第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクに重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

  文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、輸出を中心に弱さが見られるものの、企業業績や雇用所得環境が改善するなど、緩やかな回復基調が続きました。一方、海外における米中貿易摩擦や英国のEU離脱交渉の動向に加え、消費増税後の国内消費の落ち込みへの懸念から景気の先行きは不透明な状況が続きました。

食品業界では、ライフスタイルの変化により「食の外部化」が進展し、中食市場が拡大する一方、人件費や物流費の高騰、原材料価格の上昇などコストアップ要因が顕在化してきました。また、食品物流業界においては、労働力不足が深刻化するなか、省人化のための技術開発や機器導入へ向けた取組みが加速しました。

このような状況のなか、当社グループは、中期経営計画「WeWill 2021」(2019年度~2021年度)の初年度として、主力事業を中心に将来の利益成長及び基盤強化への投資を推進し、「豊かな食生活と健康を支える新たな価値の創造」の実現に向けた施策に取り組みました。

この結果、グループ全体の売上高は、主力の加工食品事業や低温物流事業が堅調に推移し、2,918億47百万円(前期比1.0%の増収)となりました。利益面では、その他の事業のうちバイオサイエンス事業が苦戦しましたが、調理冷凍食品の販売が好調に推移した加工食品事業がけん引し、営業利益は149億88百万円(前期比8.7%の増益)となり、経常利益は153億90百万円(前期比9.6%の増益)となりました。

特別利益は61百万円となる一方、特別損失は、固定資産除却損など総額は8億91百万円となりました。

以上により、親会社株主に帰属する四半期純利益は95億2百万円(前期比0.9%の増益)となりました。

 

《連結経営成績》

(単位:百万円

 

当第2四半期

累計期間

前期比

増減率(%)

売上高

291,847

2,829

1.0

営業利益

14,988

1,196

8.7

経常利益

15,390

1,350

9.6

親会社株主に帰属する四半期純利益

9,502

81

0.9

 

 

(2) セグメント別の概況

(単位:百万円)

 

売上高

営業利益

(セグメント)

当第2四半期累計期間

前期比

増減率(%)

当第2四半期累計期間

前期比

増減率(%)

 加工食品

118,528

4,126

3.6

8,466

2,010

31.1

 水産

32,960

△2,191

△6.2

49

△77

△61.2

 畜産

43,295

△1,436

△3.2

455

△249

△35.4

 低温物流

102,690

2,745

2.7

5,650

144

2.6

 不動産

2,540

165

7.0

1,102

24

2.3

 その他

2,467

△132

△5.1

△412

△645

 調整額

△10,636

△446

△322

△10

合  計

291,847

2,829

1.0

14,988

1,196

8.7

 

 

①  加工食品事業

チキン加工品や米飯類などの主力カテゴリーを中心とした商品開発や販売活動に注力するとともに、継続的な生産性改善に取り組みました。この結果、家庭用・業務用ともに販売が拡大したことに加え、海外子会社の業績も改善し、増収・増益となりました。

(単位:百万円)

 

当第2四半期

累計期間

前期比

増減率(%)

売上高  計

118,528

4,126

3.6

 

家庭用調理品

31,090

1,528

5.2

 

業務用調理品

50,173

1,091

2.2

 

農産加工品

10,268

36

0.4

 

海外

17,718

1,712

10.7

 

その他

9,277

△243

△2.6

営業利益

8,466

2,010

31.1

(注)海外は2019年1月から2019年6月までの累計期間

 

家庭用調理品

テレビCMなどの販売促進活動や製法の改善などの商品リニューアル効果もあり、「本格炒め炒飯」や「特から」といった主力商品が引き続き好調に推移しました。また、多様な食シーンに向け、今春発売した「手羽から」「なすひき肉はさみ揚げ」なども寄与しました。

 

業務用調理品

需要が堅調に推移する外食・中食向けに、調理現場の労働力不足に対応し簡便調理で提供できる商品など、業態別ニーズに合わせた商品開発に注力し、主力のチキン加工品や和惣菜などの調理野菜の販売が伸長しました。

 

農産加工品

加工方法や品種選定などによる差別化商品の開発を進めたことにより、枝豆類やブロッコリー類の取扱いが伸長しました。

 

海外

米国子会社のInnovAsian Cuisine Enterprises社において、積極的な販売促進活動を行った家庭用商品に加え、中食向け業務用商品の拡販が寄与しました。

 

 

②  水産事業

中食・外食向けの最適な加工度での商品提供や、海外販売の拡大に取り組んだものの、「えび」を中心に採算性重視の販売に注力したことや、「たこ」の国内市況が悪化したことなどにより、減収・減益となりました。

 

③  畜産事業

外食向けや、「健康価値食肉("亜麻仁の恵み"シリーズ)」の販売が伸長したものの、輸入豚肉の慎重な買付や、国産鶏肉相場が軟調に推移した影響により、減収・減益となりました。

 

