第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。

(1)財政状態及び経営成績の状況

 ①経営成績

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、回復基調が持続していますが、米中貿易摩擦などにより依然として先行き不透明な状況が続いています。一方、個人消費については、自然災害の影響による減少から緩やかに持ち直しております。

 このような状況の中、当社グループは既存事業の収益力強化を図りつつ、成長分野へ経営資源の再配分を進めることにより、堅固な事業基盤を確保すべく、SIS’88 Pte Ltd、中糧糖業遼寧有限公司に投資を行いました。

 

(砂糖事業)

 海外粗糖相場は、期初は12セント前半でスタートしたのち世界的な需給緩和観測の拡大を受けて軟調に推移し、一時10セント台まで下落しました。5月後半に一時12セント台後半まで回復したものの、ブラジルの順調な生産状況や在庫率上昇を受け9月後半には約10年ぶりの安値圏となる9セント台に突入しました。その後、投機資金の流入から一時14セントを突破しましたが、期末にかけて下落基調が強まり12セント前半で当第3四半期末を迎えました。

 生産、販売面では、家庭用は需要期である年末の販売数量が減少したものの業務用の荷動きは好調に推移し、当期の売上高は概ね計画通りとなりましたが、燃料費や物流費の上昇、安定操業のための設備更新による減価償却費等の製造固定費の上昇、また海外粗糖相場が低位で推移したため、原料在庫が比較高値となったことにより、減益となりました。

 連結子会社では、北海道糖業㈱において海外粗糖相場下落を要因とする販売単価の下落や物流費の上昇、更に北海道胆振東部地震の影響もあったことに加え、生和糖業㈱においては天候不順の影響でサトウキビが歴史的低糖度であったことから、減益となりました。一方、10月のSIS’88 Pte Ltdの連結子会社化を始めとした新たな成長領域確保の為の投資に伴う関連費用が発生しました。

 以上の結果、砂糖事業全体では、売上高62,155百万円(前年同期比3.3%減)、営業利益1,801百万円(前年同期比57.1%減)となりました。

 

期中の砂糖市況

 国内市中相場(日本経済新聞掲載、東京上白大袋1kg当たり)

  始値189円~190円  高値189円~190円  安値187円~188円  終値187円~188円

 海外粗糖相場(ニューヨーク砂糖当限、1ポンド当たり)

  始値 12.33セント 高値 14.24セント 安値 9.83セント 終値 12.03セント

 

(フードサイエンス事業)

 フードサイエンス事業は、パラチノース、パラチニットの販売は好調に推移し、売上高・営業利益とも前年同期を上回りました。

 連結子会社では、ニュートリー㈱は前期に譲り受けた事業の一部商品が販売不調であったこと、営業体制強化のための人件費等の増加により減収減益となりました。また、㈱タイショーテクノスは増収ではあったものの、三井製糖からの生産集約に伴う新工場建設等の一時費用が発生したため減益となりました。

 以上の結果、フードサイエンス事業全体では、売上高14,992百万円(前年同期比0.4%減)、営業利益563百万円(前年同期比40.9%減)となりました。

 

(不動産事業)

 不動産事業につきましては、契約更新を迎えた物件の賃料収入減少がありましたが、岡山市で新規に物流倉庫の賃貸を開始したこと等により売上高・営業利益とも前年同期並となり、売上高1,402百万円(前年同期比0.0%増)、営業利益664百万円(前年同期比1.4%増)となりました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は78,550百万円(前年同期比2.7%減)、営業利益は3,030百万円(前年同期比47.8%減)となりました。

 

営業外損益においては、受取ロイヤリティー6,053百万円がありましたが、タイの関連会社では海外粗糖相場低迷に伴い業績が悪化し、更に沖縄、鹿児島では天候不順の影響を受けたことにより、経常利益は8,146百万円(前年同期比28.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5,031百万円(前年同期比30.3%減)となりました。

 

 ②財政状態

 当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末比4,970百万円増加し136,823百万円となりました。連結貸借対照表の主要項目ごとの主な増減要因等は次の通りであります。

ⅰ)流動資産

 流動資産は、前連結会計年度末比4,671百万円減少し55,359百万円となりました。これは主として、受取手形及び売掛金の増加1,848百万円、商品及び製品の増加604百万円、原材料及び貯蔵品の増加679百万円等があった一方で、現金及び預金の減少8,434百万円等があったことによるものであります。

ⅱ)固定資産

 固定資産は、前連結会計年度末比9,641百万円増加し81,464百万円となりました。これは主として、機械装置及び運搬具の増加1,672百万円、のれんの増加5,393百万円、投資有価証券の増加1,827百万円、リース投資資産の増加1,317百万円等があった一方で、建設仮勘定の減少1,145百万円等があったことによるものであります。

ⅲ)負債

 負債は、前連結会計年度末比1,978百万円増加し43,959百万円となりました。これは主として、支払手形及び買掛金の増加2,405百万円、借入金の増加3,335百万円等があった一方で、未払法人税等の減少2,436百万円等があったことによるものであります。

ⅳ)純資産

 純資産は、前連結会計年度末比2,992百万円増加し92,863百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する四半期純利益5,031百万円、剰余金の配当3,070百万円等があったことによるものであります。

 

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(3)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は834百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

(4)経営成績に重要な影響を与える要因

 当社グループは、主力の砂糖事業において、原料となる粗糖が相場商品であること、また製品価格も競争や市場環境等により変動する場合があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このような事業環境下、当社では適切な原料糖調達と適正販売価格帯の維持に努めてまいりました。

 

(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原料糖の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資や、経常的に発生するものではありませんが、事業買収に係る費用等によるものであります。

 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、社債及び金融機関からの長期借入を基本としております。

 なお、当第3四半期連結累計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は20,211百万円となっております。

 

(6)従業員数

 当第3四半期連結累計期間において、株式の取得に伴い、SIS’88 Pte Ltd及び同社連結子会社であるAsian Blending Pte Ltdを新たに連結子会社にしたことにより、従業員数が砂糖事業セグメントにおいて165名増加しております。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、新たに締結した経営上の重要な契約等はありません。