文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてコムシスグループが判断したものであります。
コムシスグループは創立以来、社会・経済活動を根底から支え、次世代へと発展させていく様々なインフラ建設に取り組んでまいりました。
具体的には、時代のニーズに合わせて、パートナーともビジネス連携を図り、情報通信インフラ建設をはじめ都市環境整備やICT関連工事、太陽光発電等の再生エネルギー事業に至るまで積極的な事業拡大を続けてきております。
今後の市場環境は大きく変わってまいりますが、当社グループは、中長期的な展望に立ち、生産性の向上やコスト競争力の強化によって、厳しい競争環境に打ち勝つ「構造改革」の取り組みを継続していく考えであります。その上で、社会の基盤となる重要な公共インフラを先進の技術で構築し、経済の成長や生活の豊かさの実現のみならず、防災事業などによる安心・安全で持続可能な社会づくりに貢献してまいります。
コムシスグループは、平成26年に10年後におけるビジネス環境を見据えた経営と各事業の目指すべき指標を策定いたしました。
① 売上高4,000億円以上
② 営業利益300億円以上
③ 非キャリア系事業(社会システム、ITソリューション)の売上高比率の向上
上記指標の達成に向け、これまで培ってきた通信系インフラ建設に加え、社会生活を支える多様なインフラ建設により、これまで以上の社会貢献と企業価値の向上を目指します。
コムシスグループを取り巻く環境は、情報通信分野におきましては、スマートフォンやタブレット端末の多様化・高機能化に向けた技術革新等、サービス内容やマーケット状況の変化に伴う需要喚起はあるものの、通信事業者の投資構造につきましては、インフラ整備からコンテンツ等のサービスへ転換したことによる設備投資の減少が見込まれるなど、厳しい経営環境が想定されます。
一方、公共・民間分野におきましては、ICTを活用したIoTや東日本大震災の本格復興、国土強靭化施策、再生可能エネルギー事業、東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた社会インフラ投資の増加が期待されております。
このような状況のもと、コムシスグループといたしましては、中長期ビジョン実現に向けて、構造改革への取り組みや、民需系事業の拡大及びM&A等のトップライン拡大に努めてまいりました。更に、成長を加速させ中長期ビジョンの早期実現のため、成長戦略として「コムシスビジョン2020」を新たに策定し推進を図っており、具体的には以下を主要施策として取り組んでまいります。
<主要施策>
① 事業カンパニー制による売上・利益の拡大
② 新たな再生可能エネルギー事業の推進
③ ワークスタイルイノベーションを含む生産性の向上
④ M&A戦略の継続
有価証券報告書に記載した事業の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてコムシスグループが判断したものであります。
(1) 特定取引先への依存に伴うリスク
コムシスグループの主たる事業はNTTグループ各社を主要取引先とした電気通信設備工事事業でありますが、その依存度が50%程度あるため、NTTグループ各社の設備投資の規模や構造等の動向により、コムシスグループの業績に影響を及ぼすリスクを有しております。
(2) 安全品質に関するリスク
コムシスグループは「安全・品質と信頼の確保」を最優先に、人身事故はもとより設備事故を含めた「事故の撲滅」を目標に、協力会社を含めた社員研修等の実施により、工事の安全品質管理の徹底に取り組んでおります。しかしながら、万が一、事故を発生させた場合、各取引先からの信頼を失うとともに、一定期間指名停止等による受注機会の喪失や瑕疵担保責任及び製造物責任の履行等により、グループの業績に影響を及ぼすリスクを有しております。
また、コムシスグループは、個人情報を含む取引先から委託された情報等の管理については、統括事業会社のISO/IEC27001(情報セキュリティマネジメントシステム)やプライバシーマークの認証取得の実績を活かし、グループ全体として情報セキュリティ管理に万全を期しております。しかしながら、万が一、預かった情報の処理・保管等の再委託先による情報流出や外部からの不正アクセス等の犯罪行為による情報漏洩が発生した場合、各取引先に対する信頼を失うとともに、管理責任を問われる損害賠償責任の履行等により、グループの業績に影響を及ぼすリスクを有しております。
(3) 業績の季節変動に伴うリスク
コムシスグループの主たる事業である電気通信設備工事事業においては、受注及び売上の計上が第4四半期に偏重する傾向があるため、連結会計期間の上半期と下半期のグループ業績に著しい相違が生じるリスクを有しております。
(4) 保有資産に関するリスク
コムシスグループは、事業運営上の必要性から、不動産や有価証券等の資産や年金資産を保有しておりますが、時価の変動等により、グループの業績に影響を及ぼすリスクを有しております。
(5) 取引先の信用リスク
コムシスグループは、取引先に関して外部調査機関等の利用によるリアルタイムな与信管理を厳格に行うとともに、法務部門による契約書審査を行うなど、信用リスク回避に向けて万全の体制を構築しております。しかしながら、万が一、取引先の信用不安が発生した場合、当該取引先が顧客であれば工事代金の回収不能の発生、または、外注先であれば工事の施工遅延等により、グループの業績に影響を及ぼすリスクを有しております。
