(1)業績
当事業年度におけるわが国経済は、政府および日銀の経済政策を背景に企業収益や雇用情勢に改善の動きがみられるなど緩やかな回復傾向にありましたが、それが個人消費を押し上げる力に至らず、さらに中国をはじめとする新興国や資源国の景気減速の動きが強まったこともあり、先行き不透明な状況で推移いたしました。
菓子業界におきましては、お客様の「食の安心、安全」に対する関心や節約志向は変わらず、限られたパイを巡っての企業間競争は厳しさを増しております。
このような状況のもとで、当社は企業スローガン『こころつなぐ。笑顔かがやく。』を掲げ、お菓子を通して心豊かな生活をお届けすることを基本姿勢として、商品の開発・改善により売上向上に取り組むとともに、安心、安全かつ高品質な商品をお客様に提供し続けることに注力いたしました。
販売面におきましては、チョコレート、焼菓子、チーズケーキ、プリンなど基本商品の売上向上、イベント商品の強化、地域限定や季節限定スイーツの積極的展開、「ファヤージュショコラ」や「窯だしチーズケーキ」などの新たなブランド展開により売上獲得に努めてまいりました。また、生産面におきましては、生産性向上を目的とした「生産改革プロジェクト」を継続実施するとともに、内製化の推進などにより生産の効率化を図りました。
こうした全社一丸となった業務遂行により、売上高は28,666百万円(前期比3.4%増)となり、中期経営計画の目標数値27,500百万円を上回りました。
損益面におきましては、原材料費の上昇などはありましたが、増収に加え、商品設計の見直しや生産性向上への取り組み、経費削減などに努めたことにより、営業利益は1,234百万円(前期比69.8%増)、経常利益は1,337百万円(前期比66.9%増)、当期純利益は765百万円(前期比90.2%増)となりました。なお、営業利益率につきましては、中期経営計画の目標数値である3.0%を上回る4.3%となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
[洋菓子製造販売事業]
干菓子につきましては、バレンタインデーやホワイトデーをはじめとするイベント商戦が堅調に推移したことに加え、「ファヤージュ」などの焼菓子が好調に推移したこともあり、前事業年度を上回る売上高となりました。洋生菓子につきましては、キャンペーンの実施や素材を生かした期間限定プリンの発売などによりチルドデザートが好調に推移し、半生菓子も平成27年9月にリニューアルした「ブロードランド」が復調したため、前事業年度を上回る売上高となりました。
その結果、当事業の売上高は26,862百万円(前期比3.8%増)となりました。
[喫茶・レストラン事業]
喫茶・レストラン事業につきましては、菓子売店と喫茶を併設した「カフェモロゾフ イオンレイクタウンkaze店」(埼玉県越谷市)の新規出店、メニュー再編、集客イベントの開催などにより売上拡大を図りましたが、一部店舗の退店に伴う売上減少の影響もあり、売上高は1,803百万円(前期比2.4%減)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当事業年度における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ81百万円増加し、当事業年度末には1,140百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期純利益、非資金項目である減価償却費の計上、仕入債務の増加、法人税等の支払、退職給付引当金の減少、売上債権の増加等により、1,593百万円の収入(前事業年度は779百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の取得による支出、有価証券の売却及び償還による収入、有形及び無形固定資産の取得による支出等により、1,057百万円の支出(前事業年度は453百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出、配当金の支払等
により、454百万円の支出(前事業年度は452百万円の支出)となりました。
(1)生産実績
セグメントのうち、洋菓子製造販売事業において生産活動を行っており、当事業年度における生産実績を示すと、次のとおりであります。
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セグメントの名称 |
当事業年度 (自 平成27年2月1日 至 平成28年1月31日) |
前年同期比(%) |
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洋菓子製造販売事業計(千円) |
26,302,733 |
102.4 |
