当第2半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結累計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種が段階的に開始され、収束への期待感が高まったものの、一部地域においては緊急事態宣言発出やまん延防止等重点措置の適用などによる経済活動・社会活動に対する制限は継続しており、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。
このような経営環境の下、当社グループは、グループの持続的な成長及び中長期的な企業価値の向上を図るべく、中長期戦略「長期ビジョン100」で掲げた5本の柱を軸として、「中期経営計画2023」の目標達成に向けた取組みを引き続き進めてまいりました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、37,981百万円(前年同期比0.5%増)となりました。利益面では、コロナ禍での活動自粛による販売費及び一般管理費の減少により、営業利益は825百万円(前年同期比1.5%増)、経常利益は867百万円(前年同期比5.8%増)となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は558百万円(前年同期比66.5%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
販売実績
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
<酒類事業>
酒類事業におきましては、国内の人口減少や少子高齢化、飲酒機会の減少により市場の伸張が期待しにくく、価格競争も激化しております。飲用シーン別においては、度重なる緊急事態宣言発出やまん延防止等重点措置の適用による営業自粛、時短営業およびアルコール類の提供自粛により、飲食店向けの焼酎・清酒等が減少する一方、家飲みが定着したことで、市場の伸張が続くチューハイなどのRTD分野に加えて、居酒屋の味を自宅で自分好みに楽しむことができる“チューハイの素”と呼ばれる、割って飲む希釈タイプのリキュール(RTS)の市場も引き続き拡大しております。このような環境の下、売上高は34,019百万円(前年同期比1.1%増)となりました。利益面につきましては、296百万円の営業利益(前年同期比152.7%増)となりました。
和酒部門のうち焼酎につきましては、本格焼酎の「博多の華」シリーズや甲類乙類混和焼酎の「すごむぎ」「すごいも」シリーズが好調に推移したものの、PB商品等の減少により、売上高は減少いたしました。また、当社グループは、焼酎用としては酒類業界では初となる、リサイクル原料を使用したペットボトル容器を甲類焼酎「ビッグマン」をはじめとしたペットボトル商品に採用いたしました。これにより容器生産時に排出されるCO2排出量は約15%の削減が可能となります。今後も、事業活動を通じて持続的な自然環境の保護や脱炭素化社会の実現に貢献する取組みを進めてまいります。
チューハイなどのRTD分野につきましては、「NIPPON PREMIUM」シリーズを始めとしたNB商品やPB商品が好調に推移し、売上高は増加いたしました。「NIPPON PREMIUM」シリーズや新発売の「昔懐かしいメロンソーダサワー」をはじめRTDについては、InstagramやTwitterのオエノングループ公式アカウントを利用し、消費者との直接的なコミュニケーションを重視した取組みを強化し、商品認知向上、ブランド育成に取り組んでおります。
清酒につきましては、飲食店に対する営業自粛・時短要請によって市場の低迷が続いている影響で売上高は減少いたしました。
販売用アルコールにつきましては、昨年に新型コロナウイルス感染症拡大に伴う消毒用アルコールの全国的な特需がありました工業用アルコールが減少したことにより、売上高は減少いたしました。
洋酒部門につきましては、RTSの「酎ハイ専科」シリーズや、「ウイスキー 香薫(こうくん)」が好調に推移し、売上高は増加いたしました。また、産学官連携のクラフトジン開発プロジェクトより生まれ、昨年発売した「秋田杉GIN」が、「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2021」においてジャパニーズジンとしては初となる最高金賞を受賞いたしました。
<加工用澱粉事業>
加工用澱粉事業につきましては、菓子用や副産物が増加したため、売上高は1,863百万円(前年同期比0.6%増)となりました。しかしながら、原料であるコーン価格の大幅な高騰の影響を受け、営業利益は2百万円(前年同期比97.2%減)となりました。
<酵素医薬品事業>
酵素医薬品事業につきましては、国内生産支援ビジネスは増加したものの、海外向け酵素が減少したため、売上高は1,892百万円(前年同期比8.3%減)、営業利益は431百万円(前年同期比14.1%減)となりました。
<不動産事業>
不動産事業につきましては、売上高は171百万円(前年同期比5.8%減)、営業利益は88百万円(前年同期比3.1%減)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産につきましては、50,966百万円となり、有形固定資産は増加したものの、売上債権が減少したため、前連結会計年度末と比較し758百万円の減少となりました。
負債につきましては、28,650百万円となり、短期借入金の増加がありましたものの、未払酒税や未払消費税の減少がありましたため、前連結会計年度末と比較して992百万円の減少となりました。
