当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間における食品業界を取り巻く環境は、消費における節約志向とこだわり志向の二極化がより鮮明になりました。
食生活に関しては、高齢化、共稼ぎ夫婦の増加による専業主婦の減少、都市への集中と地方の過疎化等の影響により、ファミリー世帯の減少と一人二人世帯の増加が顕著になりました。
購入方法も、インターネットでの購入や宅配による購入の増加、スーパーも郊外型大型店から近くの店へ、こだわりの商品は専門店や百貨店での購入の増加が顕著になってまいりました。
このような変化の中、当社は単に価格競争で市場を拡大するのではなく、安全対策と手間をかけた付加価値の高い商品を提供することに取り組んでまいりました。
新しいビジネスモデルとしては地域と旬をテーマに、地域の食材を使い商品化し、その地域で販売するという行政を巻き込んだ取り組みを山梨県大月市において実施し、「大月の玉葱が詰まったハンバーグ」として商品化後、山梨県下で販売しご好評をいただきました。また千葉県においても千葉県内の製造メーカーと協業し、名産や地域の食材を商品化後、道の駅等で販売を始めました。その他、社会的なニーズの高まっている非常食においては、火や水が不要でいつでもどこでも食べることができるリゾットの非常食を発売し、官公庁、企業、学校等に販売を開始しました。
正月料理においては、栗きんとんを茨城県の笠間市、千葉県の成田市、京都府の京丹波町、岐阜県の山県市等、全国7地区の栗を百貨店等で販売しご好評をいただきました。
原材料においては、特に当社の主力原材料であるごぼうが天候不順の影響で品不足に見舞われながらも、品質の高い農作物の調達に努めてまいりました。
生産部門では製品のロス・歩留りの改善と、一つ一つの工程を分析し時間管理の徹底を行い、付加価値生産性の改善活動を行ってまいりました。
このような活動を行ってまいりました結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上高は82億93百万円(前年同期比52百万円増)となり、営業利益は13百万円(前年同期は90百万円の損失)となりました。また、経常利益は15百万円(前年同期は1億16百万円の損失)となり、これに特別損失及び法人税等を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純損失は6百万円(前年同期は1億33百万円の損失)となりました。
製品別チャネル別業績の概況は、次のとおりであります。
|
(単位:千円) |
|
製品別売上高 |
前第3四半期連結累計期間 (27.4.1~27.12.31) |
当第3四半期連結累計期間 (28.4.1~28.12.31) |
比較増減 |
|||
|
|
金額 |
構成比 |
金額 |
構成比 |
金額 |
趨勢比 |
|
|
|
% |
|
% |
|
% |
|
食肉加工品 (ハンバーグ・ミートボール他) |
6,374,498 |
77.3 |
6,293,083 |
75.9 |
△81,415 |
98.7 |
|
炊き込みご飯の素・まぜご飯の素 |
253,679 |
3.1 |
249,554 |
3.0 |
△4,124 |
98.4 |
|
惣菜(サラダ・煮物他) |
320,131 |
3.9 |
318,921 |
3.9 |
△1,210 |
99.6 |
|
非常食 |
49,949 |
0.6 |
181,470 |
2.2 |
131,521 |
363.3 |
|
配慮食 |
30,698 |
0.4 |
43,732 |
0.5 |
13,033 |
142.5 |
|
正月料理 |
1,132,652 |
13.7 |
1,122,008 |
13.5 |
△10,644 |
99.1 |
|
その他 |
79,387 |
1.0 |
84,256 |
1.0 |
4,869 |
106.1 |
|
合計 |
8,240,997 |
100.0 |
8,293,027 |
100.0 |
52,029 |
100.6 |
|
(単位:千円) |
|
(チャネル別内訳) |
前第3四半期連結累計期間 (27.4.1~27.12.31) |
当第3四半期連結累計期間 (28.4.1~28.12.31) |
比較増減 |
|||
|
スーパーマーケット・小売店他 |
金額 |
構成比 |
金額 |
構成比 |
金額 |
趨勢比 |
|
|
|
% |
|
% |
|
% |
|
食肉加工品 (ハンバーグ・ミートボール他) |
6,038,633 |
87.8 |
5,956,970 |
88.0 |
△81,663 |
98.6 |
|
炊き込みご飯の素・まぜご飯の素 |
220,200 |
3.2 |
212,643 |
3.1 |
△7,556 |
96.6 |
|
惣菜(サラダ・煮物他) |
128,458 |
1.9 |
129,675 |
1.9 |
1,216 |
100.9 |
|
非常食 |
7,107 |
0.1 |
