文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
経営理念『Be Prime,Be Sweet.』は、すべてはお客様の笑顔のために、最高のおいしさを追求し、安心・安全な品質を確保し、最良のサービスを提供するため、一流をめざして日々進化することで、常に感動をお届けすることを約束したメッセージです。
企業スローガン『こころつなぐ。笑顔かがやく。』は、スイーツを通して「こころ」と「こころ」をつなぐ架け橋となり、かがやく笑顔を広げたいという想いを表しました。スイーツには疲れた心を癒し、心を結び、感動や歓びを記憶に刻む力があります。そのようなスイーツでお客様に笑顔をお届けしたい、それこそがモロゾフの原点です。モロゾフのスイーツは、わくわくする感動、ドキドキする感動をお届けするものでなければなりません。この企業スローガンを通して、当社の想いをお客様へしっかりと伝えてまいります。
(2)目標とする経営指標
当社は中期経営計画「Re morozoff 2022 ~変革~ 」の『1st Step』を2018年1月期からスタートしており、2020年1月期は最終年度となります。2020年1月期の経営成績は売上高29,500百万円、営業利益率6.1%(営業利益1,800百万円)をめざしております。
当事業年度の経営成績は、売上高、営業利益率ともに、2020年1月期の業績予想を上回る結果となっております。しかしながら、2020年1月期につきましては、売上面では相次ぐ百貨店の店舗閉鎖や消費税率引き上げの影響が想定され、また損益面では原材料価格の上昇や、「西神工場の焼菓子ライン再構築」に伴う減価償却費の増加、物流関係費や人材確保のための人件費の増加など、厳しい状況が想定されます。
中計経営計画の各戦略を着実に実行していくことで、『1st Step』の最終年度(2020年1月期)の業績予想数値の達成に向けて取り組んでまいります。
(3)中長期的な会社の経営戦略および対処すべき課題
当社は中期経営計画「Re morozoff 2022 ~変革~ 」の『1st Step』を2018年1月期からスタートしており、2020年1月期は最終年度となります。
当中期経営計画は2018年1月期~2023年1月期の6年間を2段階に区切り、『1st Step』と『2nd Step』として策定しております。『1st Step』では、販路、商品・ブランド、生産、組織のそれぞれの戦略を早期に実行に移すことで、変革を継続的に進めながらブランド価値を向上させて、経営理念の実現と持続的成長を図り、目標達成をめざしております。
当社を取り巻く環境は、売上面におきましては相次ぐ百貨店の店舗閉鎖や2019年10月に予定されている消費税率引き上げの影響など楽観視できない状況にあります。また損益面におきましても原材料単価の上昇や、「西神工場の焼菓子ライン再構築」に伴う減価償却費の増加に加えて、物流関係費や人材確保のための人件費の増加などのコストアップ要因を予想しております。
そのような環境の中で、目標達成に向けた具体的な内容は以下のとおりです。
販路戦略につきましては、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)により委託店のブランド力をさらに磨き、その発信力を強化するとともに1店舗当たりの売上高向上と利益改善を図ります。また、人気の焼菓子ファヤージュにチョコレートを組み合わせた「ファヤージュショコラ」の店舗を、2018年2月にそごう広島店に、同年10月には小田急百貨店町田店とルミネ立川店にオープンいたしました。また2018年9月には日本橋髙島屋に関東初の「モロゾフエクラ」がオープンしました。2019年にはマザーショップである神戸三宮の「センター街ショップ」のリニューアルを予定しており、モロゾフブランドの発信基地としての機能を強化してまいります。また、既存販路の強化に加え、土産商品やインターネット販売の拡充、海外ビジネスの強化など、新販路の拡大にも積極的に取り組みます。海外では、2018年8月にマカオ1号店を「ニュー・ヤオハン」に、同年10月にはシンガポール2号店を「ウエストゲート」に、また同年11月にはタイ1号店を「サイアム髙島屋」にそれぞれオープンいたしました。2019年4月にはシンガポールのチャンギ国際空港内ショッピングモール「ジュエル」にカフェモロゾフがオープンいたします。喫茶・レストラン事業につきましても、収益改善に向けた改革プロジェクトを継続するとともに、菓子売店と連動したイベントやキャンペーンの企画など、利益改善に向けた取り組みを進めております。
商品・ブランド戦略につきましては、販路戦略に対応したマーチャンダイジングの展開や焼菓子の強化に取り組んでまいります。「窯だしチーズケーキ」では、2018年9月の「ららぽーと名古屋みなとアクルス」への新規出店に続き、2019年秋には「ららぽーと沼津」への出店を計画しております。また2018年12月にはロングセラー商品をモチーフにした新ブランド店「ファヤージュ」を「ジェイアール京都伊勢丹」にオープンいたしました。
生産戦略につきましては、生産性の向上とサステナビリティの実現を目的として2017年度よりスタートした「西神工場の焼菓子ライン再構築」への投資(累計17.7億円)を継続中であり、また各工場の生産品目の最適化を図りつつ、販路戦略および商品・ブランド戦略に柔軟に対応していけるように、引き続き製造ラインの移設および設備の強化を進めてまいります。
