第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

  当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

 当第3四半期連結累計期間(平成27年4月1日~平成27年12月31日)におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境が改善傾向にある中、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で、中国の景気減速が現実のものとなり、世界各国での株式・為替相場に影響が出つつあり、懸念される景気の下振れがより鮮明となってまいりました。

 このような状況の中で、当社グループは、主力品を軸とした売上拡大や新製品・系列品の発売、量販店やCVSでの販売対策等を積極的に展開いたしました。

 その結果、売上面では、食品部門は前年同期を下回ったものの、菓子部門、冷菓部門、牛乳・乳製品部門、食品原料部門、その他部門が前年同期を上回ったため、当四半期連結売上高は261,478百万円となり、前年同期(244,195百万円)に比べ、7.1%の増収となりました。

 利益面につきましては、売上原価率は、増収による固定費率のダウン、販売品種構成の変化によるダウン、価格改定による売上原価率の改善等により、全体ではダウンしました。販売費及び一般管理費は、売上の伸長に伴う製品在庫の増加や販売品種構成の変化により運送費及び保管費率がアップしました。また、量販店店頭での販売対策の実施等により販売促進費等も増加しました。その結果、営業利益は16,861百万円で前年同期(12,634百万円)に比べ4,227百万円の増益となり、経常利益は19,131百万円で前年同期(15,533百万円)に比べ3,598百万円の増益となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は13,803百万円となり、固定資産売却益を計上した前年同期(18,950百万円)に比べ、5,147百万円の減益となりました。

 

 各セグメント別の売上および営業利益の状況は、以下のとおりであります。

 

<菓子部門>

 売上面では、国内は“ビスコ”「ポッキーグループ」“神戸ローストショコラ”等が前年同期を上回りました。また、海外では、中国の子会社が前年同期を大きく上回りました。その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は89,447百万円となり、前年同期(81,825百万円)に比べ9.3%の増収となりました。

 利益面では、中国及び国内での増収や全体的な売上原価率の改善によって、海外子会社での販売促進費の増加を吸収したこと等により、営業利益は7,203百万円となり、前年同期(6,004百万円)に比べ、1,198百万円の増益となりました。

 

<冷菓部門>

 売上面では、主力の“パピコ”“アイスの実”“ジャイアントコーン”等が前年同期を上回りました。また、卸売販売子会社売上も前年同期を上回りました。その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は66,703百万円となり、前年同期(61,629百万円)に比べ8.2%の増収となりました。

 利益面では、運送費及び保管費率がアップしたものの、販売品種構成の変化や価格改定による売上原価率の改善等により、営業利益は5,807百万円となり、前年同期(3,897百万円)に比べ1,910百万円の増益となりました。

 

<食品部門>

 売上面では、“クレアシチュー”が前年同期を上回りましたが、“熟カレー”“カレー職人”等は前年同期を下回りました。その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は15,383百万円となり、前年同期(16,637百万円)に比べ7.5%の減収となりました。

 利益面では、リベートの効率運用に努めたものの、品種構成の変化による売上原価率のアップや広告宣伝費の増加等により、営業利益は98百万円となり、前年同期(492百万円)に比べ、393百万円の減益となりました。

 

 

 

<牛乳・乳製品部門>

 売上面では、“朝食BifiXヨーグルト”“プッチンプリン”等が前年同期を上回り、キリンビバレッジ(株)の“トロピカーナエッセンシャルズ”が増収となりました。また、「粉ミルク」がインバウンド需要を取り込んで、売上を大きく伸ばしました。その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は75,830百万円となり、前年同期(72,488百万円)に比べ4.6%の増収となりました。

 利益面では、販売促進費は増加したものの、増収による売上原価率のダウンと広告宣伝費の減少等により、営業利益は3,331百万円となり、前年同期(1,885百万円)に比べ、1,445百万円の増益となりました。

 

<食品原料部門>

 売上面では、「ファインケミカル」“A-グル”等が前年同期を上回りました。その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は8,095百万円となり、前年同期(7,418百万円)に比べ9.1%の増収となりました。

