当事業年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や日銀の金融緩和政策を背景に企業収益の改善や雇用環境が好転し、個人消費も底堅く推移するなど緩やかな景気の回復基調で推移いたしました。しかしながら、中国の景気減速懸念による世界同時株安やギリシャの債務問題、さらにはシリア難民問題などの海外要因も加わることにより、引き続き不透明感が残る状況が続いております。
建設業界におきましては、政府建設投資は減少傾向にあるものの引き続き高い水準を維持し、民間建設投資も緩やかな回復の継続がみられる一方で、熾烈な受注競争に加え、技術労働者不足と建設資材の価格高騰に伴う建設コストの上昇により依然として厳しい経営環境が続いております。
このような状況のもと、当社は引き続き工事利益率及び営業利益率の向上を目標に、受注時採算性の強化、原価管理及び施工管理の徹底、諸経費削減などの諸施策を実施してまいりました。
当事業年度の業績につきましては、受注高は前事業年度比23.5%増加の81億64百万円となり、売上高も同じく5.3%増加の70億42百万円となりました。
損益面におきましては、工事利益率の向上などから、営業利益は前事業年度比68.4%増加の6億75百万円、経常利益も同じく58.4%増加の6億75百万円となりました。また、最終損益につきましても、前事業年度比67.7%増加の4億19百万円の当期純利益となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(設備事業)
設備事業の受注工事高は前事業年度比23.5%増加の81億64百万円となり、完成工事高も同じく5.2%増加の69億96百万円となりました。営業利益は前事業年度比48.5%増加の9億14百万円となりました。
(その他事業)
その他事業の売上高は前事業年度比17.6%増加の45百万円となり、営業利益は同じく32.8%増加の26百万円となりました。
なお、各セグメントに配分していないセグメント利益の調整額は、全社費用の2億65百万円であり、主に各セグメントに帰属しない一般管理費であります。
(注)「第2 事業の状況」における各事項の金額には、消費税等は含まれておりません。
当事業年度末における現金及び現金同等物は2億83百万円減少し、14億88百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権が増加したものの、税引前当期純利益の計上及び未成工事受入金の増加などから3億79百万円の収入超過(前事業年度は3億66百万円の収入超過)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得(太陽光発電設備関連)などから3億66百万円の支出超過(前事業年度は29百万円の支出超過)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の約定返済、配当金の支払い及び自己株式の取得などから2億96百万円の支出超過(前事業年度は1億50百万円の支出超過)となりました。
セグメントの名称 | 前事業年度 | 当事業年度 | 増減(△) | 増減(△)率(%) |
設備事業(千円) | 6,613,008 | 8,164,765 | 1,551,757 | 23.5 |
(注)当社では設備事業以外では受注形態をとっておりません。
セグメントの名称 | 前事業年度 | 当事業年度 | 増減(△) | 増減(△)率(%) |
設備事業(千円) | 6,649,027 | 6,996,997 | 347,969 | 5.2 |
その他事業(千円) | 38,865 | 45,710 | 6,845 | 17.6 |
合計(千円) | 6,687,892 | 7,042,707 | 354,814 | 5.3 |
(注) 売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の売上高及びその割合
前事業年度
該当の相手先はありません。
当事業年度
戸田建設(株) 935,350千円 13.3%
なお、参考のため設備事業及びその他事業の状況は次のとおりであります。
設備事業における受注工事高及び施工高の状況
項目 | 区分 | 前期繰越 | 当期受注 | 計 | 当期完成 | 次期繰越工事高 | 当期 | ||
手持工事高 | うち施工高 | ||||||||
前事業年度 (自 平成25年9月1日 至 平成26年8月31日) | 建築設備工事 | 3,030,319 | 3,452,093 | 6,482,413 | 3,989,510 | 2,492,903 | 2.3 | 57,585 | 3,894,293 |
リニューアル | 732,948 | 2,831,700 | 3,564,648 | 2,311,650 | 1,252,997 | 8.9 | 111,477 | 2,353,576 | |