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(内訳) |
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干菓子群(千円) |
20,155,563 |
101.9 |
|
洋生菓子群(千円) |
6,147,171 |
103.8 |
(注)1.生産実績は販売価額相当金額で表示しております。
2.干菓子群、洋生菓子群にはその他菓子群製品及び半製品が含まれております。
3.他に他社製品仕入実績が仕入金額で997,462千円(前年同期比96.2%)あります。
4.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)受注状況
当社は見込生産を行っているため、該当事項はありません。
(3)販売実績
当事業年度の販売実績をセグメント別商品群別に示すと、次のとおりであります。
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セグメントの名称 |
当事業年度 (自 平成27年2月1日 至 平成28年1月31日) |
前年同期比(%) |
|
洋菓子製造販売事業計(千円) |
26,862,895 |
103.8 |
|
(内訳) |
|
|
|
干菓子群(千円) |
20,342,888 |
104.1 |
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洋生菓子群(千円) |
5,728,397 |
101.8 |
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その他菓子群(千円) |
791,609 |
110.1 |
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喫茶・レストラン事業計(千円) |
1,803,927 |
97.6 |
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合計(千円) |
28,666,822 |
103.4 |
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
当社は平成31年の創立88周年をめざした長期ビジョン MVP88「進化する老舗」INNOVATIONを掲げ、それを3ヵ年ごとのステップに分けて取り組んでおります。
平成27年1月期を起点とする3ヵ年の中期経営計画「MVP88 Step2」では、CHALLENGE「挑戦」をスローガンに、引き続き「筋肉質な企業構造」への変革は継続しつつ、その企業構造をベースとして、市場、商品、技術、人材育成といったあらゆる面で積極的に挑戦し、次代に向けて持続的発展のための基礎作りに取り組んでおります。中期経営計画の最終年度である平成29年1月期も厳しい経営環境が続くと想定されますが、安定的な利益を維持していくためにも以下の内容に取り組んでまいります。
販売面につきましては、市場動向を見据え、基本商品(チョコレート、焼菓子、チーズケーキ、プリン)、イベント商品、季節商品の売上向上に加え、新たなエリア限定商品など土産商品の開発強化、カタログ販売、インターネット販売の拡充などによる売上向上に積極的に取り組みます。また平成27年11月、あべのハルカス近鉄に「ファヤージュショコラ」1号店を、大阪のららぽーとEXPOCITYに焼きたてにこだわった「窯だしチーズケーキ」の店をそれぞれオープンするなど単一商品を扱う専門ブランドを積極的に展開いたしました。今後ともブランド価値の向上による売上獲得を図ります。
生産・供給面では、内製化の推進、工場間での生産品目のシフト、工場での「生産改革プロジェクト」の拡大展開による生産効率の向上など、組織の合理化と生産体制の見直しにより原価低減を進めてまいります。また、品質マネジメントシステムと全社品質保証制度の強化により、品質の安定向上に取り組んでまいります。環境対策としては、西神第1工場に設置した太陽光発電装置による売電を行うとともに、工場のLED化も西神工場、船橋工場に続き、六甲アイランド工場においても実施いたしました。
商品開発面では、新しい販路に対応した商品の企画や基本商品のリニューアル、プロモーションやキャンペーンの強化、市場戦略に対応するブランド価値向上のための付加価値のより高い商品の開発を進めてまいります。
全社的には厳しい環境の中でも利益を安定的に確保できるよう、オーバースペックの排除をめざし、業務の見直しや効率化を進めます。また企業理念を実現するための人材育成体系の確立を図ります。