④  低温物流事業

物流ネットワーク事業の売上げが順調に推移したことで、海外事業の為替換算影響を吸収し増収となりました。営業利益はコスト上昇要因が重なるなか、保管事業において在庫が高水準で推移したことや、業務効率化に努めたことで増益となりました。

(単位:百万円)

 

売上高

営業利益

 

当第2四半期

累計期間

前期比

増減率

(%)

当第2四半期

累計期間

前期比

増減率

(%)

国内小計

82,252

2,580

3.2

5,354

103

2.0

 

物流ネットワーク

49,795

3,269

7.0

2,055

53

2.7

 

地域保管

32,456

△689

△2.1

3,298

50

1.6

海外

18,660

△288

△1.5

552

15

2.8

その他・共通

1,778

453

34.2

△257

25

合  計

102,690

2,745

2.7

5,650

144

2.6

(注)1 海外は2019年1月から2019年6月までの累計期間

   2 物流ネットワーク事業に地域保管事業の業務を一部統合

 

国内

TC(通過型センター)事業が堅調に推移したことに加え、大都市圏を中心に冷凍食品などの保管需要を着実に取り込んだことなどにより増収となりました。利益面では運送事業における車両運用効率化などに努め増益となりました。

 

海外

欧州地域は果汁貨物の荷動きが停滞する一方、乳製品などの集荷拡大や小売店向け配送業務などの運送需要を着実に取り込み現地通貨ベースでは増収・増益となりました。海外事業全体では為替換算影響もあり減収・増益となりました。

 

(3) 財政状態の状況

(単位:百万円)

 

前連結会計年度末

当第2四半期

連結会計期間末

比較増減

〔資産の部〕

 

 

 

流動資産

160,554

173,414

12,860

固定資産

216,703

216,355

△347

資産合計

377,257

389,770

12,513

〔負債・純資産の部〕

 

 

 

流動負債

99,561

120,099

20,538

固定負債

93,890

82,567

△11,323

負債合計

193,451

202,667

9,215

うち、有利子負債

(リース債務を除く)

95,951

(78,923)

106,073

(89,684)

10,121

(10,760)

純資産合計

183,805

187,103

3,297

(うち自己資本)

(176,820)

(180,307)

(3,487)

D/Eレシオ(倍)

(リース債務を除く)

0.5

(0.4)

0.6

(0.5)

0.0

(0.0)

(注)D/Eレシオの算出方法:有利子負債÷純資産

 

当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末より125億円増加し、3,897億円となりました。このうち流動資産は、販売が堅調に推移したことによる売上債権の増加やたな卸資産の増加に加え、還付が見込まれる源泉所得税等の未収計上により流動資産のその他が増加したことで128億円増加し、1,734億円となりました。また、固定資産は、主力事業の収益基盤拡大に向けた設備投資などにより有形固定資産が13億円増加する一方、投資有価証券の時価評価額の減少などにより投資その他の資産が13億円減少し、2,163億円となりました。

負債合計は、前連結会計年度末より92億円増加し、2,026億円となりました。このうち流動負債は、短期借入金やコマーシャル・ペーパーの増加などにより205億円増加し、1,200億円となりました。また、固定負債は、リース債務や1年内償還予定の社債を流動負債へ振替えたことなどにより113億円減少し、825億円となりました。なお、有利子負債は、未払費用や配当金、法人税等の支払いなどに対する短期資金の調達により101億円増加し、1,060億円となりました。

純資産合計は、前連結会計年度末より32億円増加し、1,871億円となりました。このうち自己資本は、連結子会社の株式を追加取得したことなどにより資本剰余金が18億円減少する一方、親会社株主に帰属する四半期純利益95億円の計上などで利益剰余金が73億円増加し、1,803億円となりました。

 

(4) キャッシュ・フローの状況

(単位:百万円)

 

 

前第2四半期

連結累計期間

当第2四半期

連結累計期間

比較増減

営業活動によるキャッシュ・フロー

9,262

12,041

2,779

投資活動によるキャッシュ・フロー

△6,671

△12,445

△5,773

財務活動によるキャッシュ・フロー

△1,822

4,132

5,954

フリーキャッシュ・フロー

2,590

△404

△2,994

 

営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比で27億円増加し、120億円の収入となりました。経常利益は153億円、減価償却費は89億円を計上する一方、売上げ増加などによる営業資金(売上債権・たな卸資産・仕入債務)の支出11億円や法人税等の支払い115億円があったことなどによるものです。

投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比で57億円減少し、124億円の支出となりました。このうち有形固定資産の取得による支出は110億円でした。

財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比で59億円増加し、41億円の収入となりました。短期借入金及びコマーシャル・ペーパーが120億円増加する一方、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出26億円や配当金の支払い21億円があったことなどによるものです。

以上の結果、当第2四半期末における現金及び現金同等物の残高は240億円となりました。

 

(5) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの対処すべき課題について重要な変更はありません。

なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。

 

