第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当社は、平成26年3月31日付で当社と味の素株式会社にて締結したナイジェリアにおける即席麺事業会社設立(マルちゃん味の素ナイジェリア社)の合弁事業契約について、平成28年10月14日付で解消いたしました。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1)業績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、各種政策の効果や雇用・所得環境の改善が続き、緩やかな回復基調で推移しましたが、アジア新興国を中心とした経済成長の減速や英国のEU離脱問題等により海外経済の不確実性が高まり、依然として景気の先行きは不透明な状態が続いております。

 このような状況の中、当社グループは「Smiles for All.すべては、笑顔のために。」という企業スローガンの下で「食を通じて社会に貢献する」「お客様に安全で安心な食品とサービスを提供する」ことを責務と考え取り組むとともに、厳しい販売競争に対応するため、より一層のコスト削減並びに積極的な営業活動を推進してまいりました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は294,510百万円(前年同四半期比0.7%減)、営業利益は24,243百万円(前年同四半期比6.4%増)、経常利益は25,816百万円(前年同四半期比8.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は17,253百万円(前年同四半期比9.3%増)となりました。

 なお、当第3四半期連結累計期間の為替換算レートは、116.49円/米ドル(前第3四半期連結累計期間は、120.53円/米ドル)であります。

 

 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

① 水産食品事業

 水産食品事業は、漁獲量減少の影響やコンビニエンスストア向けをはじめとする国内市場の競争の激化により、売上高は24,186百万円(前年同四半期比6.0%減)となりましたが、魚卵やえび等一部魚種の原料価格の改善が進み、セグメント利益は256百万円(前年同四半期はセグメント損失128百万円)となりました。

② 海外即席麺事業

 海外即席麺事業は、アメリカでは量販店での特売や新商品の投入等積極的な販促活動を行いましたが、厳しい販売環境が継続しており、即席麺カテゴリーの縮小傾向が続いております。メキシコでは現地通貨安の進行により厳しい販売環境が続いておりますが、量販店等での販促活動を積極的に行い増収となりました。その結果、売上高は56,699百万円(前年同四半期比7.7%減)となりました。セグメント利益は、販売促進費、人件費の増加はありましたが、原材料費、物流コスト等が減少したことにより、9,343百万円(前年同四半期比0.4%増)となりました。

③ 国内即席麺事業

 国内即席麺事業は、カップ麺では基幹商品である「赤いきつねうどん」「緑のたぬき天そば」を中心とした和風麺シリーズや「マルちゃん正麺 カップ」が好調に推移したほか、主力商品の「麺づくり」や、オープンプライス商品の「ごつ盛り」が引き続き堅調に推移しました。袋麺は、市場全体が厳しい環境の中、「マルちゃん正麺」シリーズで発売5周年を記念したキャンペーンの実施や、新フレーバーを投入するなど需要喚起に努めましたが、減収となりました。その結果、売上高は96,573百万円(前年同四半期比1.7%増)となりました。セグメント利益は、8月に竣工した関西工場の稼働に伴う減価償却費や販売促進費の増加はありましたが、売上増に加え、原材料費、物流コスト等が減少したことにより、8,493百万円(前年同四半期比3.0%増)となりました。

④ 低温食品事業

 低温食品事業は、生麺類では主力商品の「マルちゃん焼そば3人前」シリーズのほか、レンジ調理商品の「レンジで麺上手」シリーズが好調に推移しました。チルド・冷凍食品類では、主力商品のしゅうまいや、ワンタンは増収となりましたが、冷凍食品は販売競争が激化し減収となりました。その結果、売上高は51,379百万円(前年同四半期比0.6%減)となりました。セグメント利益は、主力商品の伸長による利益の増加、原材料価格の低下に加え、不採算商品の見直しなど収益強化への取り組みにより、3,807百万円(前年同四半期比30.4%増)となりました。

 