当社は危機管理マニュアルや災害対応のBCP(事業継続計画)の整備、「震災ハンドブック」の従業員への配付などにより、大規模災害の被害を最小限に抑えられるよう、危機管理体制の充実を図っております。また、「食の安心、安全」を確保するための施策の実行に全社を挙げて最優先で取り組んでおります。このような活動を通じて企業体質の強化につなげてまいります。
今後とも、創立100周年を見据え、さらなるステップアップをめざし、中期経営計画 MVP88 Step2 CHALLENGE「挑戦」の実現に向け、経営理念『Be Prime,Be Sweet.』のもと、全社一丸で邁進する所存でございます。
当社の経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。当社はこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、リスク発生の回避および発生した場合の損失の低減に努めております。
なお、文中における将来に対する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)食の安心、安全について
近年、食品業界におきましては、製品の規格や産地の偽装問題、消費または賞味期限についての虚偽表示や誤表示など、食の安心、安全を揺るがす問題が多発しております。消費者の食の安心、安全に対する関心はますます高まっており、ひとたびこの対応を誤れば企業存亡の危機に瀕する事態を招く状況にあります。
このリスク回避のために当社ではISO9001に基づき、各種品質関連マニュアルの徹底による事前防止システムを確立し、食の安心、安全について万全の体制で臨むとともに、万一発生した場合に備え損失を最小限に抑えるための対応マニュアルの整備や、生産物賠償責任保険の付保を行っております。
しかし、予期せぬ製品の欠陥の発生や、仕入原料に不適切な物質の使用・混入あるいはその他の原因により、大規模な製品回収や製造物責任が発生した場合には、当社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(2)原材料について
当社の使用する原料は、主に農産物であり、天候不順、自然災害による収穫量の増減、需給状況などにより仕入価格が変動する可能性があります。輸入原料の場合には、為替変動によっても仕入価格が変動する可能性があります。
また、原油価格の変動により、石油製品である容器類、包装材料の仕入価格が変動する可能性があります。 こうしたリスクについては、安定供給先の確保、事前の価格交渉、適切なタイミングでの価格決定等によりリスクを回避する努力を行っております。
しかし、予期せぬ突発的事情により原材料の安定的調達ができなくなった場合や仕入価格が高騰した場合には、当社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(3)得意先の経営破綻等による影響
当社は、直営店、全国主要百貨店等を中心とした直接販売の方法をとっております。販売先の経営破綻により、債権が回収不能となる可能性があります。当社では、専属の部署が調査機関や業界情報の活用により継続的な情報収集や与信管理を行っております。
しかし、予期せぬ取引先の経営破綻が発生した場合には、当社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(4)法的規制
当社は、食品衛生法、PL法(製造物責任法)、不当景品類及び不当表示防止法や環境・リサイクル関連法規など、各種の法的規制を受けております。これらの規制を遵守できない場合には、当社の活動が制限される可能性や、コストの増加を招く可能性があります。当社としては、各種規定の整備によるほか、各主管部門と法務部門が連携しすべての法的規制を遵守するように取り組んでおります。
しかし、予測外の法的規制の強化や新たな規制が発生し、当社の事業活動の制限やコスト増加が発生した場合には、当社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。
当社は顧客第一主義を基本方針とし、激動する市場環境に対応するため消費者ニーズを適切に予測し、付加価値のより高い商品の開発、品質の向上に取り組んでおります。
当事業年度における「洋菓子製造販売事業」の主な研究開発活動は、以下のとおりです。
新ブランド開発として、「モロゾフ エクラ」(※「エクラ」とはフランス語で輝きという意味)の2号店を大阪都心部の百貨店に出店いたしました。「カスタードプリン エクラ」など、限定商品の充実を図り、ブランドの発信力を高めました。また、新たに単一商品に特化した専門ブランドとして「ファヤージュショコラ」、「窯だしチーズケーキ」そして「アルペングロー」を開発し、それぞれ1号店を百貨店、ショッピングモール、直営店に出店いたしました。話題性や限定性をアピールし、モロゾフの新たな魅力発信、新規顧客の獲得に努めました。