9,880 |
0.2 |
2,772 |
139.0 |
|
配慮食 |
13,666 |
0.2 |
21,522 |
0.3 |
7,856 |
157.5 |
|
正月料理 |
399,766 |
5.8 |
366,714 |
5.4 |
△33,051 |
91.7 |
|
その他 |
68,359 |
1.0 |
72,267 |
1.1 |
3,908 |
105.7 |
|
合計 |
6,876,193 |
100.0 |
6,769,674 |
100.0 |
△106,518 |
98.5 |
|
宅配・生協・官公庁他 |
金額 |
構成比 |
金額 |
構成比 |
金額 |
趨勢比 |
|
|
|
% |
|
% |
|
% |
|
食肉加工品 (ハンバーグ・ミートボール他) |
335,864 |
24.6 |
336,112 |
22.1 |
247 |
100.1 |
|
炊き込みご飯の素・まぜご飯の素 |
33,478 |
2.5 |
36,910 |
2.4 |
3,432 |
110.3 |
|
惣菜(サラダ・煮物他) |
191,673 |
14.0 |
189,246 |
12.4 |
△2,427 |
98.7 |
|
非常食 |
42,841 |
3.1 |
171,590 |
11.3 |
128,749 |
400.5 |
|
配慮食 |
17,032 |
1.3 |
22,210 |
1.4 |
5,177 |
130.4 |
|
正月料理 |
732,886 |
53.7 |
755,293 |
49.6 |
22,407 |
103.1 |
|
その他 |
11,027 |
0.8 |
11,988 |
0.8 |
961 |
108.7 |
|
合計 |
1,364,804 |
100.0 |
1,523,352 |
100.0 |
158,548 |
111.6 |
(2)資産、負債及び純資産の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は94億71百万円(前連結会計年度末比17億35百万円増)となりました。主な要因は、現金及び預金の増加5億12百万円、売掛金の増加13億11百万円、有形固定資産の減少1億56百万円、投資その他の資産の増加55百万円であります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債は58億10百万円(前連結会計年度末比17億25百万円増)となりました。主な要因は、買掛金の増加7億30百万円、短期借入金の増加2億円、未払費用の増加3億99百万円、その他流動負債の増加63百万円、社債の増加3億円であります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は36億60百万円(前連結会計年度末比10百万円増)となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上6百万円、配当金の支払52百万円、その他有価証券評価差額金の増加38百万円、退職給付に係る調整額の変動に伴う増加31百万円であります。
(3)キャッシュ・フロ-の状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は29億45百万円となり、前連結会計年度末に比べ15億42百万円の増加となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により増加した資金は1億79百万円(前年同期は33百万円の増加)となりました。主な要因は、減価償却費の計上、売上債権の増加、仕入債務の増加、未払費用の増加であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により増加した資金は9億30百万円(前年同期は13億17百万円の減少)となりました。主な要因は、定期預金の払戻による収入、有形固定資産の取得による支出であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により増加した資金は4億32百万円(前年同期は3億73百万円の増加)となりました。主な要因は、短期借入金の純増加、社債の発行による収入、配当金の支払額であります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた問題はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者のあり方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。
① 基本方針の内容
当社は、金融商品取引所に株式を上場している者として、市場における当社株式の自由な取引を尊重し、特定の者による当社株式の大規模買付行為であっても、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資するものである限り、これを一概に否定するものではありません。また、当社に対して大規模買付提案(買収提案)が行われた場合に、当該大規模買付提案を受け入れるか否かは、最終的には株主の皆様のご判断に委ねられるべきものであると考えます。