組織戦略につきましては、中期人員計画の実行により「スリムで強い将来組織」の構築をめざすとともに、次世代人材の育成と女性活躍施策を推進してまいります。
今後とも、創立100周年を見据え、さらなるステップアップをめざし、中期経営計画「Re morozoff 2022 ~変革~ 」の実現に向け、経営理念『Be Prime,Be Sweet.』のもと、全社一丸で邁進する所存でございます。
当社の経営成績および財務状況に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。当社はこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、リスク発生の回避および発生した場合の損失の低減に努めております。
なお、文中における将来に対する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)食の安心、安全について
近年、食品業界におきましては、製品の規格や産地の偽装問題、消費または賞味期限についての虚偽表示や誤表示など、食の安心、安全を揺るがす問題が多発しております。消費者の食の安心、安全に対する関心はますます高まっており、ひとたびこの対応を誤れば企業存亡の危機に瀕する事態を招く状況にあります。
このリスク回避のために当社では全社品質保証制度に基づき、各種品質関連マニュアルの徹底による事前防止システムを確立し、食の安心、安全について万全の体制で臨むとともに、万一発生した場合に備え損失を最小限に抑えるための対応マニュアルの整備や、生産物賠償責任保険の付保を行っております。
しかし、予期せぬ製品の欠陥の発生や、仕入原料に不適切な物質の使用・混入あるいはその他の原因により、大規模な製品回収や製造物責任が発生した場合には、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(2)原材料について
当社の使用する原料は、主に農産物であり、天候不順、自然災害による収穫量の増減、需給状況などにより仕入価格が変動する可能性があります。輸入原料の場合には、為替変動によっても仕入価格が変動する可能性があります。
また、原油価格の変動により、石油製品である容器類、包装材料の仕入価格が変動する可能性があります。 こうしたリスクについては、安定供給先の確保、事前の価格交渉、適切なタイミングでの価格決定等によりリスクを回避する努力を行っております。
しかし、予期せぬ突発的事情により原材料の安定的調達ができなくなった場合や仕入価格が高騰した場合には、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(3)得意先の経営破綻等による影響
当社は、直営店、全国主要百貨店等を中心とした直接販売の方法をとっております。販売先の経営破綻により、債権が回収不能となる可能性があります。当社では、専属の部署が調査機関や業界情報の活用により継続的な情報収集や与信管理を行っております。
しかし、予期せぬ取引先の経営破綻が発生した場合には、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(4)法的規制
当社は、食品衛生法、PL法(製造物責任法)、不当景品類及び不当表示防止法や環境・リサイクル関連法規など、各種の法的規制を受けております。これらの規制を遵守できない場合には、当社の活動が制限される可能性や、コストの増加を招く可能性があります。当社としては、各種規定の整備によるほか、各主管部門と法務部門が連携しすべての法的規制を遵守するように取り組んでおります。
しかし、予測外の法的規制の強化や新たな規制が発生し、当社の事業活動の制限やコスト増加が発生した場合には、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、相次いだ自然災害の影響や、海外の不安定な政治・経済情勢による景気の下振れリスクの高まりなどの要因はあったものの、企業収益の改善に加え、雇用・所得環境の改善を背景にした個人消費の持ち直しなどにより、緩やかな回復傾向にありました。
菓子業界におきましては、お客様の「食の安心、安全」に対する関心や節約志向は変わらず、限られたパイを巡っての企業間競争は厳しさを増しております。
このような状況のもとで、当社は企業スローガン『こころつなぐ。笑顔かがやく。』を掲げ、お菓子を通して心豊かな生活をお届けすることを基本姿勢として、商品の開発・改善により売上向上に取り組むとともに、安心、安全かつ高品質な商品をお客様に提供し続けることに注力いたしました。
売上面におきましては、百貨店の店舗閉鎖や自然災害の影響、また2018年のバレンタイン商戦が寒波の影響によりやや苦戦したことなどのマイナス要因がありましたが、半生菓子の期間限定新商品の積極展開や、「ららぽーと名古屋みなとアクルス店」の新規出店などにより売上獲得に努めたことで、売上高は29,547百万円(前期比0.2%減)となりました。
損益面におきましては、西神工場の焼菓子ライン再構築に伴う減価償却費の増加、人手不足を背景とした運送費や物流加工費などの物流関連諸費用の増加、人材確保や従業員の処遇改善のための人件費の増加などもあり、営業利益は2,189百万円(前期比9.0%減)、経常利益は2,220百万円(前期比10.2%減)、当期純利益は1,399百万円(前期比15.5%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