当連結会計年度におけるコムシスグループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府や日銀による各種政策の効果や、欧米を中心とした海外経済の回復を背景に、企業収益や雇用環境が改善するなど、景気は緩やかな回復基調が続いております。ただし依然として、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響等に留意する必要があります。
コムシスグループを取り巻く情報通信分野におきましては、通信事業者間のサービス競争が激化する中、コンテンツ等の付加価値サービスが拡大しております。それに伴い、急増する大容量のトラフィックに対応するためモバイルネットワークの高度化が進められています。また、公共・民間分野におきましては、政府や行政による国土強靭化施策、再生可能エネルギー政策、東京オリンピック・パラリンピック開催等による社会インフラ投資や、IoT、AI(人工知能)など新たなイノベーションを活用したICT投資の拡大が期待されております。
コムシスグループといたしましては、太陽光発電設備工事やバイオマス発電設備工事をはじめとした再生可能エネルギー事業や、スマート社会に向けた公共投資・ICT投資の増加に対応した新たな事業領域へのチャレンジ及びM&Aの実施等トップラインの拡大に取り組んでまいりました。また、成長事業分野への要員流動や、働き方改革の推進により施工効率の向上及び経費削減等の利益改善にも努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
当連結会計年度末の資産合計は、3,281億9千万円(前期比15.4%増)となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、964億2千万円(前期比18.4%増)となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、2,317億6千万円(前期比14.2%増)となりました。
当連結会計年度の経営成績は、受注高4,022億2千万円(前期比8.7%増)、売上高3,800億2千万円(前期比13.7%増)となりました。
また、損益については、経常利益307億円(前期比21.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益203億9千万円(前期比40.8%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
グループ別の受注高・売上高・セグメント利益[営業利益] (単位:百万円)
|
セグメントの名称 |
受注高 |
売上高 |
セグメント利益 |
|||
|
金 額 |
増減率 |
金 額 |
増減率 |
金 額 |
増減率 |
|
|
日本コムシスグループ |
262,661 |
7.0% |
245,302 |
14.8% |
20,621 |
12.6% |
|
サンワコムシスエンジニアリンググループ |
58,150 |
30.7% |
53,084 |
25.8% |
4,201 |
129.1% |
|
TOSYSグループ |
22,300 |
△2.4% |
23,195 |
3.0% |
1,390 |
12.9% |
|
つうけんグループ |
48,263 |
0.6% |
47,873 |
3.8% |
2,801 |
6.4% |
|
コムシス情報システムグループ |
9,258 |
10.9% |
8,976 |
5.4% |
940 |
23.7% |
(注) 「受注高」及び「売上高」は外部顧客への取引高を記載しております。なお、「セグメント利益」は当社及びセグメント間取引により生じた利益を含んでおります。
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ80億7千万円増加し、289億5千万円(前期比38.7%増)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益308億6千万円、減価償却費58億6千万円などの増加要因に対し、法人税等の支払額65億1千万円、未成工事支出金等の減少額47億1千万円などの減少要因を差し引いた結果、288億3千万円の収入(前連結会計年度は125億4千万円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出131億3千万円、無形固定資産の取得による支出10億2千万円などにより、138億9千万円の支出(前連結会計年度は99億4千万円の支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得による支出80億1千万円、配当金の支払額50億8千万円などにより、124億9千万円の支出(前連結会計年度は121億7千万円の支出)となりました。
コムシスグループが営んでいる事業の大部分を占める電気通信設備工事事業では生産実績を定義することが困難であり、また請負形態をとっているため販売実績という定義は実態にそぐいません。
よって「生産、受注及び販売の状況」については、当社の連結での受注、売上及び手持高の状況をセグメント別に記載しております。
|
セグメントの名称 |
前連結会計年度 (自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日) (百万円) |
当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) (百万円) |
増減率 |
|
日本コムシスグループ |
245,501 |
262,661 |
7.0 |
|
