当中間連結会計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更があった事項は次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
また、以下の見出しに関する事項は、前事業年度の有価証券報告書における「第一部 企業情報 第2 事業の状況 3 事業等のリスク」の項目番号に対応したものです。
株式市場の変動などにより、保有する有価証券および投資有価証券に評価損が発生する可能性があります。
また、当該投資有価証券より得られる受取配当金は、当社グループの収益において相応の割合を占めております。そのため、当該投資有価証券の発行会社の業績悪化や配当政策の変更等により、配当金が大幅な減少又は無配となった場合、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
当該リスクに対し当社グループでは、上場株式については定期的に時価や発行会社の業績等を把握し、事業戦略上の重要性、取引先との事業上の関係などを総合的に勘案して、保有状況を継続的に見直しております。また、当社グループは保有する政策保有株式の縮減に取り組んでおり、当該政策保有株式の売却で得られた資金を再配分することにより収益構造を改善する方針としております。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果に支えられ、緩やかな回復基調が続きました。一方で、米国の通商政策による不透明感や、物価上昇の継続による消費者マインドの下振れ、欧米の高金利水準の長期化など海外経済の不確実性が、国内景気の下押し要因となっており依然として先行き不透明な状況が続きました。
当社グループの中核事業の一つである菓子・食品の市場におきましては、原材料価格の高止まりや人件費・物流費の上昇などに起因する各種商品の値上げが進みました。消費者の節約志向が一層強まり、購買行動にも変化が見られるなど、企業にとって厳しい経営環境が続いております。
こうした情勢のもと当社グループは、中期経営計画「MEITO CHALLENGE 2026」に基づき、食品事業では中核ブランドの市場浸透と商品価値の訴求を、化成品事業では高付加価値商品のグローバル展開を推進し、収益性の向上と事業基盤の強化に努めてまいりました。
また、2025年2月に迎えた創立80周年を機に、多角化した当社グループの存在意義を見つめ直し、商号を「株式会社meito」に変更いたしました(変更日:2025年9月1日)。長きにわたりお客様に親しまれてきたブランド「meito」と商号を統一することで、国内外への発展を目指し、さらなるブランド認知と企業価値の向上を図ってまいります。
以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は、前年同期と比べて3.1%増の14,239百万円となりました。
営業利益につきましては、売上高の増加や商品の内容量変更・価格改定による売上原価率の改善などにより、前年同期と比べて12.3%増の1,037百万円となりました。また、経常利益は、営業利益の改善に加えて受取配当金が増加したことなどにより、前年同期と比べて8.3%増の1,786百万円となりました。親会社株主に帰属する中間純利益につきましては、特別利益に投資有価証券売却益1,414百万円などを計上しました結果、前年同期と比べて35.3%減の2,199百万円となりました。なお、前年同期は、特別利益に投資有価証券売却益2,754百万円などを計上しておりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
食品事業
各部門の売上高は、次のとおりであります。
(百万円)
2025年9月1日より「株式会社meito」に商号変更するにあたり、新社名とブランドの認知向上を図るため、俳優・武井 咲さんを起用した新CMを全国で放映開始いたしました。主力の菓子部門につきましては、中核ブランドの販売促進プロモーションに取り組んだところ、若干ではありますが、前年同期を上回る結果となりました。チョコレート類は、テレビCMを行ったエアインチョコレートの「ぷくぷくたい」の売上は増加しましたが、主力ブランドの「アルファベットチョコレート」などのファミリーサイズ(大袋)の商品が苦戦したことにより、減収となりました。キャンディ類は、自社商品・受託商品ともに売上が大きく落ち込み減収となりました。そのほか、連結子会社については、株式会社エースベーカリーは、「凍らせて食べるシャーベット」シリーズなどのゼリー類の販売が大きく伸長して増収となりました。なお、株式会社おいもやは前年同期並みの売上となりました。
粉末飲料部門につきましては、「香り高いミルクココア」などの売上が好調に推移したことにより増収となりました。
また、冷菓部門は、猛暑の影響もあり自社商品の販売が伸び増収となりました。
その他につきましては、連結子会社が1社加わったこともあり増収となりました。
これらの結果、食品事業の売上高は、前年同期に比べ2.2%増の12,269百万円となりました。営業利益につきましては、過年度より数回にわたって実施した商品の内容量変更・価格改定の効果などにより前年同期に比べ30.3%増の1,191百万円となりました。
化成品事業
各部門の売上高は、次のとおりであります。
(百万円)
酵素部門につきましては、海外を主な市場としており、海外企業との販売競争が激化するなか、積極的な営業活動を推進しました。脂肪分解酵素「リパーゼ」は国内市場にて売上を伸ばしたことにより増収となり、チーズ用凝乳酵素「レンネット」も海外市場にて好調に推移したことにより増収となりました。
また、薬品部門につきましては、医薬品やX線フィルムなどの原料用の「デキストラン」の売上が増えたことにより増収となりました。
これらの結果、化成品事業の売上高は前年同期に比べ9.0%増の1,821百万円となりましたが、営業利益につきましては、売上原価率の上昇により前年同期に比べ4.5%減の430百万円となりました。
不動産事業
不動産事業につきましては、2025年9月に取得した土地の賃貸収入の増加により、売上高は前年同期に比べ7.2%増の148百万円となり、営業利益は前年同期に比べ12.5%増の52百万円となりました。
当中間連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ12,238百万円増加し、95,563百万円となりました。これは主に、不動産事業等にて土地を取得したことや、投資有価証券が保有する株式の株価の上昇により増加したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ、7,473百万円増加し、35,885百万円となりました。これは主に、短期借入金が不動産事業にて取得した土地の支払いにより増加したことや、繰延税金負債が保有する株式の株価の上昇により増加したことによるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ4,764百万円増加し、59,677百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金や利益剰余金が増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は、62.4%(前連結会計年度末65.9%)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,719百万円減少し、5,474百万円となりました。
当中間連結会計期間における営業活動の結果使用した資金は、476百万円(前年同期は2,022百万円の収入)となりました。資金の主な増加要因は、税金等調整前中間純利益によるものであり、主な減少要因は、棚卸資産の増加および法人税等の支払いによるものであります。
投資活動の結果使用した資金は、7,460百万円(前年同期は2,953百万円の収入)となりました。資金の主な増加要因は、有価証券及び投資有価証券の売却によるものであり、主な減少要因は、有形固定資産の取得によるものであります。
財務活動の結果得られた資金は、6,217百万円(前年同期は3,375百万円の支出)となりました。資金の主な増加要因は、短期借入金の増加によるものであり、主な減少要因は、長期借入金の返済によるものであります。
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
当中間連結会計期間の研究開発費の総額は461百万円であります。
当中間連結会計期間に著しい変動があった設備は、次のとおりであります。
当中間連結会計期間において、重要な契約等の決定又は締結等はありません。