31.6%)の21,542百万円、固定負債は前期比3,502百万円増加(47.6%)の10,854百万円となりました。
流動負債の減少の要因は、未成工事受入金が前期比1,331百万円増加しましたが、支払手形・工事未払金等が前期比1,557百万円減少、電子記録債務が前期比7,905百万円減少したことなどによるものです。
固定負債の増加の要因は、繰延税金負債が前期比1,550百万円増加、長期借入金が前期比1,082百万円増加したことなどによるものです。なお、借入金比率は前期比0.5ポイント減少の4.6%となっております。
・純資産
当連結会計年度末の純資産は、その他有価証券評価差額金が前期比3,183百万円増加、利益剰余金が前期比3,119百万円増加したことなどにより、前期比7,199百万円増加(11.2%)の71,640百万円となりました。
なお、協力会社の資金負担軽減のため、令和5年6月より約束手形及び電子記録債権による支払方法を廃止し、現金払いに変更しております。
② 経営成績の分析
(土木部門)
土木部門におきましては、3つの経営目標「信頼」「競争力」「実行力」の達成に向けて、安全と品質の確保、鉄道工事の確実な施工と官公庁工事の受注拡大、ゼネコンとしての技術力の維持向上と生産性向上を重点に取り組みました。
官公庁工事につきましては、多様化する総合評価落札方式に対応するとともに企業点の向上、技術提案力・積算力・価格競争力の強化に努め、採算性・効率性・特殊性を踏まえた戦略的な選別受注に努めました。加えて、鉄道工事で培った技術力を活かす既存インフラの維持補修工事の受注、官公庁営業エリアの拡大、新規発注者からの受注獲得に取り組みました。
部門の基軸となる鉄道関連工事は、安全・安定輸送の確保を最優先事項として、新幹線脱線・逸脱防止対策工事、新幹線大規模改修工事や中央新幹線建設工事、維持補修工事に加え、自然災害による被害の復旧対応など、顧客の信頼に応えることに重点を置き、事業活動を推進しました。
(建築部門)
建築部門におきましても、3つの経営目標「信頼」「競争力」「実行力」をもとに、安全・品質の確保と共に受注拡大に取り組みました。
鉄道関連工事においては、「信頼」を堅持すべく確実な施工管理により安全・安定輸送の確保に努めてまいりました。官公庁工事の受注は、公共投資が堅調に推移するなか、2026年開催のアジア競技大会(愛知県名古屋市)関連工事など、選別受注に努めました。民間工事の受注は社会経済活動が緩やかに進む中、民間企業の設備投資が活発化しており、大型工事や新規顧客の開拓に努めました。また、不安定な世界情勢や円安に起因する建設資材高騰が、受注競争の厳しさに拍車をかけていますが、「競争力」「実行力」を高め、受注確保に取組みました。
耐震補強工事のSMIC工法事業につきましては、店舗ショウルーム案件などの新たな顧客獲得に向けた受注の開拓を推進しました。
また、技術開発においては、前期技術証明を得た保有技術である「基礎梁大開孔補強工法」を自社設計・施工案件において採用し、顧客満足に繋げています。今期より更なる制振(震)装置「クランク型鋼製履歴ダンパー」の開発を進めてまいります。
(兼業事業部門)
兼業事業部門におきましては、日本郵便株式会社との共同事業であるオフィスビル「JPタワー名古屋」等の安定した賃貸収入がありましたが、販売用不動産売却収入の減少により、兼業事業の売上高、利益ともに減少しております。
・受注高
当連結会計年度の受注高は,前期比86百万円増加(0.1%)の95,776百万円となりました。受注高の内訳は、土木工事が59,716百万円、前期比7,731百万円減少(11.5%)、建築工事が36,059百万円、前期比7,817百万円増加(27.7%)となりました。また、分野別では、官公庁29,696百万円、民間66,079百万円であり、その構成比率はそれぞれ31.0%、69.0%であります。
・売上高
当連結会計年度の売上高は、土木工事が減少しましたが、建築工事が増加し、全体で前期比2,033百万円増加(2.4%)して86,218百万円となりました。売上高の内訳は、完成工事高が85,081百万円、兼業事業売上高が1,136百万円であります。完成工事高のうち、土木工事は60,934百万円、前期比258百万円減少(0.4%)、建築工事は24,147百万円、前期比2,516百万円増加(11.6%)であります。また分野別では、官公庁22,800百万円、民間62,281百万円であり、その構成比率はそれぞれ26.8%、73.2%であります。
・営業利益