サンワコムシスエンジニアリンググループ |
44,502 |
58,150 |
30.7 |
|
TOSYSグループ |
22,841 |
22,300 |
△2.4 |
|
つうけんグループ |
47,960 |
48,263 |
0.6 |
|
コムシス情報システムグループ |
8,351 |
9,258 |
10.9 |
|
その他 |
1,040 |
1,593 |
53.2 |
|
合 計 |
370,198 |
402,229 |
8.7 |
(注) 1 受注実績は外部顧客への取引高を記載しております。
2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
3 当連結会計年度における「その他」セグメントにおいて、受注実績に著しい変動がありました。これは、連結子会社間において、人材派遣事業の集約があったことによるものであります。
|
セグメントの名称 |
前連結会計年度 (自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日) (百万円) |
当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) (百万円) |
増減率 |
|
日本コムシスグループ |
213,754 |
245,302 |
14.8 |
|
サンワコムシスエンジニアリンググループ |
42,209 |
53,084 |
25.8 |
|
TOSYSグループ |
22,527 |
23,195 |
3.0 |
|
つうけんグループ |
46,116 |
47,873 |
3.8 |
|
コムシス情報システムグループ |
8,515 |
8,976 |
5.4 |
|
その他 |
1,040 |
1,593 |
53.2 |
|
合 計 |
334,163 |
380,024 |
13.7 |
(注) 1 売上実績は外部顧客への取引高を記載しております。
2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
3 主な相手先別の売上及びその割合は次のとおりであります。
|
相手先 |
前連結会計年度 (自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日) |
当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) |
||
|
金額(百万円) |
割合(%) |
金額(百万円) |
割合(%) |
|
|
NTTグループ |
184,509 |
55.2 |
185,937 |
48.9 |
(注) 1 NTTグループは、東日本電信電話株式会社、西日本電信電話株式会社、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社、株式会社NTTドコモ等であります。
2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
4 当連結会計年度における「その他」セグメントにおいて、売上実績に著しい変動がありました。これは、連結子会社間において、人材派遣事業の集約があったことによるものであります。
|
セグメントの名称 |
前連結会計年度 (自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日) (百万円) |
当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) (百万円) |
増減率 |
|
日本コムシスグループ |
109,520 |
126,879 |
15.9 |
|
サンワコムシスエンジニアリンググループ |
12,936 |
18,003 |
39.2 |
|
TOSYSグループ |
6,594 |
5,700 |
△13.6 |
|
つうけんグループ |
6,809 |
7,200 |
5.7 |
|
コムシス情報システムグループ |
1,494 |
1,777 |
18.9 |
|
その他 |
― |
― |
― |
|
合 計 |
137,356 |
159,561 |
16.2 |
(注) 1 手持高は外部顧客への取引高を記載しております。
2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてコムシスグループが判断したものであります。
コムシスグループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積り及び判断は合理的な基準に基づき実施しておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらの見積りとは異なる場合があります。なお、詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
1) 財政状態
(資産の部)
当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ193億4千万円増加し、1,865億1千万円となりました。これは現金預金が81億8千万円増加したことなどによるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ244億7千万円増加し、1,416億7千万円となりました。これは有形固定資産が157億7千万円、無形固定資産が53億9千万円、投資その他の資産が33億円増加したことなどによるものであります。
