第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

以下に記載している分析には、当社グループの将来に関する記述が含まれております。こうした将来に関する記述は、当第3四半期連結会計期間の末日現在における判断及び仮定に基づいております。したがって、不確定要素や経済情勢その他のリスク要因により、当社グループの実際の経営成績及び財政状態は、記載とは大きく異なる可能性があります。

(1)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間のわが国経済は、当面、弱さが残るものの、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されております。ただし、海外経済の動向や金融資本市場の変動の影響に加え、消費税率引き上げ後の消費マインドの動向や相次ぐ自然災害の経済に与える影響に十分留意する必要があるなど、今後の動向は依然として不透明な状況が続いております。

このような状況の中、当社グループは、グループ理念・グループビジョンのもと、持続的成長と中長期的な企業価値向上をめざすべく、2030年のありたい姿を示す「グループミッション2030」を定め、その実現に向けた2019年度からの3カ年の行動計画「中期経営計画2021」をスタートさせました。

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「グループミッション2030」では、グループ理念・グループビジョンの実現のために2030年までに成し遂げるべきミッションを4つのテーマごとに示し、その達成に向けたロードマップを描いております。

具体的には、2030年までの期間を「基盤強化・投資ステージ」「成長ステージ」「飛躍ステージ」の3つに区分し、それぞれのステージに応じた事業戦略を推進することにより、競争優位性の高いビジネスモデルを構築し、成長性・収益性・効率性の高い力強い事業ポートフォリオを形成してまいります。

 

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(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。

なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。

Ⅰ.基本方針の内容

当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として、当社の株主の皆様、お客様、地域社会、お取引先様、従業員など当社を巡るステークホルダーとの共存共栄を図り、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保と向上に資する者が望ましいと考えております。

もっとも、当社の株主の在り方については、株主は資本市場での自由な取引を通じて決まるものであり、また会社を支配する者の在り方は、最終的には株主全体の意思に基づき判断されるべきであることから、会社の支配権の移転を伴う買付提案に応じるかどうかの判断も、最終的には株主全体の意思に基づき行われるべきものと考えます。

しかしながら、当社株式の大規模な買付行為や買付提案の中には、買収の目的等が、企業価値ひいては株主共同の利益に対する明白な侵害をもたらすおそれのあるもの、株主に株式の売却を事実上強要するおそれがあるもの、対象会社の取締役会や株主が当該買付の内容を検討・判断し、あるいは対象会社の取締役会が代替案を提示するための必要な時間や情報を与えることなく行われるもの、買付の対価の価額、買付の手法等が対象会社の企業価値ひいては株主に対して不適当なもの、対象会社と対象会社を巡るステークホルダーとの間の関係を損ねるおそれをもたらすものなど、企業価値ひいては株主共同の利益に資さないものもありえます。

当社は、このような大規模買付行為や買付提案を行い、当社の企業価値及びブランド価値ひいては株主共同の利益に反する重大な悪影響を与えるおそれをもたらす行為を行う者は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として適当でないと考えます。

Ⅱ.会社の支配に関する基本方針の実現に資する取組み

当社では、多数の投資家の皆様に長期的に継続して当社に投資していただくため、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を向上させるための取組みとして、以下の施策を実施しております。これらの取組みは、会社の支配に関する基本方針の実現に資するものと考えております。

1.コーポレートガバナンスの継続的改善に向けた取組み

当社グループのコア事業である国内飲料事業は、清涼飲料という消費者の皆様の日常生活に密着した製品を取り扱っており、部門売上高の80%以上は地域社会に根差した自販機を通じた販売によるものです。また、自社工場を持たず、生産・物流を全国の協力業者にすべて委託するファブレス経営により、当社は製品の企画・開発と自販機オペレーションに経営資源を集中し、業界有数の自販機網は当社グループの従業員と共栄会(当社商品を取り扱う自販機運営事業者)により管理しております。

このような当社独自のビジネスモデルは、ステークホルダーの皆様との信頼関係によって成り立っていることから、「人と、社会と、共に喜び、共に栄える。」ことが会社としての責務であり、経営上の最重要課題であると認識しております。そして、その実現のために「ダイナミックにチャレンジを続けていく」ための基盤として、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための仕組みであるコーポレートガバナンスの継続的な改善に取組んでおります。

