第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、新たに締結した重要な契約は次のとおりであります。

(固定資産の取得)

当社は、平成28年10月28日開催の臨時取締役会において、固定資産の取得について以下の通り決議し、平成28年11月16日に締結いたしました。

 

(1)取得の理由

当社グループは、首都圏に生産拠点5個所を保有し、菓子・食品を製造しておりますが、生産能力を増強し、増産体制を確立するとともに生産の効率化を図るため、また、お客様へ、より一層の安全・安心で付加価値のある商品を提供することを目的として、新しい生産拠点として固定資産を取得するものです。

(2)取得固定資産の概要

①所在地 埼玉県入間市

②内訳 土地83,138㎡および建物

③取得価格 総額 2,500,000千円

④資金計画 自己資金により充当予定

(3)相手先の概要

①名称 学校法人大妻学院

②所在 東京都千代田区三番町12

③代表役職・氏名 理事長 花村 邦昭

④上場会社と当該会社の関係

相手先と当社との間には、関連当事者として特筆すべき事項はありません。

(4)取得の日程

①取締役会決議日 平成28年10月28日

②契約締結日   平成28年11月16日

③引渡し予定日  平成29年6月30日 (予定)

 

(固定資産の譲渡)

当社は、平成28年12月20日開催の取締役会において、以下のとおり固定資産の譲渡について決議し、平成29年1月18日に実行いたしました。

(1)譲渡の理由

資産の効率的運用を図るため、当該固定資産を信託受益権化した上で譲渡することといたしました。

(2)譲渡資産の内容

①譲渡資産

土地・建物を信託財産とする信託受益権

②所在地

東京都渋谷区笹塚一丁目50-1

③土地

宅地:4,795.26㎡

④建物

延床面積:26,527.62㎡

用途:事務所・店舗・体育館・駐車場

⑤譲渡価額

11,800,000千円

※譲渡先は、国内法人1社でありますが、譲渡先の概要については、譲渡先との守秘義務により開示を控えさせていただきます。なお、譲渡先と当社との間には、関連当事者として特筆すべき事項はありません。

(3)譲渡の日程

①取締役会決議日            平成28年12月20日

②契約締結日                 平成28年12月21日

③物件引渡、信託受益権譲渡   平成29年1月18日

(4)今後の見通し

当該固定資産の譲渡により、物件引渡時の第4四半期に固定資産売却益を特別利益として計上する見込みであります。

 

 

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 業績の状況

当第3四半期連結累計期間における菓子・食品業界は、消費マインドの回復に遅れが見られるなか、消費者の根強い節約・低価格志向による価格競争の激化や例年にない天候への対応など、厳しい状況が続きました。

このような環境の下、当中村屋グループでは「中期経営計画2015-2017」に掲げた中期ビジョン「事業構造改革による現状打破を実行し、収益体質の強化と成長軌道への転換を図る」を実現するため、「選択と集中」の視点から、成長マーケットへの積極展開と経営効率の向上を推進しました。

以上のような経過の中、当第3四半期連結売上高は、29,919,250千円 前年同期に対し193,207千円、0.6%の増収となりました。

利益面におきましては、売上原価の増加により営業利益は532,873千円 前年同期に対し18,359千円の減益となり、営業外収支の改善により経常利益は603,013千円 前年同期に対し1,914千円の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益は360,984千円 前年同期に対し18,500千円の増益となりました。

 

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

①菓子事業

菓子事業では、既存販路向けに、徳島県産鳴門金時を使用した「ぽくぽてと」を新発売し、また主力商品「うすあわせ」「あんまかろん」「こがねはずみ」を改良発売しました。併せて、デイリー品の強化のため、百貨店・量販店向けに「どら焼」をリニューアル発売し、更にイベント対応商品「ハロウィンうすあわせ」を9月中旬から新発売しました。

土産販路では、黒糖菓子専門店の「九六一八」において、百貨店販路へ出店し、高価格帯のギフト需要に対応しました。

新宿中村屋ビル地下1階「スイーツ&デリカBonna(ボンナ)新宿中村屋」では、店内製造の菓子、惣菜の他、新たに直営のパン工房を立ち上げ、出来立て商品の拡大を図りました。

中華まんじゅう類では、百貨店・駅ビル販路向け商品「ふかひれ肉饅」と「豚角煮まん」の改良発売を行いました。CVS販路では、種子島産の安納芋を使用した濃厚な味わいの「やきいもまん」を発売しました。

