文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、緩やかな回復基調で推移しましたが、アジア新興国を中心とした経済成長の減速等により海外経済の不確実性が高まり、依然として景気の先行きは不透明な状態が続いております。
このような状況の中、当社グループは「Smiles for All.すべては、笑顔のために。」という企業スローガンの下で「食を通じて社会に貢献する」「お客様に安全で安心な食品とサービスを提供する」ことを責務と考え取り組むとともに、厳しい販売競争に対応するため、より一層のコスト削減並びに積極的な営業活動を推進してまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は299,479百万円(前年同四半期比1.7%増)、営業利益は22,306百万円(前年同四半期比8.0%減)、経常利益は24,045百万円(前年同四半期比6.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は16,273百万円(前年同四半期比5.7%減)となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間の為替換算レートは、113.00円/米ドル(前第3四半期連結累計期間は、116.49円/米ドル)であります。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
① 水産食品事業
水産食品事業は、漁獲量減少や国内市場の競争激化に伴い環境が厳しさを増す中、各取引先への営業強化と仕入政策の見直しにより、商品力のある魚卵、鮭鱒製品を中心に販売が好調に推移し、増収となりました。その結果、売上高は24,472百万円(前年同四半期比1.2%増)となりました。セグメント利益は、売上増に加え、原価率の改善に努めたことにより、354百万円(前年同四半期比38.2%増)となりました。
② 海外即席麺事業
海外即席麺事業は、米国では各取引先との取組み強化に努め、大陳企画等を積極的に実施したことにより増収となりました。メキシコでは問屋ルートの受注が順調に進んだことや大手量販店における特売実施に加え、袋麺の販売強化により増収となりました。その結果、売上高は57,061百万円(前年同四半期比0.6%増)となりました。セグメント利益は、人件費や運賃の増加等により、8,413百万円(前年同四半期比10.0%減)となりました。
③ 国内即席麺事業
国内即席麺事業は、カップ麺では主力商品の「赤いきつねうどん」「緑のたぬき天そば」「ごつ盛り」及び25周年を機にリニューアルを実施した「麺づくり」等が好調に推移しました。更に、平成29年3月に発売した「MARUCHAN QTTA」も上乗せとなり、カップ麺全体で増収となりました。袋麺では市場全体が厳しい環境の中、「マルちゃん正麺」シリーズでは新フレーバーの発売や消費者キャンペーンの実施等需要喚起に努めましたが、減収となりました。その結果、売上高は98,801百万円(前年同四半期比2.3%増)となりました。セグメント利益は、宣伝費や減価償却費の増加等により、6,739百万円(前年同四半期比20.6%減)となりました。
④ 低温食品事業
低温食品事業は、生麺では主力商品の「マルちゃん焼そば3人前」シリーズが堅調に推移し、平成29年2月に発売した2食入り焼そば「マルちゃん焼そば極み太麺」シリーズが上乗せとなったほか、2食入り生ラーメンの新商品「コクの一滴」シリーズの導入が進み、生麺全体で増収となりました。チルド食品では「マルちゃん焼そばシュウマイ」や「マルちゃんスープワンタン」のほか、新発売した「マルちゃん焼そばギョウザ」が好調に推移しました。冷凍食品では、新商品を投入した「ライスバーガー」や「珍々亭油そば」が好調に推移し、増収となりました。その結果、売上高は52,414百万円(前年同四半期比2.0%増)となりました。セグメント利益は、売上増により、4,126百万円(前年同四半期比8.4%増)となりました。
⑤ 加工食品事業
加工食品事業は、米飯ではレトルト米飯の玄米ごはんや赤飯は好調に推移しましたが、生産能力の増強が完了するまでの間、安定的に供給を続けるために、一時的な販売調整を実施した影響もあり減収となりました。フリーズドライ製品では新規導入店舗の拡大が順調に進み、増収となりました。その結果、売上高は16,162百万円(前年同四半期比0.2%減)、セグメント利益は、新工場稼動に向けた固定費の増加等により、327百万円(前年同四半期比49.9%減)となりました。
⑥ 冷蔵事業
冷蔵事業は、積極的な営業活動により冷凍食品や畜産品を中心に保管・配送の取扱いが増加しました。その結果、売上高は13,598百万円(前年同四半期比4.8%増)となりました。セグメント利益は、売上増に加え、業務効率化等による経費の削減が寄与し、1,719百万円(前年同四半期比21.1%増)となりました。
⑦ その他
その他は、主に弁当・惣菜事業であります。売上高は36,968百万円(前年同四半期比1.3%増)、セグメント利益は1,303百万円(前年同四半期比11.9%増)となりました。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の当社グループの総資産は381,450百万円で、前連結会計年度末に比べ20,375百万円(5.6%)増加しました。当第3四半期連結累計期間における資産、負債及び純資産の状況は次のとおりであります。
① 流動資産
流動資産は、前連結会計年度末に比べ10,204百万円(5.2%)増加し、207,518百万円となりました。これは主に、有価証券が10,000百万円減少しましたが、現金及び預金が2,213百万円、受取手形及び売掛金が16,017百万円、商品及び製品が2,181百万円増加したことによるものであります。
② 固定資産
固定資産は、前連結会計年度末に比べ10,170百万円(6.2%)増加し、173,931百万円となりました。これは主に、建物及び構築物が1,902百万円、機械装置及び運搬具が1,412百万円減少しましたが、建設仮勘定が9,733百万円、投資有価証券が3,522百万円増加したことによるものであります。
③ 流動負債
流動負債は、前連結会計年度末に比べ6,757百万円(13.5%)増加し、56,976百万円となりました。これは主に、未払法人税等が1,845百万円減少しましたが、支払手形及び買掛金が4,952百万円、未払費用が2,435百万円、その他流動負債が1,523百万円増加したことによるものであります。
④ 固定負債
固定負債は、前連結会計年度末に比べ37百万円(0.1%)増加し、29,098百万円となりました。これは主に、繰延税金負債が154百万円増加したことによるものであります。
⑤ 純資産
純資産は、前連結会計年度末に比べ13,580百万円(4.8%)増加し、295,375百万円となりました。これは主に、利益剰余金が10,145百万円、その他有価証券評価差額金が2,146百万円増加したことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,121百万円であります。