 利益面では、運送費及び保管費の増加はあったものの、価格改定による売上原価率の改善や一般経費の減少等により、営業利益は433百万円となり、前年同期(274百万円)に比べ、158百万円の増益となりました。

 

<その他部門>

 売上面では、オフィスグリコ部門及び健康部門(旧スポーツフーズ部門)がいずれも前年同期を上回りました。その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は6,019百万円となり、前年同期(4,196百万円)に比べ43.5%の増収となりました。

 利益面では、販売品種構成の変化による売上原価率のアップや健康部門の新製品投入に係る販売促進費の増加等により、営業利益は△58百万円となり、前年同期(155百万円)に比べ213百万円の減益となりました。

 

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

  当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

 なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。

 

1)基本方針の内容

  当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、当社の企業価値の源泉を理解し、当社の企業価値・株主の皆様の共同の利益を継続的かつ持続的に確保、向上していくことを可能とする者である必要があると考えています。

  当社は、当社の支配権の移転を伴う買収提案についての判断は、最終的には当社の株主全体の意思に基づき行われるべきものと考えております。また、当社は、当社株式について大量買付がなされる場合、これが当社の企業価値ひいては株主共同の利益に資するものであれば、これを否定するものではありません。

  しかしながら、株式の大量買付の中には、その目的等から見て企業価値・株主共同の利益に対する明白な侵害をもたらすもの、株主に株式の売却を事実上強要するおそれがあるもの、対象会社の取締役会や株主が株式の大量買付の内容等について検討しあるいは対象会社の取締役会が代替案を提案するための十分な時間や情報を提供しないもの、対象会社が買収者の提示した条件よりも有利な条件をもたらすために買収者との協議・交渉を必要とするもの等、対象会社の企業価値・株主共同の利益に資さないものも少なくありません。

  当社では、グループとして企業価値の確保・向上に努めておりますが、特に、当社の企業価値の源泉は、長年にわたって築き上げられた企業ブランド及び商品ブランドにあります。そして、当社は、このようなブランド価値の根幹にあるのは、①商品開発力の維持、②研究開発力の維持、③食品の安全性の確保、④取引先との長期的な協力関係の維持、⑤企業の社会的責任を果たすことでの信頼の確保等であると考えております。当社の株式の大量買付を行う者が、こうした当社の企業価値の源泉を理解した上で、これらを中長期的に確保し、向上させられるのでなければ、当社の企業価値ひいては株主共同の利益は毀損されることになります。

  当社は、このような当社の企業価値・株主共同の利益に資さない大量買付を行う者は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として不適切であり、このような者による大量買付に対しては、必要かつ相当な対抗措置を採ることにより、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保する必要があると考えます。

 

 

2)基本方針の実現のための取組み

基本方針の実現に資する特別な取組み

当社の企業価値・株主共同の利益を確保し、向上させるための特別な取組みは以下のとおりです。

当社グループは、事業の効率性を重要な経営指標として認識し、グループ各社の連係の一層の強化、シナジー効果の追求、収益性の向上を図っております。また、当社グループは、中長期的な会社の経営戦略として、各部門ともに消費者の視点からの新製品や新技術の研究開発に積極的に取り組むとともに、流通構造の変化に対応した販売制度の実現や製造設備の合理化、さらに生産工場の統廃合を実施し、収益力の向上を図り、事業基盤の安定を目指しています。さらに、安心・安全という品質を維持するために、製造や輸送段階だけでなく資材調達時点でのチェック体制も強化し、消費者やお得意様に信頼される企業であり続けるように努めています。

 当社は、中長期的視点に立ち、これら取組みを遂行・実施していくことで、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を向上してまいります。

 

3)上記各取組みに対する当社取締役会の判断及びその理由

基本方針の実現に資する特別な取組み(上記2)の取組み)について

上記2)記載の各施策は、当社の企業価値・株主共同の利益を継続的かつ持続的に向上させるための具体的方策として策定されたものであり、まさに基本方針の実現に資するものです。

 

(3)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、3,661百万円であります。
 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。