純資産につきましては、22,315百万円となり、前連結会計年度末と比較して234百万円の増加となりました。これは主に利益剰余金の増加によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は779百万円となり、前連結会計年度末と比較して131百万円の減少となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローにおける資金の減少額は、2,857百万円(前年同期比1,109百万円減)となりました。これは主に、売上債権の減少額2,458百万円、減価償却費845百万円等がありましたものの、未払酒税の減少額3,631百万円、未払消費税等の減少額1,197百万円等を計上したことによるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローについては、固定資産の取得による支出2,233百万円等がありましたので、2,474百万円(前年同期比794百万円増)の資金減少となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローについては、配当金の支払額419百万円、長期借入金の返済による支出375百万円等がありましたものの、短期借入金の増加額6,050百万円等がありましたので、5,201百万円(前年同期比612百万円増)の資金増加となりました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。
① 株式会社の支配に関する基本方針
当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者とは、当社グループの財務、事業の内容及び当社の企業価値を十分に理解し、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を持続的に確保、向上していくことを可能とする者でなければならないと考えております。
当社株式について大規模な買付けがなされる場合であっても、これが当社の企業価値・株主共同の利益に資するものであれば、これを一概に否定するものではありません。また、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方は、最終的には株主全体の意思により決定されるべきであり、特定の者の大規模な買付けに応じて当社株式を売却するか否かは、最終的には当社株主の判断に委ねられるべきものだと考えております。
しかしながら、株式の大規模な買付けの中には、その目的等から見て企業価値・株主共同の利益を損なうことが明白であるもの、買収に応じることを株主に強要するおそれがあるものなど、被買収会社の企業価値・株主共同の利益に資さないものも少なくありません。
当社としては、そのような当社の企業価値・株主共同の利益に資さない大規模な買付けを行う者は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として不適切であり、そのような者による大規模な買付けに対しては、必要かつ相当な対抗措置を講じることにより、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保する必要があると考えております。
② 基本方針の実現に資する取組み
ア.企業価値の最大化に向けた経営戦略
当社は、企業理念の下、酒類や酵素医薬品の分野において、普遍概念「顧客志向」「収益志向」を両軸として、「将来価値の共創」に向けた取組みを実行してまいりました。また、当社は、「長期ビジョン100」及び「中期経営計画2023」を策定し、当社グループの持続的な成長及び中長期的な企業価値の向上に向けた取組みを進めております。
「長期ビジョン100」は、企業理念に基づくグループの使命・将来像を描いた7つの指針と、これを実現するにあたっての最重要課題である5本の柱で構成されております。
<7つの指針>
① 顧客重視の経営
② 収益重視の経営
③ 株主重視の経営
④ グループ全体最適化
⑤ 経営監督機能の強化
⑥ 強固な財務体質の確立
⑦ 社会的良識を意識した経営
<5本の柱>
① 焼酎事業に集中
② アルコール事業販売の拡大
③ 生産改革
④ 酵素医薬品事業の新展開
⑤ CRE戦略
「中期経営計画2023」における定量目標は次のとおりです。
<定量目標>
当社は、かかる「長期ビジョン100」及び「中期経営計画2023」を着実に実行していくことが、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保、向上に繋がるものと考えております。
イ.コーポレート・ガバナンスに関する取組み
当社は、「長期ビジョン100」において経営監督機能の強化を指針の一つとして掲げ、独立社外取締役の監督機能を活かしたコーポレート・ガバナンス体制の強化を進めております。
コーポレート・ガバナンスの具体的な内容につきましては、当社ウェブサイト(https://www.oenon.jp/)をご参照ください。
ウ.不適切な支配防止のための取組み
当社は、当社を取り巻く経営環境等の変化、金融商品取引法による大量買付行為に関する規制の整備の浸透状況などを鑑み、大規模買付ルールの取り扱いについて慎重に検討を重ねた結果、平成28年3月23日の第109回定時株主総会終結の時をもって、大規模買付ルールを継続しない(廃止する)こととさせていただきました。
なお、当社は、本大規模買付ルールの有無に関わらず、今後とも中長期的な企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上にグループをあげて取り組んでまいります。また、当社は本大規模買付ルール終了後も、大規模買付行為を行おうとする者に対しては、大規模買付行為の是非を株主の皆様が適切に判断するための必要かつ十分な情報の提供を求め、あわせて当社取締役会の意見等を開示し、株主の皆様の検討のための時間と情報の確保に努める等、金融商品取引法、会社法その他関係法令の許容する範囲内において、適切な措置を講じてまいります。
③ 基本方針の実現に資する取組みについての当社取締役の判断及びその判断に係る理由
上記②基本方針の実現に資する取組みは、いずれも、当社の企業価値・株主共同の利益を確保し向上を目的とするものであります。その結果として、当社の企業価値及び株主の共同の利益を著しく損なう大量買付者が現れる危険性を低減するものとなり、上記①株式会社の支配に関する基本方針に沿うものであると考えます。
また、当該取組みは、当社の企業価値を向上させるものであることから、当社株主の共同の利益を損なうものではなく、当社取締役の地位の維持を目的とするものではないことは明らかであると考えます。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費の総額は270百万円であります。
また、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。