第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結会計期間(2020年4月1日~6月30日、以下「当第2四半期」)においては、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止策として、外出の自粛や飲食店の営業自粛、大規模イベント開催の自粛等が行われたことにより、飲料事業の販売が減少しております。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防に関する対策費用も増大しており、業績への影響が見込まれます。

このような中、当社は間接部門を中心とした在宅勤務への勤務形態の移行や、その他より一層のコスト削減を推し進め、経営改革のスピードを上げることにより環境の変化に対応しております。

前事業年度の有価証券報告書に記載したその他の事業等のリスクについては、重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。

(1) 業績の状況

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中で拡大する中、当社は、顧客のみなさまに日常生活に必要不可欠な製品・サービスの提供を継続し、また、日々働いている従業員の安全と健康を確保していくことを最優先としています。また、私たちのミッションに基づいて、すべての人にハッピーでさわやかなひとときをお届けすべく、包括的な対策を行いつつ、安全・安心な製品の供給を継続すべく事業活動を行っております。

当第2四半期連結累計期間(2020年1月1日~6月30日、以下「上期」)における国内の清涼飲料市場は、COVID-19の感染拡大防止に向けた政府の緊急事態宣言の発令等による休業要請や外出自粛の影響を受け、市場は累計で前年同期比1割程度縮小したものと見込まれます。健康食品および化粧品市場におきましては、消費者の健康志向や新たな機能・効能への需要増等により市場の拡大傾向は続いておりますが、COVID-19による影響を受けたものと見込まれます。

このような中、当社は中期計画の「これまでのやり方は選択肢にない」の方針のもと、重要なベンディングチャネルや間接部門を含むコスト構造の変革、製造能力の向上や売場の拡大といった顧客志向の投資や人材能力開発への投資を増加させるなど、持続的な成長軌道への回帰に向けビジネスの抜本的改革を推し進めております。また、COVID-19の感染拡大に端を発する事業環境の急変への迅速な対応や即効性のあるコスト削減に注力するとともに、飲料事業のコスト構造や高い固定費構造の変革を継続してまいりました。さらに、事業環境の急変を機に、現在進めている変革の取り組みを前倒しで実行しつつ、新たな機会を特定し、中長期的な事業環境の変化に備えた対応を進めております。

上期の業績は、COVID-19の感染拡大の影響で3月以降飲料事業の販売数量が大きく減少し、特に第2四半期(4-6月)は緊急事態宣言の発令もあり、当連結会計年度において最も厳しい四半期となったことが見込まれ、以下のとおりとなりました。

 

当第2四半期のハイライト

第2四半期に緊急事態宣言やオリンピックの延期決定等の影響を受け、飲料事業の販売数量は第2四半期18%減、上期11%減。「檸檬堂」は計画を上回って順調に推移

手売り市場シェアは、金額シェアと数量シェアの適切なバランスを維持。納価維持に努めたことや、コア製品への注力とオリンピックに重点を置いた計画からの変更により前年同期比微減。ベンディングは、COVID-19で市場の落ち込みが激しい中、シェア拡大基調を維持

大幅なコスト削減により今期のトップライン影響を一部相殺。上期で約100億円以上のコスト削減を実行し、下期もコスト削減の取り組みを継続

重要なベンディングチャネルのオペレーション構造変革を前倒しで実行。当社全エリアへの展開を6カ月間、上期末までに完了

最新設備の広島工場が完成。今年稼働した4ラインを含め、昨年来進めていた新製造設備7ラインすべてが稼働し、供給体制強化の取り組みが計画通り完了

通期計画の公表に向け、夏の最盛期のビジネス状況を、COVID-19感染拡大再燃や7月の長雨の影響も踏まえて精査中。期末配当は1株あたり25円を予定することを発表

 

業績の概要

国際財務報告基準

上期(1-6月)

(単位:百万円、販売数量を除く)

 