この結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べ438億2千万円増加し、3,281億9千万円となりました。
(負債の部)
当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ115億4千万円増加し、828億3千万円となりました。これは未払法人税等が57億2千万円、支払手形・工事未払金等が41億7千万円増加したことなどによるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ34億5千万円増加し、135億8千万円となりました。これは退職給付に係る負債が29億円、繰延税金負債が4億1千万円増加したことなどによるものであります。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べ150億円増加し、964億2千万円となりました。
(純資産の部)
当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ288億2千万円増加し、2,317億6千万円となりました。これは当期純利益の計上などにより利益剰余金が151億3千万円、連結子会社取得における株式交換等により資本剰余金が83億5千万円増加したことなどによるものであります。
この結果、自己資本比率は70.1%(前連結会計年度末は70.9%)となりました。
(売上高)
新たな事業領域へのチャレンジ及びM&Aの実施等トップラインの拡大により、当連結会計年度の売上高は3,800億2千万円となり、前連結会計年度に比べ458億円6千万円の増収となりました。
(営業利益)
成長分野への要員流動や、働き方改革の推進により施工効率の向上及び経費削減等の利益改善に努め、当連結会計年度の営業利益は303億4千万円となり、前連結会計年度に比べ53億円1千万円の増益となりました。
(経常利益)
当連結会計年度の営業外収益は6億4千万円となりました。これは受取配当金2億2千万円などによるものであります。また、営業外費用は2億8千万円となりました。これは、貸倒引当金繰入額1億1千万円などによるものであります。この結果、当連結会計年度の経常利益は307億円となり、前連結会計年度に比べ53億6千万円の増益となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の特別利益は9億7千万円となりました。これは貸倒引当金戻入額9億2千万円などによるものであります。また、特別損失は8億1千万円となりました。これは、減損損失4億9千万円などによるものであります。この結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は203億9千万円となり、前連結会計年度に比べ59億円の増益となりました。
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
コムシスグループの経営に影響を与える大きな要因としては、取引先への依存、施工における事故、個人情報の流出、保有資産の時価変動、取引先の信用不安等があります。
コムシスグループの主たる事業におけるNTTグループ各社への依存度が50%程度あるため、NTTグループ各社の設備投資の減少がコムシスグループの経営成績に対し重要な影響を与えると認識しております。こうした中、新たな事業領域へのチャレンジや成長事業(ITソリューション事業、社会システム関連事業)の拡大に取り組んでおります。
万が一、事故を発生させた場合、各取引先からの信頼を失うとともに、一定期間指名停止等による受注機会の喪失や瑕疵担保責任及び製造物責任の履行等により、コムシスグループの経営成績に対し重要な影響を与えると認識しております。コムシスグループは「安全・品質と信頼の確保」を最優先に、人身事故はもとより設備事故を含めた「事故の撲滅」を目標に、協力会社を含めた社員研修等の実施により、工事の安全品質管理の徹底に取り組んでおります。
万が一、預かった情報の処理・保管等の再委託先による情報流出や外部からの不正アクセス等の犯罪行為による情報漏洩が発生した場合、各取引先に対する信頼を失うとともに、管理責任を問われる損害賠償責任の履行等により、コムシスグループの経営成績に対し重要な影響を与えると認識しております。個人情報を含む取引先から委託された情報等の管理については、統括事業会社のISO/IEC27001(情報セキュリティマネジメントシステム)やプライバシーマークの認証取得の実績を活かし、グループ全体として情報セキュリティ管理に万全を期しております。
コムシスグループが事業運営上の必要性から保有している不動産や有価証券等の資産や年金資産が、時価の変動等によりコムシスグループの経営成績に対し重要な影響を与えると認識しております。こうした中、事業運営上不要となった不動産及び有価証券等の売却、専門家もメンバーに加え定期的に開催している資産運用委員会における年金資産のリスクを分散する運用方針の決定等、時価変動の影響抑制に取り組んでおります。
万が一、取引先の信用不安が発生した場合、当該取引先が顧客であれば工事代金の回収不能の発生、または、外注先であれば工事の施工遅延等により、コムシスグループの経営成績に対し重要な影響を与えると認識しております。コムシスグループは、取引先に関して外部調査機関等の利用によるリアルタイムな与信管理を厳格に行うとともに、法務部門による契約書審査を行うなど、信用リスク回避に向けて万全の体制を構築しております。
(資金需要)
