(1)業績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、円安や原油安の影響により、また政府の経済政策により、企業収益は改善し、回復基調が続いております。一方、世界経済では中国の景気減速や中東情勢をめぐる懸念等もあり、今後の動向は先行不透明な状況となっております。
食品業界におきましては、年明けより円高基調になりつつありますが、輸入仕入価格の上昇や円安等により企業収益は圧迫されております。仕入価格の上昇に対して、企業努力による経費削減だけでは対応できず、製品価格に転嫁せざるを得ない状況となっており、食品業界を取り巻く環境は、引き続き厳しい状況が続いております。
このような状況下、当社は適正価格による販売を行うため、ごまの持つ機能性や用途の多様性について、若年層をターゲットとしたSNS配信による訴求活動等を行いました。健康イメージオイルのブームも追い風となり、家庭用ごま油を中心に特売が増え、その結果、今期のごま油の販売数量は前年同期比10.1%増、食品ごまは前年同期比で微減となりました。また売上高は、数量・価格とも前年を上回り前年同期比15.2%増となりました。
コスト面では、委託加工費や燃料費の減少等があったものの、販売数量増加による処理量が増えたことや修繕費および支払保管料等の増加により、製造原価が増加し、売上原価は前年同期比10.5%増となりました。
一方、販売費及び一般管理費は、家庭用ごま油等の拡販により拡売条件費等の販売経費が増加し前年同期比21.9%増となりました。
この結果、売上高は20,626百万円(前年同期比2,728百万円増)、経常利益は1,984百万円(前年同期比720百万円増)、四半期純利益は1,277百万円(前年同期比496百万円増)となりました。
セグメントの業績は、以下のとおりであります。
①ごま油事業
ごま油事業におきましては、同業他社の値上げにより当社との価格差が縮まったことにより、利益率が高い家庭用ごま油を中心に拡販を行いました。その結果、ごま油の販売数量および販売高は前年を上回りました。
また、原料購入価格は前期より低下しつつありますが、前期に仕入れた高い原料価格の仕掛品や製品在庫の影響もあり、原価は前期を上回る状況であります。
こうした環境下において、当社は、生産能力強化の一環として充填設備の新設等を行っております。
以上の結果、売上高は16,960百万円(前年同期比2,522百万円増)、セグメント利益は1,109百万円(前年同期比492百万円増)となりました。
②食品ごま事業
食品ごま事業におきましては、業務用ねりごまではコンビニ惣菜向けの販売数量落ち込み等はあったものの、ごまの風味を生かした坦々ごま鍋等、季節商品の提案活動等を行った結果、販売数量はほぼ前年と同水準になり、売上高は値上げの影響により前年を上回りました。
また、売上原価はごま油同様、前年を上回る状況で有ります。
こうした環境下において、当社は、ねりごまの用途の多様性や潜在需要に着目し、新製品開発を行っております。
以上の結果、売上高は3,655百万円(前年同期比199百万円増)、セグメント利益は219百万円(前年同期比36百万円減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べ2,763百万円減少し、3,439百万円となりました。
なお、当第3四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期累計期間において営業活動によるキャッシュ・フローは、2,182百万円の支出(前年同期比186百万円支出減)となりました。これは税引前四半期純利益が1,963百万円あり、減価償却を389百万円行うなどの増加要因はあったものの、たな卸資産が2,116百万円増加、仕入債務が1,362百万円減少及び法人税等の支払額が713百万円あるなどの減少要因により、資金が減少したものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期累計期間において投資活動によるキャッシュ・フローは、205百万円の支出(前年同期比36百万円支出増)となりました。これは有形固定資産の取得による支出が214百万円あったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期累計期間において財務活動によるキャッシュ・フローは、375百万円の支出(前年同期比93百万円支出減)となりました。これは配当金の支払い等によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当社は多くの消費者に自然の恵みを生かした、より健康的な食生活に貢献できる魅力ある製品を開発し、提供することを研究開発活動の基本方針としております。
当社の研究開発体制は、販売業務部に寄せられる当社製品に対する顧客要望やマーケット情報、ニーズをもとに立案された企画や要望を踏まえ、新製品の開発や既存製品のリニューアルを行っております。研究開発課では、ごまやごま油、ごま加工品などの市場調査や競合他社製品の分析、既存製品の改良やリニューアル、新製品の開発等、自社製品の付加価値を高めるための試作試験を行っております。また、ごまを素材とした基礎研究や応用研究にも取り組んでおります。
今後は、大学や外部機関との協力体制の構築、共同研究にも注力し、「価値あるごま製品を提供することで、健康でより豊かな食生活に貢献する」という経営理念に基づき、当社独自の研究開発活動を推進してまいります。
なお、当第3四半期累計期間における研究開発費の総額は79百万円となっております。
当社はセグメント共有の研究開発を行っているため、研究開発費の総額、研究開発活動は特定のセグメントに区分しておりません。
最近における研究開発活動の主なテーマと開発目標は次のとおりであります。
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主要テーマ |
開発目標 |
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顧客要望に基づくごま製品の開発 |
製品開発・用途開発によるマーケットの拡大 |
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ごま関連の加工技術、独自製法の探索 |
付加価値製品創出による競争力ある製品の開発 |
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美味しさを追求するごまの研究 |
味・香り・食感・安定性・嗜好性・加工性等、様々な視点からの新たなごまの利用、価値を見出す |
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健康を訴求する機能性成分の研究・開発 |
ごまに含まれる栄養成分や機能性成分を研究し、「美味しさ+α」の製品開発 |