2019年

2020年
 

増減率

売上収益

433,710

386,679

△10.8

売上総利益

210,246

179,259

△14.7

販売費及び一般管理費

205,202

183,899

△10.4

その他の収益(経常的に発生した収益)

560

385

△31.3

その他の費用(経常的に発生した費用)

1,457

1,054

△27.6

持分法による投資利益(△は損失)

△24

△230

事業利益(△は損失)

4,122

△5,539

のれんの減損損失

61,859

△100.0

その他の収益(非経常的に発生した収益)

1,240

0

△100.0

その他の費用(非経常的に発生した費用)

8,960

7,571

△15.5

営業損失(△)

△65,457

△13,110

親会社の所有者に帰属する四半期損失(△)

△64,565

△6,452

飲料事業 販売数量(百万ケース)

237

212

△11

 

 

(参考)第2四半期(4-6月)

(単位:百万円、販売数量を除く)

 

2019年

2020年
 

増減率

売上収益

234,978

187,964

△20.0

売上総利益

115,644

85,841

△25.8

販売費及び一般管理費

107,062

84,253

△21.3

その他の収益(経常的に発生した収益)

267

157

△41.0

その他の費用(経常的に発生した費用)

657

580

△11.8

持分法による投資利益(△は損失)

△10

△170

事業利益

8,182

995

△87.8

のれんの減損損失

61,859

△100.0

その他の収益(非経常的に発生した収益)

1,240

△100.0

その他の費用(非経常的に発生した費用)

195

6,223

3,086.5

営業損失(△)

△52,633

△5,228

親会社の所有者に帰属する四半期損失(△)

△56,563

△761

飲料事業 販売数量(百万ケース)

127

104

△18

 

*事業利益は、事業の経常的な業績をはかるための指標であり、売上収益から売上原価ならびに販売費及び一般管理費を控除するとともに、その他の収益およびその他の費用のうち経常的に発生する損益を加減算したものです。

 

上期の連結売上収益は386,679百万円(前年同期比47,031百万円10.8%減)となりました。飲料事業では、COVID-19の感染拡大や政府の緊急事態宣言発令等により、3月以降販売数量が減少したこと等により売上収益は374,598百万円(前年同期比46,806百万円11.1%減)となりました。ヘルスケア・スキンケア事業の売上収益は、2019年10月にコーポレートロゴとコーポレートスローガンの刷新、主力製品のリニューアル等を実施し、それ以降、新製品の投入や新たな販売チャネルの開拓等に取り組んでまいりましたが、COVID-19の影響等もあり、12,081百万円(前年同期比225百万円1.8%減)となりました。

上期の連結事業利益は、5,539百万円の連結事業損失(前年同期の連結事業利益4,122百万円)となりました。飲料事業では、緊急事態宣言の発令等による外出抑制で、ベンディングやコンビニエンスストアチャネルの販売数量減少によるチャネルミックス悪化等により、売上総利益が減少しましたが、人件費や販促費、間接部門などあらゆる分野で徹底的なコスト削減を実施し、事業損失は7,368百万円(前年同期の事業利益2,523百万円)となりました。ヘルスケア・スキンケア事業では、コスト削減や効果的な販促費の投下に努めたことにより、事業利益は1,829百万円(前年同期比229百万円、14.3%増)となりました。

連結営業損失は、前年第2四半期にのれんの減損損失61,859百万円があったこと等から、当上期は改善し13,110百万円(前年同期の連結営業損失65,457百万円)となりました。なお、その他の費用(非経常的に発生した費用)には、前年同期は希望退職プログラムにかかわる特別退職加算金等8,706百万円が含まれており、当上期は第2四半期中に実施した一時帰休に関わる休業手当費用(以下、一時帰休費用)2,841百万円、中期計画に基づく抜本的な変革の実行にかかる事業構造改善費用1,908百万円、特別退職加算金等1,424百万円等が含まれております。なお、一時帰休費用は第3四半期に予定されている雇用調整助成金の受給により一部相殺される見込みです。