[洋菓子製造販売事業]
干菓子につきましては、シーズンギフトの売上は比較的堅調に推移したものの、2018年のバレンタイン商戦が寒波や冬季オリンピックの影響によりやや苦戦したことや、百貨店の店舗閉鎖の影響などもあり、前事業年度を下回る売上高となりました。
洋生菓子につきましては、半生菓子の期間限定の新商品「瀬戸内 レモンケーキ」、「銀寄栗のケーキ」などの好調もあり、前事業年度を上回る売上高となりました。
その結果、当事業の売上高は27,871百万円(前期比0.1%減)となりました。
[喫茶・レストラン事業]
喫茶・レストラン事業につきましては、前事業年度に新規出店した店舗の売上貢献はあったものの、一部店舗の退店に伴う売上減少もあり、売上高は1,675百万円(前期比2.1%減)となりました。
②財政状態の概況
当事業年度末における資産は前事業年度末に比べ64百万円増加し、23,744百万円となりました。これは主に有価証券の増加額599百万円、有形固定資産の増加額131百万円、商品及び製品の増加額108百万円、前払年金費用の増加額54百万円、投資有価証券の減少額633百万円、現金及び預金の減少額207百万円等によるものであります。負債は前事業年度末に比べ319百万円減少し、7,674百万円となりました。これは主に未払法人税等の減少額168百万円、繰延税金負債の減少額136百万円等によるものであります。純資産は前事業年度末に比べ383百万円増加し、16,070百万円となりました。これは主に利益剰余金の増加額863百万円、その他有価証券評価差額金の減少額406百万円等によるものであります。
③キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ107百万円減少し、当事業年度末には1,521百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期純利益、非資金項目である減価償却費の計上、退職給付引当金の減少、法人税等の支払額等により、1,923百万円の収入(前事業年度は1,992百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の取得による支出、有価証券の売却及び償還による収入、有形及び無形固定資産の取得による支出等により、1,424百万円の支出(前事業年度は1,572百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の増加、配当金の支払により、605百万円の支出(前事業年度は374百万円の支出)となりました。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
セグメントのうち、洋菓子製造販売事業において生産活動を行っており、当事業年度における生産実績を示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当事業年度 (自 2018年2月1日 至 2019年1月31日) |
前年同期比(%) |
|
洋菓子製造販売事業計(千円) |
27,493,554 |
101.1 |
|
(内訳) |
|
|
|
干菓子群(千円) |
20,958,894 |
100.5 |
|
洋生菓子群(千円) |
6,534,660 |
103.1 |
(注)1.生産実績は販売価額によっております。
2.干菓子群、洋生菓子群にはその他菓子群製品及び半製品が含まれております。
3.他に他社製品仕入実績が仕入金額で946,524千円(前年同期比100.3%)あります。
4.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当社は見込生産を行っているため、該当事項はありません。
c.販売実績
当事業年度の販売実績をセグメント別商品群別に示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当事業年度 (自 2018年2月1日 至 2019年1月31日) |
前年同期比(%) |
|
洋菓子製造販売事業計(千円) |
27,871,962 |
99.9 |
|
(内訳) |
|
|
|
干菓子群(千円) |
20,896,353 |
98.9 |
|
洋生菓子群(千円) |
6,144,648 |
103.1 |
|
その他菓子群(千円) |
830,960 |
103.6 |
|
喫茶・レストラン事業計(千円) |
1,675,137 |
97.9 |
|
合計(千円) |
29,547,100 |
99.8 |
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
この財務諸表の作成に当たり、経営者の判断に基づく会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りが必要となります。
これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。
当社の財務諸表作成のための会計方針については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 重要な会計方針」に記載のとおりであります。
