第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。 
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて、重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

(経営成績)

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンドによる外国人観光客の増加、2か月連続で実質賃金の前年同月比改善がみられるなど、一部持ち直しの動きがみられました。一方でウクライナ情勢の長期化や中東情勢の一段の緊迫化により資源価格は高止まり、物価上昇により消費マインドの改善に足踏みがみられるなど、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。

このような環境の中で、当社グループはお客様、地域社会、関係取引先、従業員及びその家族の安全と健康を確保することを最優先に、生活必需品である砂糖や、オリゴ糖をはじめとした機能性素材等の製品を安定して消費者の皆様にお届けすることを第一義に考え、お客様のおなかの健康に貢献する「おなかにやさしい会社」として、年度計画達成に向けて全力で取り組んでまいりました結果、当中間連結会計期間の業績は以下のとおりとなりました。

 

①砂糖事業

海外原糖市況は、ニューヨーク市場粗糖先物相場(当限、1ポンド当たり)において22.65セントで始まりました。5月以降、収穫期に入った砂糖主要生産国ブラジル中南部でサトウキビの圧搾が順調に進んだこと、その後の好調な砂糖輸出ペースを背景に8月中旬に安値17.52セントを付けました。一方で9月中旬に入ると同地域における長引く乾期や火災の影響を受け、収穫見通しが悪化したことから粗糖相場は上昇に転じ、9月下旬に高値23.71セントを付け、結局22.67セントで当中間連結会計期間を終了しました。

国内市中価格(日本経済新聞掲載、上白大袋1kg当たり)は、期初249円~251円で始まり、同水準のまま当中間連結会計期間を終了しました。

精糖およびその他糖類など国内販売では、家庭用製品が低調に推移したものの、業務用製品がインバウンドや観光需要の回復、また夏場の猛暑を追い風に飲料ユーザー向け等への販売も好調に推移し、販売数量・売上高ともに前年同中間連結会計期間を上回りました。

以上の結果、当期における砂糖事業全体の売上高は15,318百万円前中間連結会計期間比5.0%増)、セグメント利益は1,897百万円前中間連結会計期間比106.3%増)となりました。

 

②バイオ事業

オリゴ糖部門は、オリゴ糖ブームにやや落ち着きが見られる中、「オリゴのおかげ」シリーズにおいては通常タイプが低調に推移したものの、大容量タイプやオリゴ糖含有量を向上させたプレミアムタイプなどコアユーザー向けの販売が好調に推移し、売上高は前年並みにて推移しました。

サイクロデキストリン部門は、販売アイテムの集約などにより、売上高は前年を下回りました。

ビーツ部門は、ECサイトでの販売を中心に展開しましたが、売上高は前年を下回りました。

以上の結果、当期におけるバイオ事業全体の売上高は838百万円前中間連結会計期間比13.1%減)、原材料コスト等の上昇に伴いセグメント利益は186百万円前中間連結会計期間比11.6%減)となりました。

 

③その他

その他の事業につきましては、ニューESRビル事務所の一部賃貸等を行い、所有不動産の活用に努めました結果、売上高は67百万円前中間連結会計期間比1.1%増)、セグメント利益は39百万円前中間連結会計期間比5.4%増)となりました。

 

 

以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は16,162百万円前中間連結会計期間比3.8%増)、営業利益は1,422百万円前中間連結会計期間比160.1%増)、経常利益は1,505百万円前中間連結会計期間比26.8%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は1,055百万円前中間連結会計期間比17.0%増)となりました。

 

(財政状態)

①資産

流動資産合計は前連結会計年度末に比べて641百万円減少し、8,689百万円となりました。これは主に、現金及び預金が484百万円、商品及び製品が76百万円、増加した一方で、受取手形及び売掛金が658百万円、原材料及び貯蔵品が495百万円それぞれ減少したことによるものであります。

固定資産合計は前連結会計年度末に比べて185百万円減少し、17,990百万円となりました。これは主に、機械及び装置が201百万円、投資有価証券が33百万円、増加した一方で、建物及び構築物が57百万円、建設仮勘定が157百万円、長期貸付金が193百万円それぞれ減少したことによるものであります。

この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて827百万円減少し、26,680百万円となりました。

 ②負債

負債合計は前連結会計年度末に比べて1,499百万円減少し、12,296百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が387百万円、有利子負債が900百万円それぞれ減少したことによるものであります。

 ③純資産

純資産合計は、前連結会計年度末に比べて672百万円増加し、14,384百万円となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比べて484百万円増加し、2,789百万円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

①営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動の結果得られた資金は、2,005百万円(前中間連結会計期間は434百万円の収入)となりました。

これは主に、税金等調整前中間純利益1,526百万円、減価償却費284百万円、利息及び配当金の受取105百万円等による資金の増加があった一方で、仕入債務の増減額387百万円、法人税等の支払額336百万円等による資金の減少があったことによるものであります。

②投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動の結果支出した資金は、372百万円(前中間連結会計期間は76百万円の資金支出)となりました。

これは主に、投資有価証券の売却による収入82百万円、貸付金の回収による収入463百万円等による資金の増加があった一方で、有形固定資産の取得による支出414百万円、関係会会社株式の取得による支出500百万円等による資金の減少があったことによるものであります。

③財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動の結果支出した資金は、1,147百万円(前中間連結会計期間は1,163百万円の資金支出)となりました。

これは、配当金の支払247百万円、借入金の純減少額900百万円による資金の減少があったことによるものであります。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間連結会計期間において、新たに発生した事業上及び財務上の対応すべき課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の総額は、21百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。