土木工事 | 4,246 | ― | 4,246 | 4,246 | ― | ― | ― | 4,246 | |
プラント工事 | ― | ― | ― | ― | ― | ― | ― | ― | |
ビルケア工事 | 201,451 | 329,214 | 530,666 | 343,620 | 187,045 | ― | ― | 343,620 | |
合計 | 3,968,965 | 6,613,008 | 10,581,974 | 6,649,027 | 3,932,946 | 4.3 | 169,063 | 6,595,737 | |
当事業年度 (自 平成26年9月1日 至 平成27年8月31日) | 建築設備工事 | 2,492,903 | 5,069,561 | 7,562,464 | 3,563,672 | 3,998,792 | 3.1 | 123,934 | 3,630,021 |
リニューアル | 1,252,997 | 2,716,184 | 3,969,182 | 3,062,950 | 906,232 | 7.4 | 66,659 | 3,018,132 | |
土木工事 | ― | 36,260 | 36,260 | 36,260 | ― | ― | ― | 36,260 | |
プラント工事 | ― | ― | ― | ― | ― | ― | ― | ― | |
ビルケア工事 | 187,045 | 342,759 | 529,805 | 334,114 | 195,690 | ― | ― | 334,114 | |
合計 | 3,932,946 | 8,164,765 | 12,097,711 | 6,996,997 | 5,100,714 | 3.7 | 190,594 | 7,018,528 | |
(注) 1 前事業年度以前に受注した工事で、契約の更改等により請負金額に変更のあるものについては、当期受注工事高にその増減額が含まれております。したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれております。
2 次期繰越工事高の施工高は、手持工事高の工事進捗部分であります。
3 当期施工高は(当期完成工事高+次期繰越施工高-前期繰越施工高)に一致しております。
4 「うち施工高」比率は「うち施工高」を「手持工事高」で除した値であります。
工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。
期別 | 区分 | 特命(%) | 競争(%) | 計(%) |
前事業年度 (自 平成25年9月1日 至 平成26年8月31日) | 建築設備工事 | 19.4 | 80.6 | 100.0 |
リニューアル工事 | 36.2 | 63.8 | 100.0 | |
土木工事 | ― | ― | ― | |
プラント工事 | ― | ― | ― | |
ビルケア工事 | 51.6 | 48.4 | 100.0 | |
当事業年度 (自 平成26年9月1日 至 平成27年8月31日) | 建築設備工事 | 37.1 | 62.9 | 100.0 |
リニューアル工事 | 52.7 | 47.3 | 100.0 | |
土木工事 | 100.0 | ― | 100.0 | |
プラント工事 | ― | ― | ― | |
ビルケア工事 | 51.0 | 49.0 | 100.0 |
(注) 百分比は請負金額比であります。
期別 | 区分 | 官公庁(千円) | 民間(千円) | 計(千円) |
前事業年度 (自 平成25年9月1日 至 平成26年8月31日) | 建築設備工事 | 685,015 | 3,304,495 | 3,989,510 |
リニューアル工事 | 850,895 | 1,460,755 | 2,311,650 | |
土木工事 | ― | 4,246 | 4,246 | |
プラント工事 | ― | ― | ― | |
ビルケア工事 | 143,190 | 200,430 | 343,620 | |
合計 | 1,679,100 | 4,969,927 | 6,649,027 | |
当事業年度 (自 平成26年9月1日 至 平成27年8月31日) | 建築設備工事 | 236,310 | 3,327,362 | 3,563,672 |
リニューアル工事 | 529,462 | 2,533,487 | 3,062,950 | |
土木工事 | ― | 36,260 | 36,260 | |
プラント工事 | ― | ― | ― | |
ビルケア工事 | 136,855 | 197,259 | 334,114 | |
合計 | 902,628 | 6,094,369 | 6,996,997 |
(注) 完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。
前事業年度 請負金額2億円以上の主なものは、次のとおりであります。
