第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の動向に左右され、本格的な回復に至らないまま、足元で感染が再拡大するなど収束が見通せないなか、企業業績の改善期待が抑えられ、消費者行動も慎重になるなど、先行きの不透明感が強まっているものと見られます。

 米菓業界におきましては、年度の初めこそ巣ごもり消費による需要増が見られたものの、観光土産品やインバウンド需要の回復が見込めず、小売業態によっては業況に差が生じているなか、消費者行動も節約志向になっており、市況や競争環境の厳しさが増すものと見られております。

 このような経営環境のなか、当社グループは、中期経営計画『プライド・BEIKAプラン』の2年目にあたり、「世界中のお客様に岩塚の美味しさの笑顔を届けよう!」をスローガンに掲げ、引き続き「美味しさと品質」を重視していく方針にあります。また、グループシナジーの発揮による生産性の向上に重点的に取り組むこととしており、そのための設備投資を積極的に進め、子会社を含めた基盤強化を図っております。

 営業部門では、国産米100%の高品質をアピールした売り場提案等の差別化を継続して進め、主力の「田舎のおかき」や「岩塚の黒豆せんべい」等のTOP6商品の伸長に注力するとともに、「大人のおつまみ」による家飲み需要やスリムパックによる包装資材の削減にも対応し、販売強化に努めてまいりました。また、リモートワークや営業事務所の集約等を進め、営業活動の新常態への適応を図ってきております。

 製造部門では、新工場の稼働準備を行うなかで省人化を進め、原材料・資材等のムダの排除や物流体制の整備強化などのコスト低減対策、主力商品を主体とする集中生産や品質の安定化に継続して取り組むことで、製造原価低減に努めてまいりました。また、新たに建設した「BEIKA Lab」および「長岡新工場」は、ともに4月からの本格稼働に向け試験操業等の準備中であり、来年度の生産性向上に寄与できる見通しにあります。

 また、当社グループの小売部門である「LACOTE Iwatsuka(ラコテ岩塚)」や高級米菓専門店「株式会社瑞花」の一部店舗においては、コロナ禍への対応として年度の初めに一時的に休業を余儀なくされました。その後通常営業に戻っておりますが、消費動向に回復遅れが見られるため、グループ全体で集客力強化に努めております。

 なお、関越道の通行マヒに際しての当社の行為について、図らずもSNS等で好意的な意見をいただきましたが、改めてお客様と向き合った持続的な事業活動を行ってまいりたいと考えております。

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間における業績は、前年同期間比減収ながら増益となりました。売上高は、消費者動向が慎重姿勢に転じるなか伸び悩み傾向が強まり、169億95百万円(前年同期間比1.8%減)とここにきて前年を下回る結果となりました。損益面では、競争激化により販促費が増加するなか、集中生産等による製造原価の低減に加え事業設備の減価償却方法を定額法に変更した影響も大きく、営業利益は3億84百万円(同60.7%増)となりました。経常利益においては受取配当金の増加等から30億99百万円(同18.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は20億34百万円(同13.9%増)となりました。

 なお、経常利益に関しましては、当社が株式を保有するWANT WANT CHINA HOLDINGS LIMITED. からの株式配当金25億95百万円を営業外収益の受取配当金に計上しております。

 

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は708億66百万円となり、前連結会計年度末と比較して7億30百万円の増加となりました。

 流動資産は84億31百万円となり、前連結会計年度末と比較して6億78百万円の増加となりました。これは主に、前連結会計年度末の投資その他の資産のその他に含めております長期貸付金を当第3四半期連結会計期間末の流動資産のその他に含めております1年内回収予定の長期貸付金に振替えたこと等によるものであります。固定資産は624億35百万円となり、前連結会計年度末と比較して51百万円の増加となりました。これは主に、有形固定資産が設備投資等により34億48百万円増加した一方で、投資その他の資産が投資有価証券の時価評価等により33億82百万円減少したこと等によるものであります。

 当第3四半期連結会計期間末の負債は、183億42百万円となり、前連結会計年度末と比較して4億78百万円の増加となりました。

 流動負債は、45億3百万円となり、前連結会計年度末と比較して11億20百万円の増加となりました。これは主に、短期借入金が8億円、その他に含めております未払金が5億52百万円増加したこと等によるものであります。固定負債は138億39百万円となり、前連結会計年度末と比較して6億42百万円の減少となりました。これは主に、投資有価証券の時価評価等に伴い繰延税金負債が6億47百万円減少したこと等によるものであります。

 当第3四半期連結会計期間末における純資産は、525億23百万円となり、前連結会計年度末と比較して2億52百万円の増加となりました。これは主に、利益剰余金が18億87百万円増加した一方で、その他有価証券評価差額金が16億46百万円減少したこと等によるものであります。

 

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響に関する会計上の見積りについては「第4 経理の状況  1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しております。

 

(3)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

 当第3四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1億95百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)経営成績等に重要な影響を与える要因

 当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の経営成績等に重要な影響を与える要因の記載について重要な変更はありません。

 

(7)資本の財源及び資金の流動性

 当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の資本の財源及び資金の流動性の記載について重要な変更はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。