2.「グループミッション2030」を通じた企業価値向上への取組み

当社グループは、中長期的な企業価値向上の実現に向けて、2030年のありたい姿を示す「グループミッション2030」を定めております。具体的には、2030年までの期間を「基盤強化・投資ステージ」「成長ステージ」「飛躍ステージ」の3つに区分し、それぞれのステージに応じた事業戦略を推進することにより、競争優位性の高いビジネスモデルを構築し、成長性・収益性・効率性の高い事業ポートフォリオを形成してまいります。

Ⅲ.会社の支配に関する基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みの概要

当社は、2008年1月15日開催の取締役会において、「当社株式の大規模買付行為への対応策(買収防衛策)」を導入し、直近では2017年4月14日開催の第42回定時株主総会において株主の皆様にご承認いただき継続(以下「本プラン」といいます。)しております。

その概要は以下のとおりです。

1.本プラン導入の目的

本プランは、特定株主グループの議決権割合を20%以上とすることを目的とする当社株券等の買付行為、または結果として特定株主グループの議決権割合が20%以上となる当社株券等の買付行為(市場取引、公開買付等の具体的な買付方法の如何を問いませんが、あらかじめ当社取締役会が同意した者による買付行為を除きます。かかる買付行為を以下、「大規模買付行為」といい、かかる買付行為を行う者を以下、「大規模買付者」といいます。)について、①実行前に大規模買付者に対して、必要かつ十分な情報の提供を求め、②当社が当該大規模買付行為についての情報収集・検討等を行う時間を確保したうえで、③株主の皆様への当社経営陣の計画や代替案等の提示並びに必要に応じて大規模買付者との交渉を行うことにより、株主の皆様に必要かつ十分な情報及び時間を提供し、株主の皆様が当該大規模買付行為に応じるか否かの適切な判断を行うことができるようにすることを目的としております。

2.大規模買付ルールの概要

大規模買付ルールとは、①大規模買付者が当社取締役会に対して大規模買付行為に関する必要かつ十分な情報を事前に提供し、②当社取締役会による一定の評価期間が経過した後に大規模買付行為を開始する、というものであります。

3.大規模買付行為がなされた場合の対応

大規模買付者が大規模買付ルールを遵守した場合には、当社取締役会は、仮に当該大規模買付行為に反対であったとしても、当該買付提案についての反対意見の表明や、代替案を提示することにより、当社株主の皆様を説得するに留め、原則として当該大規模買付行為に対する対抗措置はとりません。

ただし、大規模買付ルールが遵守されている場合であっても、当該大規模買付行為が当社に回復し難い損害をもたらすことが明らかな場合など、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を著しく損なうものであると当社取締役会が判断したときには、取締役の善管注意義務に基づき、当社取締役会は、当社株主の皆様の利益を守るために、必要かつ相当な範囲で、例外的に新株予約権の無償割当等、会社法その他の法律及び当社定款が認める対抗措置をとることがあります。

大規模買付者により、大規模買付ルールが遵守されなかった場合には、当社取締役会は、独立委員会による対抗措置発動の勧告を経て、企業価値ひいては株主共同の利益を確保・向上させることを目的として、必要かつ相当な範囲で新株予約権の無償割当等、会社法その他の法律及び当社定款が認める対抗措置をとり、大規模買付行為に対抗する場合があります。

4.株主・投資家の皆様に与える影響等

大規模買付ルールの設定は、株主及び投資家の皆様が適切な投資判断を行ううえでの前提となるものであり、本プランの導入は株主及び投資家の皆様の共同の利益に資するものであると考えます。

また、当社取締役会が企業価値ひいては株主共同の利益を守ることを目的として、対抗措置を発動した際にも、大規模買付者等以外の株主の皆様が、法的権利または経済的側面において格別の損失を被るような事態は想定しておりません。

5.本プランの有効期間等

本プランの有効期間は、2020年4月に開催予定の定時株主総会終結時までの3年間としております。

ただし、有効期間中であっても、株主総会または取締役会にて本プランを廃止する旨の決議が行われた場合には、当該決議の時点をもって本プランは廃止されるものとします。

Ⅳ.本プランが会社の支配に関する基本方針に沿い、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に合致し、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではないことについて

会社の支配に関する基本方針の実現に資する取組みは、以下の諸点より、会社の支配に関する基本方針に沿うものであります。

本プランは、イ.経済産業省及び法務省が2005年5月27日に発表した「企業価値・株主共同の利益の確保又は向上のための買収防衛策に関する指針」に定める要件を充足し、2008年6月30日に発表した企業価値研究会の報告書及び東京証券取引所が2015年6月1日に公表した「コーポレートガバナンス・コード」の「原則1-5.いわゆる買収防衛策」の内容も踏まえていること ロ.株主共同の利益の確保・向上の目的をもって導入されていること ハ.株主の意思を反映するものであること ニ.当社取締役会の恣意的な判断を排除するために、独立委員会の勧告を最大限尊重するものであること ホ.発動のための合理的な客観的要件を設定していること ヘ.デッドハンド型やスローハンド型買収防衛策ではないこと等、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に合致し、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではないと考えております。

(3)財政状態及び経営成績の状況

〈連結経営成績〉                                   (単位:百万円)

 

前第3四半期

連結累計期間

当第3四半期連結累計期間

実績

増減率(%)

増減額

売上高

133,229

130,925

△1.7

△2,304

営業利益

5,998

3,969

△33.8

△2,028

経常利益

5,752

4,059

△29.4

△1,692

親会社株主に帰属する四半期純利益

3,432

2,879

△16.1

△553

 

当社グループは、「中期経営計画2021」の初年度として、以下の基本方針のもと、収益改善を軸とする施策の実行と「グループミッション2030」の実現に向けた成長戦略を積極的に推進いたしました。

当第3四半期連結累計期間の業績は、天候不順の影響もあり、厳しい推移となっておりますが、将来の成長に向けた基盤作りを着実に推進しております。

 

「中期経営計画2021」の基本方針と当第3四半期連結会計期間末までの進捗状況

 

 

 

 

 

 

基本方針

進捗状況

 

●収益改善に軸足を置き、筋肉質な

 経営へ

 

 

 

 

各事業において、収益改善を軸とする施策により、キャッシュ・

フローの最大化を図る

海外飲料事業、食品事業の収益性が大きく改善

 

×

7月の低温・10月の台風の影響を受け、国内の飲料販売が苦戦

 

×

営業利益は前年同期を下回る水準で推移

 

 

「おいしさ」と「健康」を追求

した商品やサービスなどの拡大

「大人のカロリミットⓇ」茶が好調、サプリメント通販の成長

 

たらみ(食品事業)のマーケットシェア拡大

 

×

コーヒー飲料の販売が苦戦

 

●戦略的経営に向けた事業継続の判断

 

 

 

 

海外飲料事業における戦略拠点の選択と集中

トルコ飲料事業の大幅な伸びによる黒字確保

 

トルコからの輸出拡大に向けた販売拠点の整備

 

マレーシア事業は合弁を解消し、100%子会社化

 

●グループミッション2030の実現に

 向けた成長戦略

 

 

 

 

各事業の成長やヘルスケア領域における新たな事業の創出に向けた投資戦略の実施

大同薬品工業(医薬品関連事業)の新工場は10月に竣工

 

スマートオペレーション体制構築に向けてテスト検証中

 

M&A案件については、継続的に調査・検討

 

DyDoグループの持続的成長を

リードする人財戦略の実施

グループ行動規範の浸透活動の実践

 

四半期連結損益計算書の主要項目ごとの前第3四半期連結累計期間との主な増減要因は、次のとおりであります。

① 売上高

当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比較して1.7%減少し、1,309億25百万円となりました。厳しい市場環境の中、7月の記録的な低温などの天候要因が飲料の販売動向に大きな影響を与え、国内飲料事業が前年同期比2.5%減収となりました。その他の事業セグメントにつきましては、医薬品関連事業が前年同期比5.0%の増収、食品事業が前年同期比6.8%の増収となるなど、いずれも堅調な伸びとなりました。

なお、海外飲料事業は、為替変動の影響により日本円換算では減収となっておりますが、トルコ飲料事業において現地通貨ベースの売上高は大幅な伸びとなっております。

 

売上高の主な内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結累計期間

当第3四半期連結累計期間

売上高

構成比(%)

売上高

構成比(%)

 

