当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分
析」の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。
(2)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりです。
なお、第1四半期連結会計期間より報告セグメントの変更を行っております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四
半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等) Ⅱ 当第3四半期連結累計期間 3.報告セグメントの変更等に関
する事項」を参照下さい。以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分にて組み替え
た数値で比較分析をしております。
①経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間は、新型コロナウイルス感染症からの経済活動の再開による景況感の回復が見られたものの、新型コロナウイルス感染症変異型の出現による感染拡大動向やサプライチェーンの混乱、原材料価格の上昇などの世界的なインフレの進行などにより、世界経済の先行きは不透明な状況が続いています。当社主要原料であるパームや大豆につきましては、経済活動再開や米国クリーンエネルギー政策の影響に伴う需要の拡大期待に加え、生産地での労働者不足やサプライチェーンの遅れなどにより、原料価格が高値水準で推移しています。
このような状況下において、当社では原材料価格の上昇に応じた適正価格への改定を進めるとともに、各エリアの状況に応じた施策を実行しております。日本や東南アジアでは、需要回復に遅れが見られますが、多様化する需要に応じた提案を、また、中国では、ベーカリー市場の成長に対応した製品群の拡充を図っています。米州では、労働人員不足やサプライチェーンの混乱、ブラジルでの通貨安などの影響があるものの、生産性の改善などの次期成長に向けた施策に着手しています。欧州では、需要の回復が進んでいることから、積極的な拡販を進めています。
また、当連結会計年度は、前連結会計年度までの中期経営計画「Towards a Further Leap 2020」(2017-2020)で未達であった施策の再取り組み及び、翌年度から始まる新中期経営計画に向けた重要な期間であるという認識とともに、短中長期的な企業価値向上を進めるためグループ一丸となって取り組みを進めております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における経営成績は、以下のとおりとなりました。
なお、対前年同期比で親会社株主に帰属する四半期純利益が増加している主な要因は、第1四半期連結累計期間に計上したシンガポールにおける固定資産売却益及びブラジルにおける還付税金の特別利益によるものです。
(単位:百万円)
|
|
売上高 |
営業利益 |
経常利益 |
親会社株主に帰属する四半期純利益 |
|
2022年3月期 第3四半期連結累計期間 |
319,936 |
11,923 |
11,752 |
9,368 |
|
2021年3月期 第3四半期連結累計期間 |
273,144 |
13,522 |
12,865 |
8,613 |
|
前年同期比 増減 (前年同期比 増減率) |
+46,791 (+17.1%) |
△1,598 (△11.8%) |
△1,113 (△8.7%) |
+754 (+8.8%) |
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
(単位:百万円)
|
|
売上高 |
前年同期比 増減 |
前年同期比(%) |
営業利益 |
前年同期比 増減 |
前年同期比 (%) |
|
植物性油脂 |
96,435 |
+24,272 |
+33.6% |
5,665 |
+79 |
+1.4% |
|
業務用チョコレート |
137,822 |
+15,727 |
+12.9% |
5,241 |
△203 |
△3.7% |
|
乳化・発酵素材 |
59,488 |
+5,894 |
+11.0% |
1,648 |
△559 |
△25.4% |
|
大豆加工素材 |
26,189 |
+896 |
+3.5% |
2,102 |
△835 |
△28.4% |
|
連結消去・グループ管理費用 |
- |
- |
- |
△2,735 |
△78 |
- |
|
合計 |
319,936 |
+46,791 |
+17.1% |
11,923 |
△1,598 |
△11.8% |
(植物性油脂事業)
売上高は、主原料のパームの価格上昇に伴う販売価格の上昇に加え、新型コロナウイルス感染症の影響からの需要の回復による販売数量の伸長により、大幅な増収となりました。営業利益は、原材料価格の高騰による採算性の低下に加え、北米新工場の稼働開始に伴う減価償却費等の費用の増加などはありましたが、経済活動の再開による販売数量の回復、東南アジアや欧州でのチョコレート用油脂などの販売数量の伸長などにより増益となりました。
(業務用チョコレート事業)
売上高は、販売数量の増加や原材料価格の上昇に伴う販売価格の上昇により、大幅な増収となりました。営業利益は、販売数量の増加による増益効果はあったものの、前年同期に計上したBlommer Chocolate Companyの先物益の剥落を主因に、減益となりました。
(乳化・発酵素材事業)
売上高は、国内連結子会社の連結除外に伴う減少の影響はありましたが、原材料価格の上昇に伴う販売価格の上昇に加え、販売数量の回復により増収となりました。営業利益は、日本での販売数量の回復を主因とした増益要因はありましたが、東南アジアでの工場統合による費用の増加や、中国での原材料価格の上昇による採算性の低下により、減益となりました。
(大豆加工素材事業)