以上のような営業活動により、菓子事業全体の売上高は20,457,629千円 前年同期に対し34,122千円、0.2%の増収となりました。営業利益は不採算直売店の計画的閉鎖に取り組みましたが、1,285,574千円 前年同期に対し137,895千円の減益となりました。

②食品事業

業務用食品事業では、ファミリーレストランを中心に外食企業に向け、パスタソースやカレーなど調理用ソースの提案を積極的に行うとともに、新たに惣菜売場やCVSベンダーの販路開拓を行いました。

市販食品事業では、「インドカリー」シリーズ発売15周年キャンペーンを実施するとともに、新商品「純欧風カリー」と調理用中華ソース「本格四川 麻婆豆腐」の販売が好調に推移致しました。また、CVS業態向けカレーの取組を強化し、取扱い増加に努めました。

以上のような営業活動により、食品事業全体の売上高は5,565,550千円 前年同期に対し236,649千円、4.4%の増収となり、営業利益は435,741千円 前年同期に対し179,656千円の増益となりました。

③飲食事業

「オリーブハウス」「インドカリーの店」「ファリーヌ」では、お客様ご満足の追求のもと、主力商品の磨き上げや新商品の開発に取り組み、グランドメニューの改定や季節メニューフェアの提案を行うとともに、心のこもった接客の実践を行ってまいりました。また、12月には、北千住丸井9階に「オリーブハウス北千住店」を新規にオープンし、女性のお客様をはじめとして多くのお客様よりご好評を頂いております。

新宿中村屋ビル地下2階「レストラン&カフェManna(マンナ)新宿中村屋」では、純印度式カリーを中心とした伝統メニューを提供し、8階「レストランGranna(グランナ)新宿中村屋」では、お求めやすい夜のセットメニューを販売し、ご好評を頂きました。

以上のような営業活動を行いましたが、飲食事業全体の売上高は2,223,343千円 前年同期に対し133,207千円、5.7%の減収となり、営業損失は88,267千円、前年同期に対し26,048千円の減益となりました。

④不動産賃貸事業

不動産賃貸事業では、笹塚NAビルの設備更新等、価値向上に継続的に取り組み、快適なオフィス空間を提供することで満室稼動を維持しました。また、一昨年10月29日に開業した商業ビル「新宿中村屋ビル」も満室稼動しております。

以上のような営業活動により、売上高は976,857千円 前年同期に対し14,185千円、1.5%の増収となりましたが、笹塚NAビル維持費の増加等の影響もあり、営業利益は331,251千円 前年同期に対しては8,418千円の減益となりました。

⑤その他の事業

スポーツ事業では、総合型スポーツクラブ「NAスポーツクラブA-1」において、顧客ニーズに応じた多様なメニュー開発・導入を行ない、運営の安定化に取り組みました。また、小型フィットネスジム「NAスポーツクラブA-1EXPRESS」では、積極的な事業展開で会員数を順調に伸ばしております。

以上のような営業活動により、売上高は695,872千円 前年同期に対し41,457千円、6.3%の増収となり、営業利益は76,266千円 前年同期に対しては20,711千円の増益となりました。

 

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第3四半期連結累計期間末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1,288,812千円減少し、1,096,160千円となりました。

 

区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第3四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、1,349,469千円の支出(前年同期は1,618,237千円の支出)となりました。これは主に、仕入債務の増加885,855千円、減価償却費863,771千円等による収入があったものの、売上債権の増加3,027,855千円、たな卸資産の増加734,138千円等があったことによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第3四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、1,643,635千円の支出(前年同期は108,255千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,603,086千円等があったことによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第3四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、1,704,289千円の収入(前年同期は1,682,890千円の収入)となりました。これは主に、配当金の支払額592,049千円、長期借入金の返済による支出250,296千円等があったものの、短期借入金の純増額2,550,000千円等があったことによるものです。

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は275,144千円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(4) 主要な設備

①当第3四半期連結累計期間において新たに確定した重要な資産の取得計画として、埼玉県入間市に新しい生産拠点として土地および建物(2,500百万円、83,138㎡)の取得を平成29年6月に予定しております。

②当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の売却計画として、当社が保有する賃貸用不動産1件(帳簿価額6,481百万円)の売却を平成29年1月に行いました。