当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2020年1月1日~3月31日)のわが国の経済は、雇用・所得環境の改善等により緩やかな回復基調にありましたが、新型コロナウィルスの感染拡大の影響により大幅に下押しされ、先行きの見通しも不透明な状況となりました。
当社グループが属する食品業界においては、インバウンド需要の激減、外出自粛等の影響により、経営環境は急速に厳しいものとなっております。特に飲食業においては、外出自粛が大きく影響しております。
このような環境下にあって当社グループは、従業員の出勤前検温の実施、手洗い・手指消毒の励行、マスクの着用に加え、時差勤務・テレワークを導入するなど、従業員の健康維持につとめております。その中において当社グループは、新製品開発と既存製品の品質改善に継続して取り組み、生産性の維持・向上をはかりました。
その結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は、国内事業環境の悪化や中国事業の停滞による売上減少もあり、243億70百万円(対前年同期比92.8%)となりました。営業利益は1億48百万円(対前年同期比22.3%)、経常利益は2億68百万円(対前年同期比36.7%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は31百万円(対前年同期比9.1%)となり、売上、利益とも前年同期を下回りました。
(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
<洋菓子事業>
当社単体の洋菓子においては、洋菓子チェーン店の売上確保と広域流通企業との取り組み拡大をはかりました。洋菓子チェーン店では、外出自粛で来店客数が減少する中で、プレミアムシリーズの特別価格での販売など売上促進策を継続する一方、いわゆる巣ごもり消費に対応した賞味期限の長い製品の品揃え強化を進めました。店舗面では、前期より開設増に取り組んでいる納品店(当社が食品スーパー等に製品を納入して販売は納入先が行う店舗)は当第1四半期に18店開店しました。一方、高付加価値製品中心の「西洋菓子舗不二家」は、常設の日本橋・京都のほか期間限定店舗を7店舗出店し、百貨店や主要駅の商業施設向けには「FUJIYA CONFECTIONERY」ブランドのもと、期間限定で2店舗出店しました。なお、当第1四半期連結会計期間末における不二家洋菓子チェーン店の営業店舗数は前年同期差27店減の826店となりました。
広域流通企業との取り組みについては、生産性の高い製造ラインを活用したファミリーパック製品の積極的な販売に加え、ミルキーブランドを活用した「生バウムクーヘン」等を発売し、売上は前年同期を上回ることができました。
店舗数及び客数の減少の影響により、単体の洋菓子では売上、利益とも前年同期を下回りましたが、各種施策の効果により、3月の既存店売上の前年同期比は2月を上回るなど徐々に回復傾向となりました。
㈱スイートガーデンでは、チェーン店の売上減少が影響し、前年同期の売上を下回りました。しかしながら、広域流通企業向け製品の売上は、新製品提案の促進による採用製品の増加、新規取引先との取引拡大により着実に伸長しております。
㈱ダロワイヨジャポンでは、2月下旬以降、主要な出店先であるターミナル駅、百貨店の店舗売上の減少に加え、企業向け社内販売も中止となる中、インターネット通販の品揃え充実などの対策を講じましたが、売上は前年同期を下回りました。しかしながら、利益面では販売管理費の抑制により、改善を進めることができました。
この結果、洋菓子類の売上高は、58億円(対前年同期比93.6%)となりました。
レストランでは、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、全国に5店舗を出店しているお子様向け集客施設の長期休館、出店先商業施設の営業時間短縮等が大きく影響し、売上高は12億27百万円(対前年同期比84.5%)となりました。このような中、前期に値下げを行ったスイーツバイキングの拡販をはかり、お食事券贈呈サービス、シニア向け割引などの再来店促進策も実施しております。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における洋菓子事業全体の売上高は70億28百万円(対前年同期比91.9%)となりました。
<製菓事業>
当社単体の菓子においては、主力ブランドの拡販に取り組むとともに、新製品開発を推進しました。製品面では、『健康・グルメ』をテーマに、主力ブランドで季節を先取りした抹茶製品をはじめ、国産素材へのこだわりと柔らかい食感が特長の「やわらかピュアミルキー」、ナッツの健康イメージを訴求したファミリータイプ製品「ピーナツ習慣(カカオ70%)」を発売しました。新型コロナウィルスの影響による巣ごもり消費向けに拡販をはかったファミリータイプ製品の売上は比較的好調に推移しましたが、全体では前年同期を下回る売上となり、利益面でも販売促進費の増加が影響し、前年同期を下回りました。
ペコちゃん生誕70周年にあたっては、記念キャンペーン「ペコフェス」第1弾として、当社製品と一緒に写った動画や静止画を募集し、それを素材としてCMを制作するキャンペーンを開始しました。
不二家(杭州)食品有限公司では、新型コロナウィルスの感染拡大により、2月に入り工場の操業停止を余儀なくされましたが、従業員の健康管理状況が現地政府に評価され、いち早く2月11日より稼働を再開することができ、3月中旬以降、ほぼ通常の生産体制に復帰しました。工場閉鎖や中国市場の停滞の影響により、売上、利益とも前年同期の実績を下回りましたが、インターネット通販の拡大を図るなど売上回復につとめ、影響を最小限に止めることができました。
この結果、製菓事業における菓子の売上高は、154億43百万円(対前年同期比94.0%)となりました。
飲料については、既存主力製品の販売に注力するとともに、「ペコスカッシュ桃500ml」などの新製品を発売しました。しかしながら外出自粛による自販機売上の減少や店頭での販促活動の縮小が大きく影響し、売上高は11億46百万円(対前年同期比74.7%)と厳しい実績となりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における製菓事業全体の売上高は、165億90百万円(対前年同期比92.3%)となりました。
<その他>
その他事業は、キャラクターグッズ販売及びライセンス事業、不動産賃貸事業並びに㈱不二家システムセンターの受注請負、データ入力サービスなどの事務受託業務であり、売上高は好調に推移し、7億51百万円(対前年同期比118.2%)と前年同期を上回りました。
財政状態は、次のとおりであります。
流動資産は319億36百万円で、主に受取手形及び売掛金の減により前連結会計年度末に比べ30億71百万円減少いたしました。固定資産は362億68百万円で、主に有形固定資産や無形固定資産の減により、前連結会計年度末に比べ3億69百万円の減少となりました。
この結果、総資産は682億4百万円で前連結会計年度末に比べ34億40百万円減少いたしました。
また、流動負債は150億44百万円で、主に支払手形及び買掛金や未払金の減により前連結会計年度末に比べ26億54百万円減少いたしました。固定負債は42億81百万円で、主に長期借入金の返済や社債の償還等により前連結会計年度末に比べ2億40百万円減少いたしました。
この結果、負債は合計193億25百万円で、前連結会計年度末に比べ28億95百万円減少いたしました。
純資産は488億78百万円で、主に利益剰余金の減により前連結会計年度末に比べ5億44百万円減少いたしました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、99百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間におきまして、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。