コーヒー飲料

50,148

37.6

45,599

34.8

茶系飲料

13,698

10.3

15,251

11.6

炭酸飲料

9,224

6.9

10,155

7.8

ミネラルウォーター類

6,950

5.2

6,186

4.7

果汁飲料

4,313

3.2

5,279

4.0

スポーツドリンク類

2,389

1.8

1,904

1.5

ドリンク類

1,144

0.9

1,029

0.8

その他飲料

7,665

5.8

7,739

5.9

国内飲料事業計

95,536

71.7

93,146

71.1

海外飲料事業計

14,001

10.5

12,709

9.7

医薬品関連事業計

8,199

6.2

8,606

6.6

食品事業計

15,934

12.0

17,022

13.0

調整額

△441

△0.3

△560

△0.4

合計

133,229

100.0

130,925

100.0

(注)報告セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおります。

② 営業利益

当第3四半期連結累計期間の売上総利益は、前年同期と比較して、8億11百万円減少し、677億42百万円となりました。売上総利益率は、前年同期の51.5%を上回り、51.7%となりました。事業セグメント別では、海外飲料事業及び食品事業において、平均販売単価の上昇効果などにより売上総利益率が改善しております。

販売費及び一般管理費につきましては、主に、人件費や販売促進費の増加等により、前年同期と比較して12億17百万円増加し、637億72百万円となり、販売費及び一般管理費の売上高に対する比率は、前年同期の47.0%を上回り、48.7%となりました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の営業利益は、39億69百万円(前年同期比33.8%減)となりました。

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③ 経常利益

当第3四半期連結累計期間の営業外収益は、受取配当金の増加等により、前年同期と比較して60百万円増加し、7億44百万円となりました。また、営業外費用は、為替差損の減少等により、前年同期と比較して2億76百万円減少し、6億54百万円となりました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経常利益は、40億59百万円(前年同期比29.4%減)となりました。

 

④ 親会社株主に帰属する四半期純利益

当第3四半期連結累計期間の特別利益は、医薬品関連事業等において固定資産売却益を計上したことから、4億37百万円となりました。また、特別損失は台風19号をはじめとする記録的な豪雨等に伴う災害損失見積額を計上したことなどから、41百万円となりました。法人税等は、前年同期と比較して8億10百万円減少し、14億88百万円を計上いたしました。

以上の結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は、28億79百万円(前年同期比16.1%減)となりました。

また、当第3四半期連結累計期間の1株当たり四半期純利益は、前年同期の208.41円に対し、174.79円となりました。

なお、当第3四半期連結累計期間における収益及び費用の主な為替換算レートは、1トルコリラ=19.40円(前年同期は24.15円)、1マレーシアリンギット26.41円(前年同期は27.46円)となっております。

  〈セグメント別経営成績〉                               (単位:百万円)

 

売上高

セグメント利益又は損失(△)

前第3四半期

連結累計期間

当第3四半期

連結累計期間

増減額

前第3四半期

連結累計期間

当第四半期

連結累計期間

増減額

国内飲料事業

95,536

93,146

△2,389

6,097

3,421

△2,676

海外飲料事業

14,001

12,709

△1,292

△362

254

616

医薬品関連事業

8,199

8,606

407

795

427

△368

食品事業

15,934

17,022

1,088

454

848

393

その他

-

-

-

-

△103

△103

調整額

△441

△560

△118

△986

△877

109

合計

133,229

130,925

△2,304

5,998

3,969

△2,028

  (注)報告セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおります。

① 国内飲料事業

当第3四半期連結累計期間の国内飲料市場は、7月の記録的な低温傾向や、業界各社の大型ペットボトル製品の価格改定の影響もあり、前年を下回る販売推移となっております。また、原材料価格や配送費の高騰が収益面に大きな影響を与えることが懸念される状況の中、販売競争の激化や消費者の節約志向を背景に販売促進費の増加傾向は続いているほか、競合他社の価格戦略の影響も相俟って、業界全体の収益環境は、引き続き厳しい状況となっております。

当社グループは、このような状況の中、「中期経営計画2021」の重点戦略に基づき、自販機市場における確固たる地位の確立をめざし、自販機ロケーションの開拓強化や最新のテクノロジーを活用したスマートオペレーション体制の構築に向けた取り組みをスタートさせました。