しかし、株式の大規模買付提案の中には、その目的等から見て、当社が蓄積してきました多くのノウハウ・知識・経験について理解のないもの、ステークホルダーとの良好な関係を保ち続けることができない可能性があるもの、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益を損なうおそれのあるもの、株主の皆様に株式の売却を事実上強制するおそれのあるもの、当社グループの価値を十分に反映しているとは言えないもの、あるいは株主の皆様が最終的な決定をされるために必要な情報が十分に提供されないもの等、当社の企業価値・株主共同の利益に資さないものもありえます。
そこで、そのような提案に対しては、当社は、買収者に株主の皆様のご判断に必要かつ十分な情報を提供させること、さらに買収者の提案が当社の企業価値及び株主共同の利益に及ぼす影響について当社取締役会が評価・検討した結果を株主の皆様に当該提案をご判断いただく際の参考として提供すること、場合によっては当社取締役会が大量買付行為または当社の経営方針等に関し買収者と交渉または協議を行うことが、当社取締役会としての務めであると考えております。
以上のような見解に基づき、当社取締役会は、当社に対する買収行為が、一定の合理的なルールに従って行われることが、当社及び当社株主全体の利益に合致すると考え、事前の情報提供等に関する一定のルール(以下、「本プラン」といいます。)を設定することとしました。
② 基本方針の実現に資する特別な取組み
当社は、創業以来、食の安心・安全を第一に考えて、おいしい良質な調理済食品の製造販売を行ってきております。また、品質管理方法においても、品質管理番号システムを採用することで品質管理を徹底し、原材料の履歴と製造工程の管理状況がわかる独自のシステムを導入しております。また、同時に検査体制も充実させることで食の安心・安全の実現を担保しております。
そうした中、当社は、他社では真似のできない、無添加調理方法、品質管理方法、厳選素材の入手ルート等、数多くのノウハウ・知識・経験を蓄積してきており、これらのノウハウ等から生み出される安心・安全かつおいしい良質な食品を製造販売することで、数多くのお客様及び取引先等のステークホルダーとの間に信頼関係を築き上げてまいりました。
当社は、これからも当社独自の品質管理方法、無添加調理方法、厳選素材の入手ルート等の当社が有するすべての技術・ノウハウをベースとして、これら技術・ノウハウの質を日々たゆまぬ努力により一層向上させながら、お客様に満足していただける安心、安全かつおいしい良質な食品の提供を提案し続けてまいります。当社の企業価値は、このような、技術力・提案力により確保、向上されるべきであり、また、これを支えるお客様、取引先、従業員等のステークホルダーとの一体性こそが、当社の企業価値の源泉であると考えております。
当社は、このような経営姿勢を当社の企業理念である「地球にやさしく、おいしさと安全の一体化を図りお客様満足に全力を傾ける。」というメッセージに込め、すべてのステークホルダーの利益を追求し、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の向上を図ってまいります。
③ 基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組み
当社は、平成28年6月24日開催の第75回定時株主総会において、「当社株式の大規模買付行為に関する対応策(買収防衛策)継続の件」について、承認を得ております。
本プランは、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保・向上させることを目的として、上記①に記載の基本方針に沿うものであり、当社株式等の大規模買付行為を行おうとする者が遵守すべきルールを明確にし、株主の皆様が適切な判断をするために必要かつ十分な情報及び時間、並びに大規模買付行為を行おうとする者との交渉の機会を確保することを目的としています。
本プランは、当社株式等の大規模買付行為を行おうとする者が遵守すべきルールを策定するとともに、一定の場合には当社が対抗措置をとることによって大規模買付行為を行おうとする者に損害が発生する可能性があることを明らかにし、これらを適切に開示することにより、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に資さない当社株式等の大規模買付行為を行おうとする者に対して、警告を行うものです。
また、本プランでは、対抗措置の発動にあたって、当社取締役会の恣意的判断を排除し、取締役会の判断及び対応の客観性、合理性を確保するための機関として特別委員会を設置し、発動の是非について当社取締役会への勧告を行う仕組みとしています。