①  基本方針

当社は、当社の株券等について買収提案者が現れて買収提案を受けた場合に、これに応じて当社株式の売却を行うか否かの判断は、最終的に株主の皆様に委ねられるべきものであると考えております。また、株主の皆様が適切な判断をなされるためには、買収提案に関する十分な情報が株主の皆様に提供されるとともに、代替する案の可能性などについても検討する機会が提供されることが重要と考えております。

当社グループでは、「くらしを見つめ、人々に心の満足を提供する」ことを企業経営理念に掲げ、地球の恵みを活かしたものづくりと、卓越した物流サービスを通じて、豊かな食生活と健康を支えつづけることを目指しております。このような当社グループの企業経営理念や目指す姿、中長期的な経営方針にそぐわない、短期的な経済的効率性のみを重視した買収提案の場合には、当社の企業価値ひいては株主共同の利益が損なわれないよう、株主の皆様が十分な情報を得た状態で判断をされることが必要と考えております。

 

②  基本方針実現のための具体的な取組み

(イ)  基本方針実現のための特別な取組み

2019年4月からの3年間、当社グループは中期経営計画「WeWill 2021」に取り組んでおります。経営環境の変化を的確にとらえながら、加工食品事業と低温物流事業を中心に成長及び基盤強化に向けた設備投資を実施し、「持続的な利益成長」と「豊かな食生活と健康を支える新たな価値の創造」の実現を目指してまいります。

財務面では、営業キャッシュ・フローと資産流動化により創出された資金を、企業価値の維持向上のための投資と配当や自己株式の取得を通じた株主還元に振り向けてまいります。株主還元につきましては、連結自己資本配当率(DOE)を基準として安定的な配当を継続するとともに、資本効率や市場環境などを考慮のうえ自己株式の取得を機動的に実施することを基本方針としております。

 

(ロ)  基本方針に照らして不適切な者が支配を獲得することを阻止するための取組み

当社グループは、加工食品事業、水産事業、畜産事業、低温物流事業、不動産事業、その他の事業を行っております。また、その物理的な事業活動の展開についても、子会社、事業所を通じて世界各国にて事業を行っております。当社グループの経営にあたっては、これらの複数の事業に関する幅広い知識と豊かな経験、また世界各国にわたる顧客、従業員及び取引先などとの間に築かれた関係がありますが、買収提案者による買収提案がなされ、株主の皆様が買収提案に応じるか否かの判断をなされる場合においても、これらに関する十分な理解が必要となります。

当社は、常日頃より、積極的なIR活動を行うことにより、株主の皆様に対する情報提供に努めておりますが、買収提案者による買収提案に応じるか否かを適切に判断していただくためには、当社と買収提案者の双方から適切かつ十分な情報(買収提案者からは、買収提案者が企図する当社グループの経営方針や事業計画の内容、買収提案が当社株主の皆様及び当社グループの経営に与える影響、当社グループを取り巻く多くのステークホルダーに対する影響、社会的責任に対する考え方等)が提供されるとともに、株主の皆様が判断をなされるために必要な検討期間が確保されることが必須となります。また、状況に応じて、当社より代替案の可能性を検討し株主の皆様に提案することにより、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の観点から、より望ましい提案を株主の皆様が選択されることも可能となります。

当社は、買収提案者に対しては買収提案の是非を株主の皆様が適切に判断されるための必要かつ十分な情報の提供を求め、併せて当社取締役会の意見等を開示し、株主の皆様の検討のための時間と情報の確保に努める等、金融商品取引法、会社法及びその他関係法令の許容する範囲内において適切な措置を講じるとともに、引き続き企業価値並びに株主共同の利益の確保及び向上に努めてまいります。

 

③  具体的取組みに対する当社取締役会の判断及びその理由

前記「②  基本方針実現のための具体的な取組み」は、前記「①  基本方針」に沿うものであり、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を損なうものではなく、また、当社取締役の地位の維持を目的とするものではありません。

 

(7) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、1,255百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(8) 主要な設備

① 主要な設備の状況

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの主要な設備に重要な異動はありません。

 

② 設備投資等の概要

(単位:百万円)

 

前第2四半期

連結累計期間

当第2四半期

連結累計期間

比較増減

設備投資等

(うちリース資産除く)

10,178

(9,062)

10,587

(9,322)

409

(259)

減価償却費

(うちリース資産除く)

8,516

(6,729)

8,998

(7,167)

481

(437)

 

当第2四半期連結累計期間に実施した重要な設備投資の内容は、次のとおりであります。

(単位:百万円)

完了年月

会社名

事業所名

所在地

セグメントの

名称

設備の内容

設備投資

総額

当期計上額

(既計上額)

完成後の

増加能力

2019年

5月

(株)ニチレイ・

ロジスティクス九州

那覇新港物流センター

沖縄県

那覇市

低温物流

物流センターの運営

1,343

125

(1,343)

冷蔵能力

12,485t

2020年

4月(予定)

(株)ニチレイ・

ロジスティクス東海

名古屋みなと物流センター

愛知県

名古屋市

物流センターの新設

※10,161

1,900

(3,517)

冷蔵能力

30,635t

(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

2 「設備投資総額」の※は、計画数値であります。

 

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。