第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間における日本経済は、新型コロナウイルス感染症の分類が第5類に引き下げられたこと等により経済活動は正常化へと進みましたが、一方でロシアのウクライナ侵攻や為替等の影響による物価の上昇や中国経済への懸念などから、景気の下振れ感は高まりつつあり依然として先行き不透明な状況が続きました。

当社グループの主力事業が属する国内建設業界におきましては、民間設備投資が回復基調にある一方、技能労働者不足に加え建設資材等諸費用の価格上昇など、厳しい環境が続いております。

 

a.財政状態

当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,785百万円減少し26,330百万円となりました。また、負債合計は前連結会計年度末に比べ3,193百万円減少し9,477百万円となり、純資産合計は前連結会計年度末に比べ408百万円増加し16,852百万円となりました。

 

b.経営成績

当第2四半期連結累計期間における当社グループの連結売上高は11,633百万円(前年同四半期比14.2%の増加)、営業利益は734百万円(前年同四半期比137.3%の増加)、経常利益は831百万円(前年同四半期比88.9%の増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は555百万円(前年同四半期比82.8%の増加)となりました。

セグメントの業績は次のとおりであります。

なお、当第2四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。

① 建設事業

当社グループの主力事業である当事業におきましては、受注高は11,799百万円(前年同四半期比54.0%の増加)となりました。部門別では、産業設備工事が6,069百万円(前年同四半期比79.9%の増加)、ビル設備工事が3,386百万円(前年同四半期比52.4%の増加)、環境設備工事が2,342百万円(前年同四半期比13.4%の増加)となりました。

売上高は、工事の進捗等の影響により、5,350百万円(前年同四半期比18.3%の増加)となりました。部門別では、産業設備工事が2,277百万円(前年同四半期比0.2%の減少)、ビル設備工事が2,000百万円(前年同四半期比69.2%の増加)、環境設備工事が1,071百万円(前年同四半期比1.3%の増加)となりました。

なお、当事業は通常の営業形態として、第4四半期連結会計期間に完成する工事の割合が大きいため、第4四半期連結会計期間の売上高が他の四半期連結会計期間に比べて高くなる季節的変動があります。

② 機器販売及び情報システム事業

当事業におきましては、圧縮機などの産業用機器の販売及び情報システム関連の受注がともに堅調であったこと等により、売上高は2,954百万円(前年同四半期比5.4%の増加)となりました。

 

③ 機器のメンテナンス事業

当事業におきましては、機器の修理及び小工事の受注が堅調に推移したこと等により、売上高は3,195百万円(前年同四半期比13.3%の増加)となりました。

④ 電子部品製造事業

当事業におきましては、半導体の受託加工が減少したこと等により、売上高は800百万円(前年同四半期比2.4%の減少)となりました。

 

(注)上記売上高はセグメント間取引消去前の金額によっております。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ354百万円増加し8,376百万円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果獲得した資金は、前第2四半期連結累計期間に比べ226百万円増加し1,137百万円(前年同四半期比24.8%の増加)となりました。これは主に、売上債権の減少額3,784百万円(前年同四半期比12.9%の減少)、仕入債務の減少額3,196百万円(前年同四半期比23.4%の増加)、税金等調整前四半期純利益額831百万円(前年同四半期比88.9%の増加)を調整したこと等によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間において投資活動の結果使用した資金は、前第2四半期連結累計期間に比べ13百万円増加し652百万円(前年同四半期比2.2%の増加)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出が664百万円あったこと等によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間において財務活動の結果使用した資金は、前第2四半期連結累計期間に比べ126百万円減少し149百万円(前年同四半期比45.8%の減少)となりました。これは主に、配当金を219百万円支払ったこと等によるものです。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当社グループにおいては、当第2四半期連結累計期間における研究開発活動は特段行っておりませんので特記事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定、または、締結等はありません。