コムシスグループの資金需要は、営業活動については、生産に必要な運転資金(材料・外注費及び人件費等)、従業員給与等の販売費及び一般管理費が主な内容であります。投資活動については、事業伸長・生産性向上及び新規事業立上げを目的とした設備投資が主な内容であります。
(財政政策)
コムシスグループでは、有利子負債を圧縮し、連結ベースでの資金管理の強化を図るため、キャッシュマネジメントシステム(CMS)を導入しております。
「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 目標とする経営指標」につきまして、平成29年度の達成・進捗状況は次のとおりであります。
当連結会計年度における売上高つきましては、豊富な手持高を背景に3,800億2千万円(前期比13.7%増)となり、成長事業(ITソリューション事業、社会システム関連事業)の拡大戦略から4,000億円到達を目指します。
また、営業利益につきましては、構造改革による生産性向上等により303億4千万円(前期比21.2%増)となり、目標であった300億円を達成いたしました。平成31年3月期は更なる増益を計画し、320億円到達を目指します。
日本コムシスグループは、通信事業者の設備投資の減少があったものの、国土強靭化施策やインフラの老朽化対策などの公共事業及び太陽光発電設備工事をはじめとする再生可能エネルギー事業への取り組み及びM&Aによる子会社化(株式会社カンドー)等のトップライン拡大に取り組んでまいりました。
この結果、受注高2,626億6千万円(前期比7.0%増)、売上高2,453億円(前期比14.8%増)となり、営業利益も、構造改革や働き方改革の推進による生産性向上等により206億2千万円(前期比12.6%増)となりました。
セグメント資産は、株式会社カンドーの株式を取得し、同社を連結の範囲に含めたことなどにより、2,410億7千万円(前期比14.8%増)となりました。
サンワコムシスエンジニアリンググループは、NCC事業ではトップシェアの継続維持、社会システム事業では強みである電気設備工事の分野で新規案件開拓等に積極的に取り組んでまいりました。
この結果、受注高581億5千万円(前期比30.7%増)、売上高530億8千万円(前期比25.8%増)となり、営業利益も、継続的な経費削減施策、現場マネジメントの強化等により42億円(前期比129.1%増)となりました。
セグメント資産は、受取手形・完成工事未収入金等が増加したことなどにより、322億3千万円(前期比9.0%増)となりました。
TOSYSグループは、通信事業者による設備投資の減少や公共投資が首都圏に集中するなど厳しい状況の中「攻めの営業」等に取り組み、受注高及び売上高の拡大に努めてまいりました。
この結果、受注高は223億円(前期比2.4%減)となったものの、売上高は工事完成の早期化等により231億9千万円(前期比3.0%増)となり、営業利益も、グループ一体的事業運営の推進や改善施策の取り組みにより13億9千万円(前期比12.9%増)となりました。
セグメント資産は、土地が増加したことなどにより、228億6千万円(前期比4.5%増)となりました。
つうけんグループは、お客様への積極的な提案営業を推進するとともに、業務集約をはじめとしたグループ一体的事業運営など各種施策に取り組んでまいりました。
この結果、グループ会社が新規受注を獲得したこと等により受注高482億6千万円(前期比0.6%増)、売上高478億7千万円(前期比3.8%増)となり、営業利益も、「筋肉質な経営基盤の構築」を目指したグループ全体の経費削減により28億円(前期比6.4%増)となりました。
セグメント資産は、機械、運搬具及び工具器具備品が増加したことなどにより、383億4千万円(前期比2.1%増)となりました。
コムシス情報システムグループは、通信事業分野のシェアを維持しつつ、官公庁系や金融系の新たな事業分野への進出に取り組んでまいりました。
この結果、受注高92億5千万円(前期比10.9%増)、売上高89億7千万円(前期比5.4%増)となり、営業利益も、継続的に進めているプロジェクトマネジメント等により9億4千万円(前期比23.7%増)となりました。
セグメント資産は、現金預金が増加したことなどにより、66億9千万円(前期比10.5%増)となりました。
当社は、日本コムシス株式会社等統括事業会社から経営管理料として10億7千万円、配当金として67億9千万円を収受いたしました。この結果、営業収益78億6千万円(前期比21.1%減)、営業利益67億8千万円(前期比24.5%減)及び当期純利益67億5千万円(前期比24.3%減)となりました。
平成30年5月8日開催された取締役会において、当社は、(Ⅰ)当社を株式交換完全親会社、NDS株式会社を株式交換完全子会社とする株式交換、(Ⅱ)当社を株式交換完全親会社、株式会社SYSKENを株式交換完全子会社とする株式交換、(Ⅲ)当社を株式交換完全親会社、北陸電話工事株式会社を株式交換完全子会社とする株式交換を実施することを各々決議するとともに、同日付で各々株式交換契約を締結しました。
なお、詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(重要な後発事象)」に記載しております。
日本コムシスグループは、新規事業分野に係る技術開発と、施工効率及び安全・品質の向上に関する各事業の技術支援活動に取り組んでおり、当連結会計年度の研究開発費の金額は、1億6千万円であります。
TOSYSグループは、新製品の試作品の設計・制作及び実験に取り組んでおり、当連結会計年度の研究開発費の金額は、2千万円であります。
当連結会計年度におけるコムシスグループが支出した研究開発費の総額は1億9千万円であります。