⑤ 加工食品事業

 加工食品事業は、主力の米飯とフリーズドライ製品が好調に推移しました。米飯は、品質に対する認知度上昇のほか、備蓄需要の増加やライフスタイルの変化により喫食機会が増加している中、積極的な販促活動を実施したことにより増収となりました。フリーズドライ製品は、主力の5食入り袋スープが量販店で好調に推移したことに加え、新製品を中心にコンビニエンスストアへの導入も進みました。その結果、売上高は16,189百万円(前年同四半期比8.5%増)、セグメント利益は、原料米価格が上昇したことにより、654百万円(前年同四半期比6.6%減)となりました。

⑥ 冷蔵事業

 冷蔵事業は、平成28年3月の福岡アイランドシティ物流センターの稼働効果や、積極的な営業活動により受託品の取り扱いが好調に推移したことにより、売上高は12,977百万円(前年同四半期比4.2%増)となりました。セグメント利益は、福岡アイランドシティ物流センターの関連費用を計上したことや、人件費及び運送費等の経費が増加したことにより、1,419百万円(前年同四半期比1.7%減)となりました。

⑦ その他

 その他は、主に弁当・惣菜事業であります。売上高は36,505百万円(前年同四半期比3.1%増)、セグメント利益は1,165百万円(前年同四半期比66.4%増)となりました。

 

(2)財政状態の状況

 当第3四半期連結会計期間末の当社グループの総資産は364,885百万円で、前連結会計年度末に比べ19,488百万円(5.6%)増加しました。当第3四半期連結累計期間における資産、負債及び純資産の状況は次のとおりであります。

① 流動資産

 流動資産は、前連結会計年度末に比べ14,590百万円(7.8%)増加し、201,679百万円となりました。これは主に、現金及び預金が4,248百万円、受取手形及び売掛金が16,838百万円増加し、有価証券が7,000百万円減少したことによるものであります。

② 固定資産

 固定資産は、前連結会計年度末に比べ4,897百万円(3.1%)増加し、163,206百万円となりました。これは主に、建物及び構築物が6,463百万円、機械装置及び運搬具が2,019百万円増加し、建設仮勘定が4,052百万円減少したことによるものであります。

③ 流動負債

 流動負債は、前連結会計年度末に比べ4,325百万円(8.6%)増加し、54,815百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が4,152百万円、未払費用が2,939百万円増加し、未払法人税等が1,623百万円減少したことによるものであります。

④ 固定負債

 固定負債は、前連結会計年度末に比べ284百万円(1.0%)増加し、28,991百万円となりました。これは主に、リース債務が50百万円、退職給付に係る負債が192百万円増加したことによるものであります。

⑤ 純資産

 純資産は、前連結会計年度末に比べ14,878百万円(5.6%)増加し、281,078百万円となりました。これは主に、利益剰余金が11,125百万円、為替換算調整勘定が2,532百万円、その他有価証券評価差額金が561百万円増加したことによるものであります。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,176百万円であります。

 

(5)主要な設備

 前連結会計年度末において重要な設備の新設計画としていた関西新工場(仮称)(神戸市西区)は、当年8月に関西工場として竣工し、即席麺の製造を開始しております。また、新たに確定した重要な設備の新設計画は次のとおりです。

 

会社名

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

投資予定額

資金調達

方法

着手年月

完成予定

年月

完成後の

増加能力

総額

(百万円)

既支払額

(百万円)

提出会社

新神戸冷蔵庫(仮称)

(神戸市東灘区)

冷蔵事業

冷蔵倉庫

5,250

自己資金

平成29年

10月

平成31年

1月

庫腹

30千トン

フクシマフーズ㈱

米飯新工場(仮称)

(福島県伊達郡桑折町)

加工食品事業

米飯製造設備

9,050

自己資金

平成29年

5月

平成31年

6月

生産能力

84%増

甲府東洋㈱

フリーズドライ新工場(仮称)

(山梨県中央市)

加工食品事業

フリーズドライ製品製造設備

3,000

2

自己資金

平成29年

3月

平成29年

12月

生産能力100%増