文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループ(当社及び当社の関係会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く事業環境は、国内市場の伸び悩みから、業態を越えた企業間競争は激化傾向にあります。また、消費マインドは、依然として節約志向が根強いものの、「ハレ・コト消費」傾向の顕著化など、消費の二極化がより鮮明になり、インバウンド動向においては、訪日外客数が大幅に伸びている一方で、高額品を中心としたインバウンド需要の減速が見られはじめるなど、消費環境は刻々変化している状況にあります。
このような状況のもと、当社グループは、前年度に掲げた経営スローガン『ワールド サプライジング リゾート宣言(WSR)~世界へ、ありえない驚きの、超感動を提供する~』の更なる推進を図るため、当年度は『WSR2(ダブルエスアール・ダブルエスアール)』を経営スローガンに掲げ、当面の重点施策でありますインバウンド対策の強化、海外展開、首都圏でのWSR展開の推進、プレミアム・ギフトスイーツの創造と育成に注力いたしました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、重点施策の遂行及び株式取得により平成28年2月から連結の範囲に含めました株式会社フランセが加わったことなどにより、23,784百万円(前年同期比24.7%増)となりました。利益面では、株式会社フランセの事業の特性による季節的な変動要因によるマイナス影響があった一方、増収効果に加え売上総利益率が前年同期に対し0.8ポイント増加したことなどにより、営業利益は2,882百万円(前年同期比18.7%増)、経常利益は2,906百万円(前年同期比18.0%増)となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期は、税務上の繰越欠損金にかかる繰延税金資産の追加計上により税金費用が一時的に低かったため、当第3四半期連結累計期間の税金負担が前年同期に比べて増加した結果、1,789百万円(前年同期比6.1%増)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
前連結会計年度中において行われた組織再編に伴い、従来、独立セグメントとしておりました「寿製菓」、「但馬寿」を統合し、「寿製菓・但馬寿」に変更しております。なお、前第3四半期連結累計期間のセグメント情報は、組織再編後の報告セグメントの区分に基づき作成したものを開示しております。
また、前年同四半期の算定方法につきましても当四半期の区分に組み替え後の数値に基づいて算定しております。
① ケイシイシイ
「ルタオ」ブランドを擁するケイシイシイは、ハロウィン、クリスマスなど季節イベントにおける販促強化、国内国際線ターミナルでの拡販に注力したほか、海外展開では台湾、韓国に加え、香港、シンガポールなど新たな地域への進出に取り組みました。商品面では、主力商品「ドゥーブル・フロマージュ」、焼き菓子商品の「小樽色内通りフロマージュ」及び「ビスキュイ・オ・フロマージュ」の販売強化に注力いたしました。また、平成28年12月に札幌ステラプレイスセンターに「GLACIEL(グラッシェル)」を、新千歳空港国内線ターミナルに「ヌーベルバーグ ルタオ ショコラティエ」をそれぞれ新規出店いたしました。その結果、売上高は、7,102百万円(前年同期比11.7%増)、営業利益は886百万円(前年同期比14.1%増)となりました。
② 寿製菓・但馬寿
寿製菓・但馬寿は、グループ各社及び代理店向けに焼き菓子を中心とした新商品及び主力商品などの提案営業を推進するとともに、地元山陰では発売50周年を迎える名菓「因幡の白うさぎ」及びモンド・セレクション6年連続最高金賞受賞の「白ウサギフィナンシェ」の販売強化、「遊月亭の黒豆茶」の通信販売などに注力いたしました。その結果、売上高は7,628百万円(前年同期比8.4%増)、営業利益は1,034百万円(前年同期比43.5%増)となりました。
③ 販売子会社
販売子会社は、主力商品の拡販を中心に、東海地区では「小倉トーストラングドシャ」、福岡地区では「まっかな苺のラングドシャ」の販売強化を図り、関西地区ではインバウンド対策として関西国際空港を中心に「京都ヴェネト」及び「コンディトライ神戸」ブランドでの販売強化に努めました。その結果、売上高は3,897百万円(前年同期比3.6%増)、営業利益は319百万円(前年同期比13.0%増)となりました。
④ シュクレイ
シュクレイは、季節イベントにおける販促強化、期間限定出店の積極展開、交通機関チャンネルでの卸売を推進したほか、「東京ミルクチーズ工場」ブランドでの海外展開などに注力いたしました。店舗の出退店では、平成28年8月、「東京フィナンシェ」東京駅銘菓紀行店の閉店があった一方、新ブランドとして同年4月、東京・JR新宿駅南口NEWoMan(ニュウマン)に「Butter Butler(バターバトラー)」を、東京・南青山に「GENDY(ジェンディー)」をそれぞれ新規出店いたしました。また、同年7月には「ザ・メープルマニア」東京駅グランスタダイニング店の移転リニューアル、同年10月、ルミネ新宿店において「東京ミルクチーズ工場」のリニューアル及び「築地ちとせ」の新規出店を行いました。その結果、売上高は3,946百万円(前年同期比43.0%増)、営業利益は555百万円(前年同期比71.1%増)となりました。
⑤ 九十九島グループ
九十九島グループは、期初に発生した熊本地震の影響により落ち込んだ売上低迷を挽回すべく、発売65周年を迎えた「九十九島せんぺい」の販売強化、フレンチトースト専門店「Ivorish(アイボリッシュ)」による期間限定出店の推進、また、平成28年11月、長崎駅隣接の商業施設アミュプラザ長崎に新ブランド「Sugarf(シュガーフ)」を新規出店したものの、テーマパーク及びグループ向け売上の減少も加わり苦戦いたしました。その結果、売上高は2,520百万円(前年同期比6.7%減)、営業損失は12百万円(前年同期は営業利益121百万円)となりました。
⑥ フランセ
フランセは、製造ラインの統合及びラングドシャラインの新設など工場改善に注力したほか、ブランドの再構築を図り、60周年を迎える「横濱フランセ」ブランドを一新し、新たに「フランセ」としてリニューアル、平成28年10月より新宿伊勢丹店及びラゾーナ川崎店の改装リニューアルを皮切りに、他店におきましても順次リブランド商品を投入いたしました。その結果、売上高は2,609百万円、営業損失は191百万円となりました。
⑦ その他
その他は、損害保険代理業、健康食品事業、海外(台湾)における菓子事業が含まれており、売上高は193百万円(前年同期比15.1%増)、営業損失は59百万円(前年同期は営業損失37百万円)となりました。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、18,837百万円となり、前連結会計年度末に比べ900百万円増加いたしました。主な要因は受取手形及び売掛金の増加(986百万円)、機械装置及び運搬具(純額)の増加(165百万円)、流動資産におけるその他の増加(148百万円)、商品及び製品の増加(136百万円)、現金及び預金の減少(769百万円)などの要因によるものです。
負債は6,880百万円となり、前連結会計年度末に比べ284百万円減少いたしました。主な要因は、支払手形及び買掛金の増加(388百万円)、流動負債におけるその他の増加(180百万円)、長期借入金の減少(263百万円)、賞与引当金の減少(226百万円)、短期借入金の減少(200百万円)、未払法人税等の減少(175百万円)などの要因によるものです。
純資産は11,956百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,184百万円増加いたしました。主な要因は親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による増加(1,789百万円)、その他有価証券評価差額金の増加(18百万円)、配当金の支払いによる減少(622百万円)などの要因によるものです。
この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ3.4ポイント増加の63.5%となり、1株当たり純資産は384円21銭となりました。
(3)事業上及び財政上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、34,486千円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)従業員数
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数に著しい増減はありません。