第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間の業績は、新型コロナウイルス感染症の影響により、家庭用商品の需要が増加する一方で、主に外食向けを含む業務用商品の需要減退により売上高は減収となりました。このような状況の中、原料調達コストが良化したこと、油脂価格是正への注力や経費の抑制などに取り組みましたが、営業利益は減益となりました。また、特別利益では投資有価証券の売却益の計上、特別損失では東北の物流拠点で発生した火災による災害損失を計上いたしました。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高390億5百万円前年同四半期比15.0%減)、営業利益10億96百万円前年同四半期比42.4%減)、経常利益12億41百万円前年同四半期比40.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益8億5百万円前年同四半期比55.4%減)となりました。

 

セグメントの概況は、次のとおりであります。

(油脂事業)

油脂事業環境につきましては、主原料である大豆相場は、新型コロナウイルス感染拡大懸念や南米の豊作観測の高まりから、4月は1ブッシェル当たり8米ドル台前半まで下落しました。5月以降は中国による米国産大豆買い付けが確認されたことなどから上昇傾向に転じましたが、米国産地の天候に大きな問題が見られなかったことが上値を抑え8米ドル台後半での推移となりました。菜種相場は、原油価格や大豆相場の下落に連れ安となり、4月は1トン当たり450加ドル付近まで下落しました。5月以降は原油価格の回復などを受けて上昇傾向に転じましたが、カナダ産地の天候回復による作付けが進んだことなどが重石となり、460から480加ドルのレンジでの推移となりました。為替相場は、経済活動再開への期待と新型コロナウイルスの感染再拡大懸念から、1米ドル106円台前半から109円台後半のレンジでの推移となりました。期中平均では前年同期と比較して円高ドル安となりました。

油脂部門においては、家庭用油脂は、新型コロナウイルス感染症の影響により家庭内調理の機会が増加したことで需要が拡大し、売上高は前年同四半期をわずかに上回りました。キャノーラ油の売上高は微増、オリーブオイルは新規購入者を含めた購入率の上昇により小容量品種が大きく伸長しましたが、売上高はわずかに下回りました。健康価値の高い、えごま油・アマニ油・こめ油などの高付加価値品の売上高は好調に推移致しました。業務用油脂は、新型コロナウイルス感染症による外出自粛要請や外食店への休業要請の影響を受け、外食企業を中心に油脂需要が減退し、売上高は前年同四半期を大きく下回りました。お客様の変化に対応すべく、テイクアウトや宅配等へのシフト、惣菜の個包装化や外注化を進められるお客様に対し、経時劣化耐性や調理感を付与する高付加価値品の提案を強化するとともに、長く使えるフライ油「長調得徳®」の価値訴求を強化致しました。

油糧部門においては、主たる需要先である配混合飼料の国内生産量は前年同四半期と同程度で推移しました。大豆ミールの販売数量は新型コロナウイルス感染症の影響により搾油量が減少したこともあり前年同四半期を下回りました。販売価格は前年同期比でシカゴ相場が安値、為替相場も円高水準で推移したことから下回りました。菜種ミールの販売数量は大豆ミール同様に減少し、販売価格は大豆ミール価格の低下により下回りました。この結果、油糧部門の売上高は前年同四半期を下回りました。

以上の結果、当事業は売上高328億22百万円前年同四半期比15.5%減)、セグメント利益10億73百万円前年同四半期比34.0%減)となりました。

(油脂加工品事業)

マーガリン部門においては、家庭用はラーマブランド全品を対象とした消費者キャンペーンや、主力製品の「ラーマバターの風味」の増量キャンペーンを実施しました。これら施策に加え、新型コロナウイルス感染症の影響による家庭内調理の機会の増加もあり、売上高は前年同四半期を上回りました。業務用では主力製品のグランマスター®シリーズにアイルランド産発酵バターを使用した製品をラインナップに加えて高付加価値品の拡販に努めましたが、新型コロナウイルス感染症の影響によるインバウンド需要の減少、緊急事態宣言による外出自粛の影響を受け主として菓子用途の需要が減少し、売上高は前年同四半期を大きく下回る結果となりました。

粉末油脂部門においては、新型コロナウイルス感染症の影響は限定的であり、需要は堅調に推移したものの工場稼働日数の減少もあり、売上高は前年同四半期を下回りました。

以上の結果、当事業は売上高28億86百万円前年同四半期比10.9%減)、原料価格の高騰などにより、セグメント損失1億76百万円(前年同四半期はセグメント損失37百万円)となりました。

(食品・ファイン事業)

スターチ部門においては、コーンスターチは食品用途および工業用途ともに不採算品の改善と拡販に取り組み、売上高は前年同四半期を上回りました。食品用加工澱粉は業務用向けの出荷が不調となり、売上高は前年同四半期を下回りました。高付加価値品である「ネオトラスト®」は品質・食感改良材として中食・外食向けに採用が増加しました。

ファイン部門においては、機能性素材の売上高は前年同四半期をやや下回り、新型コロナウイルス感染症の影響は軽微でした。一方で、大豆たんぱくをベースとしたシート状調理素材SOYシートは、新型コロナウイルス感染症の甚大な影響を受けており、主要販売先である北米をはじめとする海外各地の外食店が閉鎖となったため、売上高は前年同四半期を大きく下回りました。

ケミカル部門においては、昨年度の消費税増税前の駆け込み需要の反動と新型コロナウイルス感染症の影響が重なって新設住宅着工戸数が前年同四半期を下回り、主たる需要家である木質建材産業の業績も同様に推移しました。また、原油価格の下落に伴い需要家からの値下げ要求が強まった状況下で、木質建材用接着剤の販売数量と販売価格の維持に努めましたが、売上高は前年同四半期を大きく下回りました。

以上の結果、当事業は売上高30億30百万円前年同四半期比12.4%減)、セグメント利益1億44百万円前年同四半期比41.3%減)となりました。

(その他)

その他の事業につきましては、売上高2億65百万円前年同四半期比28.6%減)、セグメント利益54百万円前年同四半期比18.5%減)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ100億47百万円増加1,575億88百万円となりました。主な増加は、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮した安定的な運転資金確保のため借入金の見合いとして現金及び預金が140億13百万円、たな卸資産が23億39百万円であります。主な減少は、受取手形及び売掛金が56億円、有形固定資産が8億41百万円であります。

負債は、前連結会計年度末と比べ97億43百万円増加676億円となりました。主な増加は、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮した安定的な運転資金確保のための借入金が150億円であります。主な減少は、支払手形及び買掛金が10億51百万円、未払法人税等が23億31百万円、賞与引当金が7億49百万円、流動負債その他が11億45百万円であります。

純資産は、前連結会計年度末と比べ3億4百万円増加899億87百万円、自己資本比率は56.9%となりました。

 

(3) 研究開発活動

当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は3億75百万円であります。

なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。