売上高は、原材料価格の上昇に伴う販売価格の上昇に加え、大豆たん白素材の堅調な販売により、増収となりました。営業利益は、原材料価格の上昇に伴う採算性の低下に加え、千葉工場や欧州新工場建設等に伴う費用の増加により、減益となりました。
②財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ439億90百万円増加し、4,025億2百万円となりました。引き続き、運転資本の圧縮やノンコア資産の売却等によりバランスシートを圧縮することおよびグループファイナンスの高度化により、財務体質を向上させ、経営の効率化を進めてまいります。
当第3四半期連結会計期間末における連結財政状態は、以下のとおりです。
(単位:百万円)
|
|
|
2021年3月期 |
2022年3月期 第3四半期 |
増減 |
|
|
流動資産 |
160,736 |
192,645 |
+31,908 |
|
|
有形固定資産 |
129,435 |
136,804 |
+7,369 |
|
|
無形固定資産 |
52,712 |
54,352 |
+1,640 |
|
|
その他資産 |
15,626 |
18,699 |
+3,072 |
|
資産 |
|
358,511 |
402,502 |
+43,990 |
|
|
有利子負債 |
131,309 |
148,293 |
+16,983 |
|
|
その他負債 |
64,311 |
76,416 |
+12,104 |
|
負債 |
|
195,621 |
224,709 |
+29,088 |
|
純資産 |
|
162,890 |
177,792 |
+14,902 |
(資産)
当第3四半期連結会計期間末の資産は、原料価格の上昇に加え、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復に伴う販売数量の伸長による運転資本の増加により流動資産が増加しております。有形固定資産は、工場新設や既存設備の更新等により増加しております。以上の結果、前連結会計年度末に比べ439億90百万円増加し、4,025億2百万円となりました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末の負債は、冬季賞与の支払いによる賞与引当金の減少や未払法人税等の減少がありましたが、運転資本の増加や設備投資の実施に伴う有利子負債の増加により、前連結会計年度末に比べ290億88百万円増加し、2,247億9百万円となりました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、配当金の支払いがありましたが、円安基調における為替換算調整勘定の変動に伴い、前連結会計年度末に比べ149億2百万円増加し、1,777億92百万円となりました。
この結果、1株当たり純資産は前連結会計年度末に比べ172円15銭増加し、2,033円82銭となりました。自己資本比率は前連結会計年度比1.2ポイント減少し、43.4%となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当社グループは、財務規律を維持・向上するためには有利子負債の削減が求められ、着実な利益成長とCCCの改善により、フリー・キャッシュ・フローを毎年100億円以上創出する必要があると認識しております。そのため、設備投資の抑制、ノンコア事業の売却及び政策保有株式の更なる削減等により、キャッシュ・フローをコントロールしております。
当第3四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は、以下のとおりです。
(単位:百万円)
|
|
2021年3月期 第3四半期累計期間 |
2022年3月期 第3四半期累計期間 |
増減 |
|
営業活動によるキャッシュ・フロー |
26,475 |
1,680 |
△24,795 |
|
投資活動によるキャッシュ・フロー |
△10,885 |
△12,883 |
△1,998 |
|
フリー・キャッシュ・フロー |
15,590 |
△11,203 |
△26,793 |
|
財務活動によるキャッシュ・フロー |
△7,628 |
10,407 |
+18,036 |
|
現金及び現金同等物 |
26,865 |
20,154 |
△6,710 |
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、16億80百万円の収入となりました。前第3四半期連結累計期間に比べ、原料価格の上昇に加え、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復に伴う販売数量の伸長による運転資本の増加を主要因として、247億95百万円収入が減少しております。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、米国における植物性油脂事業の新規拠点建
設、ドイツにおける欧米市場向け機能剤事業の新規拠点建設への設備投資等により、128億83百万円の支出となりました。前第3四半期連結累計期間に比べ、設備投資に伴う支出は減少したものの、前第3四半期連結累計期間に発生した国内子会社・海外子会社の株式譲渡に伴う貸付金の回収及び譲渡収入が剥落したことにより、19億98百万円支出が増加しております。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
前第3四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いや借入金の返済等により76億28百万円の支出となりましたが、当第3四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いによる支出があったものの、運転資本の増加や設備投資の実施に伴う追加借入により、104億7百万円の収入となりました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、38億65百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。