第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等は行われておりません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 業績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業業績や雇用情勢の改善を背景に緩やかな回復基調で推移したものの、米中の世界的な貿易摩擦への警戒や、記録的な豪雨や台風、地震など自然災害による影響もあり、景気下振れリスクが存在している状況です。

このような経営環境の下、当社グループは中長期戦略「長期ビジョン100」の実現、「中期経営計画2020」の達成に向けて、グループの持続的な成長及び中長期的な企業価値の向上を図るべく、「長期ビジョン100」で掲げた重要課題である5本の柱への取組みを進めてまいりました。しかしながら当第3四半期においては、北海道胆振東部地震の影響により、グループ会社の合同酒精株式会社苫小牧工場の生産が停止しているため(当年11月中旬に再開予定)、販売用アルコールの売上が大きく減少しております。また、その他の酒類においても地震の影響により、主要市場である北海道での販売が落ち込んでおります。

この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、55,976百万円(前年同期比0.2%増)となりました。利益面では、営業利益は847百万円(前年同期比12.1%減)、経常利益は875百万円(前年同期比12.7%減)となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、震災による損失等を特別損失に計上したことにより、158百万円(前年同期比70.4%減)となりました。

 

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

 

販売実績

セグメントの名称

アイテム

当第3四半期連結累計期間

(自 平成30年1月1日

至 平成30年9月30日)

(百万円)

前年同期比

(%)

酒類

和酒部門

焼酎

28,329

102.1

 

 

チューハイ

5,366

114.8

 

 

清酒

3,093

83.9

 

 

合成清酒

1,881

91.1

 

 

販売用アルコール

5,169

93.8

 

 

みりん

395

123.4

 

 

44,236

100.5

 

洋酒部門

4,414

97.3

 

その他の部門

845

95.3

 

 

49,496

100.1

加工用澱粉

2,888

102.0

酵素医薬品

3,331

100.0

不動産

244

99.0

その他

13

91.4

合  計

55,976

100.2

 

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

<酒類事業>

酒類事業については、国内の人口減少や少子高齢化、飲酒機会の減少により市場の伸張が期待しにくく、価格競争も激化しております。このような環境の下、消費者の嗜好の変化や多様化に対応すべく商品の拡充を行った結果、売上高は49,496百万円(前年同期比0.1%増)となりました。利益面につきましては、311百万円の営業損失(前年同期は346百万円の営業損失)となりました。

和酒部門のうち焼酎においては、本格焼酎の「博多の華」シリーズ、甲類乙類混和焼酎の「すごむぎ」「すごいも」などが大変好調に推移し、売上高は増加いたしました。甲類焼酎では、梅漬込み用の「35%ホワイトリカー」が好調に推移いたしました。その他、北海道限定で北海道産米「ゆめぴりか」使用の米焼酎原酒をブレンドした甲類焼酎「ワリッカ北海道」の発売や、秋田県を中心に人気の焼酎「そふと新光」シリーズに「レモン酎ハイ用」を追加し、“秋田サワー(※)”を発信するなど、地域を盛り上げるための取組みを展開いたしました。

チューハイ、カクテルなどの低アルコール飲料においては、チューハイ「直球勝負」シリーズやPB商品が好調に推移し、売上高は増加いたしました。また、しその香りを約20倍に高めた“しそ香るお酒”しそ焼酎「鍛高譚(たんたかたん)」の炭酸割り、「鍛高譚のソーダ割り」をラインアップに追加いたしました。

清酒においては、市場の低迷が続いておりますが、純米吟醸酒でありながらお手頃な価格を実現した「福徳長 米だけのす~っと飲めてやさしいお酒 純米吟醸酒」パックが好調に推移しております。また、季節限定商品「純米原酒 北の誉 ひやおろし」「純米 大雪乃蔵 ひやおろし」を発売し、清酒を好まれるお客様のニーズにお応えしております。なお、販売用アルコールにおいては、北海道胆振東部地震の影響により、苫小牧工場の生産が停止したため、当第3四半期で売上が大きく減少しております。

洋酒部門においては、“家飲み”派に好評をいただいております、家庭でのサワーづくりを提案する「GODOクラフトサワーズ」が好調に推移している他、これからの季節にお湯で割っておいしい「じ~んとれもん ジンジャーレモネード酒・ゆずレモネード酒」も発売いたしました。その他、「ウイスキー 香薫(こうくん)」やPB商品のウイスキー等が伸張しましたが、輸入ワインなどの売上が減少したため、売上高は減少いたしました。

※秋田県産の焼酎と、秋田県産の果実または県内加工の果汁を使って作るご当地酎ハイ

 

<加工用澱粉事業>

加工用澱粉事業については、菓子食品用が減少したものの、ビール用グリッツやシリアル食品用の販売数量が増加したため、売上高は2,888百万円(前年同期比2.0%増)となりました。しかしながら原材料価格の上昇や製品構成の影響等により、営業利益は90百万円(前年同期比49.7%減)となりました。

 

<酵素医薬品事業>

酵素医薬品事業については、酵素部門における海外での販売が減少したものの、国内の生産支援ビジネスが増加したため、売上高は前年並みの3,331百万円(前年同期比0.0%減)となりました。営業利益は設備投資による減価償却費の増加もあり、918百万円(前年同期比3.4%減)となりました。