親会社の所有者に帰属する四半期損失も前年同期比で改善し、6,452百万円(前年同期の親会社の所有者に帰属する四半期損失64,565百万円)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

総資産は、974,323百万円となり、前連結会計年度末に比べ21,879百万円増加しました。これは主に現金及び現金同等物の増加、最盛期に向けて安定供給を確保するための在庫の積み増し等にともなう棚卸資産の増加、供給能力拡大や店頭での売場増加に向けた戦略投資による有形固定資産の増加、繰延税金資産の増加等によるものです。

負債は、483,154百万円となり、前連結会計年度末に比べ37,201百万円増加しました。これは主に不透明な環境が続く中、十分な流動性の確保とキャッシュへのアクセスを図るべく、4月に500億円を短期借り入れで調達したことにより、社債及び借入金が増加したこと等によるものです。

資本合計は、491,170百万円となり、前連結会計年度末に比べ15,321百万円減少しました。これは主にその他の包括利益の減少や期末配当金の支払いによる利益剰余金の減少によるものです。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況等につきましては、次のとおりであります。

<営業活動によるキャッシュ・フロー>

営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前四半期損失が13,245百万円となり、棚卸資産やその他の資産の増加、その他の負債の減少、法人所得税の支払等の一方、減価償却費及び償却費、営業債権及びその他の債権の減少、法人所得税の還付等により、11,274百万円の収入(前年同期は9,141百万円の支出)となりました。

<投資活動によるキャッシュ・フロー>

投資活動によるキャッシュ・フローは、供給体制の復旧と製造能力の段階的な拡張に向けた設備投資の実行に伴う有形固定資産の取得による支出等により、47,697百万円の支出(前年同期は38,820百万円の支出)となりました。

<財務活動によるキャッシュ・フロー>

財務活動によるキャッシュ・フローは、期末配当金の支払いやリース負債の返済による支出等の一方、運転資金への充当を目的とした短期借入金の増加により、41,203百万円の収入(前年同期は27,680百万円の収入)となりました。

以上の結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は前年同期比73,375百万円増加し、118,605百万円となりました。

 

(4) 事業上および財務上の対処すべき課題
① 当社グループの対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの対処すべき課題について重要な変更はありません。

② 株式会社の支配に関する基本方針について

a.基本方針の内容

当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、当社の企業価値の源泉を理解し、当社が企業価値ひいては株主共同の利益を継続的かつ持続的に確保・向上していくことを可能とする者である必要があると考えております。当社は、当社の支配権の移転を伴う買収提案についての判断は、最終的には当社の株主全体の意思に基づき行われるべきものと考えております。また、当社は、当社株式の大量買付がなされる場合、これが当社の企業価値ひいては株主共同の利益に資するものであれば、これを否定するものではありません。

しかしながら、株式の大量買付の中には、その目的等から見て対象会社の企業価値ひいては株主共同の利益に対する明白な侵害をもたらすもの、対象会社の株主に株式の売却を事実上強要するおそれがあるもの、対象会社の取締役会や株主が株式の大量買付の内容等について検討しあるいは対象会社の取締役会が事業計画や代替案等を提示するための十分な時間や情報を提供しないもの、対象会社が買収者の提示した条件よりも有利な条件をもたらすために買収者との協議・交渉等を必要とするものなど、対象会社の企業価値ひいては株主共同の利益に資さないものも少なくありません。

当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、①世界中の国や地域で人々に爽やかさとうるおいを届け、人々の生活スタイルの一部となっている「コカ・コーラ」ブランドを、地域社会に根付かせていくこと、②当社の掲げる企業理念を理解し、お客さまから選ばれ市場で私たちが勝利するために積極的に取り組んでいくこと、③お客さまの満足を徹底して追求していこうとする強い使命感を持った社員の存在を理解し、社員一人ひとりに報いるべく彼らがコカ・コーラに誇りを持ち、誰もが働きたいと思う職場環境づくりに積極的に取り組んでいくこと、④豊かな社会の実現の一助となるよう努力を続ける企業市民としての責任感をもって地域社会への貢献ならびに環境問題への積極的な取り組みを行うこと、これらを十分に理解し、ステークホルダーであるお客さま、お得意さま、株主のみなさま、社員との信頼関係を維持し、ステークホルダーのみなさまの期待に応えていきながら、中長期的な視点に立って当社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保・向上させる者でなければならないと考えております。

