第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
 なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 業績の状況

当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、中国の経済成長率の鈍化や、不安定な国際情勢などから、株価の下落や円高が進行し、先行きが不透明な状況で推移しました。

菓子・食品業界におきましても、消費動向は予断が許されない状況の中、企業間の競争は激化し、厳しい経営環境が続いております。

このような状況のもと、当社グループでは今年度を中期3カ年計画「One imuraya 2017」2年目を迎える重要な一年と位置づけ、経営目標達成に向けて、①経営品質の向上、②無駄の削除、③2N(NEWとNEXT)の創造を軸に事業活動を展開いたしました。

当第1四半期連結累計期間における当社グループの売上高は、冷菓商品において、主力の「あずきバー」シリーズが順調に立ち上がるとともに、「やわもちアイス」シリーズの売上が増加しました。

米国のアイス事業においてはIMURAYA USA,INC.の販路拡大と損益面の改善が図られました。また、その他のカテゴリーの重点商品も順調に推移し、その結果、連結売上高は、前年同期比8億37百万円(10.9%)増の85億38百万円となりました。

コスト面では、エネルギーコスト削減と環境負荷軽減を目的としたバイオマスボイラなどの設備投資の効果により動燃費が低減し、また、グループ全体で取り組んでいる生産性向上活動によりロス削減が図られました。建設を進めてきました冷凍倉庫「アイアイタワー」は予定通り2016年5月に竣工し、今後、更なる商品品質の安定と物流関係コストの削減が期待されます。

その結果、営業損失は61百万円(前年同期比2億6百万円の改善)、経常損失は99百万円(前年同期比98百万円の改善)となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は85百万円で前年同期より84百万円の改善となりました。当社グループの第1四半期業績は損失を計上する傾向にありますが、3期連続して損失の縮小が図られ、第1四半期の収益構造に良い変化が見えてきました。

 

各セグメントの概況は次のとおりであります。

 

① 流通事業

流通事業におけるカテゴリー別の概況につきましては以下のとおりです。

(菓子・食品・デイリーチルド)

菓子については、「ようかん類」で非常用商品として評価の高い「えいようかん」や、オリジナルデザインでご利用いただける「招福羊羹シリーズ」が順調に推移しました。焼き菓子では、成長戦略商品として販路拡大に取り組んでいる「和菓子屋のどら焼き」シリーズが着実に売上を伸ばしました。「カステラ類」は新商品の「クリームチーズカステラ」が好評をいただきました。中国の井村屋(北京)食品有限公司(IBF)では米国へのカステラの輸出が順調に推移しました。また、5月に開催された伊勢志摩サミットの応援商品として、三重県産の食材を使用した「伊勢宮川のおいしい水のデザートギフト」、「伊勢志摩招福ようかん」などを発売しました。その結果、菓子全体の売上高は、前年同期比23百万円(1.6%)増の14億98百万円となりました。

 

食品については、「ゆであずき」や「お赤飯の素」などの主力商品に加え、使いやすい容器にリニューアルした「氷みつ」が順調に推移しました。また、日本フード株式会社でOEM受託商品の売上も増加しました。その結果、食品カテゴリーの売上高は前年同期比1億68百万円(16.0%)増の12億19百万円となりました。

デイリーチルド商品では、「豆腐類」で「美し豆腐」やその他の業務用商品が堅調に推移しました。加えて、SOY(大豆)事業への変革を進め、高齢者向けの新機能豆腐「高カロリー豆腐」は、介護福祉施設など新しい販売チャネル開拓に結びつきました。その結果、デイリーチルドの売上高は、前年同期比8百万円(4.2%)増の2億7百万円となりました。

 

(冷菓・加温)

冷菓商品は、主力商品「あずきバー」シリーズのコンビニエンスストアへの導入が増加し、順調な立ち上がりとなりました。また、「やわもちアイス」シリーズは新商品「やわもちアイス(わらびもち)」が好評をいただき、「やわもちアイス」シリーズの売上は前年同期比5億36百万円(135.6%)増と伸長しました。米国でアイス事業を展開しているIMURAYA USA,INC.においても、井村屋ブランド商品「もちココナッツアイス」の大手量販店への導入が順調に進み、IMURAYA USA,INC.の売上高は前年同期比1億23百万円(66.5%)増となりました。その結果、冷菓商品の売上高は前年同期比5億5百万円(15.9%)増の36億81百万円となり、最需要期に向け期待がもてる状況となっております。