干菓子群におきましては、夏季の主力ゼリー商品である「ファンシーデザート」に新品種「さくらんぼ(佐藤錦)」を投入し、「フルーツオブフルーツ」には「いよかん」、「凍らせてシャーベット」には「ピーチ」を加え、魅力ある商品にリニューアルいたしました。
冬季には、チョコレートギフトの主力商品である「フェイバリット」に新たな品種を加えてリニューアルするとともに、新たに「プレミアムチョコレートセレクション(レッド)」を限定発売し、チョコレートギフトのラインナップを拡充いたしました。
中元商品では「サマーロイヤルタイム」を全面改変し、魅力的な詰合せ商品にいたしました。歳暮の代表商品である「ロイヤルタイム」、「ウィンターセレクション」に人気の焼菓子「ファヤージュ」や「ファンシーチョコレート」等の新商品を加え、バラエティ豊かな詰合せ商品に改変し、ギフト市場のシェア拡大を図りました。
洋生菓子群におきましては、当社の代表商品であるプリン群に「濃密プレミアムチョコレートプリン」や「北海道夕張メロンのプリン」等、こだわりの素材を生かした新しいコンセプトのプリンを開発しラインナップを拡充いたしました。また、「イタリアンフェア」の開催や「プリンキャンペーン」におけるプリンキャッププレゼントなど、新たな切り口でプロモーションを展開し好評を博しました。
半生菓子群は、主力商品である「ブロードランド」を平成27年9月に全面改変いたしました。定番商品の「マドレーヌ」、「フィナンシェ」の改変に加え、新たに「ベイクドチーズケーキ」等を開発し、ラインナップの充実を図りました。
イベント商品におきましては、バレンタインデー、ホワイトデー、ハロウィーン、クリスマスに、それぞれ新商品を投入しました。特に最大のイベントであるバレンタインデーでは、各商品群をリニューアルするとともに、新規ブランドとして「ヴェルジュール」、流通販路別の限定ブランドとして「コーヒーラボ」、「ディックブルーナ」、「ヴィエレッサ」等を開発し、希少性とファッション性をアピールいたしました。また、新たな取り組みとして異業種コラボレーションブランド「ザ・ビートル」を展開し、バレンタイン市場の拡大に努めました。
喫茶業態では、厨房付菓子売店を併設した新スタイルカフェを新たに2店、札幌、越谷に出店いたしました。
また、土産市場では新東京土産として「ラング・ド・とうきょう」、「東京駅丸の内駅舎クリスピーショコラ」等の発売に加え、神戸、大阪限定の新商品を投入、海外市場では新たに韓国へ出店するなど、新規市場の拡大にも努めました。
食の企業として最も大切な安心・安全につきましては、原材料の仕入から製造、流通、販売まで、品質管理体制の強化をめざした改善活動を続けております。
なお、当事業年度における「洋菓子製造販売事業」の研究開発費は、392,315千円です。
(1)重要な会計方針及び見積もり
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 重要な会計方針」に記載のとおりであります。
(2)財政状態の分析
(流動資産)
当事業年度末における流動資産の残高は、11,556百万円となり、前事業年度末に比較し739百万円増加しております。この主たる要因は、有価証券が前事業年度末に対し500百万円増加、売掛金が前事業年度末に対し230百万円増加したこと等によります。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産の残高は、9,987百万円となり、前事業年度末に比較し150百万円減少しております。この主たる要因は、有形固定資産が前事業年度末に対し148百万円減少したこと等によります。有形固定資産の減少は減価償却が進んだことによるものであります。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債の残高は、7,654百万円となり、前事業年度末に比較し524百万円増加しております。この主たる要因は、未払金が前事業年度末に対し194百万円増加、買掛金が前事業年度末に対し132百万円増加、電子記録債務が前事業年度末に対し112百万円増加したこと等によります。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債の残高は、809百万円となり、前事業年度末に比較し561百万円減少しております。この主たる要因は、退職給付引当金が前事業年度末に対し367百万円減少、長期借入金が返済に伴い前事業年度末に対し283百万円減少したこと等によります。
(純資産)
当事業年度末における純資産の残高は、13,080百万円となり、前事業年度末に比較し625百万円増加しております。この主たる要因は、利益剰余金が前事業年度末に対し620百万円増加したこと等によります。