完成工事高が増加しましたが、工事利益率が低下したことにより、完成工事総利益が前期比688百万円減少(6.4%)しました。兼業事業総利益は、販売用不動産売却が減少したことなどにより70百万円減少(12.6%)しました。売上総利益は前期比758百万円減少(6.7%)し10,635百万円となりました。販売費及び一般管理費が情報システム関連費用により前期比201百万円増加(4.0%)し、営業利益は前期比960百万円減少(15.2%)して5,370百万円となりました。
・経常利益
受取配当金の計上などにより営業外収益が553百万円、営業外費用が103百万円となり、また営業利益が前期比960百万円減少したことにより、経常利益は前期比884百万円減少(13.2%)して5,820百万円となりました。
・税金等調整前当期純利益及び親会社株主に帰属する当期純利益
特別利益は、投資有価証券売却益が減少したことにより前期比65百万円減少(64.3%)して36百万円になりました。特別損失は、投資有価証券評価損が減少したことなどにより前期比17百万円減少(72.1%)し6百万円となりました。
以上の結果、税金等調整前当期純利益は前期比932百万円減少(13.7%)して5,850百万円となりました。これに法人税等及び非支配株主に帰属する当期純利益などを控除して親会社株主に帰属する当期純利益は前期比629百万円減少(13.5%)して4,028百万円となりました。
(7)目標とする主な経営指標の達成状況
当社グループは令和3年度を初年度として「第18次経営計画」をスタートさせております。最終年度となる当連結会計年度における主要な数値目標との比較は下記のとおりであります。
|
項 目 |
数値目標 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
|
受 注 高 |
800億円以上 |
956億円 |
957億円 |
|
売 上 高 |
800億円以上 |
841億円 |
862億円 |
|
経常利益率 |
4.0% |
8.0% |
6.8% |
該当事項はありません。
高度かつ多様化する社会ニーズに対応し、生産性の向上及び環境保全を図るため、土木・建築・軌道の分野で施工技術の改良、新しい技術の開発に取り組んでおります。なお、当連結会計年度における研究開発費は、
(建設事業)
これまで、「超長距離圧送ネオグラウト工法」や「SMIC(スミック)工法」などの技術を独自に開発して実用化しております。このような技術に続く、生産性向上や受注拡大に寄与する当社独自技術の開発と、新しい技術に対応するべく、ニーズを捉え、効果を見据えながら、研究開発に取り組んでおります。
①高所作業車用接触防止補助装置の開発
高所作業車を使用した作業において、周囲にある設備などが一定距離に接近した場合に自動的に高所作業車を停止させることができる補助装置を開発しました。駅のコンコースなどの上部に設置されたITV(監視カメラ)や案内サインなどの設置物に接触することなく安全に作業を行うことができます。
②多目的トロ用まくらぎ積卸装置の開発
線路の保守作業に使用する多目的運搬車両(トロ)に取り付け可能で、PCまくらぎ運搬の効率化を図る積卸装置を開発しました。従来の積卸装置では、多目的トロの積載能力の半分以下しか運搬することができず、非効率でしたが、新開発のジブクレーンを端部に設置し、まくらぎを車上に取り付けたローラーで縦移動させることで、最大本数まで積載可能となりました。現場での試行を行って性能を確認し、現場へ導入しました。
③マルチアングルダンプBOXの開発
新幹線で使用している保守用運搬車(トロ)に搭載する運搬BOXを開発しました。道床砕石更換における簡易噴泥処理作業では、フレコンバッグに砕石を詰め込んで運搬しクレーンを使用して取り卸しを行っており、この方法は砕石の積込みや取り卸しに時間がかかるなどの課題がありますが、このマルチアングルダンプBOXを使えば、ダンプアップにより砕石を容易に取り卸すことができ、作業時間短縮と労力軽減に大きな効果が見込めます。
(不動産事業等)
研究開発活動は、特段行っておりません。
当社グループの当連結会計年度における設備投資額は
セグメントごとの設備投資については次のとおりです。
(建設事業)
設備投資額は
(不動産事業等)
設備投資額は
(1)提出会社
|
令和6年3月31日現在 |
|
事業所名 (所在地) |
帳簿価額(百万円) |
従業員数 (人) |
|||||
|
建物・ 構築物 |
機械、運搬具 及び工具器具 備品 |
土地 |
