当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当中間連結会計期間(2025年2月1日~2025年7月31日)における当社グループを取り巻く環境は、雇用・所得環境の改善が続き、景気は緩やかに回復いたしました。しかしながら、物価上昇と実質賃金のマイナス傾向が続いていることから節約志向がますます高まっており、消費者の商品や価格への選別の目は厳しさが増しております。
このような環境下において、当社グループは企業スローガンである『こころつなぐ。笑顔かがやく。』のもと、スイーツを通して心豊かな生活をお届けすることを基本姿勢として、安心、安全かつ高品質な商品をお客様に提供することに注力しました。
売上面につきましては、クッキーなどの焼菓子は好調に推移したものの、バレンタイン商戦が前倒し傾向となったことや、消費者の節約志向の影響による洋生菓子の買い控え、香港の子会社の春節での売上が当中間連結会計期間に計上されないこともあり、当中間連結会計期間の売上高は16,192百万円(前年同期比1.7%減)となりました。
損益面につきましては、店舗や工場の人員体制の最適化に努めるとともに一部商品の価格改定に取り組んだものの、減収に加え、カカオを中心とした原材料価格の高騰、賃金の引上げによる人件費の増加、輸送費用の上昇や昨年、船橋の物流機能を外部委託に完全移行したことに伴う諸費用の計上などにより、営業利益は424百万円(前年同期比41.7%減)、経常利益は468百万円(前年同期比37.4%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は271百万円(前年同期比44.2%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
[洋菓子製造販売事業]
干菓子につきましては、素材と製法にこだわった新体験カスタードスイーツ専門店「CUSTA」の3号店が2025年4月に日本橋三越本店へオープンしたことによる売上貢献に加え、「ファヤージュ」や「ガレット オ ブール」などの焼菓子が好調に推移したことや万博向け商品の発売による売上増加があったものの、前倒し傾向となったバレンタイン商戦の影響や香港の子会社での春節の売上が前期の計上となったこともあり、前年同期を下回る売上高となりました。
洋生菓子につきましても、昨年に発売55周年の記念商品を販売したチーズケーキの反動減に加え、物価上昇に伴う節約志向による影響などにより、前年同期を下回る売上高となりました。
その結果、当事業の売上高は15,191百万円(前年同期比2.0%減)となりました。
[喫茶・レストラン事業]
喫茶・レストラン事業につきましては、メニューの価格や内容の改変等により売上拡大を図った結果、売上高は1,001百万円(前年同期比3.2%増)となりました。
②財政状態の状況
当中間連結会計期間末における資産は、前連結会計年度末に比べ476百万円増加し、26,068百万円となりました。資産の増減の主なものは、現金及び預金の増加額2,081百万円、有形固定資産の増加額1,850百万円、仕掛品の増加額1,251百万円、受取手形及び売掛金の減少額3,447百万円、商品及び製品の減少額1,334百万円等であります。負債は前連結会計年度末に比べ492百万円増加し、6,600百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金の増加額339百万円等によるものであります。純資産は前連結会計年度末に比べ15百万円減少し、19,467百万円となりました。これは主に退職給付に係る調整累計額の増加額31百万円、利益剰余金の減少額45百万円等によるものであります。
③キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1,581百万円増加し、当中間連結会計期間末には5,176百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の減少、税金等調整前中間純利益の計上、退職給付に係る資産の増加、法人税等の支払額等により、3,471百万円の収入(前年同中間期は1,569百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の払戻による収入、有価証券の売却及び償還による収入、有形及び無形固定資産の取得による支出、定期預金の預入による支出等により、1,549百万円の支出(前年同中間期は1,674百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払等により、323百万円の支出(前年同中間期は684百万円の支出)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題に重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当中間連結会計期間における研究開発活動の金額は、200,914千円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。