受注先 | 工事名 |
古河市 | 古河市学校給食センター新築工事 |
日立土木(株) | 愛正会記念病院茨城福祉医療センター新築工事 |
昭和建設(株) | 極楽湯水戸店新築工事 |
国立大学法人茨城大学 | 茨城大学(文京2)図書館改修機械設備工事 |
(株)イチケン | アパホテル東日本橋駅前新築工事 |
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当事業年度 請負金額1億円以上の主なものは、次のとおりであります。
受注先 | 工事名 |
東京都 | 都立産業貿易センター台東館(25)改修給水衛生設備工事 |
戸田建設(株) | 城里町庁舎建築設備工事 |
取手市 | ウェルネスプラザ新築工事 |
東京都 | 都立足立高等学校(24)改修及び改築冷暖房設備工事 |
コスモ綜合建設(株) | 高須病院複合型サービス施設及び増改修工事 |
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区分 | 官公庁(千円) | 民間(千円) | 計(千円) |
建築設備工事 | 183,479 | 3,815,313 | 3,998,792 |
リニューアル工事 | 238,633 | 667,599 | 906,232 |
土木工事 | ― | ― | ― |
プラント工事 | ― | ― | ― |
ビルケア工事 | 80,612 | 115,077 | 195,690 |
合計 | 502,724 | 4,597,989 | 5,100,714 |
(注) 手持工事高のうち請負金額4億円以上の主なものは、次のとおりであります。
受注先 | 工事名 | 完成予定年月 |
常総開発工業(株) | 半谷・冨田工業団地配水場工事建築設備工事 | 平成28年3月 |
戸田建設(株) | 筑波記念病院中央棟増築工事 | 平成28年6月 |
(株)秋山工務店 | 三菱日立パワーシステムズ(株)本館棟新築設備工事 | 平成28年3月 |
日本郵便(株) | 水戸中央郵便局空調設備模様替工事 | 平成27年12月 |
大和ハウス工業(株) | 大久保病院増築・改修工事 | 平成28年9月 |
その他事業における売上高の状況
区分 | 前事業年度 (自 平成25年9月1日 至 平成26年8月31日) | 当事業年度 (自 平成26年9月1日 至 平成27年8月31日) |
金額(千円) | 金額(千円) | |
不動産賃貸収入 | 38,865 | 45,710 |
合計 | 38,865 | 45,710 |
当社は、「顧客の満足と信頼を得る」ため、法令規則遵守と顧客の要求事項を満たすことの重要性を最優先とし、低価格で高品質な施工と、親身なアフターサービスにより真のオンリーワン企業を目指してまいります。
競争が激化している事業環境の中、工事利益率及び営業利益率の向上に取り組んでまいります。
景気の先行きは依然として不透明であり、当社関連の建設業界は引き続き厳しい受注競争が続くものと予想されます。このような環境の中、当社は受注及び安定した収益の確保を図ることが重要な課題であると認識しており、次の諸施策を実施してまいります。
(1) 受注時の採算性判断の強化及び貸倒リスクの軽減の徹底に注力してまいります。
(2)「リニューアル・メンテナンス」分野の強化に注力し、安定的な利益確保のできる経営の構築を図ってまいります。
(3) 施工時の原価管理及び施工管理の徹底に注力してまいります。
(4) コスト構造の見通しにより原価の低減を図ってまいります。
(5) 有利子負債の削減に取り組み、財務体質の強化を図ってまいります。
(6) 経費については、費用対効果を都度検討見直しを行い、その削減に努めてまいります。
(7) 内部統制の整備・運用の充実及びリスク管理体制の強化を図ってまいります。
(8) キャッシュ・フローを重視した経営を行ってまいります。
(9) 品質マネジメントシステムISO9001を実践活用してまいります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、主として以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
工事代金受領以前に取引先が倒産に陥った場合には、売掛債権の回収に支障をきたし、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
協力会社が倒産し、工事の進捗に支障をきたす場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
顧客との間の工事請負契約において、竣工後の一定期間、瑕疵担保責任を負っております。これに伴って発生する補修費用について、過去の実績に基づき完成工事補償引当金を計上しておりますが、当該補修費用が当該引当金を上回って発生した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
