当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の状況
当中間連結会計期間における日本経済は、ロシア・ウクライナ戦争やイスラエル・ハマス戦争の長期化の影響や円安継続により、コスト上昇が続いており、そこに建設業、運輸業の働き方改革による労働力不足の深刻度が急速に増して、インフレが加速しました。
このような状況の下、当建設業界におきましては、ゼネコン及びその協力会社である当社は資材高、人手不足によるコストアップを反映した見積もりを出さざるを得ず、その結果、延期もしくは見直しされる開発案件が続出しました。その影響で、当社の工場稼働率は昨年に比べて低下し、売上、利益ともに減少しました。
プールを手掛けるアクア事業では、引き続き主力である学校プール新設に加え、老朽化したプール施設のリニューアル工事等の拡大を図っております。インバウンド復活でホテルのプールが増加傾向にあります。
この結果、当中間連結会計期間における当社企業グループの業績は売上高34億48百万円(前中間連結会計期間比28.0%減)、営業損失95百万円(前中間連結会計期間は3億37百万円の営業利益)、経常損失59百万円(前中間連結会計期間は3億85百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する中間純損失64百万円(前中間連結会計期間は2億42百万円の親会社株主に帰属する中間純利益)となりました。なお、受注高は39億57百万円(前中間連結会計期間比0.1%減)、受注残高は75億53百万円(前連結会計年度比7.2%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
①PCカーテンウォール事業
当セグメントの売上高は29億2百万円(前中間連結会計期間比33.8%減)、セグメント損失は1億44百万円(前中間連結会計期間は3億14百万円のセグメント利益)となりました。なお、売上のトレンドに季節性はありません。
②アクア事業
当セグメントの売上高は5億14百万円(前中間連結会計期間比36.5%増)、セグメント利益は49百万円(前中間連結会計期間比110.6%増)となりました。
③その他
その他は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、システム収納家具事業と不動産賃貸事業であります。
当セグメントの売上高は31百万円(前中間連結会計期間比0.1%増)、セグメント損失は0百万円(前中間連結会計期間は0百万円のセグメント損失)となりました。
①資産の状況
当中間連結会計期間末における資産合計は123億66百万円と前連結会計年度末と比較して15億10百万円の減少となりました。これは主に、現金預金が5億57百万円増加し、受取手形・完成工事未収入金等が15億99百万円及び電子記録債権が6億88百万円減少したことによるものであります。
②負債の状況
当中間連結会計期間末における負債合計は17億40百万円と前連結会計年度末と比較して13億63百万円の減少となりました。これは主に、短期借入金が7億55百万円、電子記録債務が1億75百万円及び未払法人税等が1億74百万それぞれ減少したことによるものであります。
③純資産の状況
当中間連結会計期間末における純資産合計は106億25百万円と前連結会計年度末と比較して1億46百万円の減少となりました。これは主に、利益剰余金が1億45百万円減少したことによるものであります。
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、前中間連結会計期間と比較して6億91百万円増加して15億86百万円(前中間連結会計期間比77.2%増)となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローの状況につきましては、主に、売上債権の減少額22億87百万円、仕入債務の減少額2億52百万円及び未成工事支出金の増加額2億20百万円により16億13百万円の資金増加(前中間連結会計期間は15億円の資金減少)となりました。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローの状況につきましては、主に有形固定資産の取得による支出77百万円により82百万円の資金減少(前中間連結会計期間は45百万円の資金減少)となりました。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローの状況につきましては、主に短期借入金の減少額7億55百万円、長期借入金の返済による支出1億24百万円及び配当金の支払額80百万円により9億72百万円の資金減少(前中間連結会計期間は2億4百万円の資金減少)となりました。
当中間連結会計期間において、当社企業グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
当中間連結会計期間の研究開発費の総額は21,787千円であります。
なお、当中間連結会計期間において当社企業グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。