商品戦略におきましては、ワールドバリスタチャンピオンシップ 第14代 チャンピオン ピート・リカータ氏監修のもと、嗜好性の高い味わいでご好評いただいている「世界一のバリスタ※1監修」シリーズや、発売から27年にわたりプレミアム缶コーヒーとして「上質なコク」を提供してきた「ダイドーブレンドデミタス」シリーズをリニューアル発売したほか、幅広い世代から支持を集める人気キャラクターをデザインしたコラボ飲料「名探偵コナン ホワイトソーダ」を新発売するなど、自販機における商品ラインアップの最適化に注力いたしました。

また、2016年秋の発売以来、販売が好調に推移している株式会社ファンケルとの共同開発商品「大人のカロリミットⓇ」茶シリーズを、最先端のニューロ調査により検証した“持ちごこち※2”を追求した新型ボトルの採用により、リニューアル発売したほか、SNSを中心に製造終了を惜しむ声や再販売を希望される声を多数お寄せいただいた「さらっとしぼったオレンジ」のボトル缶タイプの容器の採用による再発売や、世界的に著名なパティシエであるピエール・エルメ氏との共同開発で新たな味覚に挑戦した「ピエール・エルメ×ダイドーブレンド カフェ・オ・レ ショコラ・ブリーズ」の発売など、あらゆる側面からお客様のニーズや、お客様の声にお応えするための取り組みをすすめております。

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※1 ワールドバリスタチャンピオンシップ 第14代チャンピオン ピート・リカータ氏

※2 “持ったときの心地よさ”を表す当社の造語

当第3四半期連結累計期間は、厳しい市場環境の中、自販機チャネルは減収となりましたが、コンビニエンスストアや量販店などの流通チャネル向けの売上が大きく伸張したほか、健康志向の高まりに対応した健康食品やサプリメントなどの通信販売が好調に推移いたしました。利益面につきましては、販売促進費・広告宣伝費を積極投入したことや、人件費や物流コストの上昇等により、販売費及び一般管理費が増加し、減益となりました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の国内飲料事業の売上高は、931億46百万円(前年同期比2.5%減)、セグメント利益は、34億21百万円(前年同期比43.9%減)となりました。

② 海外飲料事業

当社グループは、「中期経営計画2021」の重点戦略に、海外飲料事業の黒字化に向けた戦略拠点の見直しを掲げ、改革への取り組みをすすめております。

海外飲料事業の中で大きなウエイトを占めるトルコ飲料事業は、ミネラルウォーター「Saka(サカ)」、炭酸飲料「Çamlıca(チャムリジャ)」「Maltana(モルタナ)」などの主力ブランドに経営資源を集中するとともに、生産体制・販売体制の整備をすすめるなど、バリューチェーンの強化を図ることにより、売上成長を続けております。

トルコの飲料市場は、豊富な若年層人口を背景に高い成長ポテンシャルを有しており、消費者の健康志向の高まりも相俟って、中長期的にも大きな伸びが見込める有望な市場と位置付けておりますが、足元の事業環境は、為替変動による輸入原材料価格の高騰や、景気の減速による消費への影響にも留意が必要な状況であることから、輸出取引比率の拡大による収益の安定化を図るべく、イギリスにおける販売拠点としてDyDo DRINCO UK Ltdを2019年9月に設立したほか、ロシア飲料事業の拠点であるDyDo DRINCO RUS,LLCを通じてモスクワ市場にトルコ製品を拡販する体制を整備いたしました。

また、イスラム圏における東側の戦略拠点であるマレーシア飲料事業において、DyDo Mamee Distribution Sdn. Bhd.が、現地パートナー企業との合弁関係を解消し、当社100%出資の販売子会社として DyDo DRINCO Malaysia Sdn. Bhd.に社名を変更し、新たなスタートを切ることといたしました。ブランドポートフォリオの再構築による収益確保を図るべく、日本品質の新商品「BeFine(ビーファイン)」「Vida(ヴィダ)」などの自社ブランドの育成にチャレンジしております。

当第3四半期連結累計期間は、トルコ飲料事業において、収益性の高いミネラルウォーター「Saka(サカ)」が大幅に伸長し、適切な価格政策や製造工場の再編などの効率化効果もあり、現地通貨ベースで増収増益(日本円換算では、為替変動の影響により減収増益)となり、海外飲料事業セグメントの収益改善に大きく寄与いたしました。

