なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成27年1月1日~9月30日)のわが国の経済は、雇用・所得環境の改善傾向が続く中で、原油価格下落の影響等もあり、企業収益に改善が見られ、緩やかな回復基調となりました。しかしながら、中国をはじめとする海外景気の下振れ懸念などにより、景気の先行きについては不透明感が払拭できない状況で推移しました。
当社グループが属する食品業界におきましては、円安と新興国の需要増による輸入原料価格の高止まりが製品価格の引上げを招く一方、消費者の節約志向は依然として根強く、厳しい経営環境となりました。
このような環境の中で当社グループは、すべての製品を安全に、安心して召し上がっていただけるよう事業の基盤となる食品安全衛生管理体制の強化を第一に取り組みました。洋菓子事業におきましては、主力製品の品質改善や品揃えの拡充などを実施し、既存の洋菓子チェーン店の売上回復につとめました。製菓事業におきましては、単体菓子において、原料価格高騰に対応した規格改定が影響し、主力製品の売上確保に苦戦しておりましたが、商品力アップと適確なマーケティング活動を行った結果、売上は着実に回復してまいりました。また、中国事業につきましては引き続き好調に推移しました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、731億86百万円(対前年同期比101.4%)と前年同期の実績を確保することができました。
損益面では、第1四半期連結会計期間におきまして、洋菓子事業における既存店と国内菓子事業の売上が減少したことにより収益は悪化しましたが、第3四半期連結会計期間において、国内菓子事業の収益が改善したことに加え、好調な中国事業の増益にも支えられ、営業損失は6億96百万円(前年同期は8億66百万円の営業損失)と前年同期に比べ改善しました。しかしながら、持分法適用関係会社の業績悪化が影響し、経常損失は6億41百万円(前年同期は5億61百万円の経常損失)、四半期純損失は15億75百万円(前年同期は13億15百万円の四半期純損失)となりました。
| 当第3四半期連結累計期間 | 前第3四半期連結累計期間 | 対前年 | 増減 | |||
平成27年1月 1日から | 平成26年1月 1日から | ||||||
売上高 | 構成比 | 売上高 | 構成比 | ||||
洋 |
| 百万円 | % | 百万円 | % | % | 百万円 |
洋菓子 | 21,235 | 29.0 | 20,772 | 28.8 | 102.2 | 463 | |
レストラン | 5,132 | 7.0 | 5,447 | 7.5 | 94.2 | △314 | |
計 | 26,368 | 36.0 | 26,219 | 36.3 | 100.6 | 148 | |
製 | 菓 子 | 41,674 | 56.9 | 40,580 | 56.3 | 102.7 | 1,093 |
飲 料 | 3,939 | 5.4 | 4,155 | 5.7 | 94.8 | △216 | |
計 | 45,613 | 62.3 | 44,736 | 62.0 | 102.0 | 876 | |
その他 | 1,204 | 1.7 | 1,186 | 1.7 | 101.5 | 18 | |
合 計 | 73,186 | 100.0 | 72,142 | 100.0 | 101.4 | 1,043 | |
(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
<洋菓子事業>
当社単体の洋菓子におきましては、原料価格高騰による価格改定と消費増税の影響により、低迷した既存店売上の回復が重要課題となりました。その対策として、北海道産純生クリームを使用したシュークリーム「金と銀」をはじめ、品質を徹底的に追求した新製品の開発とその拡販に取り組みました。また、8月には高品質でボリューム感があるシフォンケーキ「シフォン主義」をお買い求めになりやすい価格で発売するなど商品力のさらなる強化に取り組み、既存店売上の回復につとめました。しかしながら、9月の天候不順の影響などもあり客数が伸び悩み、前年同期の売上を確保するには至りませんでした。
店舗開発につきましては、集客力のあるショッピングセンター内を中心とした新規出店やスイートガーデン店舗の不二家店舗への移管を推進する一方で、不採算店などを閉店したこともあり、当第3四半期連結会計期間末店舗数は、977店(前年同期差19店増)となりました。
コンビニエンスストアをはじめとする広域流通企業との取り組みにつきましては、収益性を重視したアイテムに絞り込んだこともあり、売上は前年同期を大きく下回りました。
前年4月に子会社化した㈱スイートガーデンにつきましては、自社チェーン店への販売以外に、不二家店舗や山崎製パンルートでの販売、さらにはグループ外への販売にも取り組むなど、経営基盤の確立に向けた事業経営を進めております。
高級フランス菓子を製造、販売しているダロワイヨにつきましては、2月に開店した「アトレ目黒店」の売上が寄与したことに加え、夏季対策としてアイスクリーム及びソフトクリームの店頭販売を実施したことや、主力製品であるマカロンにおいて、8月下旬に「丹波栗」など季節の素材を先取りした新製品4品の販売が好調に推移したことなどもあり、前年同期の売上を確保することができました。