資機材が急激に高騰し請負金額に反映させることが困難な揚合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
人的・物的事故あるいは災害の発生や竣工後のクレーム等により損害賠償請求を受ける可能性があります。そうした不測の事態に備え保険に加入しておりますが、補填しきれない場合には、その賠償額が当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
営業活動のため、不動産等の資産を保有しておりますが、時価の変動により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
災害・事故等による影響を最小限にとどめるために万全な対策をとっておりますが、それらによる影響を完全に防止・軽減できる保証はありません。大規模な地震、その他事業の継続に支障をきたす災害・事故、感染症等の影響が生じた場合は、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
該当事項はありません。
当社の研究開発は現実的、具体的問題の解決と社会的ニーズへの対応を目的とした実用面に主眼を置き、その目的を達成するために、技術開発チームを中心に必要課題の研究開発を行っております。なお、当事業年度においては、特記すべき事項はありません。
現金預金が2億83百万円減少したものの、売上債権が5億35百万円増加しました。その結果、流動資産は前事業年度末比6.1%増加の36億36百万円(前事業年度末 34億26百万円)となりました。
太陽光発電事業の初期投資として、土地が62百万円、設備が2億63百万円(建設仮勘定)増加しました。その結果、固定資産は前事業年度末比12.9%増加の31億75百万円(前事業年度末 28億11百万円)となりました。
短期の有利子負債が1億23百万円減少したものの、仕入債務が87百万円、未成工事受入金が2億44百万円それぞれ増加しました。その結果、流動負債は前事業年度末比9.6%増加の35億79百万円(前事業年度末 32億66百万円)となりました。
長期の有利子負債が45百万円減少しました。その結果、固定負債は前事業年度末比11.0%減少の3億75百万円(前事業年度末 4億21百万円)となりました。
自己株式を87百万円取得したものの、当期純利益の計上等により利益剰余金が3億77百万円増加しました。その結果、純資産は前事業年度末比12.0%増加の28億56百万円(前事業年度末 25億49百万円)となりました。
売上高は、受注工事高の増加(前事業年度比23.5%増加)などから、前事業年度比5.3%増加の70億42百万円(前事業年度 66億87百万円)となりました。
売上総利益は、工事利益率が向上したことなどから、前事業年度比39.5%増加の11億円(前事業年度 7億88百万円)となりました。
営業利益は、売上総利益が増加したことから、前事業年度比68.4%増加の6億75百万円(前事業年度 4億円)となりました。
経常利益は、営業利益が増加したことなどから、前事業年度比58.4%増加の6億75百万円(前事業年度 4億26百万円)となりました。
当期純利益は、経常利益が増加したことなどから、前事業年度比67.7%増加の4億19百万円(前事業年度 2億49百万円)となりました。
キャッシュ・フローの分析につきましては、「1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」のとおりでありますが、指標のトレンドを示しますと下記のとおりであります。
| 平成23年 | 平成24年 | 平成25年 | 平成26年 | 平成27年 |
自己資本比率 (%) | 35.4 | 36.0 | 38.0 | 40.9 | 41.9 |
時価ベースの自己資本比率 (%) | 18.0 | 19.1 | 17.4 | 26.9 | 29.4 |
キャッシュ・フロー対有利子負債比率 (年) | ― | 6.7 | 11.2 | 4.9 | 4.3 |
インタレスト・カバレッジ・レシオ (倍) | ― | 6.2 | 4.7 | 9.6 | 12.0 |
(注) 自己資本比率 :自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式数控除後)により算出しております。
※キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。
※有利子負債は、貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いにつきましては、キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
※計算の結果が、マイナスとなる場合は「-」で表示しております。