 

<不動産事業>

不動産事業については、売上高は244百万円(前年同期比1.0%減)、営業利益は142百万円(前年同期比17.6%減)となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末の総資産につきましては、51,298百万円となり、前連結会計年度末と比較し3,165百万円の減少となりました。これは主に売上債権の減少によるものであります。
 負債につきましては、30,208百万円となり、前連結会計年度末と比較して2,955百万円の減少となりました。これは主に設備関係電子記録債務の減少等によるものであります。
 純資産につきましては、21,090百万円となり、前連結会計年度末と比較して210百万円の減少となりました。これは主に利益剰余金の減少によるものであります。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。

 

① 株式会社の支配に関する基本方針

当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者とは、当社グループの財務、事業の内容及び当社の企業価値を十分に理解し、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を持続的に確保、向上していくことを可能とする者でなければならないと考えております。

当社株式について大規模な買付けがなされる場合であっても、これが当社の企業価値・株主共同の利益に資するものであれば、これを一概に否定するものではありません。また、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方は、最終的には株主全体の意思により決定されるべきであり、特定の者の大規模な買付けに応じて当社株式を売却するか否かは、最終的には当社株主の判断に委ねられるべきものだと考えております。

しかしながら、株式の大規模な買付けの中には、その目的等から見て企業価値・株主共同の利益を損なうことが明白であるもの、買収に応じることを株主に強要するおそれがあるものなど、被買収会社の企業価値・株主共同の利益に資さないものも少なくありません。

当社としては、そのような当社の企業価値・株主共同の利益に資さない大規模な買付けを行う者は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として不適切であり、そのような者による大規模な買付けに対しては、必要かつ相当な対抗措置を講じることにより、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保する必要があると考えております。

 

② 基本方針の実現に資する取組み

ア.企業価値の最大化に向けた経営戦略

当社は、創立100周年を迎える2024年に向けてグループの中長期戦略を描く「長期ビジョン100」を策定いたしました。

「長期ビジョン100」は、企業理念に基づくグループの使命・将来像を描いた7つの指針とこれを実現するに当たっての最重要課題である5本の柱で構成されております。

<7つの指針>

① 顧客重視の経営

② 収益重視の経営

③ 株主重視の経営

④ グループ全体最適化

⑤ 経営監督機能の強化

⑥ 強固な財務体質の確立

⑦ 社会的良識を意識した経営

 

<5本の柱>

① 焼酎への集中

② アルコール販売の拡大

③ 生産改革

④ 酵素医薬品事業の新展開

⑤ CRE戦略

また、「長期ビジョン100」の実現に向け、第1ステップとして、2020年度を最終年度とする「中期経営計画2020」を併せて策定いたしました。

「中期経営計画2020」における定量目標は次のとおりです。

<定量目標>

売上高

1,000億円

経常利益

50億円

売上高経常利益率

5%

1株当たりの配当金

10円

ROE

10%

 

当社は、かかる「長期ビジョン100」及び「中期経営計画2020」を着実に実行していくことが、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保、向上に繋がるものと考えております。

イ.コーポレート・ガバナンスに関する取組み

当社は、「長期ビジョン100」において経営監督機能の強化を指針の一つとして掲げ、独立社外取締役の監督機能を活かしたコーポレート・ガバナンス体制の強化を進めております。
 コーポレート・ガバナンスの具体的な内容につきましては、当社ウェブサイト(https://www.oenon.jp/)をご参照ください。

ウ.不適切な支配防止のための取組み

当社は、当社を取り巻く経営環境等の変化、金融商品取引法による大量買付行為に関する規制の整備の浸透状況などを鑑み、大規模買付ルールの取扱いについて慎重に検討を重ねた結果、平成28年(2016年)3月23日の第109回定時株主総会終結の時をもって、大規模買付ルールを継続しない(廃止する)こととさせていただきました。

なお、当社は、大規模買付ルールの有無に関わらず、今後とも中長期的な企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上にグループをあげて取り組んでまいります。また、当社は大規模買付ルール終了後も、大規模買付行為を行おうとする者に対しては、大規模買付行為の是非を株主の皆様が適切に判断するための必要かつ十分な情報の提供を求め、あわせて当社取締役会の意見等を開示し、株主の皆様の検討のための時間と情報の確保に努める等、金融商品取引法、会社法その他関係法令の許容する範囲内において、適切な措置を講じてまいります。

 

③ 基本方針の実現に資する取組みについての当社取締役の判断及びその判断に係る理由

上記②基本方針の実現に資する取組みは、いずれも、当社の企業価値・株主共同の利益を確保し向上を目的とするものであります。その結果として、当社の企業価値及び株主の共同の利益を著しく損なう大量買付者が現れる危険性を低減するものとなり、上記①株式会社の支配に関する基本方針に沿うものであると考えます。

また、当該取組みは、当社の企業価値を向上させるものであることから、当社株主の共同の利益を損なうものではなく、当社取締役の地位の維持を目的とするものではないことは明らかであると考えます。

 

(4) 研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費の総額は389百万円であります。
  また、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。