リース資産 |
合計 |
|||
|
面積(㎡) |
金額 |
||||||
|
本店 (名古屋市西区他) |
2,858 |
112 |
4,565.70 |
602 |
- |
3,573 |
146 |
|
東京支店 (東京都台東区) |
161 |
2 |
731.15 |
270 |
- |
434 |
89 |
|
静岡支店 (静岡市駿河区) |
738 |
140 |
(7,895.51) 13,285.14 |
478 |
- |
1,357 |
196 |
|
甲府支店 (山梨県甲府市) |
186 |
6 |
(182.00) 5,039.86 |
185 |
- |
378 |
50 |
|
大阪支店 (大阪府高槻市他) |
310 |
77 |
(6,731.41) 3,180.33 |
297 |
- |
684 |
158 |
|
名古屋支店 (愛知県清須市) |
1,468 |
236 |
(8,216.47) 43,332.44 |
1,505 |
- |
3,210 |
431 |
|
北陸支店 (石川県金沢市) |
345 |
7 |
3,358.34 |
294 |
- |
647 |
46 |
|
合計 |
6,069 |
582 |
(23,025.39) 73,492.96 |
3,634 |
- |
10,286 |
1,116 |
(2)国内子会社
|
令和6年3月31日現在 |
|
会社名 |
事業所名 (所在地) |
セグメントの名称 |
帳簿価額(百万円) |
従業員数 (人) |
||||
|
建物・ 構築物 |
機械、運搬具 及び工具器具 備品 |
土地 |
合計 |
|||||
|
面積(㎡) |
金額 |
|||||||
|
㈱大軌 |
本店 (大阪府高槻市) |
建設事業 |
0 |
1 |
- |
- |
2 |
8 |
|
㈱ビルメン |
本店 (名古屋市北区) |
建設事業 |
7 |
0 |
585.86 |
82 |
89 |
21 |
|
㈱静軌建設 |
本店 (静岡県掛川市) |
建設事業 |
30 |
0 |
- |
- |
30 |
100 |
|
名工商事㈱ |
本店 (愛知県清須市) |
不動産 事業等 |
2 |
0 |
35.14 |
12 |
15 |
3 |
(注)1.帳簿価額に、建設仮勘定は含まれておりません。
2.提出会社は建設事業の他に不動産事業等を営んでおりますが、大半の設備は建設事業または共通的に使用されているので、セグメント別に分類せず、主要な事業所ごとに一括して記載しております。
3.土地及び建物の一部を連結会社以外から賃借しております。賃借料は970百万円であり、土地の面積については( )内に外書きで示しております。
4.土地、建物のうち賃貸中の主なものは次の通りであります。
|
事業所名 |
土地(㎡) |
建物(㎡) |
|
本店 |
2,277.36 |
18,683.60 |
|
静岡支店 |
334.16 |
882.01 |
|
名古屋支店 |
2,736.99 |
581.30 |
|
北陸支店 |
958.83 |
3,348.82 |
|
計 |
6,307.34 |
23,495.73 |
(建設事業)
経営規模の拡大、施工の機械化などに伴い事務所、機械設備などの拡充更新を推進しつつあり、その計画は、次の通りであります。
なお、主なものとして、令和8年4月に開業を予定している研修施設建設計画(総額7,650百万円)を推進しております。
(1)重要な設備の新設等
|
会社名 |
内容 |
投資予定金額(百万円) |
資金調達方法 |
備考 |
|
|
総額 |
既支払額 |
||||
|
名工建設(株) 名古屋市中村区 |
建物・構築物等 |
|
|
自己資金等 |
- |
|
事務所等 |
4,723 |
1 |
|||
|
土地 |
3,140 |
271 |
|||
|
計 |
7,863 |
273 |
|||
|
機械装置等 |
|
|
|||
|
機械装置 |
46 |
- |
|||
|
車両 |
18 |
- |
|||
|
工具器具 |
165 |
- |
|||
|
備品 |
44 |
- |
|||
|
ソフトウエア |
24 |
- |
|||
|
計 |
298 |
- |
|||
|
合計 |
8,162 |
273 |
|||
(2)重要な設備の除却等
該当事項はありません。
(不動産事業等)
(1)重要な設備の新設等
該当事項はありません。
(2)重要な設備の除却等
該当事項はありません。