第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 ①経営成績

 当第3四半期連結累計期間における当社グループの経営成績は、昨年来行ってきた海外投資ののれん償却費用がありましたが、国内砂糖事業が堅調に推移したことにより、営業利益は前年同期を大きく上回りました。実態としての営業力を示すEBITDAは9,566百万円となり、引き続き安定的なキャッシュ創出力を維持しております。

 

(砂糖事業)

 海外粗糖相場につきまして、期初は12セント台でスタートした後、潤沢な在庫状況から上値の重い展開が続き、9月半ばには、約1年ぶりとなる10セント台まで下落しました。その後、次年度の主要生産国の減産見通しが相次ぎ、相場は上昇基調に転じ、当第3四半期末を13セント台で迎えました。

 販売面では、業務用の出荷は好調に推移しましたが、家庭用は需要期である年末にかけ量販店向けの販売量減少が響き、前年同期を下回りました。コスト面では、人手不足による物流費や燃料費の上昇、安定操業のための設備更新による減価償却費の増加などがありましたが、適切な原料糖調達に努めた結果、原料費が改善し、営業利益は前年同期を上回りました。

 連結子会社では、生和糖業㈱で天候不順により生産量が減少し、北海道糖業㈱では販売単価が低下し、販売量が減少しましたが、前第3四半期末に連結子会社化したSIS’88 Pte Ltdが期を通じて収益貢献いたしました。

 以上の結果、砂糖事業全体で、売上高は70,219百万円(前年同期比13.0%増)、営業利益は3,619百万円(前年同期比100.9%増)となりました。

 また、2019年12月に中国において、営口新北方制糖有限公司との合弁会社である遼寧長和制糖有限公司を設立するなど、引き続き新たな事業基盤の強化に取り組んでおります。

 

期中の砂糖市況

 国内市中相場(日本経済新聞掲載、東京上白大袋1kg当たり)

  期を通じて187円~188円で推移

 海外粗糖相場(ニューヨーク砂糖当限、1ポンド当たり)

  始値 12.53セント 高値 13.67セント 安値 10.68セント 終値 13.42セント

 

(フードサイエンス事業)

 フードサイエンス事業につきましては、パラチノースは運動時のエネルギー補給素材として大手ユーザーの新製品に採用されるなど、営業利益は前年同期を上回りました。

 連結子会社では、㈱タイショーテクノスは販売が好調に推移したほか、新工場の稼働で原価率が改善したことにより、増収増益となりました。また、ニュートリー㈱は当期初に譲り受けた流動食事業等の販売増加により、増収増益となりました。

 以上の結果、フードサイエンス事業全体で売上高は15,280百万円(前年同期比1.9%増)、営業利益は649百万円(前年同期比15.3%増)となりました。

 

(不動産事業)

 不動産事業につきましては、岡山市で前期11月に物流倉庫の賃貸を開始したこと等により売上高・営業利益ともに前年同期を上回り、売上高は1,461百万円(前年同期比4.2%増)、営業利益は697百万円(前年同期比5.0%増)となりました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は86,961百万円(前年同期比10.7%増)、営業利益は4,966百万円(前年同期比63.9%増)となりました。

一方、前第4四半期に出資しました中糧糖業遼寧有限公司の業績は順調に推移しておりますが、海外粗糖相場の軟調推移によるタイ国関連会社の業績低迷や、「FTY720」受取ロイヤリティーについて仲裁手続きが継続しているため、一部収益認識を見合わせたことから、経常利益は4,800百万円(前年同期比41.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,759百万円(前年同期比45.2%減)となりました。

 

 ②財政状態

 当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末比1,514百万円増加し141,381百万円となりました。連結貸借対照表の主要項目ごとの主な増減要因等は次の通りであります。

ⅰ)流動資産

 流動資産は、前連結会計年度末比3,465百万円増加し57,325百万円となりました。これは主として、原材料及び貯蔵品の増加4,988百万円等があった一方で、商品及び製品の減少2,688百万円等があったことによるものであります。

ⅱ)固定資産

 固定資産は、前連結会計年度末比1,951百万円減少し84,056百万円となりました。これは主として、のれんの減少616百万円、投資有価証券の減少901百万円等があったことによるものであります。

ⅲ)負債

 負債は、前連結会計年度末比3,302百万円増加し48,106百万円となりました。これは主として、借入金の増加8,080百万円、その他流動負債の増加4,820百万円があった一方で、1年内償還予定の社債の減少10,000百万円等があったことによるものであります。

ⅳ)純資産

 純資産は、前連結会計年度末比1,788百万円減少し93,274百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する四半期純利益2,759百万円、剰余金の配当2,111百万円、自己株式の取得2,304百万円等があったことによるものであります。

 

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(3)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は797百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(4)経営成績に重要な影響を与える要因

 当社グループは、主力の砂糖事業において、原料となる粗糖が相場商品であること、また製品価格も競争や市場環境等により変動する場合があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このような事業環境下、当社では適切な原料糖調達と適正販売価格帯の維持に努めてまいりました。

 

(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原料糖の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。

 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、社債及び金融機関からの長期借入を基本としております。

 なお、当第3四半期連結累計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は16,976百万円となっております。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、新たに締結した経営上の重要な契約等はありません。