当第1四半期連結累計期間において、この四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動等、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更があったものは以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)重要事象等について
当社グループは、前連結会計年度において営業損失443,094千円を計上し、当第1四半期連結累計期間においては119,443千円の親会社株主に帰属する四半期純損失を計上いたしました。また、営業キャッシュ・フローにつきましては、マイナスの状況で、当社グループはこれら継続する当該状況を改善すべく事業再構築と企業価値の向上ならびに管理体制の強化に向けて取り組んでおりますが、当第1四半期連結累計期間において当該状況が改善するまでには至りませんでした。
当該状況が改善されない限り、当社グループが事業活動を継続するために必要な資金の調達が困難となり、債務超過に陥る可能性が潜在しているため、当社グループには継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。
四半期連結財務諸表提出会社である当社は、当該状況を解消、改善すべく、以下のとおり対応してまいります。
上記のような状況の下、現在の当社グループには足元の業績回復策と財務体質の改善が急務であると判断しており、社会的な課題と結び付いた取り組みを行うことで、社会貢献を実現しつつ、当社グループ全体の事業成長と財務体質の改善を実現していくことを目指しております。
具体的には足元の業績回復策として、祖業である建設事業に注力し当社グループの土台を固め、業績を安定・回復させるとともに成長が見込めない業種からの撤退や外部企業との契約の見直し等を行い、財務体質の改善を図って参ります。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウィズコロナの新たな段階に移行する中、社会活動の正常化が進み、緩やかに景気が回復に向かっております。その一方で、世界的なエネルギー・食料価格の高騰や欧米各国の金融引き締め等による世界的な景気後退懸念など、依然として我が国経済を取り巻く環境は厳しい状態であります。
建設業界におきましては、わずかに上昇傾向にあるものの、業界は依然として人材不足・価格高騰・技能者の高齢化などの課題を抱えており、今後も楽観視できない状況が続いていくことが予想されます。
こうした情勢下において、当社グループの売上高は40,194千円と前第1四半期連結累計期間と比べ2,090千円の増加(5.5%増)、営業損失は、103,404千円と前第1四半期連結累計期間と比べ9,030千円の損失の増加、経常損失は119,202千円と前第1四半期連結累計期間と比べ25,012千円の損失の増加、親会社株主に帰属する四半期純損失は、119,443千円と前第1四半期連結累計期間と比べ17,430千円の損失の増加となりました。セグメントの経営成績を示すと、次のとおりであります。
なお、報告セグメントの一つであった「オートモービル関連事業」は、当第1四半期連結会計期間中に㈱JPマテリアルの全株式を譲渡したことから、当第1四半期連結会計期間より除外しております。
Ⅰ 建設事業
当セグメントにおきましては、売上高は33,683千円となり、前第1四半期連結累計期間と比較して13,969千円の増加(70.9%増)、セグメント損失(営業損失)は18,511千円(前第1四半期連結累計期間はセグメント損失(営業損失)11,358千円でした。)となりました。
当該業績に至った主な要因としては、前連結会計年度の期中より、収益認識基準の変更をおこなったことが主な要因であります。
Ⅱ コスメ衛生関連事業
当セグメントにおきましては、売上高は6,510千円となり、前第1四半期連結累計期間と比較して375千円の増加(6.1%増)。セグメント損失(営業損失)は4,290千円(前第1四半期連結累計期間はセグメント損失(営業損失)65千円でした。)となりました。
当該業績に至った主な要因は、商品認知・売り上げの向上をねらった、広告宣伝活動を継続したことが主な要因です。
Ⅲ その他の事業
その他の事業には報告セグメントに含まれない事業を含んでおります。当セグメントにおきましては、売上高はありませんでした(前第1四半期連結累計期間において当該事業の売上高はありませんでした。)。セグメント損失(営業損失)は4,492千円(前第1四半期連結累計期間はセグメント損失(営業損失)323千円でした。)となりました。
当該損失の増加は、前年4月27日に設立した、株式会社のら猫バンク(以下「㈱のら猫バンク」という)の運営に伴う販売管理費計上によるものです。なお、㈱のら猫バンクは本年6月2日の取締役会により本年8月での清算を決議しており、現在手続き中でございます。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第1四半期連結会計期間末の総資産は401,034千円となり、前連結会計年度末と比較して22,701千円の減少(5.4%減)となりました。
流動資産は375,739千円となり、前連結会計年度末と比較して11,949千円の減少(3.1%減)となりました。この主な要因は、仮払金の減少93,824千円などによるものです。
固定資産は25,294千円となり、前連結会計年度末と比較して10,752千円の減少(29.8%減)となりました。この主な要因は、事務所移転に伴う旧事務所の建物構築物除却および、㈱のら猫バンク施設閉鎖に伴うソフトウエアの除却などによるものです。
(負債)
流動負債は88,950千円となり、前連結会計年度末と比較して47,454千円の減少(34.8%減)となりました。この主な要因は、未払法人税等60,043千円の減少などによるものです。
固定負債は29,414千円となり、前連結会計年度末と比較して210千円の減少(0.7%減)となりました。特筆すべき増減はありません。
(純資産)
純資産は282,669千円となり、前連結会計年度末と比較して24,963千円の増加(9.7%増)となりました。この主な要因は、新株予約権行使に伴う資本金増加66,281千円および資本準備金増加66,281千円、四半期純損失119,443千円などによるものです。
当社は、2023年6月2日開催の取締役会において、当社の連結子会社である㈱JPマテリアルの全株式を同社代表取締役 茂 貴垣氏に譲渡することを決議を行い、同日付けで株式譲渡契約を締結しました。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載のとおりであります。