「肉まん・あんまん」などの加温商品の売上高は前年同期比11百万円(1.8%)減の6億36百万円となりました。新商品として「蒸す」調理に「焼く」調理を加え、新しい食感を味わっていただける「ベイクド・デリ」シリーズの発売に向け、SNSを活用した販売促進やキャンペーンを実施し、シーズンに向けた準備を着実に進めております。

 

(スイーツ)

「Anna Miller's(アンナミラーズ)」「JOUVAUD(ジュヴォー)」のブランドを活かした事業展開を行っているスイーツでは、「Anna Miller's(アンナミラーズ)高輪店」が引き続き堅調に推移しました。催事販売の効果により認知度が高まっております「JOUVAUD(ジュヴォー)」では、6月17日にJPタワー名古屋に『La maison JOUVAUD』(ラ・メゾン・ジュヴォー)KITTE名古屋店をオープンしました。特徴あるメレンゲ菓子の「ロカイユ」がテイクアウト商品として人気を集めるなど、マスコミでも多く紹介され、販売も好調に推移しております。その結果、スイーツの売上高は前年同期比16百万円(20.1%)増の1億円となりました。

 

以上の結果、流通事業の売上高は、前年同期比7億10百万円(10.7%)増の73億43百万円となり、セグメント利益(営業利益)は前年同期より1億96百万円増加し、2億31百万円となりました。

 

 ② 調味料事業

国内では井村屋シーズニング株式会社が、ODM(Original Design Manufacturing)市場での新規顧客獲得やハラール認証を活用した海外市場への商品提案に取り組んだ事で、新規販売先の拡大により売上高が増加しました。また、生産性向上活動により労務費とエネルギーコストの低減を図り、損益面でも前年同期より大きく改善しました。中国での調味料事業では、北京の北京京日井村屋食品有限公司(JIF)が中国国内で積極的な販路拡大に取り組みました。また、大連の井村屋(大連)食品有限公司(IDF)では韓国向けの輸出が堅調に推移するとともに、製造原価の低減が図られました。その結果、調味料事業の売上高は、前年同期比1億20百万円(11.9%)増の11億33百万円となり、セグメント利益は42百万円となり黒字転換しました。

 

 ③ その他の事業

イムラ株式会社が行っているリースや保険の代理業は堅調に推移しました。また、井村屋商品のアウトレット販売を行っております「MOTTAINAI屋」はお客様へのサービス向上に取り組み、地域住民の皆様から引き続き好評をいただきました。本社所在地である三重県津市の近鉄津駅構内に出店している「imuraya Sweets Shop irodori」では特色のあるスイーツ商品を中心に販売し、人気を得ております。その結果、その他の事業の売上高は60百万円となり、セグメント利益は11百万円となりました。

 

 

 (2) 財政状態の分析

当第1四半期連結会計期間の財政状態は以下のとおりであります。

総資産は260億15百万円となり、前連結会計年度末に比べ26億85百万円の増加となりました。流動資産は、夏物商品の最盛期に対する供給体制を確実にするため、製品在庫の増加、及び売上増加に伴う売掛金の増加等により、13億28百万円増の102億46百万円となりました。固定資産は、冷凍倉庫設備新設を含む有形固定資産の増加等により、13億60百万円増の157億42百万円となりました。

負債は155億85百万円となり、前連結会計年度末に比べ30億92百万円の増加となりました。流動負債は、計画的な設備投資及び夏物商品の生産に連動した短期借入金の増加等により、27億43百万円増の130億43百万円となりました。固定負債は、設備投資に伴うリース債務の増加等により、3億49百万円増の25億41百万円となりました。

純資産は配当金の支払、及びその他有価証券評価差額金の減少等により、4億6百万円減の104億30百万円となりました。

この結果、自己資本比率は前連結会計年度末46.33%から39.99%へ減少しました。

 

 (3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

 (4) 研究開発活動

当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億47百万円であります。
 なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 (5)  主要な設備

前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設等について、当第1四半期連結累計期間において完成したものは、次のとおりであります。

会社名

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

投資総額
(百万円)

資金調達方法

完成年月

井村屋㈱

本社工場
(三重県津市)

流通事業

冷凍倉庫設備他

1,645

自己資金及び借入金

平成28年5月