また、中国飲料事業は、日本からの輸入商品の配荷拡大により、増収となりました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の海外飲料事業の売上高は、127億9百万円(前年同期比9.2%減)、セグメント利益は、2億54百万円(前年同期は3億62百万円のセグメント損失)となりました。

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③ 医薬品関連事業

医薬品関連事業を担う大同薬品工業株式会社(以下、「大同薬品工業」)は、医薬品・指定医薬部外品をはじめとする数多くの健康・美容等のドリンク剤の研究開発を重ね、お客様のニーズにあった製品の創造と厳格な品質管理や充実した生産体制により、安全で信頼される製品を製造しております。

近年、栄養ドリンクのコアユーザー層の高齢化などの影響を受け、ドリンク剤市場は縮小傾向にあり、市場環境は厳しい状況で推移しておりますが、美容系ドリンクはインバウンド需要を契機として、海外輸出向け製品の受注が拡大するなど、健康・美容志向の高まりによる伸張傾向も見られます。

このような状況の中、大同薬品工業は、受託企業としての圧倒的なポジションを確立すべく、品質管理体制をさらに強化し、お客様から信頼される安全・安心な生産体制の維持強化を図るとともに、奈良工場にパウチ容器入り製品の製造ラインを新設(2019年9月竣工、2020年初頭本稼働予定)するなど、受託剤形の多様化への取り組みをすすめております。また、近年高まりを見せているBCP対策の一環として、生産のリスク分散にも対応できる体制を整備し、お客様の様々なご要望やニーズに迅速にお応えするため、群馬県館林市に関東工場を新設(2019年10月竣工)し、2020年春の本稼働に向けた準備をすすめております。

当第3四半期連結累計期間は、資本業務提携先である大江生醫股份有限公司(以下「TCI」)との協業効果による中国市場向け美容系ドリンクなどの受注増などにより、増収となりましたが、受注商品構成の変化による収益への影響や、関東新工場やパウチラインの本稼働に向けた準備費用の増加などにより、セグメント利益は減少いたしました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の医薬品関連事業の売上高は、86億6百万円(前年同期比5.0%増)、セグメント利益は、4億27百万円(前年同期比46.3%減)となりました。

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④ 食品事業

食品事業を担う株式会社たらみ(以下、「たらみ」)は、フルーツゼリー市場においてトップシェアを有し、成熟する市場の中、着実に成長を続けておりますが、原材料や物流費などの高騰傾向に対応した収益構造の改善が課題となっております。

近年、カップゼリー市場での販売価格帯の動向は、普及価格帯商品が減少傾向にあり、中高価格帯の付加価値商品の割合が増加しておりますが、市場全体では、横ばいで推移しております。一方、短時間で手軽に手頃に食べたいという消費者ニーズにマッチした利便性商品であるパウチゼリー市場が継続的に成長しております。

このような状況の中、たらみでは、持続的に成長し続けるために目標とする将来像を「フルーツとゼリーを通して、おいしさと健康を追求し、すべての人を幸せにします。」と定め、「たらみブランドの価値向上」「社員の成長による収益力強化」「カテゴリーの垣根を超えたビジネスモデル創出へのチャレンジ」の3つのテーマに取り組んでおります。

供給体制の再構築や設備投資等による生産性向上の取り組みなどの多面的なコストの見直しによる収益力の改善とともに、付加価値の高い商品へのシフトや消費者ニーズに合わせた商品開発力の強化を図り、2019年春には、フルーツのおいしい濃さがしっかり味わえる「濃い0kcal蒟蒻パウチゼリー」シリーズを新発売するなど、伸張余地のあるパウチ市場でのシェア拡大にチャレンジしております。

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当第3四半期連結累計期間は、中高価格帯のカップゼリーの拡販とパウチゼリーの新商品投入効果により、増収増益となりました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の食品事業の売上高は、170億22百万円(前年同期比6.8%増)、セグメント利益は8億48百万円(前年同期比86.5%増)となりました。

⑤ その他

当社グループは、成長性の高いライフサイエンス分野をはじめとするヘルスケア関連市場を次なる成長領域と定め、希少疾病の医療用医薬品事業への新規参入に向けた新会社「ダイドーファーマ株式会社」を2019年1月21日に設立し、同年8月21日より業務を開始しております。