なお、本プランは一般的なものであり、特定の大量保有者のみを意識したものではありませんが、現在の大量保有者にも、本プランは適用されます。
本プランの対象となる者は、特定株主グループ(注)の議決権割合を20%以上とすることを目的とする当社株券等の買付行為、または結果として特定株主グループの議決権割合が20%以上となる行為(いずれについても当社取締役会が同意したものを除くものとし、また市場取引、公開買付け等の具体的な買付方法の如何を問いません。以下、このような買付行為を「大規模買付行為」といい、大規模買付行為を行う者を「大規模買付者」といいます。)を行おうとする者です。
(注) 特定株主グループとは、当社の株券等(金融商品取引法第27条の23第1項に規定する株券等をいいます。)の保有者(同法第27条の23第1項に規定する保有者をいい、同条第3項に基づき保有者に含まれる者を含みます。)及びその共同保有者(同法第27条の23第5項に規定する共同保有者をいい、同条第6項に基づき共同保有者とみなされる者を含みます。)並びに当社の株券等(同法第27条の2第1項に規定する株券等をいいます。)の買付け等(同法第27条の2第1項に規定する買付け等をいい、取引所有価証券市場において行われるものを含みます。)を行う者及びその特別関係者(同法第27条の2第7項に規定する特別関係者をいいます。)を意味します。
なお、この大規模買付ルールの詳細につきましては、当社ホームページのIR情報に記載の「当社株式の大規模買付行為に関する対応策(買収防衛策)の継続に関するお知らせ」(平成28年5月13日付)をご参照下さい。
(http://www.ishiifood.co.jp/)
④ 不適切な支配の防止のための取組みについての取締役会の判断
当社を取巻く昨今の国内の食品市場は、少子高齢化の影響による人口減少により、国内の食品消費量は頭打ちの状況にあり、厳しい環境にあります。そうした中、食品会社各社は新たな需要を開拓するべく、自社による新商品開発にとどまらず、他社を買収することによりその会社が有する技術力を用いて商品開発等を行い、自身の業務を拡大しようとする動きが近年加速している状況にあります。
当社は、かかる認識のもと、自身が培ってきた独自の無添加調理方法、品質管理方法を軸とした高度な技術力に基づく食品業界固有のブランドと市場を開拓し、また、生産体制の効率化と製品競争力の強化を中心とした収益構造の確立を図りつつ、財務面では借入金に頼らない堅実な経営を推進することにより、持続的成長可能な食品会社となることを経営の基本方針として、企業価値及び株主共同の利益の向上に努めてきておりますが、当社を取巻く経営環境等の変化を背景に、以前にも増して、当社の卓越した技術力や財務健全性に着目した、当社の支配権取得を目的とした大規模買付行為が行われることも予想される状況になってきております。
当社取締役会は、①に記載の基本方針で謳っているように、大規模買付行為であっても、当社の企業価値及び株主共同の利益に資する買収提案であれば、これを一概に否定するものではありません。また、当社の株主構成は、現時点では当社の創業者親族等の株主が保有割合の上位を占めており、現段階で具体的に差し迫った買収のリスクが存在している訳ではありません。しかしながら、上記のような当社を取巻く経営環境等の変化を鑑みると、将来的に、当社の事業やビジネス・モデルに関する理解が十分ではない者による当社に対する大規模買付行為が行われた場合、当社の顧客・取引先等を含む重要なステークホルダーとの関係が崩壊し、当社の企業価値・株主共同の利益が著しく毀損されかねないこと、同時に、こうした状況に便乗した、当社の経営には関心のない、当社の技術力や健全な財務力の取得だけを目的とした買収者が現れる可能性も否定できません。さらに、当社の株主構成に関しても、当社の創業者親族等の株主の中には高齢の株主もおり、各々の事情に応じた譲渡、相続等の処分が行われる状況が具体的に予想され、今後一層当社の株式の分散化が進んでいく可能性は否定できず、将来的に現在のような安定した株主構成が維持されるとは限りません。また、当社の経営に直接関与していない創業者親族等による当社株式に関する権利行使については、それぞれ株主個人の判断のもとに行われており、当社がそれら権利行使について関与・コントロールするものではないことから、当社の経営権の取得等を目的とした大規模買付提案に際しても、大規模買付者に当社の経営を委ねるべきか否か等の一株主としての判断が、当社取締役会の判断とは異なる場合もありえます。したがって、当社取締役会は、今から当社の企業価値及び株主共同の利益を著しく害するような大規模な買収行為に備えた対応策を準備しておくことが、当社の企業価値及び株主共同の利益を守るためにも必要であると判断しました。また、その内容をあらかじめ定めておくことは、手続の透明性や関係者の予見可能性を向上させる意味でも適切なものであると考えたことから、今回、本プランを導入し、その内容を開示することとしております。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は42百万円であります。