②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績の分析
中期経営計画「Re morozoff 2022 ~変革~ 」の『1st Step』2年目にあたる当事業年度は、以下に記載の通りとなりました。
(売上高)
売上高は29,547百万円となり、前事業年度と比較し53百万円の減少(前期比0.2%減)となりました。
洋菓子製造販売事業においては、百貨店の店舗閉鎖や自然災害の影響、また2018年のバレンタイン商戦が寒波の影響によりやや苦戦したことなどのマイナス要因がありましたが、半生菓子の期間限定の新商品「瀬戸内 レモンケーキ」、「銀寄栗のケーキ」などの積極展開や、「ららぽーと名古屋みなとアクルス店」の新規出店などにより売上獲得に努めたこともあり、前事業年度と比較し17百万円の減少(前期比0.1%減)となりました。喫茶・レストラン事業においては、前事業年度に新規出店した店舗の売上貢献はあったものの、一部店舗の退店に伴う売上減少もあり、前事業年度と比較し36百万円の減少(前期比2.1%減)となりました。
(売上原価)
売上原価は、原材料費の上昇、西神工場の焼菓子ライン再構築に伴う減価償却費の増加などにより、対売上高比率は51.2%と前事業年度より0.2ポイント上昇いたしました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は、運送費や荷造費などの物流関連諸費用の増加、人材確保や従業員の処遇改善のための人件費の増加などにより、対売上高比率は41.4%と前事業年度より0.5ポイント上昇いたしました。
(当期純損益)
特別損益は、投資有価証券売却益18百万円を特別利益に、固定資産除売却損19百万円、投資有価証券評価損46百万円、減損損失27百万円を特別損失に計上し、当期純利益は1,399百万円(前期比15.5%減)となりました。
b.財政状態の分析
(流動資産)
当事業年度末における流動資産の残高は、13,130百万円となり、前事業年度末に比較し456百万円増加しております。この主たる要因は、有価証券が前事業年度末に対し599百万円増加、商品及び製品が前事業年度末に対し108百万円増加、現金及び預金が前事業年度末に対し207百万円減少したこと等によります。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産の残高は、10,614百万円となり、前事業年度末に比較し392百万円減少しております。この主たる要因は、有形固定資産が前事業年度末に対し131百万円増加、前払年金費用が前事業年度末に対し54百万円増加、投資有価証券が前事業年度末に対し633百万円減少したこと等によります。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債の残高は、7,133百万円となり、前事業年度末に比較し85百万円減少しております。この主たる要因は、電子記録債務が前事業年度末に対し125百万円増加、未払法人税等が前事業年度末に対し168百万円減少したこと等によります。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債の残高は、540百万円となり、前事業年度末に比較し233百万円減少しております。この主たる要因は、繰延税金負債が前事業年度末に対し136百万円減少、退職給付引当金が前事業年度末に対し94百万円減少したこと等によります。
(純資産)
当事業年度末における純資産の残高は、16,070百万円となり、前事業年度末に比較し383百万円増加しております。この主たる要因は、利益剰余金が前事業年度末に対し863百万円増加、その他有価証券評価差額金が前事業年度末に対し406百万円減少したこと等によります。
(キャッシュ・フロー)
キャッシュ・フローの状況については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
なお、当社のキャッシュ・フロー関連指標のトレンドは次のとおりであります。
|
|
2017年1月期 |
2018年1月期 |
2019年1月期 |
|
自己資本比率(%) |
63.6 |
66.2 |
67.7 |
|
時価ベース自己資本比率(%) |
80.7 |
108.9 |
72.2 |
|
キャッシュ・フロー対有利子負債比率 |
0.9 |
0.9 |
1.0 |
|
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) |
70.5 |
71.8 |
67.5 |
(注)自己資本比率=自己資本/総資産
時価ベース自己資本比率=株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率=有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ=営業キャッシュ・フロー/利払い
1.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
2.営業キャッシュ・フロー及び利払いについては、キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フロー及び利息の支払額を使用しております。
3.有利子負債は、貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている負債を対象としております。