新会社を通じて希少疾病で苦しむ患者様に、医薬品による価値提供をすることで社会的課題の解決を図るべく、優良なパイプライン獲得に向けた活動を続けております。

なお、当社グループは、飲料・食品の製造販売を主たる業務としており、四半期単位での業績には、季節的変動があります。

(単位:百万円)

連結売上高

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

2019年1月期

39,966

47,023

46,239

38,323

171,553

通期に占める割合(%)

23.3

27.4

27.0

22.3

100.0

2020年1月期

39,633

45,805

45,486

 

連結営業損益

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

2019年1月期

724

2,555

2,718

73

6,071

通期に占める割合(%)

11.9

42.1

44.8

1.2

100.0

2020年1月期

△113

2,146

1,936

 

〈財政状態〉

(単位:百万円)

 

前連結会計年度末

当第3四半期

連結会計期間末

増減額

 

流動資産

89,852

91,771

1,918

固定資産

81,780

84,724

2,943

資産合計

171,632

176,495

4,862

 

流動負債

42,175

64,580

22,405

固定負債

35,517

19,805

△15,712

負債合計

77,692

84,385

6,693

純資産合計

93,940

92,109

△1,830

 

当社グループは、中長期的な持続的成長の実現を可能とすべく、安定収益の確保及び更なる企業価値の向上に向けて、安定的且つ健全な財務運営を行うことを基本方針としております。

「中期経営計画2021」は、「グループミッション2030」の実現に向けた「基盤強化・投資ステージ」と位置付け、以下の投資戦略を推進してまいりますが、グループの資金は持株会社に集中させ、適切な資金配分を行うとともに、定性的・定量的な投資基準をもとに、収益性・効率性の観点から、それぞれの案件に応じた適切な投資判断を実行し、財務健全性の維持と安定経営に努めてまいります。

 

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① ネットキャッシュ

当第3四半期連結会計期間末の金融資産(現金及び預金・有価証券・投資有価証券)は、前連結会計年度末と比較して、63億89百万円減少し、803億94百万円となりました。このうち、投資有価証券の減少は、TCI株式の時価変動等によるものであります。

一方、当第3四半期連結会計期間末の有利子負債は、前連結会計年度末と比較して、87百万円減少し、350億24百万円となりました。長期借入金の返済が進む一方で、たらみの設備投資に関連するリース債務が増加しております。

以上の結果、当第3四半期連結会計期間末のネット・キャッシュ(金融資産-有利子負債)は、前連結会計年度末と比較して、63億1百万円減少し、453億70百万円となりました。

② 運転資本

当第3四半期連結会計期間末の売上債権は、前連結会計年度末と比較して、33億64百万円増加し、231億69百万円となりました。また、当第3四半期連結会計期間末のたな卸資産は、前連結会計年度末と比較して9億52百万円増加し、97億34百万円となりました。

一方、当第3四半期連結会計期間末の仕入債務は、前連結会計年度末と比較して28億58百万円増加し、225億75百万円となりました。

以上の結果、当第3四半期連結会計期間末の運転資本(売上債権+たな卸資産-仕入債務)は、前連結会計年度末と比較して14億58百万円増加し、103億28百万円となりました。

なお、当社グループは、飲料及び食品の製造販売を主たる業務としていることから、運転資本の増減には、季節的変動があります。

③ 有形固定資産・無形固定資産

当第3四半期連結会計期間末の有形固定資産・無形固定資産は、前連結会計年度末と比較して61億95百万円増加し、513億88百万円となりました。この主な要因は、大同薬品工業の関東工場の竣工及び奈良の本社工場でのパウチラインの竣工により、建物や建物附属設備、機械装置等が増加したことによるものであります。

④ 純資産

当第3四半期連結会計期間末の株主資本は、利益剰余金の増加により、前連結会計年度末と比較して13億71百万円増加し、889億82百万円となりました。

当第3四半期連結会計期間末のその他有価証券評価差額金は、主にTCI株式の時価変動により、前連結会計年度末と比較して23億38百万円減少し、103億39百万円となりました。また、当第3四半期連結会計期間末の為替換算調整勘定は、主にトルコリラの為替変動により、前連結会計年度末と比較して7億65百万円減少し、△85億9百万円となりました。

以上の結果、当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末と比較して18億30百万円減少し、921億9百万円となり、自己資本比率は、前連結会計年度末の54.0%に対し、51.5%となりました。

なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。

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(4)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、7億7百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

  当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。