第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、この四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動等、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

重要事象等について

 当社グループは、前連結会計年度において親会社株主に帰属する当期純損失439,988千円を計上しました。また、2022年3月期まで継続的に親会社株主に帰属する当期純損失を計上しており、且つ、当第3四半期連結累計期間においても379,053千円の親会社株主に帰属する四半期純損失を計上いたしました。当社グループはこれら当該状況を改善、解消し一刻も早く継続して営業黒字を計上するため、2023年6月に経営陣を刷新した現体制の元、引き続き事業の再構築と企業価値の向上並びに管理体制の強化に向けて取り組んでおりますが、当第3四半期連結会計期間において、当該状況が改善するまでにいたっておりません。

 当該状況が改善されない限り、当社グループが事業活動を継続するために必要な資金の調達が困難となり、債務超過に陥る可能性が潜在しているため、当社グループには継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。

 四半期連結財務諸表提出会社である当社は、当該状況を解消すべく、継続して収益体質及び営業キャッシュ・フローの改善をするため、以下のような対応策を講じてまいります。

 2023年6月に前経営陣から引き継いだ事業を再構築し、これまでに蓄積されていた課題等の解決、整理に引き続き取り組んでいきます。同時に祖業である建設事業をはじめ事業譲受により取得したアクア事業等を収益の柱として当社グループの土台を固めてまいります。また、コングロマリット企業として当社グループの柱となる事業を更に構築していくため、新規事業につきましても積極的に検討し取り組んで参ります。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

  文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の回復傾向など、緩やかな回復基調が続いています。

しかしながら、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響やロシア・ウクライナ情勢の長期化など、依然として不確実性の高い状況が続いております。

 建設業界におきましては、経済活動の正常化が進む中、一定の需要は見込まれるものの、資材高騰、人手不足が大きな問題となっており、早急な改善・解決が求められています。

 こうした情勢下において、売上高は584,575千円と前第3四半期連結累計期間と比べ490,063千円の増加518.5)、営業損失は356,128千円(前第3四半期連結累計期間は営業損失310,554千円)、経常損失は380,911千円(前第3四半期連結累計期間は経常損失299,243千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は379,053千円(前第3四半期連結累計期間は親会社株主に帰属する四半期純損失333,105千円)となりました。

 セグメントの経営成績を示すと、次のとおりであります。

Ⅰ 建設事業

 当セグメントにおきましては、売上高は442,414千円となり、前第3四半期連結累計期間と比較して410,093千円の増加1,268.8)、セグメント損失(営業損失)は69,871千円となり、前第3四半期連結累計期間と比較して28,237千円の損失の増加となりました。

 当該業績に至った主な要因は、これまで主要な取引先であった邦徳建設から第2四半期以降の新規受注を停止したものの、新規取引先から受注を獲得したことで売上は増加しましたが事業規模拡大により販管費が増加したこと等によるものであります。

Ⅱ コスメ衛生関連事業

 当セグメントにおきましては、売上高は10,398千円となり、前第3四半期連結累計期間と比較して12,519千円の減少(54.6%減)、セグメント損失(営業損失)は6,107千円となり、前第3四半期連結累計期間と比較して1,260千円の損失の減少となりました。

 当該業績に至った主な要因は、コロナ禍の収束に伴い受注が減少し売上が低下したこと及び商品保管倉庫の移転並びに広告費の削減等で販管費並びに広告費等が減少したこと等によるものであります。

Ⅲ その他の事業

 その他の事業には報告セグメントに含まれない事業を含んでおります。当セグメントにおきましては、売上高は131,763千円となり(前第3四半期連結累計期間において当該事業の売上高はありませんでした。)。セグメント利益は46,427千円となり、前第3四半期連結累計期間と比較して53,122千円の増加となりました。

 当該業績に至った主な要因は、事業譲受により取得した、アクア事業の売上が加わったこと及び新規事業に係わる単発の案件が発生したこと等によるものであります。

 

(2)財政状態の分析

 当第3四半期連結会計期間末の総資産は1,439,819千円となり、前連結会計年度末と比較して1,016,083千円の増加(239.8%増)となりました。

(資産)

 流動資産は935,136千円となり、前連結会計年度末と比較して547,447千円の増加(141.2%増)となりました。この主な要因は、建設事業の売上増に伴う完成工事未収入金289,392千円の増加の一方でアクア事業の開始による売掛金・商品在庫の増加等によるものです。

 固定資産は504,682千円となり、前連結会計年度末と比較して468,636千円の増加(1,300.1%増)となりました。この主な要因は、事業譲受によるのれん403,059千円の増加及び事務所移転による建物及び建築物20,738千円の増加、差入保証金47,883千円の増加等によるものであります。

(負債)

 流動負債は1,183,023千円となり、前連結会計年度末と比較して1,046,619千円の増加(767.3%増)となりました。この主な要因は、新規事業を行うための資金調達および当社グループの運転資金調達のための短期借入金910,000千円の増加等によるものであります。

 固定負債は35,996千円となり、前連結会計年度末と比較して6,371千円の増加(21.5%増)となりました。特筆すべき増減はありません。

(純資産)

 純資産は220,798千円となり、前連結会計年度末と比較して36,907千円の減少(14.3%減)となりました。この主な要因は、新株予約権行使に伴う資本金及び資本準備金の増加332,290千円及び親会社株主に帰属する四半期純損失379,053千円等によるものであります。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。