この結果、ケーキ等の洋菓子類の売上高は、㈱スイートガーデンの連結寄与もあり、212億35百万円(対前年同期比102.2%)となりました。
家族団欒の場としてご利用いただいているレストランにつきましては、原料価格高騰や人件費増への対策としてメニューの絞り込みを行ったことなどにより客数が減少しております。その回復を目指し、アンケートによりお客様の声を取り入れ、メニューを充実させるとともに、「ポイント5倍デー」の実施日を増やすなど、再来店を促す施策にも取り組みました。しかしながら、新規店舗の売上が計画に届かず、加えて店舗数減の影響もあり、レストランの売上高は、51億32百万円(対前年同期比94.2%)となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における洋菓子事業全体の売上高は、263億68百万円(対前年同期比100.6%)と増収になりましたものの、損益面では厳しい状況となりました。
<製菓事業>
当社単体の菓子におきましては、原料価格高騰に対応して徳用大袋製品を中心に減量などの規格改定を実施したことや、販売促進費の抑制をはかったこともあり、これら製品の売上確保に苦戦しました。そのような中で、主力ブランドである「カントリーマアム」につきましては、増強した生産設備を活用して生産の効率化をはかる一方で、ブランドを活用した新製品を展開し、一層の競争力強化に取り組みました。また、「ホームパイ」につきましては品質の改善に加え、増量した製品を発売し、大袋製品の売上回復につとめました。さらに9月には、拡大しているハロウィン市場に向けた製品を積極的に発売することにより、ファミリー向け製品の売上拡大をはかりました。その結果、苦戦しておりました売上を着実に回復させることができました。
中国において菓子の製造、卸売を行っている不二家(杭州)食品有限公司につきましては、主力製品である「ポップキャンディ」がテレビCMにより、認知度がさらにアップしたことや、結婚式等における贈答品の需要が拡大したことにより、大きく売上を伸ばすことができました。また、売上増に伴う生産面での人員不足には、前期に導入した自動化設備により対応することができました。
この結果、菓子の売上高は、416億74百万円(対前年同期比102.7%)となりました。
飲料におきましては、8月に発売したネクターの期間限定製品「こだわり巨峰ミックス195gカート缶」の販売は好調に推移したものの、主力製品である「ネクターピーチ350g缶」が、消費増税の影響を大きく受けている自販機販売を主要販売ルートとしていることから、販売が低調に推移しました。
この結果、飲料売上高は、39億39百万円(対前年同期比94.8%)と前年同期を下回りました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における製菓事業全体の売上高は、456億13百万円(対前年同期比102.0%)となり、損益面におきましても前年同期を上回る利益を確保することができました。
<その他>
その他事業のうち、通販・キャラクター事業につきましてはグッズ、アパレルメーカーからのライセンス収入が伸び悩み、厳しい状況となりましたが、株式会社不二家システムセンターの受注請負、データ入力サービスなどの事務受託業務が増加し、その他事業の売上高は12億4百万円(対前年同期比101.5%)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における資産、負債、純資産の状況は以下のとおりであります。
流動資産は247億20百万円で、主に売掛債権やたな卸資産の減により前連結会計年度末に比べ63億34百万円減少いたしました。固定資産は307億80百万円で、主に投資有価証券の減により、前連結会計年度末に比べ4億7百万円の減少となりました。
この結果、総資産は555億円で前連結会計年度末に比べ67億41百万円減少いたしました。
また、流動負債は185億27百万円で、主に仕入債務の減により前連結会計年度末に比べ45億12百万円減少いたしました。固定負債は85億42百万円で、主に長期借入金の返済により前連結会計年度末に比べ15億2百万円減少いたしました。
この結果、負債は合計270億69百万円で、前連結会計年度末に比べ60億14百万円減少いたしました。
純資産は284億31百万円で、主に四半期純損失の計上により前連結会計年度末に比べ7億27百万円減少いたしました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、2億56百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間におきまして、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はございません。
(5)主要な設備
第1四半期連結累計期間において計画中であった主要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間に完了したものは次のとおりであります。
会社名 | 事業所名 | セグメントの名称 | 設備の内容 | 金額 (百万円) | 完了年月 |
㈱不二家 | 秦野工場 (神奈川県秦野市) | 製菓事業 | 製菓 生産設備 | 551 | 平成27年5月 |