したがって、当社としてはこのような当社の企業価値ひいては株主共同の利益に資さない当社株式の大量買付を行う者は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として不適切であり、このような者による当社株式の大量買付に対しては必要かつ相当な対抗をすることにより、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保・向上する必要があると考えております。

 

b.基本方針実現のための取組み

(a)基本方針の実現に資する特別な取組みの概要

当社グループは、ザ コカ・コーラ カンパニーおよび日本コカ・コーラ株式会社(ザ コカ・コーラ カンパニー100%出資)の戦略的パートナーとして、商品開発やテストマーケティングなどさまざまな取り組みを協働で展開し、日本のコカ・コーラビジネスの変革をリードする役割を担うとともに、ステークホルダーであるお客さま・お得意さま、株主のみなさま、社員から信頼される企業づくりに努めております。

清涼飲料業界においては、市場が成熟化し、大きな成長が期待できない中、清涼飲料各社間の業務提携が拡大するなど生き残りをかけた業界再編が一段と加速しており、当社を取り巻く経営環境はさらに厳しくなることが見込まれます。

このような状況の中、当社グループは、強固かつ継続的なオペレーティングモデルを確立し、重点エリアでの成功を目指すとともに、成長実現に向けビジネスを抜本的に変革し、すべてのお客さま(消費者)、お得意さまから、あらゆる飲用機会で必ず選ばれる飲料会社を目指してまいります。

また、当社は、ガバナンス体制の一層の強化を目指し、監査等委員会設置会社を採用しております。当社の監査を担う監査等委員会は、複数の独立社外取締役を含む社外取締役(監査等委員)のみで構成されており、この社外取締役である監査等委員が、取締役会における議決権を有していること、ならびに株主総会において取締役の指名・報酬等についての意見を陳述する権利を有していることなどにより、経営監督機能がより強化されております。また、当社は、意思決定および経営管理機能と業務執行機能を分離すべく、執行役員制度を採用しているほか、重要な業務執行の決定の一部を取締役に委任することにより、取締役会において特に重要度の高い事項についての審議をより充実させるとともに、それ以外の事項について、経営陣による経営判断の迅速化も図っております。

 

(b)基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みの概要

当社は、当社株式の大量買付けが行われた際には、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上のために、積極的な情報収集と適時開示に努めるとともに、必要に応じて、法令および当社定款の許容する範囲内において、適切な措置を講じてまいります。また、今後の社会的な動向も考慮しつつ、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上のために、当社取締役会が買収防衛策を再導入する必要があると判断した場合には、定款の定めに従い、株主総会において株主のみなさまにその導入の是非をお諮りいたします。

c.具体的取組みに対する当社取締役会の判断及びその理由

前記b.(a)の取り組みは、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を継続的かつ持続的に向上させるための具体的方策として策定されたものであり、まさに当社の基本方針に沿うものであります。

また、前記b.(b)の取り組みは、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上のために、必要に応じて、法令および当社定款の許容する範囲内で、かつ株主意思を重視した具体的方策として策定されたものであるため、当社の株主共同の利益を損なうものおよび当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではありません。

 

(5) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間では、ヘルスケア・スキンケア事業において研究開発活動を行っておりますが、少額であり特に記載すべき事項はありません。

 

(6) 主要な設備

当第2四半期連結累計期間において、前連結会計年度末に計画していた重要な設備の新設について完了したものは次のとおりであります。

会社名

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

金額

(百万円)

完了年月

コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社

各支店

(-)

飲料事業

自動販売機、

クーラー取得

8,748

2020年6月

広島工場

(広島県三原市)

製造設備

13,959

2020年6月

 

(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。