(資本の財源及び資金の流動性)
当社の資本の財源及び資金の流動性については、主として自己資金によって充当し、必要に応じて外部から資金調達を行っております。
また、重要な資本的支出として、2017年度よりスタートした「西神工場の焼菓子ライン再構築」への投資を継続中であり、詳細は「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」に記載のとおりであります。
経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。
当社は顧客第一を基本方針とし、激動する市場環境に対応するため消費者ニーズを適切に予測し、より付加価値の高い商品の開発、品質の向上に取り組んでおります。
当事業年度における「洋菓子製造販売事業」の主な研究開発活動は、以下のとおりです。
2018年は、当社を代表する商品の一つであるチョコレート「フェイバリット」のリニューアルを実施いたしました。1931年神戸トアロードのチョコレートショップとして誕生したモロゾフは、創業以来ヨーロッパの高級チョコレートをイメージしながら、同時に日本人の味覚に合う独創的な味わいを追及してまいりました。新たに開発したミルキーブロンドチョコレートを加えることで、なめらかな口どけとカカオの香りを特徴とした、洋酒を使わず、豊かで多彩な味わいの詰合せとなり、人気を博しました。
焼菓子商品では、モロゾフ人気のロングセラークッキー「オデット」の改変を行いました。軽やかな食感のラングドシャに、味わい深いチョコレートをサンドする仕様に変更しました。シンプルなロールタイプのクッキーも配合変更を行い、バターの風味がより一層引き立つリッチな味わいとしました。
夏商品では、夏季の主力商品「ファンシーデザート」の発売45周年を記念して、限定商品「プレミアムチョコレートムース」を発売しました。“幻のカカオ”とも呼ばれるベネズエラ産の希少なクリオロ種を使い、リッチな味わいに仕立てました。
中元ギフト商品では「サマーロイヤルタイム」、「サマーギフト」、「サマーイング」など、歳暮ギフト商品では「ウィンターセレクション」、「ウィンターギフト」などをバラエティ豊かな詰合せ商品に改変し、ギフト市場のシェア拡大を図りました。
洋生菓子においては、当社を代表する「カスタードプリン」に続く「とろ生カスタードプリン」のおいしさの向上を図りました。”食感(とろとろ)”と”味わい(生クリーム)”の見直しを行いました。「おいしくなったとろ生カスタードプリン」と「モロゾフ定番のカスタードプリン」との食べ比べ「対決VSプロモーション」を店頭およびネット上にて実施し、多くのお客様からご好評をいただきました。リニューアルした「とろ生カスタードプリン」だけでなく、定番商品である「カスタードプリン」の価値向上にもつなげることができ、第2弾「夏だけの期間限定プリンとの対決」、第3弾「秋の味覚たっぷりプリンとの対決」とプロモーションを継続的に実施いたしました。
半生菓子では、シーズンごとに季節商品をご用意いたしました。「福岡 あまおういちごのケーキ」(春季)、「瀬戸内 レモンケーキ」(夏季)、「銀寄栗のケーキ」(秋季)、「熊本 利平栗のケーキ」(冬季)を販売しました。シーズン商品を積極的に展開することで、基本商品である「マドレーヌ」、「フィナンシェ」、「アーモンドケーキ」との相乗効果により、半生菓子全体の売上向上を図ることができました。
イベント商品におきましては、バレンタインデー、ホワイトデー、ハロウィーン、クリスマスに、それぞれ新商品を投入しました。特に最大のイベントであるバレンタインデーでは、各商品群をリニューアルするとともに、新規ブランドとして「草月」を開発。流通販路別の限定ブランドとして「プルミエ生ショコラ」、「吟香」、「花の香」を開発し、ファッション性と希少性をアピールしブランド価値向上に努めることで、2019年のバレンタイン市場シェア拡大を図りました。
新ブランド開発として、単一商品に特化したブランド「ファヤージュショコラ」は、当期も3店舗を出店いたしました。また、「ファヤージュショコラ」から進化したブランド「ファヤージュ」をデビューさせました。ファヤージュのコンセプトである「木の葉形のスイーツ」を取り揃え、チョコレート菓子や半生菓子を豊富に取り揃えました。「プレゼント」から「お土産」まで、幅広い用途に対応できる新ブランドがスタートしました。
また、「窯だしチーズケーキ」については、当期も大型流通施設に出店。話題性や限定性をアピールし、新規顧客の獲得を図りました。喫茶業態では、既存店舗を2店リニューアルし、魅力のある新たな店舗づくりに努めました。また土産市場においては、新大阪土産として「通天閣クリスピーショコラ(カフェモカ)」を発売しました。インターネットビジネスにおいては、ネットやSNSなどに関心の高い20~30代の女性をターゲットにした、オンライン限定ショップ「みみずく洋菓子店」でのラインナップ拡大を図りました。海外市場では、ドバイ、シンガポール、タイにある大型ショッピングモールに新店をオープンするなど、国内外における新販路拡大に努めました。
食の企業として最も大切な安心・安全につきましては、新たに商品情報管理システムを構築するなど、原材料の仕入から製造、流通、販売まで、品質管理体制の強化をめざした改善活動を続けております。
なお、当事業年度における「洋菓子製造販売事業」の研究開発費は、402,504千円です。