(3)キャッシュ・フローの分析
(キャッシュ・フロー)
キャッシュ・フローの状況については、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。
なお、当社のキャッシュ・フロー関連指標のトレンドは次のとおりであります。
|
|
平成26年1月期 |
平成27年1月期 |
平成28年1月期 |
|
自己資本比率(%) |
59.5 |
59.4 |
60.7 |
|
時価ベース自己資本比率(%) |
55.8 |
63.8 |
72.2 |
|
キャッシュ・フロー対有利子負債比率 |
2.9 |
3.1 |
1.3 |
|
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) |
19.9 |
19.1 |
45.1 |
(注)自己資本比率=自己資本/総資産
時価ベース自己資本比率=株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率=有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ=営業キャッシュ・フロー/利払い
1.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
2.営業キャッシュ・フロー及び利払いについては、キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フロー及び利息の支払額を使用しております。
3.有利子負債は、貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている負債(リース債務を除く)を対象としております。
(4)経営成績の分析
中期経営計画 MVP88 Step2 CHALLENGE 「挑戦」 の2年目にあたる当事業年度は、以下に記載の通り、増収、増益を達成いたしました。
(売上高)
売上高は28,666百万円となり、前事業年度と比較し932百万円の増加(前期比3.4%増)となりました。
洋菓子製造販売事業においては、バレンタインデーやホワイトデーをはじめとするイベント商戦が堅調に推移したことに加え、「ファヤージュ」などの焼菓子や平成27年9月にリニューアルした「ブロードランド」、素材を生かした期間限定プリンの発売などによりチルドデザートなどが好調に推移したこともあり、前事業年度と比較し976百万円の増加(前期比3.8%増)となりました。喫茶・レストラン事業においては、菓子売店と喫茶を併設した「カフェモロゾフ イオンレイクタウンkaze店」(埼玉県越谷市)の新規出店、メニュー再編、集客イベントの開催などにより売上拡大を図りましたが、一部店舗の退店に伴う売上減少の影響もあり、前事業年度と比較し44百万円の減少(前期比2.4%減)となりました。
(売上原価)
売上原価は、原材料費の上昇はありましたが、商品設計の見直しや内製化の促進、「生産改革プロジェクト」の継続により工場生産性の向上に努めたことなどにより、対売上高比率は53.7%と前事業年度より0.6ポイント改善しました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は、売上の増加や経営効率化の推進により経費の圧縮を図ったことなどにより、対売上高比率は42.0%と前事業年度より1.1ポイント改善しました。
(当期純損益)
特別損益は、退職給付制度改定益30百万円等を特別利益に、固定資産除売却損37百万円、減損損失26百万円を特別損失に計上し、当期純利益は765百万円(前期比90.2%増)となりました。
(5)経営戦略の現状と見通し
当社は平成31年の創立88周年をめざした長期ビジョンMVP88「進化する老舗」INNOVATION を掲げ、それを3ヵ年ごとのステップに分けて取り組んでおります。
平成24年1月期を起点とする3ヵ年の中期経営計画MVP88 Step1 CHANGE「改革」では、厳しい経営環境下でも利益を確保できる筋肉質の企業体質への変革を図ることが重要課題であるとの考えのもと、社内改革による利益創出構造の確立をめざし、当初の目標を上回る結果となりました。
平成27年1月期を起点とする3ヵ年の中期経営計画MVP88 Step2 では、CHALLENGE「挑戦」をスローガンに、引き続き「筋肉質な企業構造」への変革は継続しつつ、その企業構造をベースとして、市場、商品、技術、人材育成といったあらゆる面で積極的に挑戦し、次代に向けて持続的発展のための基礎作りに取り組んでおります。2年目にあたる当事業年度は、売上高、営業利益率ともに、最終年度の目標を上回る結果となりました。
経営環境は今後も厳しい状況が続くものと考えられますが、平成29年1月期の業績予想数値の達成に向けて取り組んでまいります。